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'SubTitle' => '愛媛県今治市は約120年間、タオルづくりの聖地として、タオル産業の発展を担ってきた。その背景には、若手後継者で構成された「今治タオル青年部会」の存在がある。代々受け継がれるタオル産業の未来を担う青年部会の取り組みと共に、青年部会が今回コットンの最高峰と言われるカリブ産シーアイランドコットンを使い、とことんこだわりを持って作った“ おんまくええタオル”を合せて紹介していく。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">今治タオル青年部会とは?</div>
<div class="post-text">国内最大規模のタオル産地にして、今や国産の高品質タオルの代名詞となった「今治タオル」。今治タオルでは独自の品質基準を設けており、その使い心地は国内外で高い評価を得ている。今治のタオル産地としての歴史は長い。1886年に矢野七三郎が「伊予綿ネル」(綿織物を起毛した織物)を完成させ、その後、綿ネル製造事業者の阿部平助が綿ネル織機を改造してタオルづくりをはじめたのが今治のタオル産業のルーツといわれている。以来、約130年にわたってタオルづくりが行われてきた。そのため、今治には何代も続くタオルメーカーが多く、100年企業も珍しくはない。</div>
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<div class="post-text">その代々続くタオル産地の背景に、今治タオル青年部会(以下:青年部会)がある。青年部会は、「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」を目的に1963年に立ち上がった。現在は45歳以下の若手経営者で構成され、タオルメーカーや染色、刺繍業など今治タオルに関連する企業から35人(*2022年3月取材当時)が加盟している。定期的に外部講師を呼んでセミナーを催したり、市場研究や産地の将来についてブレインストーミングを行っている。また、地元工業高校との交流授業にも取り組んでおり、生徒とともにタオル商品開発のディスカッションを行うなど、地域社会への貢献も行ってきた。青年部会副会長を務める みやざきタオル(株)の宮崎専務は「タオル屋っていうのは結構孤独な仕事だと思っているんです。でも青年部会に行ったら僕は嬉しかった。たまたまかもしれないけど、タオル屋に生まれた者同士が多くいたしね。会社の歴史とか規模はみんな大なり小なりあるんですけど、すごく愛着を感じます。」と話してくれた。</div>
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<div class="post-title">挑戦のはじまり。</div>
<div class="post-text">青年部会が新たなチャレンジとして2017年から始めたのが、青年部会オリジナル製品の開発だ。各社がアイデアを出し合い製品を企画。2017年から2018年にかけてタオル生地で作ったパンツを企画。2019年から2020年にはタオル生地Tシャツを製品化し限定数で販売したところ、すぐに売り切れてしまった。またメンバーの皆で企画をする意図に「タオル生地のTシャツを1社だけでやっても広まらない。例えば10社がやったら10種類のTシャツができる。そうすれば商品の棚を1つ埋められ、お客様もさまざまな選択肢で買ってもらえる事ができる。商品が広がることによって、さらに今治タオルが広がるきっかけにつながる」という考えがあった。そして、第3弾にあたる次の製品企画を検討している時に話題に上がったのが、繊維の宝石と呼ばれているコットン、カリブ産シーアイランドコットン(以下WISIC)であった。WISICは年間の生産量がコットン全体の10万分の1という大変希少価値の高い素材で、コットンの中でも最高の繊維長を誇ると言われ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌ざわりを持つ。WISICで作られた製品は、英国王室の御用達として名高い。</div>
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<div class="post-text">今回の取り組みが、今治のタオルメーカー各社がWISICを取り扱うきっかけになれたら良いという思いもあったが、以前にあったルールの影響で、今治のタオルメーカーはWISICを扱ったことはほとんどなく、またコスト面を考えてもハードルが高いことも事実だった。実際にサンプル用の糸を手配するだけで100万円ほど掛かってしまう。その為、良い糸だという事を知っていてもノウハウがないとWISIC開発の一歩が踏み出し辛い。そこで、コストやリスクを考慮する必要のあるビジネスベースではなく、今治産地を盛り上げるために青年部会の取り組みとして開発をしてみたらどうだろうかという意見が出た。今回の企画を主導した(株)藤高の藤高代表(以下:藤高代表)は「以前のルールでは使えなかった“コットンの最高峰”が、ルールが緩和されることとなって使えることになったのに、今治タオルには商品がない。以前からとても良い糸というのも知っていたから、今治を代表するタオルでアンテナショップをやっている以上は、そのWISICを外すわけにはいかんでしょうと。今回の青年部会の企画としてはふさわしいはず。まずは青年部会でベースとなる製品を作っておけば、今後産地でかならず広がっていくのではないかと。その意図で青年部会へは今回の企画はWISICでいきますと提案しました。」と話してくれた。こうして、最高峰の素材“カリブ産シーアイランドコットン”を使って、技術の限りを詰め込んだタオル開発プロジェクトが始まった。</div>
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<div class="post-title">手間暇を惜しまない。</div>
<div class="post-text">タオルを作るうえで基礎となる“織る工程”は塚本綿布(株)の塚本専務が担当した。「一般的な今治タオルより20%ほど密度を高く織ることで、下地にコシが出てしっかりとした仕上がりになるんです。」今治産地の数あるメーカーの中でも、この密度でタオルを織れるメーカーは、ごく一部に限られるとのことだ。肌に直接あたるパイル糸にもこだわった。糸の加工を担当した藤高代表は「WISICのタオルを作製するにあたって、素材の良さをシンプルに引き出すことが一番のコンセプト」と語る。撚り(より)が少なければ単純に糸は柔らかくなるが、耐久性が劣る。丁度良いバランスになるように、絶妙な糸の撚りを追求した。柔らかい風合いをできるだけ長持ちさせるための工夫だ。さらに、製造の仕上げとなる洗いの工程では、従来高温の熱湯でタオルを洗うところを、一晩かけて低温の湯の中に漬け込む方法で洗っている。「温度を上げると綿の繊維が壊れてしまうんです。温度を極力上げないようにして、綿へのダメージを少なくしています」。非常に時間も手間もかかる方法だが、よりWISICの良さを引き出すためには手間暇を惜しまない。藤高代表曰く「実際使ってみて思ったんですけど、無撚糸のタオルは冷たく感じないですか?水は吸ってるんだけど、微妙に水滴が残ってるのか、なんか冷いというか…このタオルのあえて無撚糸までいっていない超甘撚りということで、無撚糸のそのような欠点がなかったんですよね。拭いてても、すーっと肌にパイルがいっぱいあたって、パッと水を吸ってくれて、しかも柔らかい。絶妙なバランスやったんですよ。塚本綿布さんのタオルの規格があった糸番手で作れてほんとよかったです。」とのこと。</div>
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<div class="post-text">しかし今回のタオルの制作を進めるにあたり“タオルのパイル抜け”の問題がおきてしまった。今回使用している“最高の繊維長誇る糸”WISICならではの悩みどころで、糸自体に毛羽(ケバ)がほとんどなく滑りやすくなってしまい、パイルが抜けてしまう。最高峰であるが故のジレンマ、綺麗で良い糸だからこそ起きてしまった問題だった。初めてサンプルを織る時点でパイル抜けが起きないように密度を少し上げたが、予想以上に抜けが多かった。更に限界まで打ち込み密度を上げたり、経(タテ)糸の番手変更など、様々な微調整をして対策を行い製品化を進めた。それでも本番では軽度の抜けは発生してしまったが、一点づつしっかり手間暇をかけて補正を行って良いものに仕上げた。もちろん糸の番手を太くすればパイル抜けも減っていただろうが、それだとWISIC本来の良さを損なってしまうので、こだわりのある良いものを作る為に、通常より手間暇をかける方をあえて選んで製品化につなげた。</div>
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<div class="post-title">こだわりの製品が完成。</div>
<div class="post-text">こうして、今治の各タオルメーカーがそれぞれ意見を出し合って皆で協力をし、糸の製法から仕上げ方、手すきの和紙の現地まで足を運び決めたパッケージに至るまで、手間暇をかけ自分たちが良いと思う“こだわり”を詰め込んだタオルを完成させた。その名も「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」。“おんまくええ”とは方言で“めちゃくちゃ良い”という意味。手にした時の感動を、ストレートに伝えたいとの想いから命名した。出来上がったタオルを触ってみると、手触りはふんわりと柔らかく軽いが、芯にしっかりとしたコシがありボリュームもしっかりある。そして、WISIC特有の艶やかな光沢がそのまま活かされているのが特徴だ。</div>
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<div class="post-text">この完成した「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」は、先日 今治タオルオフィシャルショップである本店、南青山店及びオンラインストアでの販売が開始された。オンラインで用意した在庫は、ほぼ完売。店頭でも好調に推移をしている。アンケートでも購入の決め手が「品質」が圧倒的に多く、WISICという最高品質の糸を使い、ここまでの手間暇とこだわりが詰まった商品であれば、むしろバスタオルで2万円は、価格以上の価値を感じる人の方が多かったのかもしれない。「これだけ良い結果が出てるんで、価格に見合う商品をつくれば売れるんだということを、認識してもらうことは青年部会、今治にとって必ずプラスにつながるはずだ」と藤高代表は考える。また青年部会の広報が積極的な活動を行いSNSでの発信に加え、様々なメディアにアプローチをかけた結果、発売当初に、新聞など様々な媒体に載った事が更に販売の後押しをしたといえる。そして今回の製品の開発をきっかけに、今治のタオルメーカーからWISICを使った「おんまくええタオル」の後継タオルに挑戦したいと手が挙がるなど、少しずつではあるが、今回のタオルを作った想いが形になってきている。</div>
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<div class="post-text">完成したタオルを前に、改めて今回の「おんまくええタオル」企画の中心となった藤高代表に、タオルを手に取ってくれる人に贈る言葉を尋ねた。「毎日肌に触れるものだからこそ、そこに込められた想いとか、こだわりを感じてほしいです。そして、今治のことや、WISICに興味を持って、好きになってもらいたいです。」今治タオル青年部会のメンバーは、所属する企業の規模も大小さまざまで、時にはライバル企業となる場合もある。そんな中で、今治タオル産地という枠組みで若手が集まり、メーカーの垣根を超え、産地を盛り上げよう、未来につながるような取り組みをしようと語り合っている。今治タオルの伝統を受け継いだ若い世代が支えあい、語り合い、切磋琢磨し続ける仲間がいる。だからこそ、今治のタオルは今後も進化し続けていく。そうして今治産地全体で作り上げた価値が、高い品質に裏付けられた「今治タオルブランド」として、今後も産地を守っていくのだろう。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>今治タオル青年部会<br />
<br />
愛媛県今治市で「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」目的に、1963年に創設した各企業の若手後継者の団体。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 008<br />
【つなげていく人】<br />
企業の垣根を超え、仲間と共に新しいモノづくりに挑戦する「今治タオル青年部会」の記録。</div>
<p>Date: 21.07.2022<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: imabari towel youth group</p>
<span>*今回の取材させていただきました今治タオル青年部会が作った「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」を、特別に数量限定にて本サイトのオンラインストアにて発売させていただける事となりました。商品ご購入ご希望の方は、本サイトオンラインストアもしくは、下記より商品ページにアクセスをお願いいたします。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2203"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_01.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル</span> </a></li>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2204"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_02.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル</span> </a></li>
</ul>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<span>博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは…</span>',
'SubTitle' => '静岡県 浜松市を含む遠州地域は古くから綿織物が盛んで「繊維のまち」といわれ、今でも他にはない特徴的な織物をつくる工場が多く残っています。その土地で技術や経験を活かして、敢えて旧式の機械を使い、生産性にこだわらない上質な織物をつくり続けている鈴木利幸織布工場の鈴木利幸社長 。どのようなこだわりや想いを持って仕事を続けてこられたかを実際に工場を訪問してお話をお伺いしてきました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">夫婦二人、半世紀前の織機と共に</div>
<div class="post-text">――はじめに、工場のなりたちをお伺いしてもいいですか?<br />
<br />
当初は別の浜松の織物工場で働き始めました。ですが、工場が1年で閉鎖されてしまったので、また別工場で4年ほど奉公をやってからこの場所で、今と変わらない大きさで工場を始めました。その時が昭和50年ですので、今年で創業46年になりますね。元々実家が糸に糊をつける仕事をやっていたり、母親も糸を綛(かせ)から管に巻く仕事「管巻き」をやったりと、いつも身近に糸がありました。私が小学校6年生の時に父親が亡くなってしまい、母親のやっていた管巻きでは食べるのも苦労していたので、少しでも儲かる着物の小幅織物を始め、気づいたらこの糸の世界に入っていたという感じですね。独立しようと思ったのも自然の流れかと思います。つい最近までは私の叔父から紹介してもらった仕事を多くやらせていただいていて、その会社が無くなる最後の最後まで私が残って仕事をやらせてもらっていましたね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-text">――工場には何台も織り機がありましたが、他の従業員の方は何名くらいいらっしゃるのですか?<br />
<br />
昔からとーちゃん、かーちゃんの二人で。ずーっと。<br />
<br />
――お二人だけで、これだけの機械を動かすのは大変そうですね。特に工場には古い織機や機械が多くあるようでしたが、どのくらい古いものがあるのですか?<br />
<br />
別の会社で使っていた織機も中古で持ってきていますので、モノによっては50年以上経っているでしょうね。ここにしか残っていない機械などもあると思うね。型式はトヨダG3 という、TOYOTA の昔の会社名のものを使っていたりしますよ。なんせ昔の機械なので、整備や故障など心配をしていますが、何とかやっていけてますね。ここには4台のトヨダのシャトル織機(*1)が残っています。昔は同じものが全部で10台ありましたが、20年位前に時代の流れで6台はレピア織機(*2)というものに替えました。普通のレピア機とは違って、坂本式織機100T を元にした「改造レピア機」というものを導入しています。専門的に言うと、本来シャトル織機である坂本式織機のコップチェンジ(*3)部分を改造して、両側から糸の受け渡し装置が出るようにしてレピア織機に改造したものですね。<br />
<br />
(*1)シャトルと呼ばれる道具を経糸の間に通すことで緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*2)シャトルを用いず、レピアと呼ばれる糸の受け渡し装置を用いて緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*3)シャトルの中の糸巻きの糸が無くなった時、糸巻きを交換すること。<br />
<br />
――一部は博物館級のものもあるんですね。それほど古い機械をお使いになる理由はなんでしょうか?<br />
<br />
生地に凄い特徴がありましてね。このトヨダG3っていう織機を使うと、織物が凄く柔らかく仕上がるんですよ。津田駒製など他のメーカーの機械は生地が「ピンッ!」と立つので、それはそれでいい生地なのですが、うちにある古い機械で織ると「フニャッ」とする。たとえ生地の組織が同じで、工程も設定も同じようにやっても、触れば違いがすぐに分かる。この独特の柔らかさがこの織機の特徴なんです。自分は昔から他とは違う少し変わった物が好きなんですよ。先ほど言った改造レピア機を導入する時にも、当時色々と他の機種などの誘惑があったんですが、やっぱりこっちの方が面白い魅力があって、結局改造レピア機を導入する事にしたんだよね。改造、つまり昔の機械は自分で手を加えられる世界だからいいんだよ。最新鋭だとコンピューター制御になっていて細かいところまで手が出せないでしょう?<br />
<br />
――なるほど。手を加えられるところが、あえて古い機械を使う理由なのですね。</div>
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<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo04.jpg" /></div>
<div class="post-title">古い機械を使い続けるということ</div>
<div class="post-text">――織機を動かしている時は、どのような事に気を付けていますか?<br />
<br />
ボタン押したらずっと動いてるわけじゃないから、そのまま動かして放置していくわけにはいかないんだよね。例えば、機械はボルトで留まっているけど、動いてる間に必ずボルトが緩むからね。機械が動くガチャンガチャンという振動で少しずつ部品がすり減ってしまうこともあるしね。常に大丈夫かな?って確認している。以前、一週間くらい旅行に行ったことあったんだけど、その時にはかーちゃんに機械の運転を任せたんだ。当然、行く前にはボルトを締めていったんだけど、帰ってきて確認したら見事に緩んでた。古い機械って、そういう所が難しい。だから管理。やっぱり管理が大切だね。<br />
<br />
――目が離せないのは大変ですね。他に工夫をされている事はありますか?<br />
<br />
糸にあわせて機械を調整することだね。糸が違うと織れ方が全然違う。ただ入ってきた糸を機械にかけるだけじゃあ満足できない織れ方になるので、開口の閉じるタイミングを変えたり、口開きの幅を大きくしたり小さくしたり、機械をあっちこっちいじってる。それは毎回毎回織物に合わせて調整していますよ。たくさんいじる部分があるし、やり方も色々とあってね。そりゃ苦労して、ままならないときもあるよ。でもただ「出来ない、出来ない」と言ってるだけじゃなく「何とかしたい」といって機械をいじる。その結果が経験になる。かえっていじりすぎて失敗する事もあるけど、それも一つの経験だからね。それをあえてやる人になりたいね。<br />
<br />
――今まで積み重ねた経験があるからこそ、素晴らしい織布を作れるのですね。<br />
<br />
それでも、同じ事やっているつもりでも色んな問題が起こるから、なかなか100%上手くはいかないね。古い機械を使ってやっていくのは、大変だけどそれ以上のやりがいや面白さもあるかな。<br />
<br />
――なるほど。鈴木さんの織布や織機に対する想いが伝わってきました。</div>
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<div class="post-title">遠州のモノづくり精神</div>
<div class="post-text">――鈴木さんを始め、遠州の産地にはそういった細かい工夫をされる方が多くいらっしゃる印象があります。遠州の産地ならではの土地柄なのでしょうか?<br />
<br />
この土地は、昔から会社組織って多くないんです。個人で工夫してやってる人が多くて、機械いじるのが好きな人が長くやってるような。そういう人が遠州には多いんです。会社組織の中でできる事は限られちゃうから、特徴のある生地など、他にはない織物ができやすい。そういう部分はあると思います。まあ、好きで色々な事をやっているだけじゃ儲からないんだけどね(笑)。<br />
<br />
――私たちのrenmentプロジェクトも「この先の100年を考える」ことから始まっています。このような想いや技術はこれからもしっかりと残していきたいです。<br />
<br />
この土地でこのような仕事をしている人のほとんどが私らの世代です。少し下の世代の人もいないわけじゃないけど…ぽつんと若い人がいても40代くらいで、若い子は本当に少ないね。これからのことを考えると、人がいなきゃ産業自体がおぼつかない。本当に若い子でやりたいって子が出てくりゃいいけどさ、なかなかいないね。おかげ様で二人はまだ元気だけど…後継者がいないよね。どうしても若い人には給与の水準とかも必要でしょうし…</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">――若い人には工場を見てもらって「あの人が想いを込めてやってるから、この製品ができるんだ」という事を実感する機会を設けてもいいかもしれませんね。<br />
<br />
工程だけみたら面倒くさいことが8割、9割で、やりたがる人は少ないかもしれないけど、色々と自分で工夫して考えれば良いものができるっていう事を知ってもらえれば良いね。最初から面白い仕事なんてないし、義務でやらされているだけの事なんて、どんな仕事でも面白くないよね。面白い仕事をするではなくて、仕事を面白くする。それが大事だと思うよ。<br />
<br />
――最後に鈴木さんの仕事を象徴するようなお言葉をいただけました。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>鈴木 利幸 Toshiyuki Suzuki<br />
(鈴木利幸織布工場 社長)<br />
<br />
静岡県浜松市生まれ。昭和50年、自宅敷地内に織布工場を構え、以来夫婦2人で10台の旧式織機を扱う。今回、renmentでは旧式織機でしか出せない独特の風合いを求め、海島綿を用いたブロード生地を製織いただいた。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 007<br />
【つなげていく人】<br />
博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは</div>
<p>Date: 22.09.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi</p>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<br><span>鐘と太鼓の音響く徳島。<br>縫製技術の継承で紡がれる、<br>想いのリレー。</span>',
'SubTitle' => '今回お話を伺った斎川千浪さんは、renmentのTシャツやパーカーを縫製しているKSプランニング徳島工場で、長く縫製の技術を数多くの人に指導してきました。生まれも育ちも生粋の徳島っ子の斎川さんに、徳島の魅力、お仕事をされる上で大切にしていることについて、お話を伺いました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">生まれ育った徳島の暮らし</div>
<div class="post-text">--斎川さんは、工場がある徳島県のご出身ですか?<br />
<br />
はい。生まれた時から徳島県に住んでいます。この工場より少し北の板野町というところで生まれ、結婚してからそちらの近くに家を建てました。娘が山口の大学に行ったので、今は私の母と主人、それと犬1匹で住んでいます。<br />
<br />
--生粋の徳島っ子ということですね。是非おいしい食べ物や名所など教えていただきたいです。<br />
<br />
有名な場所だと鳴門の渦潮やかずら橋ですかね。食べ物だと鳴門金時芋が有名です。それ以外だと、そば米汁って知ってますか?家庭料理なので飲食店ではあまり見かけないですが、道の駅の食堂とかだったらあるかもしれませんね。作り方は、醤油ベースに鶏肉と人参やしいたけの野菜、こんにゃくにちくわ、最後にそば米を入れて煮て完成です。家庭でも簡単に作れる料理ですよ。<br />
<br />
--初めて聞きました。食べてみたいです。<br />
<br />
素朴な味わいの徳島の郷土料理ですね。まあ、なんだかんだ言っても徳島といったら、やっぱり阿波おどりですね。空港の名前も徳島阿波おどり空港というくらいですから。時節柄、残念ながら阿波おどりは開催されなくなってしまいましたが、いつも夏になったら徳島駅の駅前で賑やかにしていますよ。私も小さいころは飛び入りで参加して踊っていました。<br />
<br />
--阿波おどりは、飛び入りで踊れるものなんですか?<br />
<br />
海外からの観光客の人なども飛び入りで参加して踊れるレーンもあるので、そういったところで参加していました。徳島人は鐘の音や太鼓の音を聞いていると自然と踊れるようになっとんですよね。小さいころからテレビで見ていたり、運動会で踊っていたりしていますから、自然と体が動くんですよ。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-title">教えることの難しさ</div>
<div class="post-text">--斉川さんがこちらの工場で働くことになったきっかけを教えてください。<br />
<br />
高校卒業と同時にこの工場に入社しました。きっかけは就職する時に同級生の友達がおったんですけど、その子は縫い物が得意で手先が器用だったので、縫製の仕事に就くということを聞いて。じゃあ、その子が行くんだったら自分も行く!という感じの単純な理由だったんです。それと、この工場は昔から子供服を多く扱っているんですけど、子供服ってTシャツとかスカートとか色々な種類があってカラフルでとても可愛いんですよね。この工場では裁断から縫製までやって、最終的に可愛い製品が出来上がっていくところまで携われる。それがとても魅力に感じたんです。<br />
<br />
--今はどのようなお仕事を担当されているのですか?<br />
<br />
縫製担当で、現場でオペレーター(実際に製品を縫う人)の技術指導をしています。オペレーターは現在13人で、年齢は二十歳から一番上の人で59歳の人で幅広くいますね。技術指導ができる他の人にも手伝ってもらいながら、みんなを指導してまわっています。簡単なところは5年目などで技術習得しているオペレーターに託して代わり教えてもらったりして、自分は主に新入生や中途で新しく入ってきた人に教えています。技術指導をするようになったのは二十歳くらいから少しづつなんですが、30歳のちょっと前くらいから管理職という立場で指導をするようになりました。高校を卒業してからはここ一本で長く務めているので、どんなミシンがどこに何台あるかとか、この工場の事はほとんどの事が分かりますね。<br />
<br />
--年齢層が幅広いのでコミュニケーションをとるのが大変そうですね。<br />
<br />
私と年代が同じくらいの人とは話が通じやすいですが、自分と娘と同じくらいの歳の人には言葉とかも選ばないとうまく伝わらなかったりします。メリハリをつけて技術指導をしなくてはいけないので、そういう所では苦労していますね。また、指導する立場というだけで少し怖がれるところもあるので、何かあって困った時は相談したり話かけやすいように、できるかぎりニコニコしているように心がけています。実は自分も最初は人見知りで話すのが苦手だったのですが、それでもやっぱり年を重ねるうちに話していかないといけない立場になったので、自分なりにそうしていかなあかんという気持ちでがんばっています。</div>
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<div class="post-text">--お仕事をされる際、大切にしていることはありますか?<br />
<br />
いつも効率よく技術指導して、売上をあげることを考えています。やはりそこがずっと課題ですね。実際の数字として出てきたものはごまかしがきかないので。1日にこれだけしかできなかったでは困るし、一秒は一秒、一分は一分、時間は取り戻せないからシビアに教えていかないとですね。昨日より今日、今日より明日と一枚でも多く縫えるようにすることが私の役目なので、指導する立場としてできるだけ早く習得してもらえるように、私も考えて教えていく事が大事だと思っています。<br />
<br />
--指導にあたって心がけていることは何ですか?<br />
<br />
新しく入った子にも早く先輩と同じ技術を習得してもらうために、その子の癖とかで教え方を変えたり、何がその子に向いているかを見極めて、習得した技術がさらに伸びると感じたら他の担当へと変えたりと、いろいろ考えますね。ミシンで縫う時の手付きも、教わる側が見やすいように気を付けたり。あと、私は右利きなので、左利きの人に指導するときは難しいですね。そうやって一人一人、その人の縫い方をよく見て、その人が縫いやすいように工夫をしながら技術指導をしています。ですから、前に一度に新しい子が5人も6人も入ってきたときは大変でした。一対一ならいいですが、全員平等に見ないといけないですからね。ひとりづつに個性があるように、ミシン自体にも一台一台に癖があって同じ機種でも扱いが違ってきます。特に私が入ってくる前からある古いミシンは、押さえ金やアタッチメントを生地の厚さに合わせて削ったりして調整していて癖がついていたりしてますので、人が多いときは古いミシンでも使わないといけなくて、同じように調整してもらっても癖があるから、オペレーターから「縫いづらい」という声も上がってきますね。そういう時はモーターやペダルを変えたり、手の持ってき方で調整して使ってもらっています。</div>
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<div class="post-text">--工夫されながら、一人一人に合わせた技術指導をされているのですね。<br />
<br />
指導している子が今までできなかった技術ができるようになってきたときは、教えててよかったなぁと感じますし、教えた技術で「やりやすい」と言われたらやっぱり嬉しいですね。高校から卒業したてで初めて働く新しい子は、まだ幼いので1ヶ月、2ヶ月、そして半年と少しづつ成長している姿が身近で感じられる事が喜びですね。</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">大切にされる服とは</div>
<div class="post-text">--服作りに対する想いやエピソードなどお聞かせください。<br />
<br />
この工場で作った製品の話ではないんですけど……娘が小さい時には、よくスカートなどを縫ってあげて履かせていました。ぴったり合うように採寸してワンピースをオーダーメイドで作ってあげたりしました。他の子と違う特別な服を着せてあげられたのは、この仕事をやっていて良かったなと。娘も、誰が縫ったの?と聞かれて「お母さんが縫ったの」と答えられて鼻が高かったみたいです。それに、仲の良かった友達の子供も女の子だったので、お下がりをあげたりしていました。私が縫った服をその子が着ているのを見て、もう一度嬉しくなりましたね。そうして、たまたま他の友達の子供も女の子が多かったので、作った洋服は全部あげてしまいました。手元には一枚も残っていませんが、そうやって代々リレーのようにして長く着てもらえて良かったです。</div>
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<div class="post-text">--服がバトンタッチされていくリレーは、すごく素敵ですね。<br />
<br />
同じように、ここ徳島工場に昔からある社訓には「心がこもった物づくり」という言葉があります。作っている製品はオーダーメイドではないけれど、その中の1枚はひとりのお客様しか買えないものだから、少しでも長く着てもらえるように、一枚一枚こだわって慎重に縫ってもらっています。<br />
<br />
--大切に長く着てもらえた方が作り手としては作りがいがありますね。<br />
<br />
この徳島工場で作っているものは心を込めて良いものを作っているので、すぐに捨ててしまうとかではなく、色々な形で長く着てもらえたら本当に嬉しいですね。<br />
<br />
--本日は、ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>斎川 千浪 Chinami Saikawa<br />
<br />
高校卒業後、KSプランニング徳島工場に入社。工場を誰よりも良く知り、現在は縫製現場の生産主任として、オペレーターの技術指導を担当。<br />
<br />
(株)KSプランニング 徳島工場<br />
徳島県藍住町。主にカットソーから子供服、ベビー服まで”Made In Japan”のクオリティで安心・安全で丁寧な縫製を得意とする。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 006<br />
【つなげていく人】聞こえてくる鐘や太鼓の音。教えることの難しさ、徳島でづつく想いのリレー。</div>
<p>Date: 01.9.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: KS Planning Co., Ltd. Tokushima factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '本サイトのトップページに使用されている、朝焼けに照らされる雄大な北アルプス連山の写真。撮影されたのは、近藤紡績所大町工場で工務課長を務められる大島啓(おおしまあきら)さん。今回は、renmentの糸が紡がれる長野県大町市の魅力について、趣味のカメラを通して大町の魅力を誰よりもよく知る大島さんに、お話を伺った。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">北アルプスの朝焼け</div>
<div class="post-text">——この度は大島さんが撮影された北アルプスの写真をrenmentのホームページで使わせていただき、ありがとうございました。北アルプスは雪山の白いイメージが強かったので、とても幻想的な写真で感動しました。あのように季節によって山の色は変わるものでしょうか?<br />
<br />
季節どころか、一日一日の焼け方で山の色が変わりますよ。色をつけたんじゃないかと思うほど赤くなっていたり、グレーにうすくピンクがはいった感じになったりと、毎日色や表情が変わりますね。撮影では色の違いを楽しんだりしています。</div>
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<div class="post-text">——今回使わせていただいた朝焼けの写真も、地元の方じゃなきゃ取れない写真ですよね。<br />
<br />
あの写真は出勤途中に車を停めて、ちょこちょこっと望遠カメラを組んで撮ったものです。いつも車にカメラを置きっぱなしにしているので。工場には早くから出勤しますので、その途中で朝焼けとか、綺麗なのを見ると風景を撮りたくなってしまうんです。前は安曇野の方に勤務していて、そちらも常念岳など綺麗な山の形をしているところも多くて素敵なのですが、大町工場からの景色となると迫力が違うんですよね。蓮華岳から白馬三山の方まで全部一気に見えますので、それの朝焼けなどは圧巻ですね。非常に空気がきれいで、特に冬場の満月の夜なんかは、山が雪景色なので浮き出て見える時がありますね。<br />
<br />
——想像しただけでも凄そうですね。是非見てみたいです。<br />
<br />
これは写真に撮りたいなと…そんな風に思った時は真夜中に鷹狩山の展望台まで車で登って、車で登れない所まできたら、途中から車を停めて、スノーシューに履き替えて深夜の2時ぐらいから登り始めて。上に行くとものすごく寒いのでストーブで暖をとりながら、月が良い位置にくるまで待って撮ったりして、朝まで日が登るのを待つという感じです。完全に冬の装備で登るのですが、向こうへ着いたら更にもう一枚上着を着込んで…そんな感じで、撮って遊んでる感じですね。<br />
<br />
——この土地に住んでいる人ならではの撮影方法ですね。<br />
<br />
住んでいなくても撮りに来ている方は大勢いますよ。週末になると場所の取り合いになりますからね。3月でも行ったらもうすでに先客がいたり。行って誰もいないってことはあまりないです。</div>
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<div class="post-text">——カメラを始めたきっかけは、どのようなものでしょうか?<br />
<br />
もともと凝り性というか集めるのが好きで、収集癖がありましたね。鳥だとか昆虫とかは本物を集めるわけにはいかないので、写真に残しておくという感じで。初めて自分の小遣いでカメラを買ったのは中学二年生のときでした。それまでは親の一眼レフカメラを借りて撮っていたんですが、やっぱり自分のカメラが欲しいということで、当時キヤノンやニコンは高かったので、比較的安いけど色々と機能があったオリンパスを選んだんです。その時買ったカメラは今でも使ってますね。最初は飛行機を撮りたかったので、一眼レフの望遠レンズで撮れるようなカメラを買いました。その後、オリンパスのカメラはマクロ撮影も得意分野だったこともあって、昆虫や野草などを多く撮影するようになりましたね。ちなみに、今日持ってきたカメラもオリンパスです。これはミラーレス一眼で、本体もレンズも小型なので、撮影に行く時は、こういうのをいくつかリュックにポンと入れて持って行きます。元々持っていた昔のフィルムカメラのレンズもつける事ができるので、色々と変えながら楽しんでます。<br />
<br />
——中学生からだと相当長く続けていますね。ちなみにカメラは何台くらいお持ちなのでしょうか?<br />
<br />
新しいのは、あまり買ったりはしないのですが、30台から40台くらいはあるのではないでしょうか?昔のカメラは、今のデジタルと違ってフィルムを途中で変えられないので、フィルムに合わせてボディを変えていましたから、同じボディのカメラを2~3台持っていました。あと、プロが使うような良いカメラは重過ぎて、体力勝負で負けてしまうので、コンパクトなものを使う事が多いです。そういうことで、昔から色々と使えるオリンパスに愛着があります。昔は大町にもオリンパスの工場があったんですよ。ウチの工場でも「昔オリンパスでカメラ組んでいたんだよ」という人もいました。今もカメラや撮影の話で盛り上がる事もあります。今の50代から60代前後くらいの世代だと一番カメラブームだった頃でしょうからね、工場にも写真好きな人は沢山いますよ。フィルムカメラでプロクラスのカメラ持っている方もいますからね。みんな見せないだけで、私よりよっぽど上手な方がいっぱいいますよ。たまに撮影スポットなどで会いますから。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">身近にある自然</div>
<div class="post-text">——撮影などで大町の自然の事も熟知していらっしゃるようですが、ご出身は長野県でいらっしゃいますか?<br />
<br />
もともとの出身は愛知県名古屋です。平成2年に入社しました。会社が大町工場で研修を開始した年の1期生になりますね。もう長野の方が長くなりましたね。海外に行っていた時期もありますが、一番長いのが大町工場になります。<br />
<br />
——30年くらい前に入社されてから、この土地で何か変わったところなどはありましたか?<br />
<br />
私が来たときは長野オリンピックの前ですので、工場の横の道も細い道でしたし、工場のまわりには家があまりなくてほとんどが田んぼでした。今は工場のまわりにもだいぶ建物が立ち始めましたが、それでも高い建物はないですね。<br />
<br />
——高い建物がないのは景観としては良いですよね。やはり大町の魅力は自然ですか?<br />
<br />
そうですね。緑が多く自然豊かで、四季の変化を肌で感じられます。季節の流れがめぐりめぐって連綿と続くのを肌で感じながら生活できるという点で、非常に恵まれた環境だと思います。自然が豊かですから、野鳥なども多くいます。この工場の軒先にも、チョウゲンボウって言うハヤブサの小型の鳥が普通にとまったりしていますよ。みんな気づかないだけですが。トンビかな?と思ったらノスリだったり、ハチクマとかそういう大型のタカ類もいます。冬になると工場の周りの田んぼは水が枯れるじゃないですか、その田んぼの中を白鳥が歩いていて、日が登ると工場の上を旋回しています。そういうのも撮ったりしていますね。ウチの子供達とも学校の課題として、バードウオッチングで見つけたキツツキの巣などを一緒に観察したりしました。都会ではできない事が身近な所で簡単にできてしまう。今は、なかなか自然と触れ合う機会が減ってきましたね。自分が子供の頃は、名古屋の実家のすぐそばでもカブトムシやクワガタがとれましたけど。</div>
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<div class="post-text">——長野県の大町と聞くと、雪とか、寒そうとか、山のイメージが強いのですが、実はいろんな顔を持ってそうですね。<br />
<br />
例えば、春先は芽吹いた花が一斉に咲きますから素敵ですよ。この場所だったら梅、桜が一緒に咲きますね。それからは新緑への移り変わりが、週単位で感じられます。むしろ、タイミングが合った時に写真を撮りに行かないと。桜なんかは雨が降ったらおしまいですから、降る前のタイミングでさっと撮りに行きます。あと、このあたりは海抜600mくらいですが、さらに少し上がって700~800mくらいになると低山帯になり、植物の種類が変わります。さらにその上に行くと亜高山となって、高山植物が見れます。だから植物の種類もすごく豊富ですね。あと、すぐ隣の池田町なんかは蝶が好きな人たちの中ではとても有名。種類が多く、珍しい蝶がいると聞いてます。植物と同じで、平地帯の普通の蝶も、低山帯、高山帯の蝶も見れる。非常に多くの種類の蝶を1日で見ることができるって事で有名な場所です。蝶の写真撮るのが好きな人にとっては聖地みたいなものでしょうね。</div>
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<div class="post-text">——こういう土地で暮らせるという事に改めて、ありがたみを感じますね。<br />
<br />
同じような自然相手の趣味を持っている人からすると、すごく羨ましがられますね。都会の人達は休みの日にしか来れないから、雨だろうとなんだろうと来るしかないけど、こっちに暮らしていれば、気が向いた時とか、シチュエーションの良いときにスッと出れる。朝起きた時に「今日は焼けそうだな(山が朝焼けで綺麗に見えそうだな)」って見てから登ることができるので。地元に住んでる人にとってはそれが当たり前の日常の風景なので「わざわざそんなところ行くの?」と思うかもしれませんが。私は花を撮る時は、わざわざ山まで行かずに、その辺の野原で撮ってるんです。<br />
<br />
——大町をすごく楽しんでますよね。お話を聞いてると大町の日常を切り取ってる感じがしますね。<br />
<br />
結局、都会と同じ事をやろうと思ってもできないので、それだったらこっちで楽しめる事を楽しんだ方が良いですよね。もともとどちらかというよりも都会の遊びよりもキャンプとかそういった遊びの方が好きでした。そういった意味ではこっちの生活に合ってたのかなと思います。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">長野の本当の魅力</div>
<div class="post-text">——名古屋からここ長野に移り住まれて長いと思いますが、長野の自然以外の「魅力」と言ったら何がありますか?<br />
<br />
大町工場も含めてですが、長野の人は議論好きなところも良い点だと思います。面倒くさがらず、いろんなことを根を詰めて話し合いたがる人が多い。特に今みたいに工場で変わった糸を開発しようとしている時など、あーだ、こーだと熱く議論しだす点は、長野県人の気質の良いところじゃないかなと私は思います。それに、長野県の人は真面目ですね。いま工場では若手の教育に力をいれていますが、勉強会でも熱心に学んでいて、若い人がすごく真面目で素晴らしいと感じます。そういうところは、やっぱり長野県民の気質、土地柄だと思います。それと、やはりここに工場があるのが大きな利点だと思いますよ。都会の工場とかで他から入ってきた人達だと、仕事が合わないようであれば他に移ればいいやという考えになりやすいかもしれませんが、それに対して地元の人たちは、自分たちの生活の場にある工場でやっていこうという気持ちがあって、そういう意味で腰を据えて色々と考えて長くやってもらえるという期待は大きいです。地元の人からしたら、そこまで考えてないよって思われるかもしれないですけど、自然の豊かさの魅力と同じくらいに、真面目でがんばってくれる気質をもっている「人」というところも魅力だと感じてます。</div>
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<div class="post-text">——私も長野出身ですが、「人」に魅力を感じてもらえている事は嬉しいです。今後も長野県や人の魅力をお伝えしていきたいと感じました。<br />
<br />
お話させていただいた以外にも、本当にいいものは沢山あると思いますね。<br />
<br />
―本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)<br />
<br />
※今回のインタビュー記事に掲載されているご本人のポートレイト以外の写真は、大町市で大島さんが実際に撮られた写真を使わせていただいています。</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>大島 啓 Akira Oshima<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
愛知県名古屋市生まれ。現在は大町工場にて、工務課長として勤務。中学時代から続いている趣味の写真で、今も大町市の魅力を写し続けている。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 005<br />
【想いをつなげる】信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</div>
<p>Date: 11.8.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Akira Oshima<br />
Portrait Photograph: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '現在の日本では数少ない「綿」を中心とした紡績工場が長野県大町市にある。古き良き技術と最先端の技術の両方を活かした糸づくりを続けるこの工場では、数年前から敷地内の一角に綿花畑を設け、毎年少ないながらも綿花の収穫を行ってきた。なぜ、この地に綿花畑が作られたのか。綿花畑で何が芽生え、実ってきたのか。畑の守り人でもある近藤紡績所 大町工場の一志(いっし)勉さんにお話をうかがった。',
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<div class="journal-post in-view">
<div class="post-title">大町工場と共に</div>
<div class="post-text">——今年で入社何年になりますか?<br />
<br />
今年で39年になるかな?もともと出身が地元の大町で、自分は途中入社で26歳の時に大町工場に入社した。それまでは、まったく違う業種を経験していて金融関係とか…なぜか金融というとみんな怪訝そうな顔をするよ(笑)。しっかり地に足が付いたモノ作りがしたいと思って転職したんだ。それからは、ずっと大町工場に勤務している。担当の部署は、紡績の品質に関わる重要な部品であるゴムローラーを管理する部署に長く在籍しているけど、今は綿花栽培も担当させてもらってるね。<br />
<br />
——大町工場ができた当時からお勤めされているのですか?<br />
<br />
工場が完成する前の昭和57年10月に入社したよ。工場の建屋は大体できていて、これから機械を導入するくらいの時だね。実は、当時自分は全く知らなかったんだよ、この工場で何を作るかは…噂では宇宙服を作るところだとかって(笑)。<br />
<br />
——では、この工場がどう変わってきたか全部ご存知なんですね。<br />
<br />
そうだね、歴史は今の部署のノートにもしっかり記録されてるよ。やはり一番変わったのは、近藤紡績所が新しい繊維開発をやり始めたときだね。その年が2015年で、変革の年に色々と集約されて新しいものをつくろうと。この工場や会社のすべての人が手探り状態で、どういった糸ができるのか誰もわからなかった。それまでは普通の綿100%の糸だけでやってきたし、その他の知識も技術もわからない事の方が多かったから、全従業員からいろんなアイデアを聞いて「どんなものを作りたいか?」をみんなで考えながらやり始めたんだ。まあ、それからのスタートで早6年になるね。</div>
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<div class="post-text">——慣れないことが多くて工場の方々も苦労されたんでしょうね。<br />
<br />
前とは産地や品種も異なる綿も使い始めたし、今までは整った均一の糸だけを作っていたんだけど、それだけでなく、わざわざムラのある糸を作ったりとか。数多くの研究をしてきたけど、うまくいかない方が多かったかな。その中でもいくつかは成功して製品化されたものはあるね。<br />
<br />
——大町工場の歴史は生き字引のような形で覚えてらっしゃるんですね。<br />
<br />
生き字引であればいいんだけど、すぐに忘れてしまう…字引引いても白紙が多い(笑)。まあ自分が覚えてなくても、この工場の出来事や、どんな糸が作られてきたのかは、ほぼ記録されてるからね。企業というのはデータの蓄積。データの蓄積は技術の蓄積につながって、企業の開発力や対応力の礎になると思うんだ。そして消費者に喜んでもらえる製品を届けられたらいいなと思うね。</div>
<div class="post-title">綿の木を育てる意味</div>
<div class="post-text">——どのような経緯で、工場内で綿花を育てる事になったのでしょうか?<br />
<br />
「これから新しいことにチャレンジしていこう!」ということで綿を見つめ直した時、長い間、自分たちは紡績や綿、綿花に携わってきたけど、綿がどういう形で育って収穫されて、自分たちのところにやってくるのか?を知ってる人が、ほとんどいない事に気づいたんだ。じゃあ、まずは自分たちの手で綿花を育ててみようということで、このプロジェクトが立ち上がったんだよ。<br />
<br />
——工場で綿花を育てることに何か目的があるのでしょうか?<br />
<br />
自分たちの手で実際に綿を育ててみる事によって、本当に綿ってどういうものだろうか?ということを知ることができる。そうすれば、綿の性質とか特徴などの理解をよりいっそう深める事ができるはず。そこで得られた理解が、紡績工場のレベルアップにつながり、品質向上に繋がるし、製品に対する愛着も生まれる。これが目的のひとつ。それともう一つは、原料から製品までのすべてを国内の生産体制でチャレンジしてみようということで、ここ大町でできた綿を原料にして最終製品にしたらどんなモノができるのかを知りたかった。このプロジェクトの意義としては、綿をもっともっと知るっていうことが一番大きいね。また、綿花畑を通じて地域社会への貢献とか理解をしてもらって、情報発信をしたいというのも目的のひとつかな。</div>
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</div>
<div class="journal-post in-view">
<div class="post-text">——どうして一志さんが、このプロジェクトを行うことになったのですか?<br />
<br />
一番最初に手をあげたのが自分で…と言うより自分以外手をあげる人がいなかった。自分には好奇心旺盛なところがあって、元々実家が兼業農家で少しお手伝いをしていたので、多少なりとも農業の知識もあった。最初はほんの軽い気持ちでこのプロジェクトに賛同して手をあげた事が始まりだったかな。でも実際の作業となると、一人では開墾なんて無理だから。色々な部署から応援に来てもらって、自分で重機を操縦して土を掘り起こすんだけど、最低でも30 cm は掘り起こさないといけない。30cmくらいの深さだとそんなに大変なようには感じないと思うんだけど、ここは石場だったからすごく大変だったよ。重機で大きな石をとる作業はできても、あとの小さめのは重機で取れないから手作業でとって...それはもう危険で大変な作業。石を実際に取ろうと思うと腰くらいまで掘り起こさないといけないからね。<br />
<br />
——畑の入り口に「開拓魂」と書かれた石がありましたね。この場所から出てきたものですか?<br />
<br />
そうだよ。あれくらいだと、この土地からでてきた石としては、まあまあ大きい方かな?「開拓魂」と書いてあるのも、そういった精神でやっているつもりでね…そんな感じで石をとり終わったらトラクターで平らにして、それでみんなで畝を作って畑づくりを進めていったんだ。初めての綿花畑は13m程の畝を5本作り、90本くらいの綿の木を栽培した程度だね。今では作る綿の種類が増えたし、1品種ごとの収量がある程度必要なので、約330平方メートル、約100坪に拡大されてる。<br />
<br />
——この畑では、どのような品種を育てているのでしょうか?<br />
<br />
今この畑では全部で10品種栽培していて、陸地綿(*1)ではセルベス、アプランド。アジア綿(*2)では和綿(*3)の信州、大島在来。またカラーコットン(*4)では茶綿や緑綿等。それから試験的に交配種や特別品種も栽培している。それぞれ特徴があり、雨に強い和綿や早く実るセルベスなどは作りやすく、一方で陸地綿は総じて害虫が集まりやすいと思う。あと、今まで紡績に不向きとされてきた和綿は、独特の優れた特徴を持っているので、今後その特徴を生かした製品を作るのも面白いかもね。種にもそれぞれ特徴があって、陸地綿は和綿より種が大きいし、品種によって綿繰りの時、繊維が種から取り易かったり、取りにくかったりするよ。<br />
<br />
(*1)中南米原産。アメリカ、アジア、アフリカなど世界で最も広く栽培されている綿。世界の綿花生産の約90%を占める。(*2)インド原産。インドから中国、日本へと広がった。繊維が比較的太く短い。(*3)アジア綿の一種。日本で江戸時代から栽培されていた綿。(*4)一般的な白い綿ではなく、茶色や緑の繊維を持つ綿。染色の難しさから積極的には栽培されてこなかったが、染色をしなくても色や柄を出せるため環境負荷低減の面で近年見直されつつある。</div>
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<div class="post-text">——「綿花」の栽培は年間でどんな事をやっていくんですか?<br />
<br />
そうだね、3月くらいから作業は始まってきて、一番最初にやるのは、全面的にトラクターで土を起こして、畑の設計図を全部考えておく。その後、肥料を撒いて畝を立て、マルチビニールを敷いて、これで表面地温をあげたり雑草を防いだりしている。そしてビニールハウスを組み立てて、そのあとにやっと種をまく。種まきは先日、地元の保育園の園児と一緒にやったんだよ。ちなみに、種とは別に、実はポットでも苗を育てて植えてる。そのほうが早く成長して収穫できるからね。特に大町は寒くなるのが早いので、こういう早期栽培についても、まだまだ研究が必要だね。種をまいたら今度は水やりだね。始めは、ほぼ毎日水をかけてるよ。ある程度伸びてきたら支柱を立てる。綿の木は風や強雨に弱いものだから、そのままだと倒伏しちゃう。あとは害虫の防除をしているね。ある程度大きくなってくると、摘芯と言って高さを90cmに切って、横枝を伸ばして実をたくさんつけたり大きくなるようにしている。その後は無駄な枝を取ったり、草取りをしたりして収穫時期まで目が離せないね。他にも細かい作業はあるけど、おおよそはこのような流れかな?今日みたいに天気がいい日は、ハウスの上の天井ビニールを上げたりしているよ。いつも開いてるわけじゃなくて気候に合わせて上げたり下げたりしている。</div>
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<div class="post-text">——基本的に栽培の方は、おひとりでやってらっしゃるんですよね。<br />
<br />
今は、ほとんどひとりだね。開墾の時は色々と協力してもらえたけど、日々の世話となると、工場の現場も忙しいから。誰か後継者でやりたい人がいれば教えてあげながら一緒にと思うんだけど、なかなか教えるにしても一朝一夕にできるものじゃないんだ。畑の準備を始めたときは、信州大学繊維学部の先生方に色々と栽培について指導をいただけたのが心強くて、栽培自体は最終的に軌道にのせることができたので、本当に感謝しています。当初、信大の先生いわく「土壌は問題なく、水はけも良く栽培は可能です。ただし大町は寒冷地で、11月に入ると北アルプスの木枯らしや霜が降りるので厳しさはありますよ」と言われた。加えて、この土地では綿の栽培経験者が皆無だったから、地元のJAに聞いても綿の栽培を知っている人がいない。歴史的にも栽培文化がない地域だったという事もわかり、不安でどうなるかなと思ったが「誰もやったことがないなら、自分がやってやろう、出来るまでやるしかない」という気持ちに切り替えてここまでやってこれたよ。<br />
<br />
——実際の栽培で大変な事は、どのようなことでしょうか?<br />
<br />
まあいろいろ苦労はあるんだけど、やっぱりね自然相手なんでとても難しい…毎年難しい。ちかごろは強風の日が多くなり、ビニールハウスが飛ばされたり破れたりすることもあるよ。土日休日でも綿の管理が怠れないし、とても害虫が多くて防虫防除は欠かせない。ハウス栽培しているとどうしても熱がこもってしまうので害虫が出やすい。工場の周りは見渡す限りの田園風景で、どこから虫がきてもおかしくない。だから自分の出来る所は全部草刈りをしている。アブラムシ、オオタバコガ、去年大発生したのがオンシツコナジラミ。あとは夏になってくると必ず発生するハダニが困る、本当に困る…葉っぱが枯れ落ちてしまうんだ。最近ようやく気づいたんだけど、夜になるとそこに立っている構内街灯に虫がよってきてしまうんだ。今年は街灯を消してもらうにようにお願いしてみようかなとも考えてるよ。今後は効果的な害虫対策なんかも試していきたいね。それと、ここ大町は日照時間が比較的長く、標高が高いので、自分も結構日焼けしちゃうんだよね。皆に心配されほど黒くなっちゃう。<br />
<br />
——今日も日差しが強いですもんね…その他に失敗などもあったのでしょうか?<br />
<br />
「欲をかいてはいけない」という事を知ったよ。以前、収穫高をあげようとして石灰窒素を散布したら、綿の木が柔らかくなってね、枝が垂れてしまったんだ。何とか紐で支柱につりさげて修復したよ。撒いてしまえば後の祭り…その時は大変後悔したよ。本当に畑の栽培っていうのは、一年で一回しかできないからね…色々と試しながらやっとわかってきた感じだけど、部分的に色々とためしていかないといけないね。</div>
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<div class="post-title">綿花畑から生まれたもの</div>
<div class="post-text">——色々と大変な事も多いと思うのですが、この広さの畑ですと、どのくらいの量の綿がとれるのですか?<br />
<br />
今年は作付けが420本、すべての品種をいれて大体40 kgくらいを目標にしている。収穫をして綿繰りをして、種を取り除き綿だけにしておおよそ13kgぐらいを目標にしている。重さだと分かりづらいかもしれないけど、Tシャツで言うと約10枚程度かな?品種や品質にもよるけどね。<br />
<br />
——その収穫した綿は、どのような使い道をしてるのでしょうか?<br />
<br />
それを会社の方で検討してもらっているところだね。綿というのは実際に製品にしてみないと風合いがわからないから、どんなものでも良いから製品を作ってみたいなと考えてはいるけど、まだ実際には具体化されていない。今年、綿が収穫できれば、ある程度の量がまとまる感じかな?もうすでにある程度の量はあるけど、ギリギリ製品できるくらいの量しかないからね。失敗したらおしまいという感じの量だから慎重に進めてもらってる感じだね。それと最終的に製品にすることは、自分もそうだけど携わった人や地域の人が本当に期待している。そして大町で育った綿花の生地がどのような風合いになるのかを見て触ってみたい。製品にすることで、本当に1から10までの最初から最後までを実現できるし、プロジェクトの最終的な目的を果たしたいと強く願っているよ。<br />
<br />
——地域の人が期待しているとありましたが、何か交流などあるのでしょうか?<br />
<br />
畑の一部に名前をつけているんだけど「あすなろ通り」と言って、この地域にある「あすなろ保育園」から命名しているんだ。6年間続けて、そこの園児に種蒔きと綿摘み体験会を行ってもらっていて。ちょうど今年の年長さんが小学校に入ると、今の小学校一年生から六年生までの子が、ここで綿畑の体験をしたことになるよ。さらに、この活動が地域への拡がりのきっかけになって、一昨年くらい前に大町市の社会福祉協議会から綿の栽培について教えて欲しいと声がかかり、一緒に種を植えたりした。その栽培指導などを通じて、市内住民に綿花栽培がだんだんと拡がりをみせてきていて「コトコトコットンウォーキング」のイベントや「コットンの会」という活動へ繋がっていってるね。<br />
<br />
——「コトコトコットンウォーキング」と「コットンの会」というのはどのような活動なのでしょうか?<br />
<br />
大町市社会福祉協議会が主導している活動の「コトコトコットンウォーキング」というのは、市民の人たちが自宅の庭やプランターで綿花を育っててもらって、その綿の生育状況をウォーキングしながら各家庭を回っていく運動なんだけど、これは見守りや声掛け運動の福祉の活動につながっている。もう一つの「コットンの会」という活動には2年続けて種まき講習に行ってるんだけど、皆さん本当に熱心で色々と質問されましたよ。そこで採れた綿は、ぬいぐるみの詰め物にしたりして福祉活動に役立てている様だよ。これらのきっかけは、たまたま社協の方が保育園児のお父さんだったり、地域の人の情報であったりと、少しづつ綿花栽培が知られるようになった事かな。このプロジェクトを通じて地域に貢献し、広く情報を発信していきたいとの思いが当初からあったので、この様に綿を通じて地域と繋がりを持てた事は、皆で開墾して、綿作りを進展させて来た甲斐があったし、一番の嬉しい事だね。そう言えば他にも、この前は農業高校の先生が綿栽培について聞きにきてくれたな…この様な地域への広がりは正に望んでいたことなので、本当に嬉しいし、多くの皆さんに感謝の気持ちいっぱいですね。</div>
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<div class="post-text">——綿花畑を始める前と今では、綿に対しての見え方や考え方は変わりましたか?<br />
<br />
正直変わったよ。工場内で使っている輸入の原綿の見方が変わり、長さや短さで成熟した綿か未熟の綿なのかが分かるようになってきて、検査ではわからないような事が触った感触でわかるようになってきた。少し変色ぎみの綿を見つけると害虫の影響がどうか気になって確認するようになったよ。害虫によって綿の糖分が高く(*5)なってしまうと言う事を育ててみて初めて実感したし、輸入された原綿が、現地のジン工場で、どの様にクリーニングされたかどうかもわかるようになったなど、今まで気にしていなかった部分まで気になるようになったね。ちなみに現場で、小さい綿とか綿くずが落ちているのをみると「この落ちている綿は、コットンボール一個分だな」と思ってしまう。これを育てるの大変だぞ…と。その農家の方々の気持ちがわかってしまったので、落ち綿1つでもすごくもったいないと思うようになったね。何かに活かせないものかと考えてしまうね。<br />
(*5)収穫した綿の糖分が高いと、綿がべたつき、紡績の品質低下を招く。<br />
<br />
——凄いですね。冒頭でお話いただきました綿花畑をつくることの目的が達成されていますね。<br />
<br />
綿花栽培を通じて実際に体験することでしか得られない「綿に対する理解」を得ることができたので、自分自身は今まで以上に綿を深く見る事ができるようになったと感じているよ。紡績工程では、その使用原綿をしっかり見極めることで、各工程の最適な機械調整や管理を行うことができるようになるし、綿の見方を深めれば、必ず品質向上や生産効率をあげることができると信じているよ。でも今は、ごくわずかな人しかこの体験をしていないので、この大町工場の現場で働いている大勢の人が、この綿花畑に少しでも興味を持ってもらって、できれば実際に携わってもらえる事ができれば、綿に対する見方や考え方が変わって、きっと品質向上につながるはず。現場は本当に忙しいとは思うけど、どうにかやってもらいたいね。<br />
<br />
——困難を乗り越えて綿花畑を成功させてきた、その想いをしっかりとつなげていくようにしたいですね。。<br />
<br />
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」って感じかな。やればできる!<br />
<br />
——本日は貴重なお話ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile in-view">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>一志 勉 Tsutomu Isshi<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
長野県大町市生まれ。特技 40代まで公認テニス指導員、介護福祉士。趣味はソフトボール。<br />
1982年に前職の金融関連から転職入社。39年間勤務。紡績工程で重要部品であるゴムローラーを管理する職場に長く在籍。現在も同じく在籍し綿花栽培を担当。</p>
</div>
<div class="journal-overview in-view">
<div class="overview-title">renment journal vol. 004<br />
【想いをつなげる】美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</div>
<p>Date: 21.7.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">第三回<br />
コットンは、面白い</div>
<div class="post-text">【近藤】通常、糸を作るとき「太いところと細いところはカットしてつないで、悪いところは捨てましょう」という発想なんですけれど、watanomamaはそのまま生地になってしまうので、悪いところだけ除去ということもできない。だから丁寧に丁寧に扱って、もとから「不良品ゼロ」という前提で作るんです。そういう発想は非常に日本的で。100個の製品を作るんだったら、ヨーロッパでは105個送っておいたら不良率より多いからいいでしょう、という考えなんですけど、日本は100個といわれたら100個ちゃんとしたものを納めるというメンタリティがあって、それに近いものがありますね。<br />
<br />
【梶原】斬新な機械で、一般的ではない作り方をしていますよね。概念を覆していくというか。<br />
<br />
【近藤】watanomamaは、名前はフワッと優しいですけれど作る方は真剣勝負です。一個も不良品が出せないので。作り手側には、フワッとしていたら絶対できないぞ、という緊張感があります (笑)<br />
<br />
——そんな作り方をしてるのは、世界でも近藤紡績所だけでしょうか?<br />
<br />
【近藤】弊社だけでしょうね。このwatanomamaの製造方法も2021年3月末に特許が取れました。もっとも、あんなことをやろうと思う会社もなかったんだろうと思うのですが…。<br />
<br />
【梶原】それに、紡績工場でなければできないことですよね?編み物メーカーだと、ちょっとできない範囲だと思いますし、双方の中間点にいるようなイメージです。もうひとつ私が感銘を受けたのは、良い糸を作るために「紡績している間に綿をできるだけ触らないようにする」ということ。糸を運ぶときにも触らないで運べる方法や、あらゆる機械も工夫がされていて、実は触れなければ触れないほど品質が良くなるということも初めて知りました。この上質な糸ひとつ作るにも、繊細にストイックに努力されているのですね。</div>
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<div class="post-text">——コットンって、どんな素材よりも身近な素材で、これからもずっとそれなしでは生きられないほど生活になじんでいるもの。そのコットンにおいてもこれだけ幅広いクオリティがあるし、工程においても知らないことがいっぱいある…<br />
<br />
【近藤】そうです。我々が糸を作る工程でもいろいろありますが、この糸を使っていただいている取引先にも、まだ知られていないもの凄いこだわりや工夫がたくさんあるんです。そういうことをなかなか発信できなかったのですが、これからは作り手の方々の想いも一緒に発信しながら歩んでいきたいんです、このrenmentという場で。たとえば機屋さんや、ニッターさんと組んで新しいモノができて、それを知った消費者やアパレルの方が「こんなことができるんだ、すごい」と盛り上がっていけば、直接的に我々の利益にはならなくとも、日本の繊維やものづくりの利益になるのでは。renmentは、モノを売る場でありながらそういう想いや情報を発信することのできるブランド、というよりもプロジェクトでありたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】たしかに。「こんなことできるんだ、すごい」と、初めてwatanomamaに触れた瞬間、驚きました。コットンとは思えない薄さと軽さで。今までたくさんの素材に触ってきたけれど、まだまだ気づかされるものがあるということに嬉しくなりましたし、感銘を受けましたね。<br />
<br />
【近藤】こちらの生地(海島綿)は、本当に自分たちが作りたかったものです。一方こちらの生地(watanomama)はこんなものになるとは想像していなかった。<br />
<br />
【梶原】繊維の面白さというのは、ちょっとしたことでものすごく化けること。組織、密度、加工など工程の組み合わせ方で様々な個性が引き出せます。世界の素材を想像した幅広い視点で海島綿とwatanomamaを見ると、一見違う個性を持ちながらも、どこか似ている世界観があります。ストイックだけど柔らかな雰囲気で上品で丁寧な感覚に近藤紡績所らしさを感じます。私、仕事柄いろいろなパジャマを持っているんですけど、watanomamaは心地良くて、このパジャマを選んで着る確率が高いです。<br />
<br />
——このホテル(メズム東京)で採用されているローブも近藤紡績所の?<br />
<br />
【近藤】ええ、そうですね、watanomamaではありませんが。ホテルリネンには、クリーニングの工程の為に、伸びたり縮んだりしない織物が常識でした。しかし、それでは、寝返りを打った時に突っ張って目が覚めてしまうことがあるので、それを防ぐためにサイズがゆとりのあるサイズになっていることが多いのです。我々は、長年肌着用のニット糸を主に作って参りましたので、綿の良さ・ニットの良さを損なわずに工業洗濯に耐えられるようにしました。おそらくホテル業界初だと思いますけれども。綿の良さを生かしつつ、工業用洗濯(80℃~90℃)で洗って乾燥させるのには繊維に相当なストレスがかかるのですが、プレス機で絞って思いっきりプレスで押し付けて…と、非常に過酷です。ですから、普通なら馬鹿げてやらないようなものですが、こちらの支配人がご自身で本当に良いと思うものをこだわって作られているそうで、選んでいただいてありがたいです。いろいろなトライアンドエラーをしましたが、結果的に採用していただけるなんて。<br />
<br />
——普通の人ではやらない、馬鹿げたこと。かっこいいです。<br />
<br />
【近藤】馬鹿げたもので終わっちゃうといけませんが、出会いがあってよかったです。ホテル業界でどこも採用していなかったニットパジャマを採用して頂いたメズム東京様、そして非常に扱いにくい素材にも関わらず、試験を繰り返して、工業的に洗濯できるようにしていただいた、リネン業者である新日本ウエックス様との出会いがあったからこそだと思っています。自分一人、一社だけではできないことが、そういった想いを持った人々が集まることで、新たな驚きや感動を生み出せるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】これからも広がっていけばいいですよね。人とのつながりが、連綿と。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">コットンが抱える社会問題</div>
<div class="post-text">——これからは「発信する」使命があるということですが、コットンが抱えている社会課題はいかがでしょうか。<br />
<br />
【近藤】はい、我々が知らないといけないこともいっぱいあると思います。やはり、環境とどう付き合っていくかは避けては通れないです。紡績業はかなり電力を使うので。だからと言って、CO2フリーの発電だけですべての工場が賄えるかというと、日本の火力発電に多くを依存する電源構成から、電気代が3割から4割くらい上がってしまうので、全部を取り入れることはなかなか難しいというのが現実です。しかし、この比率を徐々に高めていくこともやっていきたいと思っています。綿も天然の繊維ですので温暖化が進むといずれは取れなくなってしまうとか、心配もあるわけです。我々の大町工場も冷たい地下水を使わせていただいているんですけれど、雪が降らなかったら地下水も出てこなくなってしまうので。<br />
<br />
——なるほど、綿栽培も気候変動と密接な関係にありますね。<br />
<br />
【近藤】カリブで作っている綿なんかも、海面が上昇したりハリケーンが多発したりすると採れなくなる場所もあるわけですから。環境問題や気候変動に対して、我々は何ができるのか。私も、会社も、消費者の方も、地球にいる人間としてどんなことができるだろうと、考えていかなければならない。まだ分かっていないことも色々ありますけれど、環境と向き合いつつ、お客さまにどうやって気持ちのいい綿製品をお届けするか。<br />
オーガニックも理想として素晴らしいとは思いますけれど、オーガニックだけで世界中の人々に綿製品を届けられるのか、食料がいきわたるのか、というと、そういうわけにもいかないので……そのバランスですよね。どんどん環境を壊してまで綿を作っていいとは思わないですけど、オーガニックだけでも足りない。持続可能な世界に向けて、我々自身ももっと学んでいかないといけない。renmentの認知度が高まっていけば、みなさまのご意見も広く承れるようになりますし、繊維が抱える課題を一緒に考えていきたいなと思っています。<br />
<br />
——伝えたいことをちゃんと伝わるようにするためのプラットホームとしての役割も大切ですね。<br />
<br />
【近藤】私が小さい頃は30年後には石油が無くなると言われていて、車にも乗れなくなると心配していました。今もCO2問題についてみんなで心配していますけれど、人類が英知を絞ればなんとか克服していけるのでは、悲劇的な結末にはならないんじゃないか、世の中より良くなっていけるんじゃないかと私は思っているのです。綿製品に携わるものとして、綿を作ることだとか、糸を作る工程で、自分たちにできることで貢献していきたいと思っています。まだ何ができることなのかは、正解は分からず考えつづけている状態ですけれども。<br />
<br />
【梶原】何をするべきか考えつづけるからこその明確さがあると思います。多分社員のみなさんも、外部で関わっている私たちも、その明確な想いに共感して、一緒に追求していきたいと思えるんですね。<br />
<br />
——課題はあるけど、未来はそんなに悪くない。<br />
<br />
【近藤】と、思ってますね。かつての綿の栽培や紡績の歴史を紐解くと、プランテーションで綿を作って、産業革命が起こって、毛紡績や綿紡績が始まった。その影には奴隷がいたり、環境破壊があったり、労働者の劣悪な環境があったりしたことは無視できません。日本でも、女工哀史のように、紡績工場の環境が劣悪だった歴史もありました……昔は中学を卒業した地方からの人が千人単位二千人単位で働いている時代もありました。、その時に全く問題がなかったとは断言できないですし、それこそ、パワハラやセクハラもあったかもしれません。ですが、大きな時の流れの中で、工員さんたちが働きながら高校に行って、高校の資格を取って、家庭に戻られたわけですけれども、その方たちのお子さんっていうのは、普通の高校を出たり、大学を出たり、親の世代より良くなってきているとも思います。環境問題も、日本はでは四日市喘息など公害もありましたけれど、今では空気も非常にきれいになって窓を開けて話しができています。さまざまなショッキングな本が売れたりもするんですけれども、私は、基本的に世の中は……常に新しい課題はどんどん出てきますけれど……長い目で見るとより良くなってきている思いがあります。環境についても、今までのように好き勝手やっていてはなりませんが、人類全体としては乗り越えていけると思っていますし、乗り越えていかなきゃいけない。世の中には人それぞれ、会社それぞれ、役目があると思っていますので、その中で我々は、ものづくりをしながら役割を果たしていきたいと思っています。<br />
<br />
——現実は厳しいけれど、そこに希望が感じられるのは、モノや人を育てていらっしゃる方だからでしょうか。綿を作る、糸をつむぐ、編む、織る、染める、あらゆる人の存在を横に感じているから、悲観的になってる場合じゃないのかもしれません。希望の場所ですね、renmentは。<br />
<br />
【近藤】何でもかんでも、簡単でバラ色だとは思っていないです。規制や制限など我慢しなければいけないことが当然あると思いますけれど、そのなかでも世の中はよくなってきたと思ってますし、これからもより良くなれると思っています。</div>
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<div class="post-title">コロナ禍で感じた日常のありがたみ</div>
<div class="post-text">——梶原さんはコロナ禍に何を感じましたか?<br />
<br />
【梶原】新日常が生まれている実感があります。普通にあたりまえにあったことが、あたりまえじゃなくなるということを世界中が同時に体験し、価値観の変化が加速化したと思います。気づく、見直す、立ち戻る。そして日常に感謝する気持ちが芽生えやすくなったと思いますね。同様に、コットンもいつもあたりまえのようにある、永遠にある。コットンの先なんて考えなくても必ずそこにある。という存在だったのが、気候変動によって努力をしなければ失われる可能性がある。毎日心地よいと思って身に着けているものが、100年後に同じようにあるとは限らないと、気がつきやすいタイミングになったとは思います。コロナも、ある種の警鐘だと思いますし。<br />
<br />
【近藤】あたりまえだと思っていたことが、如何に有難いことだったかに気づきましたね。『ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリの著書)』か、あの本の中ではパンデミックは克服したみたいなことを冒頭に書いていましたけど、現実起こってしまったわけですよね。ただ、不幸中の幸いだったのは、もし、これが数十年前に起こっていたら人類は成す術無く、DNAの解析は現代のように進まず、ワクチンもすぐには作られず、リモートワークも出来なかった。そういう意味ではある意味人類はギリギリ最悪の時ではなかったのかもしれません。今のままでは、より良くなる前にこの世界が終わってしまうよっていう警告なのかとも感じるのです。<br />
<br />
【梶原】あたりまえだと思っていたことに気づく、グレートリセットのときですよね。コロナの前から、10年後、30年後の気温上昇にともなう環境の変化について欧米ではディスカッションが活発でした。テキスタイルの商談でも真剣にリサイクルの開発や素材のトレーサビリティについて話をしていましたが、日本を含めアジアではまだ情報が少なく個々の危機感は薄い印象でした。ただこのパンデミックが世界で同時に起こり、人の動きが停止することで自然環境が回復することを実感した人は多かったと思います。<br />
<br />
——今までずっと変えたいなと思っていたけど、なあなあで来ていたこと。それを変えるタイミング。<br />
<br />
【梶原】生活も、モノづくりも、ゴミ廃棄のことも、ますます問題意識が高まっていくと思います。<br />
これから、人と自然の関わり方を試行錯誤しながらデジタルを活用した暮らしのバランスが益々追求されていくのではないかと思います。</div>
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<div class="post-title">renmentのめざすもの</div>
<div class="post-text">【近藤】ここに、ちょっと面白い海島綿の生地があるんですけれど…梶原さんに触っていただきたくて。<br />
<br />
【梶原】初めて触ります…海島綿の印象をそのまま形にしたような滑らか感とツヤ感ですね。絶対的な個性があるのですが、かつ軽さも感じる。海島綿ってなんで軽さを感じるんでしょうね。非常にキレがいい感じ。<br />
<br />
【近藤】ちょっとだけタネ明かしをさせていただくと、糊をつけずにシャトル織機でゆっくりゆっくり丁寧に仕上げています。シルケット(アルカリで膨潤させる加工法)とか、そういうことはしていない。シルケットをすると繊維がふわっと膨らむんで、ふっくら感がでて、誤魔化せてしまうんですけど、これはあえて何にもしてない。料理にお塩だけつけて、いただく感じです。<br />
<br />
【梶原】やっぱりストイックですね…。柔らかいし、艶やかだし、よくわからない人が触れても素だとは思わないですね。<br />
<br />
【近藤】素じゃないと、見た目はいいんだけれども化繊と同じような感じになってしまって。<br />
<br />
【近藤】話を元に戻しますと、renmentをどんな場にしたいかということですが。織機を織っている機屋さんや、加工している染色工場の方たち、さまざまな作り手たちが「こんなものを作れたらいいね」とか「これを作ったらワクワクするね」という想いを寄せ合って仕事が生まれる場にもなるとといい。「大変なことでも、面白そうならやってみよう」という想いのある人たちに集まっていただきたい。何より、それをお客さまに知っていただきたい。ここから新しいものを生み出して、心に訴えかけるようなものを作っていきたいのです。環境の問題だとかも考えていきたい。ちなみに私、お酒は強くないんですけど、利き酒は好きでして…利き酒をすると味の違いがわかるじゃないですか。繊維に関しても、加工したもの加工してないもの、さらに全然違うものなどを比べて体験していただけたらいいなと思います。</div>
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<div class="post-text">——もうひとつ別の生地が横にありますが、そちらはwatanomamaですか?<br />
<br />
【梶原】これはwatanomamaの生機を加工しています。概念を打ち破るような真逆の視点をもった開発も、ときに意外な効果を生み出す可能性があります。そこから、次の発展の道も見つかるのではないかと思います。<br />
<br />
【近藤】やっぱりみなさまがワクワクするようなものを作っていきたい。もっとやってやろう、とスイッチが入るようなものを。機械と人間が違うのは、機械はとにかく淡々と与えられたことをやるけれど、人間は、時に失敗したり、気分が乗らないとこともあったりしますが、きついけど頑張ろうとか、ここにいる人たちとつながって一緒にやりたい、という想いは機械ではなく人間だからこそだと思っています。今はコロナの状況でなかなか現場には行けませんが、落ち着いたら工場の現場で作っている工程だとか、使っていただいているみなさんで、是非つながってもらいたいと思ってますね。<br />
<br />
【梶原】近藤社長をもっともっといろいろ人に知ってもらいたいんです、私としては。一番想いがある方の言葉をコットンが好きな方々に繋げていきたいです。モノづくりに携わる方々が想いを発信していくことは、日本がテキスタイル産業を活性化し継続していくために、これからもっと大事になると思います。<br />
<br />
【近藤】私は、本当は人前に出るのが得意ではなくて…でもやっぱり伝えなくちゃいけないと。それが私の仕事であると思うし、若い人たちにも伝えていきたいと思ってます。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>近藤大揮<br />
(株式会社 近藤紡績所 代表取締役 社長)<br />
<br />
ブランドアドバイザー 梶原加奈子<br />
(株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役 社長)</p>
<span>北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。株式会社イッセイミヤケ・テキスタイル企画を経て渡英。王立芸術大学院RCAにてMA取得。2006年帰国後、札幌と東京を拠点に(株)KAJIHARA DESIGN STUDIO設立。国内外でクリエイティブディレクター&テキスタイルデザイナーとしてブランディングや商品企画に関わり、札幌の自然のなかに複合施設COQを立ち上げる。日本のものづくりの継承を考えた活動や未来に向けて新たな価値観を創造することを通して、テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしのなかに提案している。<br />
<a href="http://www.kajihara-design.com" target="_blank">http://www.kajihara-design.com</a></span></div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 003<br />
【対談・第三回】連綿とつむぐ、物語のはじまり。</div>
<p>Date: 11.6.2021<br />
Text: Mika Kunii<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: mesm Tokyo</p>
<span>本対談にあたっては「メズム東京 オートグラフ コレクション(<a href="https://www.mesm.jp/" target="_blank">https://www.mesm.jp/</a>)」のゲストルームをご提供いただきました。メズム東京のゲストルームでは、renmentとのコラボレーションで生まれたバスローブ兼パジャマ「KIMONOローブ」が提供されています。着物から着想を得たデザインの「KIMONOローブ」は、綿わたニット素材で肌にやさしく、うっとりするようなしっとりさらさらな肌触りを実現しました。</span></div>
<div class="journal-other">
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<li><a href="/journal/detail/1"><span class="thum"><img alt="【対談・第一回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/1.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第一回】はこちら</span> </a></li>
<li><a href="/journal/detail/2"><span class="thum"><img alt="【対談・第二回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/2.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第二回】はこちら</span> </a></li>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">今治タオル青年部会とは?</div>
<div class="post-text">国内最大規模のタオル産地にして、今や国産の高品質タオルの代名詞となった「今治タオル」。今治タオルでは独自の品質基準を設けており、その使い心地は国内外で高い評価を得ている。今治のタオル産地としての歴史は長い。1886年に矢野七三郎が「伊予綿ネル」(綿織物を起毛した織物)を完成させ、その後、綿ネル製造事業者の阿部平助が綿ネル織機を改造してタオルづくりをはじめたのが今治のタオル産業のルーツといわれている。以来、約130年にわたってタオルづくりが行われてきた。そのため、今治には何代も続くタオルメーカーが多く、100年企業も珍しくはない。</div>
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<div class="post-text">その代々続くタオル産地の背景に、今治タオル青年部会(以下:青年部会)がある。青年部会は、「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」を目的に1963年に立ち上がった。現在は45歳以下の若手経営者で構成され、タオルメーカーや染色、刺繍業など今治タオルに関連する企業から35人(*2022年3月取材当時)が加盟している。定期的に外部講師を呼んでセミナーを催したり、市場研究や産地の将来についてブレインストーミングを行っている。また、地元工業高校との交流授業にも取り組んでおり、生徒とともにタオル商品開発のディスカッションを行うなど、地域社会への貢献も行ってきた。青年部会副会長を務める みやざきタオル(株)の宮崎専務は「タオル屋っていうのは結構孤独な仕事だと思っているんです。でも青年部会に行ったら僕は嬉しかった。たまたまかもしれないけど、タオル屋に生まれた者同士が多くいたしね。会社の歴史とか規模はみんな大なり小なりあるんですけど、すごく愛着を感じます。」と話してくれた。</div>
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<div class="post-title">挑戦のはじまり。</div>
<div class="post-text">青年部会が新たなチャレンジとして2017年から始めたのが、青年部会オリジナル製品の開発だ。各社がアイデアを出し合い製品を企画。2017年から2018年にかけてタオル生地で作ったパンツを企画。2019年から2020年にはタオル生地Tシャツを製品化し限定数で販売したところ、すぐに売り切れてしまった。またメンバーの皆で企画をする意図に「タオル生地のTシャツを1社だけでやっても広まらない。例えば10社がやったら10種類のTシャツができる。そうすれば商品の棚を1つ埋められ、お客様もさまざまな選択肢で買ってもらえる事ができる。商品が広がることによって、さらに今治タオルが広がるきっかけにつながる」という考えがあった。そして、第3弾にあたる次の製品企画を検討している時に話題に上がったのが、繊維の宝石と呼ばれているコットン、カリブ産シーアイランドコットン(以下WISIC)であった。WISICは年間の生産量がコットン全体の10万分の1という大変希少価値の高い素材で、コットンの中でも最高の繊維長を誇ると言われ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌ざわりを持つ。WISICで作られた製品は、英国王室の御用達として名高い。</div>
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<div class="post-text">今回の取り組みが、今治のタオルメーカー各社がWISICを取り扱うきっかけになれたら良いという思いもあったが、以前にあったルールの影響で、今治のタオルメーカーはWISICを扱ったことはほとんどなく、またコスト面を考えてもハードルが高いことも事実だった。実際にサンプル用の糸を手配するだけで100万円ほど掛かってしまう。その為、良い糸だという事を知っていてもノウハウがないとWISIC開発の一歩が踏み出し辛い。そこで、コストやリスクを考慮する必要のあるビジネスベースではなく、今治産地を盛り上げるために青年部会の取り組みとして開発をしてみたらどうだろうかという意見が出た。今回の企画を主導した(株)藤高の藤高代表(以下:藤高代表)は「以前のルールでは使えなかった“コットンの最高峰”が、ルールが緩和されることとなって使えることになったのに、今治タオルには商品がない。以前からとても良い糸というのも知っていたから、今治を代表するタオルでアンテナショップをやっている以上は、そのWISICを外すわけにはいかんでしょうと。今回の青年部会の企画としてはふさわしいはず。まずは青年部会でベースとなる製品を作っておけば、今後産地でかならず広がっていくのではないかと。その意図で青年部会へは今回の企画はWISICでいきますと提案しました。」と話してくれた。こうして、最高峰の素材“カリブ産シーアイランドコットン”を使って、技術の限りを詰め込んだタオル開発プロジェクトが始まった。</div>
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<div class="post-title">手間暇を惜しまない。</div>
<div class="post-text">タオルを作るうえで基礎となる“織る工程”は塚本綿布(株)の塚本専務が担当した。「一般的な今治タオルより20%ほど密度を高く織ることで、下地にコシが出てしっかりとした仕上がりになるんです。」今治産地の数あるメーカーの中でも、この密度でタオルを織れるメーカーは、ごく一部に限られるとのことだ。肌に直接あたるパイル糸にもこだわった。糸の加工を担当した藤高代表は「WISICのタオルを作製するにあたって、素材の良さをシンプルに引き出すことが一番のコンセプト」と語る。撚り(より)が少なければ単純に糸は柔らかくなるが、耐久性が劣る。丁度良いバランスになるように、絶妙な糸の撚りを追求した。柔らかい風合いをできるだけ長持ちさせるための工夫だ。さらに、製造の仕上げとなる洗いの工程では、従来高温の熱湯でタオルを洗うところを、一晩かけて低温の湯の中に漬け込む方法で洗っている。「温度を上げると綿の繊維が壊れてしまうんです。温度を極力上げないようにして、綿へのダメージを少なくしています」。非常に時間も手間もかかる方法だが、よりWISICの良さを引き出すためには手間暇を惜しまない。藤高代表曰く「実際使ってみて思ったんですけど、無撚糸のタオルは冷たく感じないですか?水は吸ってるんだけど、微妙に水滴が残ってるのか、なんか冷いというか…このタオルのあえて無撚糸までいっていない超甘撚りということで、無撚糸のそのような欠点がなかったんですよね。拭いてても、すーっと肌にパイルがいっぱいあたって、パッと水を吸ってくれて、しかも柔らかい。絶妙なバランスやったんですよ。塚本綿布さんのタオルの規格があった糸番手で作れてほんとよかったです。」とのこと。</div>
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<div class="post-text">しかし今回のタオルの制作を進めるにあたり“タオルのパイル抜け”の問題がおきてしまった。今回使用している“最高の繊維長誇る糸”WISICならではの悩みどころで、糸自体に毛羽(ケバ)がほとんどなく滑りやすくなってしまい、パイルが抜けてしまう。最高峰であるが故のジレンマ、綺麗で良い糸だからこそ起きてしまった問題だった。初めてサンプルを織る時点でパイル抜けが起きないように密度を少し上げたが、予想以上に抜けが多かった。更に限界まで打ち込み密度を上げたり、経(タテ)糸の番手変更など、様々な微調整をして対策を行い製品化を進めた。それでも本番では軽度の抜けは発生してしまったが、一点づつしっかり手間暇をかけて補正を行って良いものに仕上げた。もちろん糸の番手を太くすればパイル抜けも減っていただろうが、それだとWISIC本来の良さを損なってしまうので、こだわりのある良いものを作る為に、通常より手間暇をかける方をあえて選んで製品化につなげた。</div>
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<div class="post-title">こだわりの製品が完成。</div>
<div class="post-text">こうして、今治の各タオルメーカーがそれぞれ意見を出し合って皆で協力をし、糸の製法から仕上げ方、手すきの和紙の現地まで足を運び決めたパッケージに至るまで、手間暇をかけ自分たちが良いと思う“こだわり”を詰め込んだタオルを完成させた。その名も「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」。“おんまくええ”とは方言で“めちゃくちゃ良い”という意味。手にした時の感動を、ストレートに伝えたいとの想いから命名した。出来上がったタオルを触ってみると、手触りはふんわりと柔らかく軽いが、芯にしっかりとしたコシがありボリュームもしっかりある。そして、WISIC特有の艶やかな光沢がそのまま活かされているのが特徴だ。</div>
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<div class="post-text">この完成した「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」は、先日 今治タオルオフィシャルショップである本店、南青山店及びオンラインストアでの販売が開始された。オンラインで用意した在庫は、ほぼ完売。店頭でも好調に推移をしている。アンケートでも購入の決め手が「品質」が圧倒的に多く、WISICという最高品質の糸を使い、ここまでの手間暇とこだわりが詰まった商品であれば、むしろバスタオルで2万円は、価格以上の価値を感じる人の方が多かったのかもしれない。「これだけ良い結果が出てるんで、価格に見合う商品をつくれば売れるんだということを、認識してもらうことは青年部会、今治にとって必ずプラスにつながるはずだ」と藤高代表は考える。また青年部会の広報が積極的な活動を行いSNSでの発信に加え、様々なメディアにアプローチをかけた結果、発売当初に、新聞など様々な媒体に載った事が更に販売の後押しをしたといえる。そして今回の製品の開発をきっかけに、今治のタオルメーカーからWISICを使った「おんまくええタオル」の後継タオルに挑戦したいと手が挙がるなど、少しずつではあるが、今回のタオルを作った想いが形になってきている。</div>
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<div class="post-text">完成したタオルを前に、改めて今回の「おんまくええタオル」企画の中心となった藤高代表に、タオルを手に取ってくれる人に贈る言葉を尋ねた。「毎日肌に触れるものだからこそ、そこに込められた想いとか、こだわりを感じてほしいです。そして、今治のことや、WISICに興味を持って、好きになってもらいたいです。」今治タオル青年部会のメンバーは、所属する企業の規模も大小さまざまで、時にはライバル企業となる場合もある。そんな中で、今治タオル産地という枠組みで若手が集まり、メーカーの垣根を超え、産地を盛り上げよう、未来につながるような取り組みをしようと語り合っている。今治タオルの伝統を受け継いだ若い世代が支えあい、語り合い、切磋琢磨し続ける仲間がいる。だからこそ、今治のタオルは今後も進化し続けていく。そうして今治産地全体で作り上げた価値が、高い品質に裏付けられた「今治タオルブランド」として、今後も産地を守っていくのだろう。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>今治タオル青年部会<br />
<br />
愛媛県今治市で「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」目的に、1963年に創設した各企業の若手後継者の団体。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 008<br />
【つなげていく人】<br />
企業の垣根を超え、仲間と共に新しいモノづくりに挑戦する「今治タオル青年部会」の記録。</div>
<p>Date: 21.07.2022<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: imabari towel youth group</p>
<span>*今回の取材させていただきました今治タオル青年部会が作った「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」を、特別に数量限定にて本サイトのオンラインストアにて発売させていただける事となりました。商品ご購入ご希望の方は、本サイトオンラインストアもしくは、下記より商品ページにアクセスをお願いいたします。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2203"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_01.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル</span> </a></li>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2204"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_02.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル</span> </a></li>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">夫婦二人、半世紀前の織機と共に</div>
<div class="post-text">――はじめに、工場のなりたちをお伺いしてもいいですか?<br />
<br />
当初は別の浜松の織物工場で働き始めました。ですが、工場が1年で閉鎖されてしまったので、また別工場で4年ほど奉公をやってからこの場所で、今と変わらない大きさで工場を始めました。その時が昭和50年ですので、今年で創業46年になりますね。元々実家が糸に糊をつける仕事をやっていたり、母親も糸を綛(かせ)から管に巻く仕事「管巻き」をやったりと、いつも身近に糸がありました。私が小学校6年生の時に父親が亡くなってしまい、母親のやっていた管巻きでは食べるのも苦労していたので、少しでも儲かる着物の小幅織物を始め、気づいたらこの糸の世界に入っていたという感じですね。独立しようと思ったのも自然の流れかと思います。つい最近までは私の叔父から紹介してもらった仕事を多くやらせていただいていて、その会社が無くなる最後の最後まで私が残って仕事をやらせてもらっていましたね。</div>
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<div class="post-text">――工場には何台も織り機がありましたが、他の従業員の方は何名くらいいらっしゃるのですか?<br />
<br />
昔からとーちゃん、かーちゃんの二人で。ずーっと。<br />
<br />
――お二人だけで、これだけの機械を動かすのは大変そうですね。特に工場には古い織機や機械が多くあるようでしたが、どのくらい古いものがあるのですか?<br />
<br />
別の会社で使っていた織機も中古で持ってきていますので、モノによっては50年以上経っているでしょうね。ここにしか残っていない機械などもあると思うね。型式はトヨダG3 という、TOYOTA の昔の会社名のものを使っていたりしますよ。なんせ昔の機械なので、整備や故障など心配をしていますが、何とかやっていけてますね。ここには4台のトヨダのシャトル織機(*1)が残っています。昔は同じものが全部で10台ありましたが、20年位前に時代の流れで6台はレピア織機(*2)というものに替えました。普通のレピア機とは違って、坂本式織機100T を元にした「改造レピア機」というものを導入しています。専門的に言うと、本来シャトル織機である坂本式織機のコップチェンジ(*3)部分を改造して、両側から糸の受け渡し装置が出るようにしてレピア織機に改造したものですね。<br />
<br />
(*1)シャトルと呼ばれる道具を経糸の間に通すことで緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*2)シャトルを用いず、レピアと呼ばれる糸の受け渡し装置を用いて緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*3)シャトルの中の糸巻きの糸が無くなった時、糸巻きを交換すること。<br />
<br />
――一部は博物館級のものもあるんですね。それほど古い機械をお使いになる理由はなんでしょうか?<br />
<br />
生地に凄い特徴がありましてね。このトヨダG3っていう織機を使うと、織物が凄く柔らかく仕上がるんですよ。津田駒製など他のメーカーの機械は生地が「ピンッ!」と立つので、それはそれでいい生地なのですが、うちにある古い機械で織ると「フニャッ」とする。たとえ生地の組織が同じで、工程も設定も同じようにやっても、触れば違いがすぐに分かる。この独特の柔らかさがこの織機の特徴なんです。自分は昔から他とは違う少し変わった物が好きなんですよ。先ほど言った改造レピア機を導入する時にも、当時色々と他の機種などの誘惑があったんですが、やっぱりこっちの方が面白い魅力があって、結局改造レピア機を導入する事にしたんだよね。改造、つまり昔の機械は自分で手を加えられる世界だからいいんだよ。最新鋭だとコンピューター制御になっていて細かいところまで手が出せないでしょう?<br />
<br />
――なるほど。手を加えられるところが、あえて古い機械を使う理由なのですね。</div>
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<div class="post-title">古い機械を使い続けるということ</div>
<div class="post-text">――織機を動かしている時は、どのような事に気を付けていますか?<br />
<br />
ボタン押したらずっと動いてるわけじゃないから、そのまま動かして放置していくわけにはいかないんだよね。例えば、機械はボルトで留まっているけど、動いてる間に必ずボルトが緩むからね。機械が動くガチャンガチャンという振動で少しずつ部品がすり減ってしまうこともあるしね。常に大丈夫かな?って確認している。以前、一週間くらい旅行に行ったことあったんだけど、その時にはかーちゃんに機械の運転を任せたんだ。当然、行く前にはボルトを締めていったんだけど、帰ってきて確認したら見事に緩んでた。古い機械って、そういう所が難しい。だから管理。やっぱり管理が大切だね。<br />
<br />
――目が離せないのは大変ですね。他に工夫をされている事はありますか?<br />
<br />
糸にあわせて機械を調整することだね。糸が違うと織れ方が全然違う。ただ入ってきた糸を機械にかけるだけじゃあ満足できない織れ方になるので、開口の閉じるタイミングを変えたり、口開きの幅を大きくしたり小さくしたり、機械をあっちこっちいじってる。それは毎回毎回織物に合わせて調整していますよ。たくさんいじる部分があるし、やり方も色々とあってね。そりゃ苦労して、ままならないときもあるよ。でもただ「出来ない、出来ない」と言ってるだけじゃなく「何とかしたい」といって機械をいじる。その結果が経験になる。かえっていじりすぎて失敗する事もあるけど、それも一つの経験だからね。それをあえてやる人になりたいね。<br />
<br />
――今まで積み重ねた経験があるからこそ、素晴らしい織布を作れるのですね。<br />
<br />
それでも、同じ事やっているつもりでも色んな問題が起こるから、なかなか100%上手くはいかないね。古い機械を使ってやっていくのは、大変だけどそれ以上のやりがいや面白さもあるかな。<br />
<br />
――なるほど。鈴木さんの織布や織機に対する想いが伝わってきました。</div>
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<div class="post-title">遠州のモノづくり精神</div>
<div class="post-text">――鈴木さんを始め、遠州の産地にはそういった細かい工夫をされる方が多くいらっしゃる印象があります。遠州の産地ならではの土地柄なのでしょうか?<br />
<br />
この土地は、昔から会社組織って多くないんです。個人で工夫してやってる人が多くて、機械いじるのが好きな人が長くやってるような。そういう人が遠州には多いんです。会社組織の中でできる事は限られちゃうから、特徴のある生地など、他にはない織物ができやすい。そういう部分はあると思います。まあ、好きで色々な事をやっているだけじゃ儲からないんだけどね(笑)。<br />
<br />
――私たちのrenmentプロジェクトも「この先の100年を考える」ことから始まっています。このような想いや技術はこれからもしっかりと残していきたいです。<br />
<br />
この土地でこのような仕事をしている人のほとんどが私らの世代です。少し下の世代の人もいないわけじゃないけど…ぽつんと若い人がいても40代くらいで、若い子は本当に少ないね。これからのことを考えると、人がいなきゃ産業自体がおぼつかない。本当に若い子でやりたいって子が出てくりゃいいけどさ、なかなかいないね。おかげ様で二人はまだ元気だけど…後継者がいないよね。どうしても若い人には給与の水準とかも必要でしょうし…</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">――若い人には工場を見てもらって「あの人が想いを込めてやってるから、この製品ができるんだ」という事を実感する機会を設けてもいいかもしれませんね。<br />
<br />
工程だけみたら面倒くさいことが8割、9割で、やりたがる人は少ないかもしれないけど、色々と自分で工夫して考えれば良いものができるっていう事を知ってもらえれば良いね。最初から面白い仕事なんてないし、義務でやらされているだけの事なんて、どんな仕事でも面白くないよね。面白い仕事をするではなくて、仕事を面白くする。それが大事だと思うよ。<br />
<br />
――最後に鈴木さんの仕事を象徴するようなお言葉をいただけました。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>鈴木 利幸 Toshiyuki Suzuki<br />
(鈴木利幸織布工場 社長)<br />
<br />
静岡県浜松市生まれ。昭和50年、自宅敷地内に織布工場を構え、以来夫婦2人で10台の旧式織機を扱う。今回、renmentでは旧式織機でしか出せない独特の風合いを求め、海島綿を用いたブロード生地を製織いただいた。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 007<br />
【つなげていく人】<br />
博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは</div>
<p>Date: 22.09.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi</p>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<br><span>鐘と太鼓の音響く徳島。<br>縫製技術の継承で紡がれる、<br>想いのリレー。</span>',
'SubTitle' => '今回お話を伺った斎川千浪さんは、renmentのTシャツやパーカーを縫製しているKSプランニング徳島工場で、長く縫製の技術を数多くの人に指導してきました。生まれも育ちも生粋の徳島っ子の斎川さんに、徳島の魅力、お仕事をされる上で大切にしていることについて、お話を伺いました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">生まれ育った徳島の暮らし</div>
<div class="post-text">--斎川さんは、工場がある徳島県のご出身ですか?<br />
<br />
はい。生まれた時から徳島県に住んでいます。この工場より少し北の板野町というところで生まれ、結婚してからそちらの近くに家を建てました。娘が山口の大学に行ったので、今は私の母と主人、それと犬1匹で住んでいます。<br />
<br />
--生粋の徳島っ子ということですね。是非おいしい食べ物や名所など教えていただきたいです。<br />
<br />
有名な場所だと鳴門の渦潮やかずら橋ですかね。食べ物だと鳴門金時芋が有名です。それ以外だと、そば米汁って知ってますか?家庭料理なので飲食店ではあまり見かけないですが、道の駅の食堂とかだったらあるかもしれませんね。作り方は、醤油ベースに鶏肉と人参やしいたけの野菜、こんにゃくにちくわ、最後にそば米を入れて煮て完成です。家庭でも簡単に作れる料理ですよ。<br />
<br />
--初めて聞きました。食べてみたいです。<br />
<br />
素朴な味わいの徳島の郷土料理ですね。まあ、なんだかんだ言っても徳島といったら、やっぱり阿波おどりですね。空港の名前も徳島阿波おどり空港というくらいですから。時節柄、残念ながら阿波おどりは開催されなくなってしまいましたが、いつも夏になったら徳島駅の駅前で賑やかにしていますよ。私も小さいころは飛び入りで参加して踊っていました。<br />
<br />
--阿波おどりは、飛び入りで踊れるものなんですか?<br />
<br />
海外からの観光客の人なども飛び入りで参加して踊れるレーンもあるので、そういったところで参加していました。徳島人は鐘の音や太鼓の音を聞いていると自然と踊れるようになっとんですよね。小さいころからテレビで見ていたり、運動会で踊っていたりしていますから、自然と体が動くんですよ。</div>
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<div class="post-title">教えることの難しさ</div>
<div class="post-text">--斉川さんがこちらの工場で働くことになったきっかけを教えてください。<br />
<br />
高校卒業と同時にこの工場に入社しました。きっかけは就職する時に同級生の友達がおったんですけど、その子は縫い物が得意で手先が器用だったので、縫製の仕事に就くということを聞いて。じゃあ、その子が行くんだったら自分も行く!という感じの単純な理由だったんです。それと、この工場は昔から子供服を多く扱っているんですけど、子供服ってTシャツとかスカートとか色々な種類があってカラフルでとても可愛いんですよね。この工場では裁断から縫製までやって、最終的に可愛い製品が出来上がっていくところまで携われる。それがとても魅力に感じたんです。<br />
<br />
--今はどのようなお仕事を担当されているのですか?<br />
<br />
縫製担当で、現場でオペレーター(実際に製品を縫う人)の技術指導をしています。オペレーターは現在13人で、年齢は二十歳から一番上の人で59歳の人で幅広くいますね。技術指導ができる他の人にも手伝ってもらいながら、みんなを指導してまわっています。簡単なところは5年目などで技術習得しているオペレーターに託して代わり教えてもらったりして、自分は主に新入生や中途で新しく入ってきた人に教えています。技術指導をするようになったのは二十歳くらいから少しづつなんですが、30歳のちょっと前くらいから管理職という立場で指導をするようになりました。高校を卒業してからはここ一本で長く務めているので、どんなミシンがどこに何台あるかとか、この工場の事はほとんどの事が分かりますね。<br />
<br />
--年齢層が幅広いのでコミュニケーションをとるのが大変そうですね。<br />
<br />
私と年代が同じくらいの人とは話が通じやすいですが、自分と娘と同じくらいの歳の人には言葉とかも選ばないとうまく伝わらなかったりします。メリハリをつけて技術指導をしなくてはいけないので、そういう所では苦労していますね。また、指導する立場というだけで少し怖がれるところもあるので、何かあって困った時は相談したり話かけやすいように、できるかぎりニコニコしているように心がけています。実は自分も最初は人見知りで話すのが苦手だったのですが、それでもやっぱり年を重ねるうちに話していかないといけない立場になったので、自分なりにそうしていかなあかんという気持ちでがんばっています。</div>
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<div class="post-text">--お仕事をされる際、大切にしていることはありますか?<br />
<br />
いつも効率よく技術指導して、売上をあげることを考えています。やはりそこがずっと課題ですね。実際の数字として出てきたものはごまかしがきかないので。1日にこれだけしかできなかったでは困るし、一秒は一秒、一分は一分、時間は取り戻せないからシビアに教えていかないとですね。昨日より今日、今日より明日と一枚でも多く縫えるようにすることが私の役目なので、指導する立場としてできるだけ早く習得してもらえるように、私も考えて教えていく事が大事だと思っています。<br />
<br />
--指導にあたって心がけていることは何ですか?<br />
<br />
新しく入った子にも早く先輩と同じ技術を習得してもらうために、その子の癖とかで教え方を変えたり、何がその子に向いているかを見極めて、習得した技術がさらに伸びると感じたら他の担当へと変えたりと、いろいろ考えますね。ミシンで縫う時の手付きも、教わる側が見やすいように気を付けたり。あと、私は右利きなので、左利きの人に指導するときは難しいですね。そうやって一人一人、その人の縫い方をよく見て、その人が縫いやすいように工夫をしながら技術指導をしています。ですから、前に一度に新しい子が5人も6人も入ってきたときは大変でした。一対一ならいいですが、全員平等に見ないといけないですからね。ひとりづつに個性があるように、ミシン自体にも一台一台に癖があって同じ機種でも扱いが違ってきます。特に私が入ってくる前からある古いミシンは、押さえ金やアタッチメントを生地の厚さに合わせて削ったりして調整していて癖がついていたりしてますので、人が多いときは古いミシンでも使わないといけなくて、同じように調整してもらっても癖があるから、オペレーターから「縫いづらい」という声も上がってきますね。そういう時はモーターやペダルを変えたり、手の持ってき方で調整して使ってもらっています。</div>
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<div class="post-text">--工夫されながら、一人一人に合わせた技術指導をされているのですね。<br />
<br />
指導している子が今までできなかった技術ができるようになってきたときは、教えててよかったなぁと感じますし、教えた技術で「やりやすい」と言われたらやっぱり嬉しいですね。高校から卒業したてで初めて働く新しい子は、まだ幼いので1ヶ月、2ヶ月、そして半年と少しづつ成長している姿が身近で感じられる事が喜びですね。</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">大切にされる服とは</div>
<div class="post-text">--服作りに対する想いやエピソードなどお聞かせください。<br />
<br />
この工場で作った製品の話ではないんですけど……娘が小さい時には、よくスカートなどを縫ってあげて履かせていました。ぴったり合うように採寸してワンピースをオーダーメイドで作ってあげたりしました。他の子と違う特別な服を着せてあげられたのは、この仕事をやっていて良かったなと。娘も、誰が縫ったの?と聞かれて「お母さんが縫ったの」と答えられて鼻が高かったみたいです。それに、仲の良かった友達の子供も女の子だったので、お下がりをあげたりしていました。私が縫った服をその子が着ているのを見て、もう一度嬉しくなりましたね。そうして、たまたま他の友達の子供も女の子が多かったので、作った洋服は全部あげてしまいました。手元には一枚も残っていませんが、そうやって代々リレーのようにして長く着てもらえて良かったです。</div>
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<div class="post-text">--服がバトンタッチされていくリレーは、すごく素敵ですね。<br />
<br />
同じように、ここ徳島工場に昔からある社訓には「心がこもった物づくり」という言葉があります。作っている製品はオーダーメイドではないけれど、その中の1枚はひとりのお客様しか買えないものだから、少しでも長く着てもらえるように、一枚一枚こだわって慎重に縫ってもらっています。<br />
<br />
--大切に長く着てもらえた方が作り手としては作りがいがありますね。<br />
<br />
この徳島工場で作っているものは心を込めて良いものを作っているので、すぐに捨ててしまうとかではなく、色々な形で長く着てもらえたら本当に嬉しいですね。<br />
<br />
--本日は、ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>斎川 千浪 Chinami Saikawa<br />
<br />
高校卒業後、KSプランニング徳島工場に入社。工場を誰よりも良く知り、現在は縫製現場の生産主任として、オペレーターの技術指導を担当。<br />
<br />
(株)KSプランニング 徳島工場<br />
徳島県藍住町。主にカットソーから子供服、ベビー服まで”Made In Japan”のクオリティで安心・安全で丁寧な縫製を得意とする。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 006<br />
【つなげていく人】聞こえてくる鐘や太鼓の音。教えることの難しさ、徳島でづつく想いのリレー。</div>
<p>Date: 01.9.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: KS Planning Co., Ltd. Tokushima factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '本サイトのトップページに使用されている、朝焼けに照らされる雄大な北アルプス連山の写真。撮影されたのは、近藤紡績所大町工場で工務課長を務められる大島啓(おおしまあきら)さん。今回は、renmentの糸が紡がれる長野県大町市の魅力について、趣味のカメラを通して大町の魅力を誰よりもよく知る大島さんに、お話を伺った。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">北アルプスの朝焼け</div>
<div class="post-text">——この度は大島さんが撮影された北アルプスの写真をrenmentのホームページで使わせていただき、ありがとうございました。北アルプスは雪山の白いイメージが強かったので、とても幻想的な写真で感動しました。あのように季節によって山の色は変わるものでしょうか?<br />
<br />
季節どころか、一日一日の焼け方で山の色が変わりますよ。色をつけたんじゃないかと思うほど赤くなっていたり、グレーにうすくピンクがはいった感じになったりと、毎日色や表情が変わりますね。撮影では色の違いを楽しんだりしています。</div>
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<div class="post-text">——今回使わせていただいた朝焼けの写真も、地元の方じゃなきゃ取れない写真ですよね。<br />
<br />
あの写真は出勤途中に車を停めて、ちょこちょこっと望遠カメラを組んで撮ったものです。いつも車にカメラを置きっぱなしにしているので。工場には早くから出勤しますので、その途中で朝焼けとか、綺麗なのを見ると風景を撮りたくなってしまうんです。前は安曇野の方に勤務していて、そちらも常念岳など綺麗な山の形をしているところも多くて素敵なのですが、大町工場からの景色となると迫力が違うんですよね。蓮華岳から白馬三山の方まで全部一気に見えますので、それの朝焼けなどは圧巻ですね。非常に空気がきれいで、特に冬場の満月の夜なんかは、山が雪景色なので浮き出て見える時がありますね。<br />
<br />
——想像しただけでも凄そうですね。是非見てみたいです。<br />
<br />
これは写真に撮りたいなと…そんな風に思った時は真夜中に鷹狩山の展望台まで車で登って、車で登れない所まできたら、途中から車を停めて、スノーシューに履き替えて深夜の2時ぐらいから登り始めて。上に行くとものすごく寒いのでストーブで暖をとりながら、月が良い位置にくるまで待って撮ったりして、朝まで日が登るのを待つという感じです。完全に冬の装備で登るのですが、向こうへ着いたら更にもう一枚上着を着込んで…そんな感じで、撮って遊んでる感じですね。<br />
<br />
——この土地に住んでいる人ならではの撮影方法ですね。<br />
<br />
住んでいなくても撮りに来ている方は大勢いますよ。週末になると場所の取り合いになりますからね。3月でも行ったらもうすでに先客がいたり。行って誰もいないってことはあまりないです。</div>
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<div class="post-text">——カメラを始めたきっかけは、どのようなものでしょうか?<br />
<br />
もともと凝り性というか集めるのが好きで、収集癖がありましたね。鳥だとか昆虫とかは本物を集めるわけにはいかないので、写真に残しておくという感じで。初めて自分の小遣いでカメラを買ったのは中学二年生のときでした。それまでは親の一眼レフカメラを借りて撮っていたんですが、やっぱり自分のカメラが欲しいということで、当時キヤノンやニコンは高かったので、比較的安いけど色々と機能があったオリンパスを選んだんです。その時買ったカメラは今でも使ってますね。最初は飛行機を撮りたかったので、一眼レフの望遠レンズで撮れるようなカメラを買いました。その後、オリンパスのカメラはマクロ撮影も得意分野だったこともあって、昆虫や野草などを多く撮影するようになりましたね。ちなみに、今日持ってきたカメラもオリンパスです。これはミラーレス一眼で、本体もレンズも小型なので、撮影に行く時は、こういうのをいくつかリュックにポンと入れて持って行きます。元々持っていた昔のフィルムカメラのレンズもつける事ができるので、色々と変えながら楽しんでます。<br />
<br />
——中学生からだと相当長く続けていますね。ちなみにカメラは何台くらいお持ちなのでしょうか?<br />
<br />
新しいのは、あまり買ったりはしないのですが、30台から40台くらいはあるのではないでしょうか?昔のカメラは、今のデジタルと違ってフィルムを途中で変えられないので、フィルムに合わせてボディを変えていましたから、同じボディのカメラを2~3台持っていました。あと、プロが使うような良いカメラは重過ぎて、体力勝負で負けてしまうので、コンパクトなものを使う事が多いです。そういうことで、昔から色々と使えるオリンパスに愛着があります。昔は大町にもオリンパスの工場があったんですよ。ウチの工場でも「昔オリンパスでカメラ組んでいたんだよ」という人もいました。今もカメラや撮影の話で盛り上がる事もあります。今の50代から60代前後くらいの世代だと一番カメラブームだった頃でしょうからね、工場にも写真好きな人は沢山いますよ。フィルムカメラでプロクラスのカメラ持っている方もいますからね。みんな見せないだけで、私よりよっぽど上手な方がいっぱいいますよ。たまに撮影スポットなどで会いますから。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">身近にある自然</div>
<div class="post-text">——撮影などで大町の自然の事も熟知していらっしゃるようですが、ご出身は長野県でいらっしゃいますか?<br />
<br />
もともとの出身は愛知県名古屋です。平成2年に入社しました。会社が大町工場で研修を開始した年の1期生になりますね。もう長野の方が長くなりましたね。海外に行っていた時期もありますが、一番長いのが大町工場になります。<br />
<br />
——30年くらい前に入社されてから、この土地で何か変わったところなどはありましたか?<br />
<br />
私が来たときは長野オリンピックの前ですので、工場の横の道も細い道でしたし、工場のまわりには家があまりなくてほとんどが田んぼでした。今は工場のまわりにもだいぶ建物が立ち始めましたが、それでも高い建物はないですね。<br />
<br />
——高い建物がないのは景観としては良いですよね。やはり大町の魅力は自然ですか?<br />
<br />
そうですね。緑が多く自然豊かで、四季の変化を肌で感じられます。季節の流れがめぐりめぐって連綿と続くのを肌で感じながら生活できるという点で、非常に恵まれた環境だと思います。自然が豊かですから、野鳥なども多くいます。この工場の軒先にも、チョウゲンボウって言うハヤブサの小型の鳥が普通にとまったりしていますよ。みんな気づかないだけですが。トンビかな?と思ったらノスリだったり、ハチクマとかそういう大型のタカ類もいます。冬になると工場の周りの田んぼは水が枯れるじゃないですか、その田んぼの中を白鳥が歩いていて、日が登ると工場の上を旋回しています。そういうのも撮ったりしていますね。ウチの子供達とも学校の課題として、バードウオッチングで見つけたキツツキの巣などを一緒に観察したりしました。都会ではできない事が身近な所で簡単にできてしまう。今は、なかなか自然と触れ合う機会が減ってきましたね。自分が子供の頃は、名古屋の実家のすぐそばでもカブトムシやクワガタがとれましたけど。</div>
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<div class="post-text">——長野県の大町と聞くと、雪とか、寒そうとか、山のイメージが強いのですが、実はいろんな顔を持ってそうですね。<br />
<br />
例えば、春先は芽吹いた花が一斉に咲きますから素敵ですよ。この場所だったら梅、桜が一緒に咲きますね。それからは新緑への移り変わりが、週単位で感じられます。むしろ、タイミングが合った時に写真を撮りに行かないと。桜なんかは雨が降ったらおしまいですから、降る前のタイミングでさっと撮りに行きます。あと、このあたりは海抜600mくらいですが、さらに少し上がって700~800mくらいになると低山帯になり、植物の種類が変わります。さらにその上に行くと亜高山となって、高山植物が見れます。だから植物の種類もすごく豊富ですね。あと、すぐ隣の池田町なんかは蝶が好きな人たちの中ではとても有名。種類が多く、珍しい蝶がいると聞いてます。植物と同じで、平地帯の普通の蝶も、低山帯、高山帯の蝶も見れる。非常に多くの種類の蝶を1日で見ることができるって事で有名な場所です。蝶の写真撮るのが好きな人にとっては聖地みたいなものでしょうね。</div>
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<div class="post-text">——こういう土地で暮らせるという事に改めて、ありがたみを感じますね。<br />
<br />
同じような自然相手の趣味を持っている人からすると、すごく羨ましがられますね。都会の人達は休みの日にしか来れないから、雨だろうとなんだろうと来るしかないけど、こっちに暮らしていれば、気が向いた時とか、シチュエーションの良いときにスッと出れる。朝起きた時に「今日は焼けそうだな(山が朝焼けで綺麗に見えそうだな)」って見てから登ることができるので。地元に住んでる人にとってはそれが当たり前の日常の風景なので「わざわざそんなところ行くの?」と思うかもしれませんが。私は花を撮る時は、わざわざ山まで行かずに、その辺の野原で撮ってるんです。<br />
<br />
——大町をすごく楽しんでますよね。お話を聞いてると大町の日常を切り取ってる感じがしますね。<br />
<br />
結局、都会と同じ事をやろうと思ってもできないので、それだったらこっちで楽しめる事を楽しんだ方が良いですよね。もともとどちらかというよりも都会の遊びよりもキャンプとかそういった遊びの方が好きでした。そういった意味ではこっちの生活に合ってたのかなと思います。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">長野の本当の魅力</div>
<div class="post-text">——名古屋からここ長野に移り住まれて長いと思いますが、長野の自然以外の「魅力」と言ったら何がありますか?<br />
<br />
大町工場も含めてですが、長野の人は議論好きなところも良い点だと思います。面倒くさがらず、いろんなことを根を詰めて話し合いたがる人が多い。特に今みたいに工場で変わった糸を開発しようとしている時など、あーだ、こーだと熱く議論しだす点は、長野県人の気質の良いところじゃないかなと私は思います。それに、長野県の人は真面目ですね。いま工場では若手の教育に力をいれていますが、勉強会でも熱心に学んでいて、若い人がすごく真面目で素晴らしいと感じます。そういうところは、やっぱり長野県民の気質、土地柄だと思います。それと、やはりここに工場があるのが大きな利点だと思いますよ。都会の工場とかで他から入ってきた人達だと、仕事が合わないようであれば他に移ればいいやという考えになりやすいかもしれませんが、それに対して地元の人たちは、自分たちの生活の場にある工場でやっていこうという気持ちがあって、そういう意味で腰を据えて色々と考えて長くやってもらえるという期待は大きいです。地元の人からしたら、そこまで考えてないよって思われるかもしれないですけど、自然の豊かさの魅力と同じくらいに、真面目でがんばってくれる気質をもっている「人」というところも魅力だと感じてます。</div>
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<div class="post-text">——私も長野出身ですが、「人」に魅力を感じてもらえている事は嬉しいです。今後も長野県や人の魅力をお伝えしていきたいと感じました。<br />
<br />
お話させていただいた以外にも、本当にいいものは沢山あると思いますね。<br />
<br />
―本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)<br />
<br />
※今回のインタビュー記事に掲載されているご本人のポートレイト以外の写真は、大町市で大島さんが実際に撮られた写真を使わせていただいています。</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>大島 啓 Akira Oshima<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
愛知県名古屋市生まれ。現在は大町工場にて、工務課長として勤務。中学時代から続いている趣味の写真で、今も大町市の魅力を写し続けている。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 005<br />
【想いをつなげる】信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</div>
<p>Date: 11.8.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Akira Oshima<br />
Portrait Photograph: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '現在の日本では数少ない「綿」を中心とした紡績工場が長野県大町市にある。古き良き技術と最先端の技術の両方を活かした糸づくりを続けるこの工場では、数年前から敷地内の一角に綿花畑を設け、毎年少ないながらも綿花の収穫を行ってきた。なぜ、この地に綿花畑が作られたのか。綿花畑で何が芽生え、実ってきたのか。畑の守り人でもある近藤紡績所 大町工場の一志(いっし)勉さんにお話をうかがった。',
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<div class="journal-post in-view">
<div class="post-title">大町工場と共に</div>
<div class="post-text">——今年で入社何年になりますか?<br />
<br />
今年で39年になるかな?もともと出身が地元の大町で、自分は途中入社で26歳の時に大町工場に入社した。それまでは、まったく違う業種を経験していて金融関係とか…なぜか金融というとみんな怪訝そうな顔をするよ(笑)。しっかり地に足が付いたモノ作りがしたいと思って転職したんだ。それからは、ずっと大町工場に勤務している。担当の部署は、紡績の品質に関わる重要な部品であるゴムローラーを管理する部署に長く在籍しているけど、今は綿花栽培も担当させてもらってるね。<br />
<br />
——大町工場ができた当時からお勤めされているのですか?<br />
<br />
工場が完成する前の昭和57年10月に入社したよ。工場の建屋は大体できていて、これから機械を導入するくらいの時だね。実は、当時自分は全く知らなかったんだよ、この工場で何を作るかは…噂では宇宙服を作るところだとかって(笑)。<br />
<br />
——では、この工場がどう変わってきたか全部ご存知なんですね。<br />
<br />
そうだね、歴史は今の部署のノートにもしっかり記録されてるよ。やはり一番変わったのは、近藤紡績所が新しい繊維開発をやり始めたときだね。その年が2015年で、変革の年に色々と集約されて新しいものをつくろうと。この工場や会社のすべての人が手探り状態で、どういった糸ができるのか誰もわからなかった。それまでは普通の綿100%の糸だけでやってきたし、その他の知識も技術もわからない事の方が多かったから、全従業員からいろんなアイデアを聞いて「どんなものを作りたいか?」をみんなで考えながらやり始めたんだ。まあ、それからのスタートで早6年になるね。</div>
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<div class="post-text">——慣れないことが多くて工場の方々も苦労されたんでしょうね。<br />
<br />
前とは産地や品種も異なる綿も使い始めたし、今までは整った均一の糸だけを作っていたんだけど、それだけでなく、わざわざムラのある糸を作ったりとか。数多くの研究をしてきたけど、うまくいかない方が多かったかな。その中でもいくつかは成功して製品化されたものはあるね。<br />
<br />
——大町工場の歴史は生き字引のような形で覚えてらっしゃるんですね。<br />
<br />
生き字引であればいいんだけど、すぐに忘れてしまう…字引引いても白紙が多い(笑)。まあ自分が覚えてなくても、この工場の出来事や、どんな糸が作られてきたのかは、ほぼ記録されてるからね。企業というのはデータの蓄積。データの蓄積は技術の蓄積につながって、企業の開発力や対応力の礎になると思うんだ。そして消費者に喜んでもらえる製品を届けられたらいいなと思うね。</div>
<div class="post-title">綿の木を育てる意味</div>
<div class="post-text">——どのような経緯で、工場内で綿花を育てる事になったのでしょうか?<br />
<br />
「これから新しいことにチャレンジしていこう!」ということで綿を見つめ直した時、長い間、自分たちは紡績や綿、綿花に携わってきたけど、綿がどういう形で育って収穫されて、自分たちのところにやってくるのか?を知ってる人が、ほとんどいない事に気づいたんだ。じゃあ、まずは自分たちの手で綿花を育ててみようということで、このプロジェクトが立ち上がったんだよ。<br />
<br />
——工場で綿花を育てることに何か目的があるのでしょうか?<br />
<br />
自分たちの手で実際に綿を育ててみる事によって、本当に綿ってどういうものだろうか?ということを知ることができる。そうすれば、綿の性質とか特徴などの理解をよりいっそう深める事ができるはず。そこで得られた理解が、紡績工場のレベルアップにつながり、品質向上に繋がるし、製品に対する愛着も生まれる。これが目的のひとつ。それともう一つは、原料から製品までのすべてを国内の生産体制でチャレンジしてみようということで、ここ大町でできた綿を原料にして最終製品にしたらどんなモノができるのかを知りたかった。このプロジェクトの意義としては、綿をもっともっと知るっていうことが一番大きいね。また、綿花畑を通じて地域社会への貢献とか理解をしてもらって、情報発信をしたいというのも目的のひとつかな。</div>
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</div>
<div class="journal-post in-view">
<div class="post-text">——どうして一志さんが、このプロジェクトを行うことになったのですか?<br />
<br />
一番最初に手をあげたのが自分で…と言うより自分以外手をあげる人がいなかった。自分には好奇心旺盛なところがあって、元々実家が兼業農家で少しお手伝いをしていたので、多少なりとも農業の知識もあった。最初はほんの軽い気持ちでこのプロジェクトに賛同して手をあげた事が始まりだったかな。でも実際の作業となると、一人では開墾なんて無理だから。色々な部署から応援に来てもらって、自分で重機を操縦して土を掘り起こすんだけど、最低でも30 cm は掘り起こさないといけない。30cmくらいの深さだとそんなに大変なようには感じないと思うんだけど、ここは石場だったからすごく大変だったよ。重機で大きな石をとる作業はできても、あとの小さめのは重機で取れないから手作業でとって...それはもう危険で大変な作業。石を実際に取ろうと思うと腰くらいまで掘り起こさないといけないからね。<br />
<br />
——畑の入り口に「開拓魂」と書かれた石がありましたね。この場所から出てきたものですか?<br />
<br />
そうだよ。あれくらいだと、この土地からでてきた石としては、まあまあ大きい方かな?「開拓魂」と書いてあるのも、そういった精神でやっているつもりでね…そんな感じで石をとり終わったらトラクターで平らにして、それでみんなで畝を作って畑づくりを進めていったんだ。初めての綿花畑は13m程の畝を5本作り、90本くらいの綿の木を栽培した程度だね。今では作る綿の種類が増えたし、1品種ごとの収量がある程度必要なので、約330平方メートル、約100坪に拡大されてる。<br />
<br />
——この畑では、どのような品種を育てているのでしょうか?<br />
<br />
今この畑では全部で10品種栽培していて、陸地綿(*1)ではセルベス、アプランド。アジア綿(*2)では和綿(*3)の信州、大島在来。またカラーコットン(*4)では茶綿や緑綿等。それから試験的に交配種や特別品種も栽培している。それぞれ特徴があり、雨に強い和綿や早く実るセルベスなどは作りやすく、一方で陸地綿は総じて害虫が集まりやすいと思う。あと、今まで紡績に不向きとされてきた和綿は、独特の優れた特徴を持っているので、今後その特徴を生かした製品を作るのも面白いかもね。種にもそれぞれ特徴があって、陸地綿は和綿より種が大きいし、品種によって綿繰りの時、繊維が種から取り易かったり、取りにくかったりするよ。<br />
<br />
(*1)中南米原産。アメリカ、アジア、アフリカなど世界で最も広く栽培されている綿。世界の綿花生産の約90%を占める。(*2)インド原産。インドから中国、日本へと広がった。繊維が比較的太く短い。(*3)アジア綿の一種。日本で江戸時代から栽培されていた綿。(*4)一般的な白い綿ではなく、茶色や緑の繊維を持つ綿。染色の難しさから積極的には栽培されてこなかったが、染色をしなくても色や柄を出せるため環境負荷低減の面で近年見直されつつある。</div>
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<div class="post-text">——「綿花」の栽培は年間でどんな事をやっていくんですか?<br />
<br />
そうだね、3月くらいから作業は始まってきて、一番最初にやるのは、全面的にトラクターで土を起こして、畑の設計図を全部考えておく。その後、肥料を撒いて畝を立て、マルチビニールを敷いて、これで表面地温をあげたり雑草を防いだりしている。そしてビニールハウスを組み立てて、そのあとにやっと種をまく。種まきは先日、地元の保育園の園児と一緒にやったんだよ。ちなみに、種とは別に、実はポットでも苗を育てて植えてる。そのほうが早く成長して収穫できるからね。特に大町は寒くなるのが早いので、こういう早期栽培についても、まだまだ研究が必要だね。種をまいたら今度は水やりだね。始めは、ほぼ毎日水をかけてるよ。ある程度伸びてきたら支柱を立てる。綿の木は風や強雨に弱いものだから、そのままだと倒伏しちゃう。あとは害虫の防除をしているね。ある程度大きくなってくると、摘芯と言って高さを90cmに切って、横枝を伸ばして実をたくさんつけたり大きくなるようにしている。その後は無駄な枝を取ったり、草取りをしたりして収穫時期まで目が離せないね。他にも細かい作業はあるけど、おおよそはこのような流れかな?今日みたいに天気がいい日は、ハウスの上の天井ビニールを上げたりしているよ。いつも開いてるわけじゃなくて気候に合わせて上げたり下げたりしている。</div>
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<div class="post-text">——基本的に栽培の方は、おひとりでやってらっしゃるんですよね。<br />
<br />
今は、ほとんどひとりだね。開墾の時は色々と協力してもらえたけど、日々の世話となると、工場の現場も忙しいから。誰か後継者でやりたい人がいれば教えてあげながら一緒にと思うんだけど、なかなか教えるにしても一朝一夕にできるものじゃないんだ。畑の準備を始めたときは、信州大学繊維学部の先生方に色々と栽培について指導をいただけたのが心強くて、栽培自体は最終的に軌道にのせることができたので、本当に感謝しています。当初、信大の先生いわく「土壌は問題なく、水はけも良く栽培は可能です。ただし大町は寒冷地で、11月に入ると北アルプスの木枯らしや霜が降りるので厳しさはありますよ」と言われた。加えて、この土地では綿の栽培経験者が皆無だったから、地元のJAに聞いても綿の栽培を知っている人がいない。歴史的にも栽培文化がない地域だったという事もわかり、不安でどうなるかなと思ったが「誰もやったことがないなら、自分がやってやろう、出来るまでやるしかない」という気持ちに切り替えてここまでやってこれたよ。<br />
<br />
——実際の栽培で大変な事は、どのようなことでしょうか?<br />
<br />
まあいろいろ苦労はあるんだけど、やっぱりね自然相手なんでとても難しい…毎年難しい。ちかごろは強風の日が多くなり、ビニールハウスが飛ばされたり破れたりすることもあるよ。土日休日でも綿の管理が怠れないし、とても害虫が多くて防虫防除は欠かせない。ハウス栽培しているとどうしても熱がこもってしまうので害虫が出やすい。工場の周りは見渡す限りの田園風景で、どこから虫がきてもおかしくない。だから自分の出来る所は全部草刈りをしている。アブラムシ、オオタバコガ、去年大発生したのがオンシツコナジラミ。あとは夏になってくると必ず発生するハダニが困る、本当に困る…葉っぱが枯れ落ちてしまうんだ。最近ようやく気づいたんだけど、夜になるとそこに立っている構内街灯に虫がよってきてしまうんだ。今年は街灯を消してもらうにようにお願いしてみようかなとも考えてるよ。今後は効果的な害虫対策なんかも試していきたいね。それと、ここ大町は日照時間が比較的長く、標高が高いので、自分も結構日焼けしちゃうんだよね。皆に心配されほど黒くなっちゃう。<br />
<br />
——今日も日差しが強いですもんね…その他に失敗などもあったのでしょうか?<br />
<br />
「欲をかいてはいけない」という事を知ったよ。以前、収穫高をあげようとして石灰窒素を散布したら、綿の木が柔らかくなってね、枝が垂れてしまったんだ。何とか紐で支柱につりさげて修復したよ。撒いてしまえば後の祭り…その時は大変後悔したよ。本当に畑の栽培っていうのは、一年で一回しかできないからね…色々と試しながらやっとわかってきた感じだけど、部分的に色々とためしていかないといけないね。</div>
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<div class="post-title">綿花畑から生まれたもの</div>
<div class="post-text">——色々と大変な事も多いと思うのですが、この広さの畑ですと、どのくらいの量の綿がとれるのですか?<br />
<br />
今年は作付けが420本、すべての品種をいれて大体40 kgくらいを目標にしている。収穫をして綿繰りをして、種を取り除き綿だけにしておおよそ13kgぐらいを目標にしている。重さだと分かりづらいかもしれないけど、Tシャツで言うと約10枚程度かな?品種や品質にもよるけどね。<br />
<br />
——その収穫した綿は、どのような使い道をしてるのでしょうか?<br />
<br />
それを会社の方で検討してもらっているところだね。綿というのは実際に製品にしてみないと風合いがわからないから、どんなものでも良いから製品を作ってみたいなと考えてはいるけど、まだ実際には具体化されていない。今年、綿が収穫できれば、ある程度の量がまとまる感じかな?もうすでにある程度の量はあるけど、ギリギリ製品できるくらいの量しかないからね。失敗したらおしまいという感じの量だから慎重に進めてもらってる感じだね。それと最終的に製品にすることは、自分もそうだけど携わった人や地域の人が本当に期待している。そして大町で育った綿花の生地がどのような風合いになるのかを見て触ってみたい。製品にすることで、本当に1から10までの最初から最後までを実現できるし、プロジェクトの最終的な目的を果たしたいと強く願っているよ。<br />
<br />
——地域の人が期待しているとありましたが、何か交流などあるのでしょうか?<br />
<br />
畑の一部に名前をつけているんだけど「あすなろ通り」と言って、この地域にある「あすなろ保育園」から命名しているんだ。6年間続けて、そこの園児に種蒔きと綿摘み体験会を行ってもらっていて。ちょうど今年の年長さんが小学校に入ると、今の小学校一年生から六年生までの子が、ここで綿畑の体験をしたことになるよ。さらに、この活動が地域への拡がりのきっかけになって、一昨年くらい前に大町市の社会福祉協議会から綿の栽培について教えて欲しいと声がかかり、一緒に種を植えたりした。その栽培指導などを通じて、市内住民に綿花栽培がだんだんと拡がりをみせてきていて「コトコトコットンウォーキング」のイベントや「コットンの会」という活動へ繋がっていってるね。<br />
<br />
——「コトコトコットンウォーキング」と「コットンの会」というのはどのような活動なのでしょうか?<br />
<br />
大町市社会福祉協議会が主導している活動の「コトコトコットンウォーキング」というのは、市民の人たちが自宅の庭やプランターで綿花を育っててもらって、その綿の生育状況をウォーキングしながら各家庭を回っていく運動なんだけど、これは見守りや声掛け運動の福祉の活動につながっている。もう一つの「コットンの会」という活動には2年続けて種まき講習に行ってるんだけど、皆さん本当に熱心で色々と質問されましたよ。そこで採れた綿は、ぬいぐるみの詰め物にしたりして福祉活動に役立てている様だよ。これらのきっかけは、たまたま社協の方が保育園児のお父さんだったり、地域の人の情報であったりと、少しづつ綿花栽培が知られるようになった事かな。このプロジェクトを通じて地域に貢献し、広く情報を発信していきたいとの思いが当初からあったので、この様に綿を通じて地域と繋がりを持てた事は、皆で開墾して、綿作りを進展させて来た甲斐があったし、一番の嬉しい事だね。そう言えば他にも、この前は農業高校の先生が綿栽培について聞きにきてくれたな…この様な地域への広がりは正に望んでいたことなので、本当に嬉しいし、多くの皆さんに感謝の気持ちいっぱいですね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo08.jpg" /></div>
<div class="post-text">——綿花畑を始める前と今では、綿に対しての見え方や考え方は変わりましたか?<br />
<br />
正直変わったよ。工場内で使っている輸入の原綿の見方が変わり、長さや短さで成熟した綿か未熟の綿なのかが分かるようになってきて、検査ではわからないような事が触った感触でわかるようになってきた。少し変色ぎみの綿を見つけると害虫の影響がどうか気になって確認するようになったよ。害虫によって綿の糖分が高く(*5)なってしまうと言う事を育ててみて初めて実感したし、輸入された原綿が、現地のジン工場で、どの様にクリーニングされたかどうかもわかるようになったなど、今まで気にしていなかった部分まで気になるようになったね。ちなみに現場で、小さい綿とか綿くずが落ちているのをみると「この落ちている綿は、コットンボール一個分だな」と思ってしまう。これを育てるの大変だぞ…と。その農家の方々の気持ちがわかってしまったので、落ち綿1つでもすごくもったいないと思うようになったね。何かに活かせないものかと考えてしまうね。<br />
(*5)収穫した綿の糖分が高いと、綿がべたつき、紡績の品質低下を招く。<br />
<br />
——凄いですね。冒頭でお話いただきました綿花畑をつくることの目的が達成されていますね。<br />
<br />
綿花栽培を通じて実際に体験することでしか得られない「綿に対する理解」を得ることができたので、自分自身は今まで以上に綿を深く見る事ができるようになったと感じているよ。紡績工程では、その使用原綿をしっかり見極めることで、各工程の最適な機械調整や管理を行うことができるようになるし、綿の見方を深めれば、必ず品質向上や生産効率をあげることができると信じているよ。でも今は、ごくわずかな人しかこの体験をしていないので、この大町工場の現場で働いている大勢の人が、この綿花畑に少しでも興味を持ってもらって、できれば実際に携わってもらえる事ができれば、綿に対する見方や考え方が変わって、きっと品質向上につながるはず。現場は本当に忙しいとは思うけど、どうにかやってもらいたいね。<br />
<br />
——困難を乗り越えて綿花畑を成功させてきた、その想いをしっかりとつなげていくようにしたいですね。。<br />
<br />
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」って感じかな。やればできる!<br />
<br />
——本日は貴重なお話ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile in-view">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>一志 勉 Tsutomu Isshi<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
長野県大町市生まれ。特技 40代まで公認テニス指導員、介護福祉士。趣味はソフトボール。<br />
1982年に前職の金融関連から転職入社。39年間勤務。紡績工程で重要部品であるゴムローラーを管理する職場に長く在籍。現在も同じく在籍し綿花栽培を担当。</p>
</div>
<div class="journal-overview in-view">
<div class="overview-title">renment journal vol. 004<br />
【想いをつなげる】美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</div>
<p>Date: 21.7.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => 'renment[レンメント]というプロジェクトブランドが誕生した理由とは?そして近藤紡績所が発信していきたいコットンの真の面白さ、作り手たちへの想い、コットンの直面する課題、renmentがめざす先とは…対談の最終回、ますます濃い言葉が飛び出します。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">第三回<br />
コットンは、面白い</div>
<div class="post-text">【近藤】通常、糸を作るとき「太いところと細いところはカットしてつないで、悪いところは捨てましょう」という発想なんですけれど、watanomamaはそのまま生地になってしまうので、悪いところだけ除去ということもできない。だから丁寧に丁寧に扱って、もとから「不良品ゼロ」という前提で作るんです。そういう発想は非常に日本的で。100個の製品を作るんだったら、ヨーロッパでは105個送っておいたら不良率より多いからいいでしょう、という考えなんですけど、日本は100個といわれたら100個ちゃんとしたものを納めるというメンタリティがあって、それに近いものがありますね。<br />
<br />
【梶原】斬新な機械で、一般的ではない作り方をしていますよね。概念を覆していくというか。<br />
<br />
【近藤】watanomamaは、名前はフワッと優しいですけれど作る方は真剣勝負です。一個も不良品が出せないので。作り手側には、フワッとしていたら絶対できないぞ、という緊張感があります (笑)<br />
<br />
——そんな作り方をしてるのは、世界でも近藤紡績所だけでしょうか?<br />
<br />
【近藤】弊社だけでしょうね。このwatanomamaの製造方法も2021年3月末に特許が取れました。もっとも、あんなことをやろうと思う会社もなかったんだろうと思うのですが…。<br />
<br />
【梶原】それに、紡績工場でなければできないことですよね?編み物メーカーだと、ちょっとできない範囲だと思いますし、双方の中間点にいるようなイメージです。もうひとつ私が感銘を受けたのは、良い糸を作るために「紡績している間に綿をできるだけ触らないようにする」ということ。糸を運ぶときにも触らないで運べる方法や、あらゆる機械も工夫がされていて、実は触れなければ触れないほど品質が良くなるということも初めて知りました。この上質な糸ひとつ作るにも、繊細にストイックに努力されているのですね。</div>
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<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210625/photo03.jpg" /></div>
<div class="post-text">——コットンって、どんな素材よりも身近な素材で、これからもずっとそれなしでは生きられないほど生活になじんでいるもの。そのコットンにおいてもこれだけ幅広いクオリティがあるし、工程においても知らないことがいっぱいある…<br />
<br />
【近藤】そうです。我々が糸を作る工程でもいろいろありますが、この糸を使っていただいている取引先にも、まだ知られていないもの凄いこだわりや工夫がたくさんあるんです。そういうことをなかなか発信できなかったのですが、これからは作り手の方々の想いも一緒に発信しながら歩んでいきたいんです、このrenmentという場で。たとえば機屋さんや、ニッターさんと組んで新しいモノができて、それを知った消費者やアパレルの方が「こんなことができるんだ、すごい」と盛り上がっていけば、直接的に我々の利益にはならなくとも、日本の繊維やものづくりの利益になるのでは。renmentは、モノを売る場でありながらそういう想いや情報を発信することのできるブランド、というよりもプロジェクトでありたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】たしかに。「こんなことできるんだ、すごい」と、初めてwatanomamaに触れた瞬間、驚きました。コットンとは思えない薄さと軽さで。今までたくさんの素材に触ってきたけれど、まだまだ気づかされるものがあるということに嬉しくなりましたし、感銘を受けましたね。<br />
<br />
【近藤】こちらの生地(海島綿)は、本当に自分たちが作りたかったものです。一方こちらの生地(watanomama)はこんなものになるとは想像していなかった。<br />
<br />
【梶原】繊維の面白さというのは、ちょっとしたことでものすごく化けること。組織、密度、加工など工程の組み合わせ方で様々な個性が引き出せます。世界の素材を想像した幅広い視点で海島綿とwatanomamaを見ると、一見違う個性を持ちながらも、どこか似ている世界観があります。ストイックだけど柔らかな雰囲気で上品で丁寧な感覚に近藤紡績所らしさを感じます。私、仕事柄いろいろなパジャマを持っているんですけど、watanomamaは心地良くて、このパジャマを選んで着る確率が高いです。<br />
<br />
——このホテル(メズム東京)で採用されているローブも近藤紡績所の?<br />
<br />
【近藤】ええ、そうですね、watanomamaではありませんが。ホテルリネンには、クリーニングの工程の為に、伸びたり縮んだりしない織物が常識でした。しかし、それでは、寝返りを打った時に突っ張って目が覚めてしまうことがあるので、それを防ぐためにサイズがゆとりのあるサイズになっていることが多いのです。我々は、長年肌着用のニット糸を主に作って参りましたので、綿の良さ・ニットの良さを損なわずに工業洗濯に耐えられるようにしました。おそらくホテル業界初だと思いますけれども。綿の良さを生かしつつ、工業用洗濯(80℃~90℃)で洗って乾燥させるのには繊維に相当なストレスがかかるのですが、プレス機で絞って思いっきりプレスで押し付けて…と、非常に過酷です。ですから、普通なら馬鹿げてやらないようなものですが、こちらの支配人がご自身で本当に良いと思うものをこだわって作られているそうで、選んでいただいてありがたいです。いろいろなトライアンドエラーをしましたが、結果的に採用していただけるなんて。<br />
<br />
——普通の人ではやらない、馬鹿げたこと。かっこいいです。<br />
<br />
【近藤】馬鹿げたもので終わっちゃうといけませんが、出会いがあってよかったです。ホテル業界でどこも採用していなかったニットパジャマを採用して頂いたメズム東京様、そして非常に扱いにくい素材にも関わらず、試験を繰り返して、工業的に洗濯できるようにしていただいた、リネン業者である新日本ウエックス様との出会いがあったからこそだと思っています。自分一人、一社だけではできないことが、そういった想いを持った人々が集まることで、新たな驚きや感動を生み出せるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】これからも広がっていけばいいですよね。人とのつながりが、連綿と。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">コットンが抱える社会問題</div>
<div class="post-text">——これからは「発信する」使命があるということですが、コットンが抱えている社会課題はいかがでしょうか。<br />
<br />
【近藤】はい、我々が知らないといけないこともいっぱいあると思います。やはり、環境とどう付き合っていくかは避けては通れないです。紡績業はかなり電力を使うので。だからと言って、CO2フリーの発電だけですべての工場が賄えるかというと、日本の火力発電に多くを依存する電源構成から、電気代が3割から4割くらい上がってしまうので、全部を取り入れることはなかなか難しいというのが現実です。しかし、この比率を徐々に高めていくこともやっていきたいと思っています。綿も天然の繊維ですので温暖化が進むといずれは取れなくなってしまうとか、心配もあるわけです。我々の大町工場も冷たい地下水を使わせていただいているんですけれど、雪が降らなかったら地下水も出てこなくなってしまうので。<br />
<br />
——なるほど、綿栽培も気候変動と密接な関係にありますね。<br />
<br />
【近藤】カリブで作っている綿なんかも、海面が上昇したりハリケーンが多発したりすると採れなくなる場所もあるわけですから。環境問題や気候変動に対して、我々は何ができるのか。私も、会社も、消費者の方も、地球にいる人間としてどんなことができるだろうと、考えていかなければならない。まだ分かっていないことも色々ありますけれど、環境と向き合いつつ、お客さまにどうやって気持ちのいい綿製品をお届けするか。<br />
オーガニックも理想として素晴らしいとは思いますけれど、オーガニックだけで世界中の人々に綿製品を届けられるのか、食料がいきわたるのか、というと、そういうわけにもいかないので……そのバランスですよね。どんどん環境を壊してまで綿を作っていいとは思わないですけど、オーガニックだけでも足りない。持続可能な世界に向けて、我々自身ももっと学んでいかないといけない。renmentの認知度が高まっていけば、みなさまのご意見も広く承れるようになりますし、繊維が抱える課題を一緒に考えていきたいなと思っています。<br />
<br />
——伝えたいことをちゃんと伝わるようにするためのプラットホームとしての役割も大切ですね。<br />
<br />
【近藤】私が小さい頃は30年後には石油が無くなると言われていて、車にも乗れなくなると心配していました。今もCO2問題についてみんなで心配していますけれど、人類が英知を絞ればなんとか克服していけるのでは、悲劇的な結末にはならないんじゃないか、世の中より良くなっていけるんじゃないかと私は思っているのです。綿製品に携わるものとして、綿を作ることだとか、糸を作る工程で、自分たちにできることで貢献していきたいと思っています。まだ何ができることなのかは、正解は分からず考えつづけている状態ですけれども。<br />
<br />
【梶原】何をするべきか考えつづけるからこその明確さがあると思います。多分社員のみなさんも、外部で関わっている私たちも、その明確な想いに共感して、一緒に追求していきたいと思えるんですね。<br />
<br />
——課題はあるけど、未来はそんなに悪くない。<br />
<br />
【近藤】と、思ってますね。かつての綿の栽培や紡績の歴史を紐解くと、プランテーションで綿を作って、産業革命が起こって、毛紡績や綿紡績が始まった。その影には奴隷がいたり、環境破壊があったり、労働者の劣悪な環境があったりしたことは無視できません。日本でも、女工哀史のように、紡績工場の環境が劣悪だった歴史もありました……昔は中学を卒業した地方からの人が千人単位二千人単位で働いている時代もありました。、その時に全く問題がなかったとは断言できないですし、それこそ、パワハラやセクハラもあったかもしれません。ですが、大きな時の流れの中で、工員さんたちが働きながら高校に行って、高校の資格を取って、家庭に戻られたわけですけれども、その方たちのお子さんっていうのは、普通の高校を出たり、大学を出たり、親の世代より良くなってきているとも思います。環境問題も、日本はでは四日市喘息など公害もありましたけれど、今では空気も非常にきれいになって窓を開けて話しができています。さまざまなショッキングな本が売れたりもするんですけれども、私は、基本的に世の中は……常に新しい課題はどんどん出てきますけれど……長い目で見るとより良くなってきている思いがあります。環境についても、今までのように好き勝手やっていてはなりませんが、人類全体としては乗り越えていけると思っていますし、乗り越えていかなきゃいけない。世の中には人それぞれ、会社それぞれ、役目があると思っていますので、その中で我々は、ものづくりをしながら役割を果たしていきたいと思っています。<br />
<br />
——現実は厳しいけれど、そこに希望が感じられるのは、モノや人を育てていらっしゃる方だからでしょうか。綿を作る、糸をつむぐ、編む、織る、染める、あらゆる人の存在を横に感じているから、悲観的になってる場合じゃないのかもしれません。希望の場所ですね、renmentは。<br />
<br />
【近藤】何でもかんでも、簡単でバラ色だとは思っていないです。規制や制限など我慢しなければいけないことが当然あると思いますけれど、そのなかでも世の中はよくなってきたと思ってますし、これからもより良くなれると思っています。</div>
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<div class="post-title">コロナ禍で感じた日常のありがたみ</div>
<div class="post-text">——梶原さんはコロナ禍に何を感じましたか?<br />
<br />
【梶原】新日常が生まれている実感があります。普通にあたりまえにあったことが、あたりまえじゃなくなるということを世界中が同時に体験し、価値観の変化が加速化したと思います。気づく、見直す、立ち戻る。そして日常に感謝する気持ちが芽生えやすくなったと思いますね。同様に、コットンもいつもあたりまえのようにある、永遠にある。コットンの先なんて考えなくても必ずそこにある。という存在だったのが、気候変動によって努力をしなければ失われる可能性がある。毎日心地よいと思って身に着けているものが、100年後に同じようにあるとは限らないと、気がつきやすいタイミングになったとは思います。コロナも、ある種の警鐘だと思いますし。<br />
<br />
【近藤】あたりまえだと思っていたことが、如何に有難いことだったかに気づきましたね。『ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリの著書)』か、あの本の中ではパンデミックは克服したみたいなことを冒頭に書いていましたけど、現実起こってしまったわけですよね。ただ、不幸中の幸いだったのは、もし、これが数十年前に起こっていたら人類は成す術無く、DNAの解析は現代のように進まず、ワクチンもすぐには作られず、リモートワークも出来なかった。そういう意味ではある意味人類はギリギリ最悪の時ではなかったのかもしれません。今のままでは、より良くなる前にこの世界が終わってしまうよっていう警告なのかとも感じるのです。<br />
<br />
【梶原】あたりまえだと思っていたことに気づく、グレートリセットのときですよね。コロナの前から、10年後、30年後の気温上昇にともなう環境の変化について欧米ではディスカッションが活発でした。テキスタイルの商談でも真剣にリサイクルの開発や素材のトレーサビリティについて話をしていましたが、日本を含めアジアではまだ情報が少なく個々の危機感は薄い印象でした。ただこのパンデミックが世界で同時に起こり、人の動きが停止することで自然環境が回復することを実感した人は多かったと思います。<br />
<br />
——今までずっと変えたいなと思っていたけど、なあなあで来ていたこと。それを変えるタイミング。<br />
<br />
【梶原】生活も、モノづくりも、ゴミ廃棄のことも、ますます問題意識が高まっていくと思います。<br />
これから、人と自然の関わり方を試行錯誤しながらデジタルを活用した暮らしのバランスが益々追求されていくのではないかと思います。</div>
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<div class="post-title">renmentのめざすもの</div>
<div class="post-text">【近藤】ここに、ちょっと面白い海島綿の生地があるんですけれど…梶原さんに触っていただきたくて。<br />
<br />
【梶原】初めて触ります…海島綿の印象をそのまま形にしたような滑らか感とツヤ感ですね。絶対的な個性があるのですが、かつ軽さも感じる。海島綿ってなんで軽さを感じるんでしょうね。非常にキレがいい感じ。<br />
<br />
【近藤】ちょっとだけタネ明かしをさせていただくと、糊をつけずにシャトル織機でゆっくりゆっくり丁寧に仕上げています。シルケット(アルカリで膨潤させる加工法)とか、そういうことはしていない。シルケットをすると繊維がふわっと膨らむんで、ふっくら感がでて、誤魔化せてしまうんですけど、これはあえて何にもしてない。料理にお塩だけつけて、いただく感じです。<br />
<br />
【梶原】やっぱりストイックですね…。柔らかいし、艶やかだし、よくわからない人が触れても素だとは思わないですね。<br />
<br />
【近藤】素じゃないと、見た目はいいんだけれども化繊と同じような感じになってしまって。<br />
<br />
【近藤】話を元に戻しますと、renmentをどんな場にしたいかということですが。織機を織っている機屋さんや、加工している染色工場の方たち、さまざまな作り手たちが「こんなものを作れたらいいね」とか「これを作ったらワクワクするね」という想いを寄せ合って仕事が生まれる場にもなるとといい。「大変なことでも、面白そうならやってみよう」という想いのある人たちに集まっていただきたい。何より、それをお客さまに知っていただきたい。ここから新しいものを生み出して、心に訴えかけるようなものを作っていきたいのです。環境の問題だとかも考えていきたい。ちなみに私、お酒は強くないんですけど、利き酒は好きでして…利き酒をすると味の違いがわかるじゃないですか。繊維に関しても、加工したもの加工してないもの、さらに全然違うものなどを比べて体験していただけたらいいなと思います。</div>
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<div class="post-text">——もうひとつ別の生地が横にありますが、そちらはwatanomamaですか?<br />
<br />
【梶原】これはwatanomamaの生機を加工しています。概念を打ち破るような真逆の視点をもった開発も、ときに意外な効果を生み出す可能性があります。そこから、次の発展の道も見つかるのではないかと思います。<br />
<br />
【近藤】やっぱりみなさまがワクワクするようなものを作っていきたい。もっとやってやろう、とスイッチが入るようなものを。機械と人間が違うのは、機械はとにかく淡々と与えられたことをやるけれど、人間は、時に失敗したり、気分が乗らないとこともあったりしますが、きついけど頑張ろうとか、ここにいる人たちとつながって一緒にやりたい、という想いは機械ではなく人間だからこそだと思っています。今はコロナの状況でなかなか現場には行けませんが、落ち着いたら工場の現場で作っている工程だとか、使っていただいているみなさんで、是非つながってもらいたいと思ってますね。<br />
<br />
【梶原】近藤社長をもっともっといろいろ人に知ってもらいたいんです、私としては。一番想いがある方の言葉をコットンが好きな方々に繋げていきたいです。モノづくりに携わる方々が想いを発信していくことは、日本がテキスタイル産業を活性化し継続していくために、これからもっと大事になると思います。<br />
<br />
【近藤】私は、本当は人前に出るのが得意ではなくて…でもやっぱり伝えなくちゃいけないと。それが私の仕事であると思うし、若い人たちにも伝えていきたいと思ってます。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>近藤大揮<br />
(株式会社 近藤紡績所 代表取締役 社長)<br />
<br />
ブランドアドバイザー 梶原加奈子<br />
(株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役 社長)</p>
<span>北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。株式会社イッセイミヤケ・テキスタイル企画を経て渡英。王立芸術大学院RCAにてMA取得。2006年帰国後、札幌と東京を拠点に(株)KAJIHARA DESIGN STUDIO設立。国内外でクリエイティブディレクター&テキスタイルデザイナーとしてブランディングや商品企画に関わり、札幌の自然のなかに複合施設COQを立ち上げる。日本のものづくりの継承を考えた活動や未来に向けて新たな価値観を創造することを通して、テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしのなかに提案している。<br />
<a href="http://www.kajihara-design.com" target="_blank">http://www.kajihara-design.com</a></span></div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 003<br />
【対談・第三回】連綿とつむぐ、物語のはじまり。</div>
<p>Date: 11.6.2021<br />
Text: Mika Kunii<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: mesm Tokyo</p>
<span>本対談にあたっては「メズム東京 オートグラフ コレクション(<a href="https://www.mesm.jp/" target="_blank">https://www.mesm.jp/</a>)」のゲストルームをご提供いただきました。メズム東京のゲストルームでは、renmentとのコラボレーションで生まれたバスローブ兼パジャマ「KIMONOローブ」が提供されています。着物から着想を得たデザインの「KIMONOローブ」は、綿わたニット素材で肌にやさしく、うっとりするようなしっとりさらさらな肌触りを実現しました。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/journal/detail/1"><span class="thum"><img alt="【対談・第一回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/1.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第一回】はこちら</span> </a></li>
<li><a href="/journal/detail/2"><span class="thum"><img alt="【対談・第二回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/2.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第二回】はこちら</span> </a></li>
</ul>
</div>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">今治タオル青年部会とは?</div>
<div class="post-text">国内最大規模のタオル産地にして、今や国産の高品質タオルの代名詞となった「今治タオル」。今治タオルでは独自の品質基準を設けており、その使い心地は国内外で高い評価を得ている。今治のタオル産地としての歴史は長い。1886年に矢野七三郎が「伊予綿ネル」(綿織物を起毛した織物)を完成させ、その後、綿ネル製造事業者の阿部平助が綿ネル織機を改造してタオルづくりをはじめたのが今治のタオル産業のルーツといわれている。以来、約130年にわたってタオルづくりが行われてきた。そのため、今治には何代も続くタオルメーカーが多く、100年企業も珍しくはない。</div>
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<div class="post-text">その代々続くタオル産地の背景に、今治タオル青年部会(以下:青年部会)がある。青年部会は、「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」を目的に1963年に立ち上がった。現在は45歳以下の若手経営者で構成され、タオルメーカーや染色、刺繍業など今治タオルに関連する企業から35人(*2022年3月取材当時)が加盟している。定期的に外部講師を呼んでセミナーを催したり、市場研究や産地の将来についてブレインストーミングを行っている。また、地元工業高校との交流授業にも取り組んでおり、生徒とともにタオル商品開発のディスカッションを行うなど、地域社会への貢献も行ってきた。青年部会副会長を務める みやざきタオル(株)の宮崎専務は「タオル屋っていうのは結構孤独な仕事だと思っているんです。でも青年部会に行ったら僕は嬉しかった。たまたまかもしれないけど、タオル屋に生まれた者同士が多くいたしね。会社の歴史とか規模はみんな大なり小なりあるんですけど、すごく愛着を感じます。」と話してくれた。</div>
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<div class="post-title">挑戦のはじまり。</div>
<div class="post-text">青年部会が新たなチャレンジとして2017年から始めたのが、青年部会オリジナル製品の開発だ。各社がアイデアを出し合い製品を企画。2017年から2018年にかけてタオル生地で作ったパンツを企画。2019年から2020年にはタオル生地Tシャツを製品化し限定数で販売したところ、すぐに売り切れてしまった。またメンバーの皆で企画をする意図に「タオル生地のTシャツを1社だけでやっても広まらない。例えば10社がやったら10種類のTシャツができる。そうすれば商品の棚を1つ埋められ、お客様もさまざまな選択肢で買ってもらえる事ができる。商品が広がることによって、さらに今治タオルが広がるきっかけにつながる」という考えがあった。そして、第3弾にあたる次の製品企画を検討している時に話題に上がったのが、繊維の宝石と呼ばれているコットン、カリブ産シーアイランドコットン(以下WISIC)であった。WISICは年間の生産量がコットン全体の10万分の1という大変希少価値の高い素材で、コットンの中でも最高の繊維長を誇ると言われ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌ざわりを持つ。WISICで作られた製品は、英国王室の御用達として名高い。</div>
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<div class="post-text">今回の取り組みが、今治のタオルメーカー各社がWISICを取り扱うきっかけになれたら良いという思いもあったが、以前にあったルールの影響で、今治のタオルメーカーはWISICを扱ったことはほとんどなく、またコスト面を考えてもハードルが高いことも事実だった。実際にサンプル用の糸を手配するだけで100万円ほど掛かってしまう。その為、良い糸だという事を知っていてもノウハウがないとWISIC開発の一歩が踏み出し辛い。そこで、コストやリスクを考慮する必要のあるビジネスベースではなく、今治産地を盛り上げるために青年部会の取り組みとして開発をしてみたらどうだろうかという意見が出た。今回の企画を主導した(株)藤高の藤高代表(以下:藤高代表)は「以前のルールでは使えなかった“コットンの最高峰”が、ルールが緩和されることとなって使えることになったのに、今治タオルには商品がない。以前からとても良い糸というのも知っていたから、今治を代表するタオルでアンテナショップをやっている以上は、そのWISICを外すわけにはいかんでしょうと。今回の青年部会の企画としてはふさわしいはず。まずは青年部会でベースとなる製品を作っておけば、今後産地でかならず広がっていくのではないかと。その意図で青年部会へは今回の企画はWISICでいきますと提案しました。」と話してくれた。こうして、最高峰の素材“カリブ産シーアイランドコットン”を使って、技術の限りを詰め込んだタオル開発プロジェクトが始まった。</div>
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<div class="post-title">手間暇を惜しまない。</div>
<div class="post-text">タオルを作るうえで基礎となる“織る工程”は塚本綿布(株)の塚本専務が担当した。「一般的な今治タオルより20%ほど密度を高く織ることで、下地にコシが出てしっかりとした仕上がりになるんです。」今治産地の数あるメーカーの中でも、この密度でタオルを織れるメーカーは、ごく一部に限られるとのことだ。肌に直接あたるパイル糸にもこだわった。糸の加工を担当した藤高代表は「WISICのタオルを作製するにあたって、素材の良さをシンプルに引き出すことが一番のコンセプト」と語る。撚り(より)が少なければ単純に糸は柔らかくなるが、耐久性が劣る。丁度良いバランスになるように、絶妙な糸の撚りを追求した。柔らかい風合いをできるだけ長持ちさせるための工夫だ。さらに、製造の仕上げとなる洗いの工程では、従来高温の熱湯でタオルを洗うところを、一晩かけて低温の湯の中に漬け込む方法で洗っている。「温度を上げると綿の繊維が壊れてしまうんです。温度を極力上げないようにして、綿へのダメージを少なくしています」。非常に時間も手間もかかる方法だが、よりWISICの良さを引き出すためには手間暇を惜しまない。藤高代表曰く「実際使ってみて思ったんですけど、無撚糸のタオルは冷たく感じないですか?水は吸ってるんだけど、微妙に水滴が残ってるのか、なんか冷いというか…このタオルのあえて無撚糸までいっていない超甘撚りということで、無撚糸のそのような欠点がなかったんですよね。拭いてても、すーっと肌にパイルがいっぱいあたって、パッと水を吸ってくれて、しかも柔らかい。絶妙なバランスやったんですよ。塚本綿布さんのタオルの規格があった糸番手で作れてほんとよかったです。」とのこと。</div>
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<div class="post-text">しかし今回のタオルの制作を進めるにあたり“タオルのパイル抜け”の問題がおきてしまった。今回使用している“最高の繊維長誇る糸”WISICならではの悩みどころで、糸自体に毛羽(ケバ)がほとんどなく滑りやすくなってしまい、パイルが抜けてしまう。最高峰であるが故のジレンマ、綺麗で良い糸だからこそ起きてしまった問題だった。初めてサンプルを織る時点でパイル抜けが起きないように密度を少し上げたが、予想以上に抜けが多かった。更に限界まで打ち込み密度を上げたり、経(タテ)糸の番手変更など、様々な微調整をして対策を行い製品化を進めた。それでも本番では軽度の抜けは発生してしまったが、一点づつしっかり手間暇をかけて補正を行って良いものに仕上げた。もちろん糸の番手を太くすればパイル抜けも減っていただろうが、それだとWISIC本来の良さを損なってしまうので、こだわりのある良いものを作る為に、通常より手間暇をかける方をあえて選んで製品化につなげた。</div>
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<div class="post-title">こだわりの製品が完成。</div>
<div class="post-text">こうして、今治の各タオルメーカーがそれぞれ意見を出し合って皆で協力をし、糸の製法から仕上げ方、手すきの和紙の現地まで足を運び決めたパッケージに至るまで、手間暇をかけ自分たちが良いと思う“こだわり”を詰め込んだタオルを完成させた。その名も「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」。“おんまくええ”とは方言で“めちゃくちゃ良い”という意味。手にした時の感動を、ストレートに伝えたいとの想いから命名した。出来上がったタオルを触ってみると、手触りはふんわりと柔らかく軽いが、芯にしっかりとしたコシがありボリュームもしっかりある。そして、WISIC特有の艶やかな光沢がそのまま活かされているのが特徴だ。</div>
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<div class="post-text">この完成した「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」は、先日 今治タオルオフィシャルショップである本店、南青山店及びオンラインストアでの販売が開始された。オンラインで用意した在庫は、ほぼ完売。店頭でも好調に推移をしている。アンケートでも購入の決め手が「品質」が圧倒的に多く、WISICという最高品質の糸を使い、ここまでの手間暇とこだわりが詰まった商品であれば、むしろバスタオルで2万円は、価格以上の価値を感じる人の方が多かったのかもしれない。「これだけ良い結果が出てるんで、価格に見合う商品をつくれば売れるんだということを、認識してもらうことは青年部会、今治にとって必ずプラスにつながるはずだ」と藤高代表は考える。また青年部会の広報が積極的な活動を行いSNSでの発信に加え、様々なメディアにアプローチをかけた結果、発売当初に、新聞など様々な媒体に載った事が更に販売の後押しをしたといえる。そして今回の製品の開発をきっかけに、今治のタオルメーカーからWISICを使った「おんまくええタオル」の後継タオルに挑戦したいと手が挙がるなど、少しずつではあるが、今回のタオルを作った想いが形になってきている。</div>
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<div class="post-text">完成したタオルを前に、改めて今回の「おんまくええタオル」企画の中心となった藤高代表に、タオルを手に取ってくれる人に贈る言葉を尋ねた。「毎日肌に触れるものだからこそ、そこに込められた想いとか、こだわりを感じてほしいです。そして、今治のことや、WISICに興味を持って、好きになってもらいたいです。」今治タオル青年部会のメンバーは、所属する企業の規模も大小さまざまで、時にはライバル企業となる場合もある。そんな中で、今治タオル産地という枠組みで若手が集まり、メーカーの垣根を超え、産地を盛り上げよう、未来につながるような取り組みをしようと語り合っている。今治タオルの伝統を受け継いだ若い世代が支えあい、語り合い、切磋琢磨し続ける仲間がいる。だからこそ、今治のタオルは今後も進化し続けていく。そうして今治産地全体で作り上げた価値が、高い品質に裏付けられた「今治タオルブランド」として、今後も産地を守っていくのだろう。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>今治タオル青年部会<br />
<br />
愛媛県今治市で「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」目的に、1963年に創設した各企業の若手後継者の団体。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 008<br />
【つなげていく人】<br />
企業の垣根を超え、仲間と共に新しいモノづくりに挑戦する「今治タオル青年部会」の記録。</div>
<p>Date: 21.07.2022<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: imabari towel youth group</p>
<span>*今回の取材させていただきました今治タオル青年部会が作った「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」を、特別に数量限定にて本サイトのオンラインストアにて発売させていただける事となりました。商品ご購入ご希望の方は、本サイトオンラインストアもしくは、下記より商品ページにアクセスをお願いいたします。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2203"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_01.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル</span> </a></li>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2204"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_02.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル</span> </a></li>
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'SubTitle' => '静岡県 浜松市を含む遠州地域は古くから綿織物が盛んで「繊維のまち」といわれ、今でも他にはない特徴的な織物をつくる工場が多く残っています。その土地で技術や経験を活かして、敢えて旧式の機械を使い、生産性にこだわらない上質な織物をつくり続けている鈴木利幸織布工場の鈴木利幸社長 。どのようなこだわりや想いを持って仕事を続けてこられたかを実際に工場を訪問してお話をお伺いしてきました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">夫婦二人、半世紀前の織機と共に</div>
<div class="post-text">――はじめに、工場のなりたちをお伺いしてもいいですか?<br />
<br />
当初は別の浜松の織物工場で働き始めました。ですが、工場が1年で閉鎖されてしまったので、また別工場で4年ほど奉公をやってからこの場所で、今と変わらない大きさで工場を始めました。その時が昭和50年ですので、今年で創業46年になりますね。元々実家が糸に糊をつける仕事をやっていたり、母親も糸を綛(かせ)から管に巻く仕事「管巻き」をやったりと、いつも身近に糸がありました。私が小学校6年生の時に父親が亡くなってしまい、母親のやっていた管巻きでは食べるのも苦労していたので、少しでも儲かる着物の小幅織物を始め、気づいたらこの糸の世界に入っていたという感じですね。独立しようと思ったのも自然の流れかと思います。つい最近までは私の叔父から紹介してもらった仕事を多くやらせていただいていて、その会社が無くなる最後の最後まで私が残って仕事をやらせてもらっていましたね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-text">――工場には何台も織り機がありましたが、他の従業員の方は何名くらいいらっしゃるのですか?<br />
<br />
昔からとーちゃん、かーちゃんの二人で。ずーっと。<br />
<br />
――お二人だけで、これだけの機械を動かすのは大変そうですね。特に工場には古い織機や機械が多くあるようでしたが、どのくらい古いものがあるのですか?<br />
<br />
別の会社で使っていた織機も中古で持ってきていますので、モノによっては50年以上経っているでしょうね。ここにしか残っていない機械などもあると思うね。型式はトヨダG3 という、TOYOTA の昔の会社名のものを使っていたりしますよ。なんせ昔の機械なので、整備や故障など心配をしていますが、何とかやっていけてますね。ここには4台のトヨダのシャトル織機(*1)が残っています。昔は同じものが全部で10台ありましたが、20年位前に時代の流れで6台はレピア織機(*2)というものに替えました。普通のレピア機とは違って、坂本式織機100T を元にした「改造レピア機」というものを導入しています。専門的に言うと、本来シャトル織機である坂本式織機のコップチェンジ(*3)部分を改造して、両側から糸の受け渡し装置が出るようにしてレピア織機に改造したものですね。<br />
<br />
(*1)シャトルと呼ばれる道具を経糸の間に通すことで緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*2)シャトルを用いず、レピアと呼ばれる糸の受け渡し装置を用いて緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*3)シャトルの中の糸巻きの糸が無くなった時、糸巻きを交換すること。<br />
<br />
――一部は博物館級のものもあるんですね。それほど古い機械をお使いになる理由はなんでしょうか?<br />
<br />
生地に凄い特徴がありましてね。このトヨダG3っていう織機を使うと、織物が凄く柔らかく仕上がるんですよ。津田駒製など他のメーカーの機械は生地が「ピンッ!」と立つので、それはそれでいい生地なのですが、うちにある古い機械で織ると「フニャッ」とする。たとえ生地の組織が同じで、工程も設定も同じようにやっても、触れば違いがすぐに分かる。この独特の柔らかさがこの織機の特徴なんです。自分は昔から他とは違う少し変わった物が好きなんですよ。先ほど言った改造レピア機を導入する時にも、当時色々と他の機種などの誘惑があったんですが、やっぱりこっちの方が面白い魅力があって、結局改造レピア機を導入する事にしたんだよね。改造、つまり昔の機械は自分で手を加えられる世界だからいいんだよ。最新鋭だとコンピューター制御になっていて細かいところまで手が出せないでしょう?<br />
<br />
――なるほど。手を加えられるところが、あえて古い機械を使う理由なのですね。</div>
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<div class="post-title">古い機械を使い続けるということ</div>
<div class="post-text">――織機を動かしている時は、どのような事に気を付けていますか?<br />
<br />
ボタン押したらずっと動いてるわけじゃないから、そのまま動かして放置していくわけにはいかないんだよね。例えば、機械はボルトで留まっているけど、動いてる間に必ずボルトが緩むからね。機械が動くガチャンガチャンという振動で少しずつ部品がすり減ってしまうこともあるしね。常に大丈夫かな?って確認している。以前、一週間くらい旅行に行ったことあったんだけど、その時にはかーちゃんに機械の運転を任せたんだ。当然、行く前にはボルトを締めていったんだけど、帰ってきて確認したら見事に緩んでた。古い機械って、そういう所が難しい。だから管理。やっぱり管理が大切だね。<br />
<br />
――目が離せないのは大変ですね。他に工夫をされている事はありますか?<br />
<br />
糸にあわせて機械を調整することだね。糸が違うと織れ方が全然違う。ただ入ってきた糸を機械にかけるだけじゃあ満足できない織れ方になるので、開口の閉じるタイミングを変えたり、口開きの幅を大きくしたり小さくしたり、機械をあっちこっちいじってる。それは毎回毎回織物に合わせて調整していますよ。たくさんいじる部分があるし、やり方も色々とあってね。そりゃ苦労して、ままならないときもあるよ。でもただ「出来ない、出来ない」と言ってるだけじゃなく「何とかしたい」といって機械をいじる。その結果が経験になる。かえっていじりすぎて失敗する事もあるけど、それも一つの経験だからね。それをあえてやる人になりたいね。<br />
<br />
――今まで積み重ねた経験があるからこそ、素晴らしい織布を作れるのですね。<br />
<br />
それでも、同じ事やっているつもりでも色んな問題が起こるから、なかなか100%上手くはいかないね。古い機械を使ってやっていくのは、大変だけどそれ以上のやりがいや面白さもあるかな。<br />
<br />
――なるほど。鈴木さんの織布や織機に対する想いが伝わってきました。</div>
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<div class="post-title">遠州のモノづくり精神</div>
<div class="post-text">――鈴木さんを始め、遠州の産地にはそういった細かい工夫をされる方が多くいらっしゃる印象があります。遠州の産地ならではの土地柄なのでしょうか?<br />
<br />
この土地は、昔から会社組織って多くないんです。個人で工夫してやってる人が多くて、機械いじるのが好きな人が長くやってるような。そういう人が遠州には多いんです。会社組織の中でできる事は限られちゃうから、特徴のある生地など、他にはない織物ができやすい。そういう部分はあると思います。まあ、好きで色々な事をやっているだけじゃ儲からないんだけどね(笑)。<br />
<br />
――私たちのrenmentプロジェクトも「この先の100年を考える」ことから始まっています。このような想いや技術はこれからもしっかりと残していきたいです。<br />
<br />
この土地でこのような仕事をしている人のほとんどが私らの世代です。少し下の世代の人もいないわけじゃないけど…ぽつんと若い人がいても40代くらいで、若い子は本当に少ないね。これからのことを考えると、人がいなきゃ産業自体がおぼつかない。本当に若い子でやりたいって子が出てくりゃいいけどさ、なかなかいないね。おかげ様で二人はまだ元気だけど…後継者がいないよね。どうしても若い人には給与の水準とかも必要でしょうし…</div>
</div>
<div class="journal-post">
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<div class="post-text">――若い人には工場を見てもらって「あの人が想いを込めてやってるから、この製品ができるんだ」という事を実感する機会を設けてもいいかもしれませんね。<br />
<br />
工程だけみたら面倒くさいことが8割、9割で、やりたがる人は少ないかもしれないけど、色々と自分で工夫して考えれば良いものができるっていう事を知ってもらえれば良いね。最初から面白い仕事なんてないし、義務でやらされているだけの事なんて、どんな仕事でも面白くないよね。面白い仕事をするではなくて、仕事を面白くする。それが大事だと思うよ。<br />
<br />
――最後に鈴木さんの仕事を象徴するようなお言葉をいただけました。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>鈴木 利幸 Toshiyuki Suzuki<br />
(鈴木利幸織布工場 社長)<br />
<br />
静岡県浜松市生まれ。昭和50年、自宅敷地内に織布工場を構え、以来夫婦2人で10台の旧式織機を扱う。今回、renmentでは旧式織機でしか出せない独特の風合いを求め、海島綿を用いたブロード生地を製織いただいた。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 007<br />
【つなげていく人】<br />
博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは</div>
<p>Date: 22.09.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi</p>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<br><span>鐘と太鼓の音響く徳島。<br>縫製技術の継承で紡がれる、<br>想いのリレー。</span>',
'SubTitle' => '今回お話を伺った斎川千浪さんは、renmentのTシャツやパーカーを縫製しているKSプランニング徳島工場で、長く縫製の技術を数多くの人に指導してきました。生まれも育ちも生粋の徳島っ子の斎川さんに、徳島の魅力、お仕事をされる上で大切にしていることについて、お話を伺いました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">生まれ育った徳島の暮らし</div>
<div class="post-text">--斎川さんは、工場がある徳島県のご出身ですか?<br />
<br />
はい。生まれた時から徳島県に住んでいます。この工場より少し北の板野町というところで生まれ、結婚してからそちらの近くに家を建てました。娘が山口の大学に行ったので、今は私の母と主人、それと犬1匹で住んでいます。<br />
<br />
--生粋の徳島っ子ということですね。是非おいしい食べ物や名所など教えていただきたいです。<br />
<br />
有名な場所だと鳴門の渦潮やかずら橋ですかね。食べ物だと鳴門金時芋が有名です。それ以外だと、そば米汁って知ってますか?家庭料理なので飲食店ではあまり見かけないですが、道の駅の食堂とかだったらあるかもしれませんね。作り方は、醤油ベースに鶏肉と人参やしいたけの野菜、こんにゃくにちくわ、最後にそば米を入れて煮て完成です。家庭でも簡単に作れる料理ですよ。<br />
<br />
--初めて聞きました。食べてみたいです。<br />
<br />
素朴な味わいの徳島の郷土料理ですね。まあ、なんだかんだ言っても徳島といったら、やっぱり阿波おどりですね。空港の名前も徳島阿波おどり空港というくらいですから。時節柄、残念ながら阿波おどりは開催されなくなってしまいましたが、いつも夏になったら徳島駅の駅前で賑やかにしていますよ。私も小さいころは飛び入りで参加して踊っていました。<br />
<br />
--阿波おどりは、飛び入りで踊れるものなんですか?<br />
<br />
海外からの観光客の人なども飛び入りで参加して踊れるレーンもあるので、そういったところで参加していました。徳島人は鐘の音や太鼓の音を聞いていると自然と踊れるようになっとんですよね。小さいころからテレビで見ていたり、運動会で踊っていたりしていますから、自然と体が動くんですよ。</div>
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<div class="post-title">教えることの難しさ</div>
<div class="post-text">--斉川さんがこちらの工場で働くことになったきっかけを教えてください。<br />
<br />
高校卒業と同時にこの工場に入社しました。きっかけは就職する時に同級生の友達がおったんですけど、その子は縫い物が得意で手先が器用だったので、縫製の仕事に就くということを聞いて。じゃあ、その子が行くんだったら自分も行く!という感じの単純な理由だったんです。それと、この工場は昔から子供服を多く扱っているんですけど、子供服ってTシャツとかスカートとか色々な種類があってカラフルでとても可愛いんですよね。この工場では裁断から縫製までやって、最終的に可愛い製品が出来上がっていくところまで携われる。それがとても魅力に感じたんです。<br />
<br />
--今はどのようなお仕事を担当されているのですか?<br />
<br />
縫製担当で、現場でオペレーター(実際に製品を縫う人)の技術指導をしています。オペレーターは現在13人で、年齢は二十歳から一番上の人で59歳の人で幅広くいますね。技術指導ができる他の人にも手伝ってもらいながら、みんなを指導してまわっています。簡単なところは5年目などで技術習得しているオペレーターに託して代わり教えてもらったりして、自分は主に新入生や中途で新しく入ってきた人に教えています。技術指導をするようになったのは二十歳くらいから少しづつなんですが、30歳のちょっと前くらいから管理職という立場で指導をするようになりました。高校を卒業してからはここ一本で長く務めているので、どんなミシンがどこに何台あるかとか、この工場の事はほとんどの事が分かりますね。<br />
<br />
--年齢層が幅広いのでコミュニケーションをとるのが大変そうですね。<br />
<br />
私と年代が同じくらいの人とは話が通じやすいですが、自分と娘と同じくらいの歳の人には言葉とかも選ばないとうまく伝わらなかったりします。メリハリをつけて技術指導をしなくてはいけないので、そういう所では苦労していますね。また、指導する立場というだけで少し怖がれるところもあるので、何かあって困った時は相談したり話かけやすいように、できるかぎりニコニコしているように心がけています。実は自分も最初は人見知りで話すのが苦手だったのですが、それでもやっぱり年を重ねるうちに話していかないといけない立場になったので、自分なりにそうしていかなあかんという気持ちでがんばっています。</div>
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<div class="post-text">--お仕事をされる際、大切にしていることはありますか?<br />
<br />
いつも効率よく技術指導して、売上をあげることを考えています。やはりそこがずっと課題ですね。実際の数字として出てきたものはごまかしがきかないので。1日にこれだけしかできなかったでは困るし、一秒は一秒、一分は一分、時間は取り戻せないからシビアに教えていかないとですね。昨日より今日、今日より明日と一枚でも多く縫えるようにすることが私の役目なので、指導する立場としてできるだけ早く習得してもらえるように、私も考えて教えていく事が大事だと思っています。<br />
<br />
--指導にあたって心がけていることは何ですか?<br />
<br />
新しく入った子にも早く先輩と同じ技術を習得してもらうために、その子の癖とかで教え方を変えたり、何がその子に向いているかを見極めて、習得した技術がさらに伸びると感じたら他の担当へと変えたりと、いろいろ考えますね。ミシンで縫う時の手付きも、教わる側が見やすいように気を付けたり。あと、私は右利きなので、左利きの人に指導するときは難しいですね。そうやって一人一人、その人の縫い方をよく見て、その人が縫いやすいように工夫をしながら技術指導をしています。ですから、前に一度に新しい子が5人も6人も入ってきたときは大変でした。一対一ならいいですが、全員平等に見ないといけないですからね。ひとりづつに個性があるように、ミシン自体にも一台一台に癖があって同じ機種でも扱いが違ってきます。特に私が入ってくる前からある古いミシンは、押さえ金やアタッチメントを生地の厚さに合わせて削ったりして調整していて癖がついていたりしてますので、人が多いときは古いミシンでも使わないといけなくて、同じように調整してもらっても癖があるから、オペレーターから「縫いづらい」という声も上がってきますね。そういう時はモーターやペダルを変えたり、手の持ってき方で調整して使ってもらっています。</div>
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<div class="post-text">--工夫されながら、一人一人に合わせた技術指導をされているのですね。<br />
<br />
指導している子が今までできなかった技術ができるようになってきたときは、教えててよかったなぁと感じますし、教えた技術で「やりやすい」と言われたらやっぱり嬉しいですね。高校から卒業したてで初めて働く新しい子は、まだ幼いので1ヶ月、2ヶ月、そして半年と少しづつ成長している姿が身近で感じられる事が喜びですね。</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">大切にされる服とは</div>
<div class="post-text">--服作りに対する想いやエピソードなどお聞かせください。<br />
<br />
この工場で作った製品の話ではないんですけど……娘が小さい時には、よくスカートなどを縫ってあげて履かせていました。ぴったり合うように採寸してワンピースをオーダーメイドで作ってあげたりしました。他の子と違う特別な服を着せてあげられたのは、この仕事をやっていて良かったなと。娘も、誰が縫ったの?と聞かれて「お母さんが縫ったの」と答えられて鼻が高かったみたいです。それに、仲の良かった友達の子供も女の子だったので、お下がりをあげたりしていました。私が縫った服をその子が着ているのを見て、もう一度嬉しくなりましたね。そうして、たまたま他の友達の子供も女の子が多かったので、作った洋服は全部あげてしまいました。手元には一枚も残っていませんが、そうやって代々リレーのようにして長く着てもらえて良かったです。</div>
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<div class="post-text">--服がバトンタッチされていくリレーは、すごく素敵ですね。<br />
<br />
同じように、ここ徳島工場に昔からある社訓には「心がこもった物づくり」という言葉があります。作っている製品はオーダーメイドではないけれど、その中の1枚はひとりのお客様しか買えないものだから、少しでも長く着てもらえるように、一枚一枚こだわって慎重に縫ってもらっています。<br />
<br />
--大切に長く着てもらえた方が作り手としては作りがいがありますね。<br />
<br />
この徳島工場で作っているものは心を込めて良いものを作っているので、すぐに捨ててしまうとかではなく、色々な形で長く着てもらえたら本当に嬉しいですね。<br />
<br />
--本日は、ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>斎川 千浪 Chinami Saikawa<br />
<br />
高校卒業後、KSプランニング徳島工場に入社。工場を誰よりも良く知り、現在は縫製現場の生産主任として、オペレーターの技術指導を担当。<br />
<br />
(株)KSプランニング 徳島工場<br />
徳島県藍住町。主にカットソーから子供服、ベビー服まで”Made In Japan”のクオリティで安心・安全で丁寧な縫製を得意とする。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 006<br />
【つなげていく人】聞こえてくる鐘や太鼓の音。教えることの難しさ、徳島でづつく想いのリレー。</div>
<p>Date: 01.9.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: KS Planning Co., Ltd. Tokushima factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '本サイトのトップページに使用されている、朝焼けに照らされる雄大な北アルプス連山の写真。撮影されたのは、近藤紡績所大町工場で工務課長を務められる大島啓(おおしまあきら)さん。今回は、renmentの糸が紡がれる長野県大町市の魅力について、趣味のカメラを通して大町の魅力を誰よりもよく知る大島さんに、お話を伺った。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">北アルプスの朝焼け</div>
<div class="post-text">——この度は大島さんが撮影された北アルプスの写真をrenmentのホームページで使わせていただき、ありがとうございました。北アルプスは雪山の白いイメージが強かったので、とても幻想的な写真で感動しました。あのように季節によって山の色は変わるものでしょうか?<br />
<br />
季節どころか、一日一日の焼け方で山の色が変わりますよ。色をつけたんじゃないかと思うほど赤くなっていたり、グレーにうすくピンクがはいった感じになったりと、毎日色や表情が変わりますね。撮影では色の違いを楽しんだりしています。</div>
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<div class="post-text">——今回使わせていただいた朝焼けの写真も、地元の方じゃなきゃ取れない写真ですよね。<br />
<br />
あの写真は出勤途中に車を停めて、ちょこちょこっと望遠カメラを組んで撮ったものです。いつも車にカメラを置きっぱなしにしているので。工場には早くから出勤しますので、その途中で朝焼けとか、綺麗なのを見ると風景を撮りたくなってしまうんです。前は安曇野の方に勤務していて、そちらも常念岳など綺麗な山の形をしているところも多くて素敵なのですが、大町工場からの景色となると迫力が違うんですよね。蓮華岳から白馬三山の方まで全部一気に見えますので、それの朝焼けなどは圧巻ですね。非常に空気がきれいで、特に冬場の満月の夜なんかは、山が雪景色なので浮き出て見える時がありますね。<br />
<br />
——想像しただけでも凄そうですね。是非見てみたいです。<br />
<br />
これは写真に撮りたいなと…そんな風に思った時は真夜中に鷹狩山の展望台まで車で登って、車で登れない所まできたら、途中から車を停めて、スノーシューに履き替えて深夜の2時ぐらいから登り始めて。上に行くとものすごく寒いのでストーブで暖をとりながら、月が良い位置にくるまで待って撮ったりして、朝まで日が登るのを待つという感じです。完全に冬の装備で登るのですが、向こうへ着いたら更にもう一枚上着を着込んで…そんな感じで、撮って遊んでる感じですね。<br />
<br />
——この土地に住んでいる人ならではの撮影方法ですね。<br />
<br />
住んでいなくても撮りに来ている方は大勢いますよ。週末になると場所の取り合いになりますからね。3月でも行ったらもうすでに先客がいたり。行って誰もいないってことはあまりないです。</div>
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<div class="post-text">——カメラを始めたきっかけは、どのようなものでしょうか?<br />
<br />
もともと凝り性というか集めるのが好きで、収集癖がありましたね。鳥だとか昆虫とかは本物を集めるわけにはいかないので、写真に残しておくという感じで。初めて自分の小遣いでカメラを買ったのは中学二年生のときでした。それまでは親の一眼レフカメラを借りて撮っていたんですが、やっぱり自分のカメラが欲しいということで、当時キヤノンやニコンは高かったので、比較的安いけど色々と機能があったオリンパスを選んだんです。その時買ったカメラは今でも使ってますね。最初は飛行機を撮りたかったので、一眼レフの望遠レンズで撮れるようなカメラを買いました。その後、オリンパスのカメラはマクロ撮影も得意分野だったこともあって、昆虫や野草などを多く撮影するようになりましたね。ちなみに、今日持ってきたカメラもオリンパスです。これはミラーレス一眼で、本体もレンズも小型なので、撮影に行く時は、こういうのをいくつかリュックにポンと入れて持って行きます。元々持っていた昔のフィルムカメラのレンズもつける事ができるので、色々と変えながら楽しんでます。<br />
<br />
——中学生からだと相当長く続けていますね。ちなみにカメラは何台くらいお持ちなのでしょうか?<br />
<br />
新しいのは、あまり買ったりはしないのですが、30台から40台くらいはあるのではないでしょうか?昔のカメラは、今のデジタルと違ってフィルムを途中で変えられないので、フィルムに合わせてボディを変えていましたから、同じボディのカメラを2~3台持っていました。あと、プロが使うような良いカメラは重過ぎて、体力勝負で負けてしまうので、コンパクトなものを使う事が多いです。そういうことで、昔から色々と使えるオリンパスに愛着があります。昔は大町にもオリンパスの工場があったんですよ。ウチの工場でも「昔オリンパスでカメラ組んでいたんだよ」という人もいました。今もカメラや撮影の話で盛り上がる事もあります。今の50代から60代前後くらいの世代だと一番カメラブームだった頃でしょうからね、工場にも写真好きな人は沢山いますよ。フィルムカメラでプロクラスのカメラ持っている方もいますからね。みんな見せないだけで、私よりよっぽど上手な方がいっぱいいますよ。たまに撮影スポットなどで会いますから。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">身近にある自然</div>
<div class="post-text">——撮影などで大町の自然の事も熟知していらっしゃるようですが、ご出身は長野県でいらっしゃいますか?<br />
<br />
もともとの出身は愛知県名古屋です。平成2年に入社しました。会社が大町工場で研修を開始した年の1期生になりますね。もう長野の方が長くなりましたね。海外に行っていた時期もありますが、一番長いのが大町工場になります。<br />
<br />
——30年くらい前に入社されてから、この土地で何か変わったところなどはありましたか?<br />
<br />
私が来たときは長野オリンピックの前ですので、工場の横の道も細い道でしたし、工場のまわりには家があまりなくてほとんどが田んぼでした。今は工場のまわりにもだいぶ建物が立ち始めましたが、それでも高い建物はないですね。<br />
<br />
——高い建物がないのは景観としては良いですよね。やはり大町の魅力は自然ですか?<br />
<br />
そうですね。緑が多く自然豊かで、四季の変化を肌で感じられます。季節の流れがめぐりめぐって連綿と続くのを肌で感じながら生活できるという点で、非常に恵まれた環境だと思います。自然が豊かですから、野鳥なども多くいます。この工場の軒先にも、チョウゲンボウって言うハヤブサの小型の鳥が普通にとまったりしていますよ。みんな気づかないだけですが。トンビかな?と思ったらノスリだったり、ハチクマとかそういう大型のタカ類もいます。冬になると工場の周りの田んぼは水が枯れるじゃないですか、その田んぼの中を白鳥が歩いていて、日が登ると工場の上を旋回しています。そういうのも撮ったりしていますね。ウチの子供達とも学校の課題として、バードウオッチングで見つけたキツツキの巣などを一緒に観察したりしました。都会ではできない事が身近な所で簡単にできてしまう。今は、なかなか自然と触れ合う機会が減ってきましたね。自分が子供の頃は、名古屋の実家のすぐそばでもカブトムシやクワガタがとれましたけど。</div>
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<div class="post-text">——長野県の大町と聞くと、雪とか、寒そうとか、山のイメージが強いのですが、実はいろんな顔を持ってそうですね。<br />
<br />
例えば、春先は芽吹いた花が一斉に咲きますから素敵ですよ。この場所だったら梅、桜が一緒に咲きますね。それからは新緑への移り変わりが、週単位で感じられます。むしろ、タイミングが合った時に写真を撮りに行かないと。桜なんかは雨が降ったらおしまいですから、降る前のタイミングでさっと撮りに行きます。あと、このあたりは海抜600mくらいですが、さらに少し上がって700~800mくらいになると低山帯になり、植物の種類が変わります。さらにその上に行くと亜高山となって、高山植物が見れます。だから植物の種類もすごく豊富ですね。あと、すぐ隣の池田町なんかは蝶が好きな人たちの中ではとても有名。種類が多く、珍しい蝶がいると聞いてます。植物と同じで、平地帯の普通の蝶も、低山帯、高山帯の蝶も見れる。非常に多くの種類の蝶を1日で見ることができるって事で有名な場所です。蝶の写真撮るのが好きな人にとっては聖地みたいなものでしょうね。</div>
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<div class="post-text">——こういう土地で暮らせるという事に改めて、ありがたみを感じますね。<br />
<br />
同じような自然相手の趣味を持っている人からすると、すごく羨ましがられますね。都会の人達は休みの日にしか来れないから、雨だろうとなんだろうと来るしかないけど、こっちに暮らしていれば、気が向いた時とか、シチュエーションの良いときにスッと出れる。朝起きた時に「今日は焼けそうだな(山が朝焼けで綺麗に見えそうだな)」って見てから登ることができるので。地元に住んでる人にとってはそれが当たり前の日常の風景なので「わざわざそんなところ行くの?」と思うかもしれませんが。私は花を撮る時は、わざわざ山まで行かずに、その辺の野原で撮ってるんです。<br />
<br />
——大町をすごく楽しんでますよね。お話を聞いてると大町の日常を切り取ってる感じがしますね。<br />
<br />
結局、都会と同じ事をやろうと思ってもできないので、それだったらこっちで楽しめる事を楽しんだ方が良いですよね。もともとどちらかというよりも都会の遊びよりもキャンプとかそういった遊びの方が好きでした。そういった意味ではこっちの生活に合ってたのかなと思います。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">長野の本当の魅力</div>
<div class="post-text">——名古屋からここ長野に移り住まれて長いと思いますが、長野の自然以外の「魅力」と言ったら何がありますか?<br />
<br />
大町工場も含めてですが、長野の人は議論好きなところも良い点だと思います。面倒くさがらず、いろんなことを根を詰めて話し合いたがる人が多い。特に今みたいに工場で変わった糸を開発しようとしている時など、あーだ、こーだと熱く議論しだす点は、長野県人の気質の良いところじゃないかなと私は思います。それに、長野県の人は真面目ですね。いま工場では若手の教育に力をいれていますが、勉強会でも熱心に学んでいて、若い人がすごく真面目で素晴らしいと感じます。そういうところは、やっぱり長野県民の気質、土地柄だと思います。それと、やはりここに工場があるのが大きな利点だと思いますよ。都会の工場とかで他から入ってきた人達だと、仕事が合わないようであれば他に移ればいいやという考えになりやすいかもしれませんが、それに対して地元の人たちは、自分たちの生活の場にある工場でやっていこうという気持ちがあって、そういう意味で腰を据えて色々と考えて長くやってもらえるという期待は大きいです。地元の人からしたら、そこまで考えてないよって思われるかもしれないですけど、自然の豊かさの魅力と同じくらいに、真面目でがんばってくれる気質をもっている「人」というところも魅力だと感じてます。</div>
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<div class="post-text">——私も長野出身ですが、「人」に魅力を感じてもらえている事は嬉しいです。今後も長野県や人の魅力をお伝えしていきたいと感じました。<br />
<br />
お話させていただいた以外にも、本当にいいものは沢山あると思いますね。<br />
<br />
―本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)<br />
<br />
※今回のインタビュー記事に掲載されているご本人のポートレイト以外の写真は、大町市で大島さんが実際に撮られた写真を使わせていただいています。</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>大島 啓 Akira Oshima<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
愛知県名古屋市生まれ。現在は大町工場にて、工務課長として勤務。中学時代から続いている趣味の写真で、今も大町市の魅力を写し続けている。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 005<br />
【想いをつなげる】信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</div>
<p>Date: 11.8.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Akira Oshima<br />
Portrait Photograph: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '現在の日本では数少ない「綿」を中心とした紡績工場が長野県大町市にある。古き良き技術と最先端の技術の両方を活かした糸づくりを続けるこの工場では、数年前から敷地内の一角に綿花畑を設け、毎年少ないながらも綿花の収穫を行ってきた。なぜ、この地に綿花畑が作られたのか。綿花畑で何が芽生え、実ってきたのか。畑の守り人でもある近藤紡績所 大町工場の一志(いっし)勉さんにお話をうかがった。',
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<div class="journal-post in-view">
<div class="post-title">大町工場と共に</div>
<div class="post-text">——今年で入社何年になりますか?<br />
<br />
今年で39年になるかな?もともと出身が地元の大町で、自分は途中入社で26歳の時に大町工場に入社した。それまでは、まったく違う業種を経験していて金融関係とか…なぜか金融というとみんな怪訝そうな顔をするよ(笑)。しっかり地に足が付いたモノ作りがしたいと思って転職したんだ。それからは、ずっと大町工場に勤務している。担当の部署は、紡績の品質に関わる重要な部品であるゴムローラーを管理する部署に長く在籍しているけど、今は綿花栽培も担当させてもらってるね。<br />
<br />
——大町工場ができた当時からお勤めされているのですか?<br />
<br />
工場が完成する前の昭和57年10月に入社したよ。工場の建屋は大体できていて、これから機械を導入するくらいの時だね。実は、当時自分は全く知らなかったんだよ、この工場で何を作るかは…噂では宇宙服を作るところだとかって(笑)。<br />
<br />
——では、この工場がどう変わってきたか全部ご存知なんですね。<br />
<br />
そうだね、歴史は今の部署のノートにもしっかり記録されてるよ。やはり一番変わったのは、近藤紡績所が新しい繊維開発をやり始めたときだね。その年が2015年で、変革の年に色々と集約されて新しいものをつくろうと。この工場や会社のすべての人が手探り状態で、どういった糸ができるのか誰もわからなかった。それまでは普通の綿100%の糸だけでやってきたし、その他の知識も技術もわからない事の方が多かったから、全従業員からいろんなアイデアを聞いて「どんなものを作りたいか?」をみんなで考えながらやり始めたんだ。まあ、それからのスタートで早6年になるね。</div>
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<div class="post-text">——慣れないことが多くて工場の方々も苦労されたんでしょうね。<br />
<br />
前とは産地や品種も異なる綿も使い始めたし、今までは整った均一の糸だけを作っていたんだけど、それだけでなく、わざわざムラのある糸を作ったりとか。数多くの研究をしてきたけど、うまくいかない方が多かったかな。その中でもいくつかは成功して製品化されたものはあるね。<br />
<br />
——大町工場の歴史は生き字引のような形で覚えてらっしゃるんですね。<br />
<br />
生き字引であればいいんだけど、すぐに忘れてしまう…字引引いても白紙が多い(笑)。まあ自分が覚えてなくても、この工場の出来事や、どんな糸が作られてきたのかは、ほぼ記録されてるからね。企業というのはデータの蓄積。データの蓄積は技術の蓄積につながって、企業の開発力や対応力の礎になると思うんだ。そして消費者に喜んでもらえる製品を届けられたらいいなと思うね。</div>
<div class="post-title">綿の木を育てる意味</div>
<div class="post-text">——どのような経緯で、工場内で綿花を育てる事になったのでしょうか?<br />
<br />
「これから新しいことにチャレンジしていこう!」ということで綿を見つめ直した時、長い間、自分たちは紡績や綿、綿花に携わってきたけど、綿がどういう形で育って収穫されて、自分たちのところにやってくるのか?を知ってる人が、ほとんどいない事に気づいたんだ。じゃあ、まずは自分たちの手で綿花を育ててみようということで、このプロジェクトが立ち上がったんだよ。<br />
<br />
——工場で綿花を育てることに何か目的があるのでしょうか?<br />
<br />
自分たちの手で実際に綿を育ててみる事によって、本当に綿ってどういうものだろうか?ということを知ることができる。そうすれば、綿の性質とか特徴などの理解をよりいっそう深める事ができるはず。そこで得られた理解が、紡績工場のレベルアップにつながり、品質向上に繋がるし、製品に対する愛着も生まれる。これが目的のひとつ。それともう一つは、原料から製品までのすべてを国内の生産体制でチャレンジしてみようということで、ここ大町でできた綿を原料にして最終製品にしたらどんなモノができるのかを知りたかった。このプロジェクトの意義としては、綿をもっともっと知るっていうことが一番大きいね。また、綿花畑を通じて地域社会への貢献とか理解をしてもらって、情報発信をしたいというのも目的のひとつかな。</div>
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</div>
<div class="journal-post in-view">
<div class="post-text">——どうして一志さんが、このプロジェクトを行うことになったのですか?<br />
<br />
一番最初に手をあげたのが自分で…と言うより自分以外手をあげる人がいなかった。自分には好奇心旺盛なところがあって、元々実家が兼業農家で少しお手伝いをしていたので、多少なりとも農業の知識もあった。最初はほんの軽い気持ちでこのプロジェクトに賛同して手をあげた事が始まりだったかな。でも実際の作業となると、一人では開墾なんて無理だから。色々な部署から応援に来てもらって、自分で重機を操縦して土を掘り起こすんだけど、最低でも30 cm は掘り起こさないといけない。30cmくらいの深さだとそんなに大変なようには感じないと思うんだけど、ここは石場だったからすごく大変だったよ。重機で大きな石をとる作業はできても、あとの小さめのは重機で取れないから手作業でとって...それはもう危険で大変な作業。石を実際に取ろうと思うと腰くらいまで掘り起こさないといけないからね。<br />
<br />
——畑の入り口に「開拓魂」と書かれた石がありましたね。この場所から出てきたものですか?<br />
<br />
そうだよ。あれくらいだと、この土地からでてきた石としては、まあまあ大きい方かな?「開拓魂」と書いてあるのも、そういった精神でやっているつもりでね…そんな感じで石をとり終わったらトラクターで平らにして、それでみんなで畝を作って畑づくりを進めていったんだ。初めての綿花畑は13m程の畝を5本作り、90本くらいの綿の木を栽培した程度だね。今では作る綿の種類が増えたし、1品種ごとの収量がある程度必要なので、約330平方メートル、約100坪に拡大されてる。<br />
<br />
——この畑では、どのような品種を育てているのでしょうか?<br />
<br />
今この畑では全部で10品種栽培していて、陸地綿(*1)ではセルベス、アプランド。アジア綿(*2)では和綿(*3)の信州、大島在来。またカラーコットン(*4)では茶綿や緑綿等。それから試験的に交配種や特別品種も栽培している。それぞれ特徴があり、雨に強い和綿や早く実るセルベスなどは作りやすく、一方で陸地綿は総じて害虫が集まりやすいと思う。あと、今まで紡績に不向きとされてきた和綿は、独特の優れた特徴を持っているので、今後その特徴を生かした製品を作るのも面白いかもね。種にもそれぞれ特徴があって、陸地綿は和綿より種が大きいし、品種によって綿繰りの時、繊維が種から取り易かったり、取りにくかったりするよ。<br />
<br />
(*1)中南米原産。アメリカ、アジア、アフリカなど世界で最も広く栽培されている綿。世界の綿花生産の約90%を占める。(*2)インド原産。インドから中国、日本へと広がった。繊維が比較的太く短い。(*3)アジア綿の一種。日本で江戸時代から栽培されていた綿。(*4)一般的な白い綿ではなく、茶色や緑の繊維を持つ綿。染色の難しさから積極的には栽培されてこなかったが、染色をしなくても色や柄を出せるため環境負荷低減の面で近年見直されつつある。</div>
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<div class="post-text">——「綿花」の栽培は年間でどんな事をやっていくんですか?<br />
<br />
そうだね、3月くらいから作業は始まってきて、一番最初にやるのは、全面的にトラクターで土を起こして、畑の設計図を全部考えておく。その後、肥料を撒いて畝を立て、マルチビニールを敷いて、これで表面地温をあげたり雑草を防いだりしている。そしてビニールハウスを組み立てて、そのあとにやっと種をまく。種まきは先日、地元の保育園の園児と一緒にやったんだよ。ちなみに、種とは別に、実はポットでも苗を育てて植えてる。そのほうが早く成長して収穫できるからね。特に大町は寒くなるのが早いので、こういう早期栽培についても、まだまだ研究が必要だね。種をまいたら今度は水やりだね。始めは、ほぼ毎日水をかけてるよ。ある程度伸びてきたら支柱を立てる。綿の木は風や強雨に弱いものだから、そのままだと倒伏しちゃう。あとは害虫の防除をしているね。ある程度大きくなってくると、摘芯と言って高さを90cmに切って、横枝を伸ばして実をたくさんつけたり大きくなるようにしている。その後は無駄な枝を取ったり、草取りをしたりして収穫時期まで目が離せないね。他にも細かい作業はあるけど、おおよそはこのような流れかな?今日みたいに天気がいい日は、ハウスの上の天井ビニールを上げたりしているよ。いつも開いてるわけじゃなくて気候に合わせて上げたり下げたりしている。</div>
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<div class="post-text">——基本的に栽培の方は、おひとりでやってらっしゃるんですよね。<br />
<br />
今は、ほとんどひとりだね。開墾の時は色々と協力してもらえたけど、日々の世話となると、工場の現場も忙しいから。誰か後継者でやりたい人がいれば教えてあげながら一緒にと思うんだけど、なかなか教えるにしても一朝一夕にできるものじゃないんだ。畑の準備を始めたときは、信州大学繊維学部の先生方に色々と栽培について指導をいただけたのが心強くて、栽培自体は最終的に軌道にのせることができたので、本当に感謝しています。当初、信大の先生いわく「土壌は問題なく、水はけも良く栽培は可能です。ただし大町は寒冷地で、11月に入ると北アルプスの木枯らしや霜が降りるので厳しさはありますよ」と言われた。加えて、この土地では綿の栽培経験者が皆無だったから、地元のJAに聞いても綿の栽培を知っている人がいない。歴史的にも栽培文化がない地域だったという事もわかり、不安でどうなるかなと思ったが「誰もやったことがないなら、自分がやってやろう、出来るまでやるしかない」という気持ちに切り替えてここまでやってこれたよ。<br />
<br />
——実際の栽培で大変な事は、どのようなことでしょうか?<br />
<br />
まあいろいろ苦労はあるんだけど、やっぱりね自然相手なんでとても難しい…毎年難しい。ちかごろは強風の日が多くなり、ビニールハウスが飛ばされたり破れたりすることもあるよ。土日休日でも綿の管理が怠れないし、とても害虫が多くて防虫防除は欠かせない。ハウス栽培しているとどうしても熱がこもってしまうので害虫が出やすい。工場の周りは見渡す限りの田園風景で、どこから虫がきてもおかしくない。だから自分の出来る所は全部草刈りをしている。アブラムシ、オオタバコガ、去年大発生したのがオンシツコナジラミ。あとは夏になってくると必ず発生するハダニが困る、本当に困る…葉っぱが枯れ落ちてしまうんだ。最近ようやく気づいたんだけど、夜になるとそこに立っている構内街灯に虫がよってきてしまうんだ。今年は街灯を消してもらうにようにお願いしてみようかなとも考えてるよ。今後は効果的な害虫対策なんかも試していきたいね。それと、ここ大町は日照時間が比較的長く、標高が高いので、自分も結構日焼けしちゃうんだよね。皆に心配されほど黒くなっちゃう。<br />
<br />
——今日も日差しが強いですもんね…その他に失敗などもあったのでしょうか?<br />
<br />
「欲をかいてはいけない」という事を知ったよ。以前、収穫高をあげようとして石灰窒素を散布したら、綿の木が柔らかくなってね、枝が垂れてしまったんだ。何とか紐で支柱につりさげて修復したよ。撒いてしまえば後の祭り…その時は大変後悔したよ。本当に畑の栽培っていうのは、一年で一回しかできないからね…色々と試しながらやっとわかってきた感じだけど、部分的に色々とためしていかないといけないね。</div>
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<div class="post-title">綿花畑から生まれたもの</div>
<div class="post-text">——色々と大変な事も多いと思うのですが、この広さの畑ですと、どのくらいの量の綿がとれるのですか?<br />
<br />
今年は作付けが420本、すべての品種をいれて大体40 kgくらいを目標にしている。収穫をして綿繰りをして、種を取り除き綿だけにしておおよそ13kgぐらいを目標にしている。重さだと分かりづらいかもしれないけど、Tシャツで言うと約10枚程度かな?品種や品質にもよるけどね。<br />
<br />
——その収穫した綿は、どのような使い道をしてるのでしょうか?<br />
<br />
それを会社の方で検討してもらっているところだね。綿というのは実際に製品にしてみないと風合いがわからないから、どんなものでも良いから製品を作ってみたいなと考えてはいるけど、まだ実際には具体化されていない。今年、綿が収穫できれば、ある程度の量がまとまる感じかな?もうすでにある程度の量はあるけど、ギリギリ製品できるくらいの量しかないからね。失敗したらおしまいという感じの量だから慎重に進めてもらってる感じだね。それと最終的に製品にすることは、自分もそうだけど携わった人や地域の人が本当に期待している。そして大町で育った綿花の生地がどのような風合いになるのかを見て触ってみたい。製品にすることで、本当に1から10までの最初から最後までを実現できるし、プロジェクトの最終的な目的を果たしたいと強く願っているよ。<br />
<br />
——地域の人が期待しているとありましたが、何か交流などあるのでしょうか?<br />
<br />
畑の一部に名前をつけているんだけど「あすなろ通り」と言って、この地域にある「あすなろ保育園」から命名しているんだ。6年間続けて、そこの園児に種蒔きと綿摘み体験会を行ってもらっていて。ちょうど今年の年長さんが小学校に入ると、今の小学校一年生から六年生までの子が、ここで綿畑の体験をしたことになるよ。さらに、この活動が地域への拡がりのきっかけになって、一昨年くらい前に大町市の社会福祉協議会から綿の栽培について教えて欲しいと声がかかり、一緒に種を植えたりした。その栽培指導などを通じて、市内住民に綿花栽培がだんだんと拡がりをみせてきていて「コトコトコットンウォーキング」のイベントや「コットンの会」という活動へ繋がっていってるね。<br />
<br />
——「コトコトコットンウォーキング」と「コットンの会」というのはどのような活動なのでしょうか?<br />
<br />
大町市社会福祉協議会が主導している活動の「コトコトコットンウォーキング」というのは、市民の人たちが自宅の庭やプランターで綿花を育っててもらって、その綿の生育状況をウォーキングしながら各家庭を回っていく運動なんだけど、これは見守りや声掛け運動の福祉の活動につながっている。もう一つの「コットンの会」という活動には2年続けて種まき講習に行ってるんだけど、皆さん本当に熱心で色々と質問されましたよ。そこで採れた綿は、ぬいぐるみの詰め物にしたりして福祉活動に役立てている様だよ。これらのきっかけは、たまたま社協の方が保育園児のお父さんだったり、地域の人の情報であったりと、少しづつ綿花栽培が知られるようになった事かな。このプロジェクトを通じて地域に貢献し、広く情報を発信していきたいとの思いが当初からあったので、この様に綿を通じて地域と繋がりを持てた事は、皆で開墾して、綿作りを進展させて来た甲斐があったし、一番の嬉しい事だね。そう言えば他にも、この前は農業高校の先生が綿栽培について聞きにきてくれたな…この様な地域への広がりは正に望んでいたことなので、本当に嬉しいし、多くの皆さんに感謝の気持ちいっぱいですね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo08.jpg" /></div>
<div class="post-text">——綿花畑を始める前と今では、綿に対しての見え方や考え方は変わりましたか?<br />
<br />
正直変わったよ。工場内で使っている輸入の原綿の見方が変わり、長さや短さで成熟した綿か未熟の綿なのかが分かるようになってきて、検査ではわからないような事が触った感触でわかるようになってきた。少し変色ぎみの綿を見つけると害虫の影響がどうか気になって確認するようになったよ。害虫によって綿の糖分が高く(*5)なってしまうと言う事を育ててみて初めて実感したし、輸入された原綿が、現地のジン工場で、どの様にクリーニングされたかどうかもわかるようになったなど、今まで気にしていなかった部分まで気になるようになったね。ちなみに現場で、小さい綿とか綿くずが落ちているのをみると「この落ちている綿は、コットンボール一個分だな」と思ってしまう。これを育てるの大変だぞ…と。その農家の方々の気持ちがわかってしまったので、落ち綿1つでもすごくもったいないと思うようになったね。何かに活かせないものかと考えてしまうね。<br />
(*5)収穫した綿の糖分が高いと、綿がべたつき、紡績の品質低下を招く。<br />
<br />
——凄いですね。冒頭でお話いただきました綿花畑をつくることの目的が達成されていますね。<br />
<br />
綿花栽培を通じて実際に体験することでしか得られない「綿に対する理解」を得ることができたので、自分自身は今まで以上に綿を深く見る事ができるようになったと感じているよ。紡績工程では、その使用原綿をしっかり見極めることで、各工程の最適な機械調整や管理を行うことができるようになるし、綿の見方を深めれば、必ず品質向上や生産効率をあげることができると信じているよ。でも今は、ごくわずかな人しかこの体験をしていないので、この大町工場の現場で働いている大勢の人が、この綿花畑に少しでも興味を持ってもらって、できれば実際に携わってもらえる事ができれば、綿に対する見方や考え方が変わって、きっと品質向上につながるはず。現場は本当に忙しいとは思うけど、どうにかやってもらいたいね。<br />
<br />
——困難を乗り越えて綿花畑を成功させてきた、その想いをしっかりとつなげていくようにしたいですね。。<br />
<br />
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」って感じかな。やればできる!<br />
<br />
——本日は貴重なお話ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile in-view">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>一志 勉 Tsutomu Isshi<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
長野県大町市生まれ。特技 40代まで公認テニス指導員、介護福祉士。趣味はソフトボール。<br />
1982年に前職の金融関連から転職入社。39年間勤務。紡績工程で重要部品であるゴムローラーを管理する職場に長く在籍。現在も同じく在籍し綿花栽培を担当。</p>
</div>
<div class="journal-overview in-view">
<div class="overview-title">renment journal vol. 004<br />
【想いをつなげる】美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</div>
<p>Date: 21.7.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => 'renment[レンメント]というプロジェクトブランドが誕生した理由とは?そして近藤紡績所が発信していきたいコットンの真の面白さ、作り手たちへの想い、コットンの直面する課題、renmentがめざす先とは…対談の最終回、ますます濃い言葉が飛び出します。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">第三回<br />
コットンは、面白い</div>
<div class="post-text">【近藤】通常、糸を作るとき「太いところと細いところはカットしてつないで、悪いところは捨てましょう」という発想なんですけれど、watanomamaはそのまま生地になってしまうので、悪いところだけ除去ということもできない。だから丁寧に丁寧に扱って、もとから「不良品ゼロ」という前提で作るんです。そういう発想は非常に日本的で。100個の製品を作るんだったら、ヨーロッパでは105個送っておいたら不良率より多いからいいでしょう、という考えなんですけど、日本は100個といわれたら100個ちゃんとしたものを納めるというメンタリティがあって、それに近いものがありますね。<br />
<br />
【梶原】斬新な機械で、一般的ではない作り方をしていますよね。概念を覆していくというか。<br />
<br />
【近藤】watanomamaは、名前はフワッと優しいですけれど作る方は真剣勝負です。一個も不良品が出せないので。作り手側には、フワッとしていたら絶対できないぞ、という緊張感があります (笑)<br />
<br />
——そんな作り方をしてるのは、世界でも近藤紡績所だけでしょうか?<br />
<br />
【近藤】弊社だけでしょうね。このwatanomamaの製造方法も2021年3月末に特許が取れました。もっとも、あんなことをやろうと思う会社もなかったんだろうと思うのですが…。<br />
<br />
【梶原】それに、紡績工場でなければできないことですよね?編み物メーカーだと、ちょっとできない範囲だと思いますし、双方の中間点にいるようなイメージです。もうひとつ私が感銘を受けたのは、良い糸を作るために「紡績している間に綿をできるだけ触らないようにする」ということ。糸を運ぶときにも触らないで運べる方法や、あらゆる機械も工夫がされていて、実は触れなければ触れないほど品質が良くなるということも初めて知りました。この上質な糸ひとつ作るにも、繊細にストイックに努力されているのですね。</div>
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<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210625/photo03.jpg" /></div>
<div class="post-text">——コットンって、どんな素材よりも身近な素材で、これからもずっとそれなしでは生きられないほど生活になじんでいるもの。そのコットンにおいてもこれだけ幅広いクオリティがあるし、工程においても知らないことがいっぱいある…<br />
<br />
【近藤】そうです。我々が糸を作る工程でもいろいろありますが、この糸を使っていただいている取引先にも、まだ知られていないもの凄いこだわりや工夫がたくさんあるんです。そういうことをなかなか発信できなかったのですが、これからは作り手の方々の想いも一緒に発信しながら歩んでいきたいんです、このrenmentという場で。たとえば機屋さんや、ニッターさんと組んで新しいモノができて、それを知った消費者やアパレルの方が「こんなことができるんだ、すごい」と盛り上がっていけば、直接的に我々の利益にはならなくとも、日本の繊維やものづくりの利益になるのでは。renmentは、モノを売る場でありながらそういう想いや情報を発信することのできるブランド、というよりもプロジェクトでありたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】たしかに。「こんなことできるんだ、すごい」と、初めてwatanomamaに触れた瞬間、驚きました。コットンとは思えない薄さと軽さで。今までたくさんの素材に触ってきたけれど、まだまだ気づかされるものがあるということに嬉しくなりましたし、感銘を受けましたね。<br />
<br />
【近藤】こちらの生地(海島綿)は、本当に自分たちが作りたかったものです。一方こちらの生地(watanomama)はこんなものになるとは想像していなかった。<br />
<br />
【梶原】繊維の面白さというのは、ちょっとしたことでものすごく化けること。組織、密度、加工など工程の組み合わせ方で様々な個性が引き出せます。世界の素材を想像した幅広い視点で海島綿とwatanomamaを見ると、一見違う個性を持ちながらも、どこか似ている世界観があります。ストイックだけど柔らかな雰囲気で上品で丁寧な感覚に近藤紡績所らしさを感じます。私、仕事柄いろいろなパジャマを持っているんですけど、watanomamaは心地良くて、このパジャマを選んで着る確率が高いです。<br />
<br />
——このホテル(メズム東京)で採用されているローブも近藤紡績所の?<br />
<br />
【近藤】ええ、そうですね、watanomamaではありませんが。ホテルリネンには、クリーニングの工程の為に、伸びたり縮んだりしない織物が常識でした。しかし、それでは、寝返りを打った時に突っ張って目が覚めてしまうことがあるので、それを防ぐためにサイズがゆとりのあるサイズになっていることが多いのです。我々は、長年肌着用のニット糸を主に作って参りましたので、綿の良さ・ニットの良さを損なわずに工業洗濯に耐えられるようにしました。おそらくホテル業界初だと思いますけれども。綿の良さを生かしつつ、工業用洗濯(80℃~90℃)で洗って乾燥させるのには繊維に相当なストレスがかかるのですが、プレス機で絞って思いっきりプレスで押し付けて…と、非常に過酷です。ですから、普通なら馬鹿げてやらないようなものですが、こちらの支配人がご自身で本当に良いと思うものをこだわって作られているそうで、選んでいただいてありがたいです。いろいろなトライアンドエラーをしましたが、結果的に採用していただけるなんて。<br />
<br />
——普通の人ではやらない、馬鹿げたこと。かっこいいです。<br />
<br />
【近藤】馬鹿げたもので終わっちゃうといけませんが、出会いがあってよかったです。ホテル業界でどこも採用していなかったニットパジャマを採用して頂いたメズム東京様、そして非常に扱いにくい素材にも関わらず、試験を繰り返して、工業的に洗濯できるようにしていただいた、リネン業者である新日本ウエックス様との出会いがあったからこそだと思っています。自分一人、一社だけではできないことが、そういった想いを持った人々が集まることで、新たな驚きや感動を生み出せるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】これからも広がっていけばいいですよね。人とのつながりが、連綿と。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">コットンが抱える社会問題</div>
<div class="post-text">——これからは「発信する」使命があるということですが、コットンが抱えている社会課題はいかがでしょうか。<br />
<br />
【近藤】はい、我々が知らないといけないこともいっぱいあると思います。やはり、環境とどう付き合っていくかは避けては通れないです。紡績業はかなり電力を使うので。だからと言って、CO2フリーの発電だけですべての工場が賄えるかというと、日本の火力発電に多くを依存する電源構成から、電気代が3割から4割くらい上がってしまうので、全部を取り入れることはなかなか難しいというのが現実です。しかし、この比率を徐々に高めていくこともやっていきたいと思っています。綿も天然の繊維ですので温暖化が進むといずれは取れなくなってしまうとか、心配もあるわけです。我々の大町工場も冷たい地下水を使わせていただいているんですけれど、雪が降らなかったら地下水も出てこなくなってしまうので。<br />
<br />
——なるほど、綿栽培も気候変動と密接な関係にありますね。<br />
<br />
【近藤】カリブで作っている綿なんかも、海面が上昇したりハリケーンが多発したりすると採れなくなる場所もあるわけですから。環境問題や気候変動に対して、我々は何ができるのか。私も、会社も、消費者の方も、地球にいる人間としてどんなことができるだろうと、考えていかなければならない。まだ分かっていないことも色々ありますけれど、環境と向き合いつつ、お客さまにどうやって気持ちのいい綿製品をお届けするか。<br />
オーガニックも理想として素晴らしいとは思いますけれど、オーガニックだけで世界中の人々に綿製品を届けられるのか、食料がいきわたるのか、というと、そういうわけにもいかないので……そのバランスですよね。どんどん環境を壊してまで綿を作っていいとは思わないですけど、オーガニックだけでも足りない。持続可能な世界に向けて、我々自身ももっと学んでいかないといけない。renmentの認知度が高まっていけば、みなさまのご意見も広く承れるようになりますし、繊維が抱える課題を一緒に考えていきたいなと思っています。<br />
<br />
——伝えたいことをちゃんと伝わるようにするためのプラットホームとしての役割も大切ですね。<br />
<br />
【近藤】私が小さい頃は30年後には石油が無くなると言われていて、車にも乗れなくなると心配していました。今もCO2問題についてみんなで心配していますけれど、人類が英知を絞ればなんとか克服していけるのでは、悲劇的な結末にはならないんじゃないか、世の中より良くなっていけるんじゃないかと私は思っているのです。綿製品に携わるものとして、綿を作ることだとか、糸を作る工程で、自分たちにできることで貢献していきたいと思っています。まだ何ができることなのかは、正解は分からず考えつづけている状態ですけれども。<br />
<br />
【梶原】何をするべきか考えつづけるからこその明確さがあると思います。多分社員のみなさんも、外部で関わっている私たちも、その明確な想いに共感して、一緒に追求していきたいと思えるんですね。<br />
<br />
——課題はあるけど、未来はそんなに悪くない。<br />
<br />
【近藤】と、思ってますね。かつての綿の栽培や紡績の歴史を紐解くと、プランテーションで綿を作って、産業革命が起こって、毛紡績や綿紡績が始まった。その影には奴隷がいたり、環境破壊があったり、労働者の劣悪な環境があったりしたことは無視できません。日本でも、女工哀史のように、紡績工場の環境が劣悪だった歴史もありました……昔は中学を卒業した地方からの人が千人単位二千人単位で働いている時代もありました。、その時に全く問題がなかったとは断言できないですし、それこそ、パワハラやセクハラもあったかもしれません。ですが、大きな時の流れの中で、工員さんたちが働きながら高校に行って、高校の資格を取って、家庭に戻られたわけですけれども、その方たちのお子さんっていうのは、普通の高校を出たり、大学を出たり、親の世代より良くなってきているとも思います。環境問題も、日本はでは四日市喘息など公害もありましたけれど、今では空気も非常にきれいになって窓を開けて話しができています。さまざまなショッキングな本が売れたりもするんですけれども、私は、基本的に世の中は……常に新しい課題はどんどん出てきますけれど……長い目で見るとより良くなってきている思いがあります。環境についても、今までのように好き勝手やっていてはなりませんが、人類全体としては乗り越えていけると思っていますし、乗り越えていかなきゃいけない。世の中には人それぞれ、会社それぞれ、役目があると思っていますので、その中で我々は、ものづくりをしながら役割を果たしていきたいと思っています。<br />
<br />
——現実は厳しいけれど、そこに希望が感じられるのは、モノや人を育てていらっしゃる方だからでしょうか。綿を作る、糸をつむぐ、編む、織る、染める、あらゆる人の存在を横に感じているから、悲観的になってる場合じゃないのかもしれません。希望の場所ですね、renmentは。<br />
<br />
【近藤】何でもかんでも、簡単でバラ色だとは思っていないです。規制や制限など我慢しなければいけないことが当然あると思いますけれど、そのなかでも世の中はよくなってきたと思ってますし、これからもより良くなれると思っています。</div>
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<div class="post-title">コロナ禍で感じた日常のありがたみ</div>
<div class="post-text">——梶原さんはコロナ禍に何を感じましたか?<br />
<br />
【梶原】新日常が生まれている実感があります。普通にあたりまえにあったことが、あたりまえじゃなくなるということを世界中が同時に体験し、価値観の変化が加速化したと思います。気づく、見直す、立ち戻る。そして日常に感謝する気持ちが芽生えやすくなったと思いますね。同様に、コットンもいつもあたりまえのようにある、永遠にある。コットンの先なんて考えなくても必ずそこにある。という存在だったのが、気候変動によって努力をしなければ失われる可能性がある。毎日心地よいと思って身に着けているものが、100年後に同じようにあるとは限らないと、気がつきやすいタイミングになったとは思います。コロナも、ある種の警鐘だと思いますし。<br />
<br />
【近藤】あたりまえだと思っていたことが、如何に有難いことだったかに気づきましたね。『ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリの著書)』か、あの本の中ではパンデミックは克服したみたいなことを冒頭に書いていましたけど、現実起こってしまったわけですよね。ただ、不幸中の幸いだったのは、もし、これが数十年前に起こっていたら人類は成す術無く、DNAの解析は現代のように進まず、ワクチンもすぐには作られず、リモートワークも出来なかった。そういう意味ではある意味人類はギリギリ最悪の時ではなかったのかもしれません。今のままでは、より良くなる前にこの世界が終わってしまうよっていう警告なのかとも感じるのです。<br />
<br />
【梶原】あたりまえだと思っていたことに気づく、グレートリセットのときですよね。コロナの前から、10年後、30年後の気温上昇にともなう環境の変化について欧米ではディスカッションが活発でした。テキスタイルの商談でも真剣にリサイクルの開発や素材のトレーサビリティについて話をしていましたが、日本を含めアジアではまだ情報が少なく個々の危機感は薄い印象でした。ただこのパンデミックが世界で同時に起こり、人の動きが停止することで自然環境が回復することを実感した人は多かったと思います。<br />
<br />
——今までずっと変えたいなと思っていたけど、なあなあで来ていたこと。それを変えるタイミング。<br />
<br />
【梶原】生活も、モノづくりも、ゴミ廃棄のことも、ますます問題意識が高まっていくと思います。<br />
これから、人と自然の関わり方を試行錯誤しながらデジタルを活用した暮らしのバランスが益々追求されていくのではないかと思います。</div>
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<div class="post-title">renmentのめざすもの</div>
<div class="post-text">【近藤】ここに、ちょっと面白い海島綿の生地があるんですけれど…梶原さんに触っていただきたくて。<br />
<br />
【梶原】初めて触ります…海島綿の印象をそのまま形にしたような滑らか感とツヤ感ですね。絶対的な個性があるのですが、かつ軽さも感じる。海島綿ってなんで軽さを感じるんでしょうね。非常にキレがいい感じ。<br />
<br />
【近藤】ちょっとだけタネ明かしをさせていただくと、糊をつけずにシャトル織機でゆっくりゆっくり丁寧に仕上げています。シルケット(アルカリで膨潤させる加工法)とか、そういうことはしていない。シルケットをすると繊維がふわっと膨らむんで、ふっくら感がでて、誤魔化せてしまうんですけど、これはあえて何にもしてない。料理にお塩だけつけて、いただく感じです。<br />
<br />
【梶原】やっぱりストイックですね…。柔らかいし、艶やかだし、よくわからない人が触れても素だとは思わないですね。<br />
<br />
【近藤】素じゃないと、見た目はいいんだけれども化繊と同じような感じになってしまって。<br />
<br />
【近藤】話を元に戻しますと、renmentをどんな場にしたいかということですが。織機を織っている機屋さんや、加工している染色工場の方たち、さまざまな作り手たちが「こんなものを作れたらいいね」とか「これを作ったらワクワクするね」という想いを寄せ合って仕事が生まれる場にもなるとといい。「大変なことでも、面白そうならやってみよう」という想いのある人たちに集まっていただきたい。何より、それをお客さまに知っていただきたい。ここから新しいものを生み出して、心に訴えかけるようなものを作っていきたいのです。環境の問題だとかも考えていきたい。ちなみに私、お酒は強くないんですけど、利き酒は好きでして…利き酒をすると味の違いがわかるじゃないですか。繊維に関しても、加工したもの加工してないもの、さらに全然違うものなどを比べて体験していただけたらいいなと思います。</div>
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<div class="post-text">——もうひとつ別の生地が横にありますが、そちらはwatanomamaですか?<br />
<br />
【梶原】これはwatanomamaの生機を加工しています。概念を打ち破るような真逆の視点をもった開発も、ときに意外な効果を生み出す可能性があります。そこから、次の発展の道も見つかるのではないかと思います。<br />
<br />
【近藤】やっぱりみなさまがワクワクするようなものを作っていきたい。もっとやってやろう、とスイッチが入るようなものを。機械と人間が違うのは、機械はとにかく淡々と与えられたことをやるけれど、人間は、時に失敗したり、気分が乗らないとこともあったりしますが、きついけど頑張ろうとか、ここにいる人たちとつながって一緒にやりたい、という想いは機械ではなく人間だからこそだと思っています。今はコロナの状況でなかなか現場には行けませんが、落ち着いたら工場の現場で作っている工程だとか、使っていただいているみなさんで、是非つながってもらいたいと思ってますね。<br />
<br />
【梶原】近藤社長をもっともっといろいろ人に知ってもらいたいんです、私としては。一番想いがある方の言葉をコットンが好きな方々に繋げていきたいです。モノづくりに携わる方々が想いを発信していくことは、日本がテキスタイル産業を活性化し継続していくために、これからもっと大事になると思います。<br />
<br />
【近藤】私は、本当は人前に出るのが得意ではなくて…でもやっぱり伝えなくちゃいけないと。それが私の仕事であると思うし、若い人たちにも伝えていきたいと思ってます。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>近藤大揮<br />
(株式会社 近藤紡績所 代表取締役 社長)<br />
<br />
ブランドアドバイザー 梶原加奈子<br />
(株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役 社長)</p>
<span>北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。株式会社イッセイミヤケ・テキスタイル企画を経て渡英。王立芸術大学院RCAにてMA取得。2006年帰国後、札幌と東京を拠点に(株)KAJIHARA DESIGN STUDIO設立。国内外でクリエイティブディレクター&テキスタイルデザイナーとしてブランディングや商品企画に関わり、札幌の自然のなかに複合施設COQを立ち上げる。日本のものづくりの継承を考えた活動や未来に向けて新たな価値観を創造することを通して、テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしのなかに提案している。<br />
<a href="http://www.kajihara-design.com" target="_blank">http://www.kajihara-design.com</a></span></div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 003<br />
【対談・第三回】連綿とつむぐ、物語のはじまり。</div>
<p>Date: 11.6.2021<br />
Text: Mika Kunii<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: mesm Tokyo</p>
<span>本対談にあたっては「メズム東京 オートグラフ コレクション(<a href="https://www.mesm.jp/" target="_blank">https://www.mesm.jp/</a>)」のゲストルームをご提供いただきました。メズム東京のゲストルームでは、renmentとのコラボレーションで生まれたバスローブ兼パジャマ「KIMONOローブ」が提供されています。着物から着想を得たデザインの「KIMONOローブ」は、綿わたニット素材で肌にやさしく、うっとりするようなしっとりさらさらな肌触りを実現しました。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/journal/detail/1"><span class="thum"><img alt="【対談・第一回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/1.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第一回】はこちら</span> </a></li>
<li><a href="/journal/detail/2"><span class="thum"><img alt="【対談・第二回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/2.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第二回】はこちら</span> </a></li>
</ul>
</div>
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'SubTitle' => '愛媛県今治市は約120年間、タオルづくりの聖地として、タオル産業の発展を担ってきた。その背景には、若手後継者で構成された「今治タオル青年部会」の存在がある。代々受け継がれるタオル産業の未来を担う青年部会の取り組みと共に、青年部会が今回コットンの最高峰と言われるカリブ産シーアイランドコットンを使い、とことんこだわりを持って作った“ おんまくええタオル”を合せて紹介していく。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">今治タオル青年部会とは?</div>
<div class="post-text">国内最大規模のタオル産地にして、今や国産の高品質タオルの代名詞となった「今治タオル」。今治タオルでは独自の品質基準を設けており、その使い心地は国内外で高い評価を得ている。今治のタオル産地としての歴史は長い。1886年に矢野七三郎が「伊予綿ネル」(綿織物を起毛した織物)を完成させ、その後、綿ネル製造事業者の阿部平助が綿ネル織機を改造してタオルづくりをはじめたのが今治のタオル産業のルーツといわれている。以来、約130年にわたってタオルづくりが行われてきた。そのため、今治には何代も続くタオルメーカーが多く、100年企業も珍しくはない。</div>
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<div class="post-text">その代々続くタオル産地の背景に、今治タオル青年部会(以下:青年部会)がある。青年部会は、「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」を目的に1963年に立ち上がった。現在は45歳以下の若手経営者で構成され、タオルメーカーや染色、刺繍業など今治タオルに関連する企業から35人(*2022年3月取材当時)が加盟している。定期的に外部講師を呼んでセミナーを催したり、市場研究や産地の将来についてブレインストーミングを行っている。また、地元工業高校との交流授業にも取り組んでおり、生徒とともにタオル商品開発のディスカッションを行うなど、地域社会への貢献も行ってきた。青年部会副会長を務める みやざきタオル(株)の宮崎専務は「タオル屋っていうのは結構孤独な仕事だと思っているんです。でも青年部会に行ったら僕は嬉しかった。たまたまかもしれないけど、タオル屋に生まれた者同士が多くいたしね。会社の歴史とか規模はみんな大なり小なりあるんですけど、すごく愛着を感じます。」と話してくれた。</div>
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<div class="post-title">挑戦のはじまり。</div>
<div class="post-text">青年部会が新たなチャレンジとして2017年から始めたのが、青年部会オリジナル製品の開発だ。各社がアイデアを出し合い製品を企画。2017年から2018年にかけてタオル生地で作ったパンツを企画。2019年から2020年にはタオル生地Tシャツを製品化し限定数で販売したところ、すぐに売り切れてしまった。またメンバーの皆で企画をする意図に「タオル生地のTシャツを1社だけでやっても広まらない。例えば10社がやったら10種類のTシャツができる。そうすれば商品の棚を1つ埋められ、お客様もさまざまな選択肢で買ってもらえる事ができる。商品が広がることによって、さらに今治タオルが広がるきっかけにつながる」という考えがあった。そして、第3弾にあたる次の製品企画を検討している時に話題に上がったのが、繊維の宝石と呼ばれているコットン、カリブ産シーアイランドコットン(以下WISIC)であった。WISICは年間の生産量がコットン全体の10万分の1という大変希少価値の高い素材で、コットンの中でも最高の繊維長を誇ると言われ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌ざわりを持つ。WISICで作られた製品は、英国王室の御用達として名高い。</div>
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<div class="post-text">今回の取り組みが、今治のタオルメーカー各社がWISICを取り扱うきっかけになれたら良いという思いもあったが、以前にあったルールの影響で、今治のタオルメーカーはWISICを扱ったことはほとんどなく、またコスト面を考えてもハードルが高いことも事実だった。実際にサンプル用の糸を手配するだけで100万円ほど掛かってしまう。その為、良い糸だという事を知っていてもノウハウがないとWISIC開発の一歩が踏み出し辛い。そこで、コストやリスクを考慮する必要のあるビジネスベースではなく、今治産地を盛り上げるために青年部会の取り組みとして開発をしてみたらどうだろうかという意見が出た。今回の企画を主導した(株)藤高の藤高代表(以下:藤高代表)は「以前のルールでは使えなかった“コットンの最高峰”が、ルールが緩和されることとなって使えることになったのに、今治タオルには商品がない。以前からとても良い糸というのも知っていたから、今治を代表するタオルでアンテナショップをやっている以上は、そのWISICを外すわけにはいかんでしょうと。今回の青年部会の企画としてはふさわしいはず。まずは青年部会でベースとなる製品を作っておけば、今後産地でかならず広がっていくのではないかと。その意図で青年部会へは今回の企画はWISICでいきますと提案しました。」と話してくれた。こうして、最高峰の素材“カリブ産シーアイランドコットン”を使って、技術の限りを詰め込んだタオル開発プロジェクトが始まった。</div>
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<div class="post-title">手間暇を惜しまない。</div>
<div class="post-text">タオルを作るうえで基礎となる“織る工程”は塚本綿布(株)の塚本専務が担当した。「一般的な今治タオルより20%ほど密度を高く織ることで、下地にコシが出てしっかりとした仕上がりになるんです。」今治産地の数あるメーカーの中でも、この密度でタオルを織れるメーカーは、ごく一部に限られるとのことだ。肌に直接あたるパイル糸にもこだわった。糸の加工を担当した藤高代表は「WISICのタオルを作製するにあたって、素材の良さをシンプルに引き出すことが一番のコンセプト」と語る。撚り(より)が少なければ単純に糸は柔らかくなるが、耐久性が劣る。丁度良いバランスになるように、絶妙な糸の撚りを追求した。柔らかい風合いをできるだけ長持ちさせるための工夫だ。さらに、製造の仕上げとなる洗いの工程では、従来高温の熱湯でタオルを洗うところを、一晩かけて低温の湯の中に漬け込む方法で洗っている。「温度を上げると綿の繊維が壊れてしまうんです。温度を極力上げないようにして、綿へのダメージを少なくしています」。非常に時間も手間もかかる方法だが、よりWISICの良さを引き出すためには手間暇を惜しまない。藤高代表曰く「実際使ってみて思ったんですけど、無撚糸のタオルは冷たく感じないですか?水は吸ってるんだけど、微妙に水滴が残ってるのか、なんか冷いというか…このタオルのあえて無撚糸までいっていない超甘撚りということで、無撚糸のそのような欠点がなかったんですよね。拭いてても、すーっと肌にパイルがいっぱいあたって、パッと水を吸ってくれて、しかも柔らかい。絶妙なバランスやったんですよ。塚本綿布さんのタオルの規格があった糸番手で作れてほんとよかったです。」とのこと。</div>
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<div class="post-text">しかし今回のタオルの制作を進めるにあたり“タオルのパイル抜け”の問題がおきてしまった。今回使用している“最高の繊維長誇る糸”WISICならではの悩みどころで、糸自体に毛羽(ケバ)がほとんどなく滑りやすくなってしまい、パイルが抜けてしまう。最高峰であるが故のジレンマ、綺麗で良い糸だからこそ起きてしまった問題だった。初めてサンプルを織る時点でパイル抜けが起きないように密度を少し上げたが、予想以上に抜けが多かった。更に限界まで打ち込み密度を上げたり、経(タテ)糸の番手変更など、様々な微調整をして対策を行い製品化を進めた。それでも本番では軽度の抜けは発生してしまったが、一点づつしっかり手間暇をかけて補正を行って良いものに仕上げた。もちろん糸の番手を太くすればパイル抜けも減っていただろうが、それだとWISIC本来の良さを損なってしまうので、こだわりのある良いものを作る為に、通常より手間暇をかける方をあえて選んで製品化につなげた。</div>
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<div class="post-title">こだわりの製品が完成。</div>
<div class="post-text">こうして、今治の各タオルメーカーがそれぞれ意見を出し合って皆で協力をし、糸の製法から仕上げ方、手すきの和紙の現地まで足を運び決めたパッケージに至るまで、手間暇をかけ自分たちが良いと思う“こだわり”を詰め込んだタオルを完成させた。その名も「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」。“おんまくええ”とは方言で“めちゃくちゃ良い”という意味。手にした時の感動を、ストレートに伝えたいとの想いから命名した。出来上がったタオルを触ってみると、手触りはふんわりと柔らかく軽いが、芯にしっかりとしたコシがありボリュームもしっかりある。そして、WISIC特有の艶やかな光沢がそのまま活かされているのが特徴だ。</div>
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<div class="post-text">この完成した「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」は、先日 今治タオルオフィシャルショップである本店、南青山店及びオンラインストアでの販売が開始された。オンラインで用意した在庫は、ほぼ完売。店頭でも好調に推移をしている。アンケートでも購入の決め手が「品質」が圧倒的に多く、WISICという最高品質の糸を使い、ここまでの手間暇とこだわりが詰まった商品であれば、むしろバスタオルで2万円は、価格以上の価値を感じる人の方が多かったのかもしれない。「これだけ良い結果が出てるんで、価格に見合う商品をつくれば売れるんだということを、認識してもらうことは青年部会、今治にとって必ずプラスにつながるはずだ」と藤高代表は考える。また青年部会の広報が積極的な活動を行いSNSでの発信に加え、様々なメディアにアプローチをかけた結果、発売当初に、新聞など様々な媒体に載った事が更に販売の後押しをしたといえる。そして今回の製品の開発をきっかけに、今治のタオルメーカーからWISICを使った「おんまくええタオル」の後継タオルに挑戦したいと手が挙がるなど、少しずつではあるが、今回のタオルを作った想いが形になってきている。</div>
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<div class="post-text">完成したタオルを前に、改めて今回の「おんまくええタオル」企画の中心となった藤高代表に、タオルを手に取ってくれる人に贈る言葉を尋ねた。「毎日肌に触れるものだからこそ、そこに込められた想いとか、こだわりを感じてほしいです。そして、今治のことや、WISICに興味を持って、好きになってもらいたいです。」今治タオル青年部会のメンバーは、所属する企業の規模も大小さまざまで、時にはライバル企業となる場合もある。そんな中で、今治タオル産地という枠組みで若手が集まり、メーカーの垣根を超え、産地を盛り上げよう、未来につながるような取り組みをしようと語り合っている。今治タオルの伝統を受け継いだ若い世代が支えあい、語り合い、切磋琢磨し続ける仲間がいる。だからこそ、今治のタオルは今後も進化し続けていく。そうして今治産地全体で作り上げた価値が、高い品質に裏付けられた「今治タオルブランド」として、今後も産地を守っていくのだろう。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>今治タオル青年部会<br />
<br />
愛媛県今治市で「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」目的に、1963年に創設した各企業の若手後継者の団体。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 008<br />
【つなげていく人】<br />
企業の垣根を超え、仲間と共に新しいモノづくりに挑戦する「今治タオル青年部会」の記録。</div>
<p>Date: 21.07.2022<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: imabari towel youth group</p>
<span>*今回の取材させていただきました今治タオル青年部会が作った「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」を、特別に数量限定にて本サイトのオンラインストアにて発売させていただける事となりました。商品ご購入ご希望の方は、本サイトオンラインストアもしくは、下記より商品ページにアクセスをお願いいたします。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2203"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_01.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル</span> </a></li>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2204"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_02.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル</span> </a></li>
</ul>
</div>
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'SubTitle' => '静岡県 浜松市を含む遠州地域は古くから綿織物が盛んで「繊維のまち」といわれ、今でも他にはない特徴的な織物をつくる工場が多く残っています。その土地で技術や経験を活かして、敢えて旧式の機械を使い、生産性にこだわらない上質な織物をつくり続けている鈴木利幸織布工場の鈴木利幸社長 。どのようなこだわりや想いを持って仕事を続けてこられたかを実際に工場を訪問してお話をお伺いしてきました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">夫婦二人、半世紀前の織機と共に</div>
<div class="post-text">――はじめに、工場のなりたちをお伺いしてもいいですか?<br />
<br />
当初は別の浜松の織物工場で働き始めました。ですが、工場が1年で閉鎖されてしまったので、また別工場で4年ほど奉公をやってからこの場所で、今と変わらない大きさで工場を始めました。その時が昭和50年ですので、今年で創業46年になりますね。元々実家が糸に糊をつける仕事をやっていたり、母親も糸を綛(かせ)から管に巻く仕事「管巻き」をやったりと、いつも身近に糸がありました。私が小学校6年生の時に父親が亡くなってしまい、母親のやっていた管巻きでは食べるのも苦労していたので、少しでも儲かる着物の小幅織物を始め、気づいたらこの糸の世界に入っていたという感じですね。独立しようと思ったのも自然の流れかと思います。つい最近までは私の叔父から紹介してもらった仕事を多くやらせていただいていて、その会社が無くなる最後の最後まで私が残って仕事をやらせてもらっていましたね。</div>
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<div class="post-text">――工場には何台も織り機がありましたが、他の従業員の方は何名くらいいらっしゃるのですか?<br />
<br />
昔からとーちゃん、かーちゃんの二人で。ずーっと。<br />
<br />
――お二人だけで、これだけの機械を動かすのは大変そうですね。特に工場には古い織機や機械が多くあるようでしたが、どのくらい古いものがあるのですか?<br />
<br />
別の会社で使っていた織機も中古で持ってきていますので、モノによっては50年以上経っているでしょうね。ここにしか残っていない機械などもあると思うね。型式はトヨダG3 という、TOYOTA の昔の会社名のものを使っていたりしますよ。なんせ昔の機械なので、整備や故障など心配をしていますが、何とかやっていけてますね。ここには4台のトヨダのシャトル織機(*1)が残っています。昔は同じものが全部で10台ありましたが、20年位前に時代の流れで6台はレピア織機(*2)というものに替えました。普通のレピア機とは違って、坂本式織機100T を元にした「改造レピア機」というものを導入しています。専門的に言うと、本来シャトル織機である坂本式織機のコップチェンジ(*3)部分を改造して、両側から糸の受け渡し装置が出るようにしてレピア織機に改造したものですね。<br />
<br />
(*1)シャトルと呼ばれる道具を経糸の間に通すことで緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*2)シャトルを用いず、レピアと呼ばれる糸の受け渡し装置を用いて緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*3)シャトルの中の糸巻きの糸が無くなった時、糸巻きを交換すること。<br />
<br />
――一部は博物館級のものもあるんですね。それほど古い機械をお使いになる理由はなんでしょうか?<br />
<br />
生地に凄い特徴がありましてね。このトヨダG3っていう織機を使うと、織物が凄く柔らかく仕上がるんですよ。津田駒製など他のメーカーの機械は生地が「ピンッ!」と立つので、それはそれでいい生地なのですが、うちにある古い機械で織ると「フニャッ」とする。たとえ生地の組織が同じで、工程も設定も同じようにやっても、触れば違いがすぐに分かる。この独特の柔らかさがこの織機の特徴なんです。自分は昔から他とは違う少し変わった物が好きなんですよ。先ほど言った改造レピア機を導入する時にも、当時色々と他の機種などの誘惑があったんですが、やっぱりこっちの方が面白い魅力があって、結局改造レピア機を導入する事にしたんだよね。改造、つまり昔の機械は自分で手を加えられる世界だからいいんだよ。最新鋭だとコンピューター制御になっていて細かいところまで手が出せないでしょう?<br />
<br />
――なるほど。手を加えられるところが、あえて古い機械を使う理由なのですね。</div>
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<div class="post-title">古い機械を使い続けるということ</div>
<div class="post-text">――織機を動かしている時は、どのような事に気を付けていますか?<br />
<br />
ボタン押したらずっと動いてるわけじゃないから、そのまま動かして放置していくわけにはいかないんだよね。例えば、機械はボルトで留まっているけど、動いてる間に必ずボルトが緩むからね。機械が動くガチャンガチャンという振動で少しずつ部品がすり減ってしまうこともあるしね。常に大丈夫かな?って確認している。以前、一週間くらい旅行に行ったことあったんだけど、その時にはかーちゃんに機械の運転を任せたんだ。当然、行く前にはボルトを締めていったんだけど、帰ってきて確認したら見事に緩んでた。古い機械って、そういう所が難しい。だから管理。やっぱり管理が大切だね。<br />
<br />
――目が離せないのは大変ですね。他に工夫をされている事はありますか?<br />
<br />
糸にあわせて機械を調整することだね。糸が違うと織れ方が全然違う。ただ入ってきた糸を機械にかけるだけじゃあ満足できない織れ方になるので、開口の閉じるタイミングを変えたり、口開きの幅を大きくしたり小さくしたり、機械をあっちこっちいじってる。それは毎回毎回織物に合わせて調整していますよ。たくさんいじる部分があるし、やり方も色々とあってね。そりゃ苦労して、ままならないときもあるよ。でもただ「出来ない、出来ない」と言ってるだけじゃなく「何とかしたい」といって機械をいじる。その結果が経験になる。かえっていじりすぎて失敗する事もあるけど、それも一つの経験だからね。それをあえてやる人になりたいね。<br />
<br />
――今まで積み重ねた経験があるからこそ、素晴らしい織布を作れるのですね。<br />
<br />
それでも、同じ事やっているつもりでも色んな問題が起こるから、なかなか100%上手くはいかないね。古い機械を使ってやっていくのは、大変だけどそれ以上のやりがいや面白さもあるかな。<br />
<br />
――なるほど。鈴木さんの織布や織機に対する想いが伝わってきました。</div>
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<div class="post-title">遠州のモノづくり精神</div>
<div class="post-text">――鈴木さんを始め、遠州の産地にはそういった細かい工夫をされる方が多くいらっしゃる印象があります。遠州の産地ならではの土地柄なのでしょうか?<br />
<br />
この土地は、昔から会社組織って多くないんです。個人で工夫してやってる人が多くて、機械いじるのが好きな人が長くやってるような。そういう人が遠州には多いんです。会社組織の中でできる事は限られちゃうから、特徴のある生地など、他にはない織物ができやすい。そういう部分はあると思います。まあ、好きで色々な事をやっているだけじゃ儲からないんだけどね(笑)。<br />
<br />
――私たちのrenmentプロジェクトも「この先の100年を考える」ことから始まっています。このような想いや技術はこれからもしっかりと残していきたいです。<br />
<br />
この土地でこのような仕事をしている人のほとんどが私らの世代です。少し下の世代の人もいないわけじゃないけど…ぽつんと若い人がいても40代くらいで、若い子は本当に少ないね。これからのことを考えると、人がいなきゃ産業自体がおぼつかない。本当に若い子でやりたいって子が出てくりゃいいけどさ、なかなかいないね。おかげ様で二人はまだ元気だけど…後継者がいないよね。どうしても若い人には給与の水準とかも必要でしょうし…</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">――若い人には工場を見てもらって「あの人が想いを込めてやってるから、この製品ができるんだ」という事を実感する機会を設けてもいいかもしれませんね。<br />
<br />
工程だけみたら面倒くさいことが8割、9割で、やりたがる人は少ないかもしれないけど、色々と自分で工夫して考えれば良いものができるっていう事を知ってもらえれば良いね。最初から面白い仕事なんてないし、義務でやらされているだけの事なんて、どんな仕事でも面白くないよね。面白い仕事をするではなくて、仕事を面白くする。それが大事だと思うよ。<br />
<br />
――最後に鈴木さんの仕事を象徴するようなお言葉をいただけました。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>鈴木 利幸 Toshiyuki Suzuki<br />
(鈴木利幸織布工場 社長)<br />
<br />
静岡県浜松市生まれ。昭和50年、自宅敷地内に織布工場を構え、以来夫婦2人で10台の旧式織機を扱う。今回、renmentでは旧式織機でしか出せない独特の風合いを求め、海島綿を用いたブロード生地を製織いただいた。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 007<br />
【つなげていく人】<br />
博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは</div>
<p>Date: 22.09.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi</p>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<br><span>鐘と太鼓の音響く徳島。<br>縫製技術の継承で紡がれる、<br>想いのリレー。</span>',
'SubTitle' => '今回お話を伺った斎川千浪さんは、renmentのTシャツやパーカーを縫製しているKSプランニング徳島工場で、長く縫製の技術を数多くの人に指導してきました。生まれも育ちも生粋の徳島っ子の斎川さんに、徳島の魅力、お仕事をされる上で大切にしていることについて、お話を伺いました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">生まれ育った徳島の暮らし</div>
<div class="post-text">--斎川さんは、工場がある徳島県のご出身ですか?<br />
<br />
はい。生まれた時から徳島県に住んでいます。この工場より少し北の板野町というところで生まれ、結婚してからそちらの近くに家を建てました。娘が山口の大学に行ったので、今は私の母と主人、それと犬1匹で住んでいます。<br />
<br />
--生粋の徳島っ子ということですね。是非おいしい食べ物や名所など教えていただきたいです。<br />
<br />
有名な場所だと鳴門の渦潮やかずら橋ですかね。食べ物だと鳴門金時芋が有名です。それ以外だと、そば米汁って知ってますか?家庭料理なので飲食店ではあまり見かけないですが、道の駅の食堂とかだったらあるかもしれませんね。作り方は、醤油ベースに鶏肉と人参やしいたけの野菜、こんにゃくにちくわ、最後にそば米を入れて煮て完成です。家庭でも簡単に作れる料理ですよ。<br />
<br />
--初めて聞きました。食べてみたいです。<br />
<br />
素朴な味わいの徳島の郷土料理ですね。まあ、なんだかんだ言っても徳島といったら、やっぱり阿波おどりですね。空港の名前も徳島阿波おどり空港というくらいですから。時節柄、残念ながら阿波おどりは開催されなくなってしまいましたが、いつも夏になったら徳島駅の駅前で賑やかにしていますよ。私も小さいころは飛び入りで参加して踊っていました。<br />
<br />
--阿波おどりは、飛び入りで踊れるものなんですか?<br />
<br />
海外からの観光客の人なども飛び入りで参加して踊れるレーンもあるので、そういったところで参加していました。徳島人は鐘の音や太鼓の音を聞いていると自然と踊れるようになっとんですよね。小さいころからテレビで見ていたり、運動会で踊っていたりしていますから、自然と体が動くんですよ。</div>
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<div class="post-title">教えることの難しさ</div>
<div class="post-text">--斉川さんがこちらの工場で働くことになったきっかけを教えてください。<br />
<br />
高校卒業と同時にこの工場に入社しました。きっかけは就職する時に同級生の友達がおったんですけど、その子は縫い物が得意で手先が器用だったので、縫製の仕事に就くということを聞いて。じゃあ、その子が行くんだったら自分も行く!という感じの単純な理由だったんです。それと、この工場は昔から子供服を多く扱っているんですけど、子供服ってTシャツとかスカートとか色々な種類があってカラフルでとても可愛いんですよね。この工場では裁断から縫製までやって、最終的に可愛い製品が出来上がっていくところまで携われる。それがとても魅力に感じたんです。<br />
<br />
--今はどのようなお仕事を担当されているのですか?<br />
<br />
縫製担当で、現場でオペレーター(実際に製品を縫う人)の技術指導をしています。オペレーターは現在13人で、年齢は二十歳から一番上の人で59歳の人で幅広くいますね。技術指導ができる他の人にも手伝ってもらいながら、みんなを指導してまわっています。簡単なところは5年目などで技術習得しているオペレーターに託して代わり教えてもらったりして、自分は主に新入生や中途で新しく入ってきた人に教えています。技術指導をするようになったのは二十歳くらいから少しづつなんですが、30歳のちょっと前くらいから管理職という立場で指導をするようになりました。高校を卒業してからはここ一本で長く務めているので、どんなミシンがどこに何台あるかとか、この工場の事はほとんどの事が分かりますね。<br />
<br />
--年齢層が幅広いのでコミュニケーションをとるのが大変そうですね。<br />
<br />
私と年代が同じくらいの人とは話が通じやすいですが、自分と娘と同じくらいの歳の人には言葉とかも選ばないとうまく伝わらなかったりします。メリハリをつけて技術指導をしなくてはいけないので、そういう所では苦労していますね。また、指導する立場というだけで少し怖がれるところもあるので、何かあって困った時は相談したり話かけやすいように、できるかぎりニコニコしているように心がけています。実は自分も最初は人見知りで話すのが苦手だったのですが、それでもやっぱり年を重ねるうちに話していかないといけない立場になったので、自分なりにそうしていかなあかんという気持ちでがんばっています。</div>
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<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo04.jpg" /></div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo05.jpg" /></div>
<div class="post-text">--お仕事をされる際、大切にしていることはありますか?<br />
<br />
いつも効率よく技術指導して、売上をあげることを考えています。やはりそこがずっと課題ですね。実際の数字として出てきたものはごまかしがきかないので。1日にこれだけしかできなかったでは困るし、一秒は一秒、一分は一分、時間は取り戻せないからシビアに教えていかないとですね。昨日より今日、今日より明日と一枚でも多く縫えるようにすることが私の役目なので、指導する立場としてできるだけ早く習得してもらえるように、私も考えて教えていく事が大事だと思っています。<br />
<br />
--指導にあたって心がけていることは何ですか?<br />
<br />
新しく入った子にも早く先輩と同じ技術を習得してもらうために、その子の癖とかで教え方を変えたり、何がその子に向いているかを見極めて、習得した技術がさらに伸びると感じたら他の担当へと変えたりと、いろいろ考えますね。ミシンで縫う時の手付きも、教わる側が見やすいように気を付けたり。あと、私は右利きなので、左利きの人に指導するときは難しいですね。そうやって一人一人、その人の縫い方をよく見て、その人が縫いやすいように工夫をしながら技術指導をしています。ですから、前に一度に新しい子が5人も6人も入ってきたときは大変でした。一対一ならいいですが、全員平等に見ないといけないですからね。ひとりづつに個性があるように、ミシン自体にも一台一台に癖があって同じ機種でも扱いが違ってきます。特に私が入ってくる前からある古いミシンは、押さえ金やアタッチメントを生地の厚さに合わせて削ったりして調整していて癖がついていたりしてますので、人が多いときは古いミシンでも使わないといけなくて、同じように調整してもらっても癖があるから、オペレーターから「縫いづらい」という声も上がってきますね。そういう時はモーターやペダルを変えたり、手の持ってき方で調整して使ってもらっています。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo06.jpg" /></div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">--工夫されながら、一人一人に合わせた技術指導をされているのですね。<br />
<br />
指導している子が今までできなかった技術ができるようになってきたときは、教えててよかったなぁと感じますし、教えた技術で「やりやすい」と言われたらやっぱり嬉しいですね。高校から卒業したてで初めて働く新しい子は、まだ幼いので1ヶ月、2ヶ月、そして半年と少しづつ成長している姿が身近で感じられる事が喜びですね。</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">大切にされる服とは</div>
<div class="post-text">--服作りに対する想いやエピソードなどお聞かせください。<br />
<br />
この工場で作った製品の話ではないんですけど……娘が小さい時には、よくスカートなどを縫ってあげて履かせていました。ぴったり合うように採寸してワンピースをオーダーメイドで作ってあげたりしました。他の子と違う特別な服を着せてあげられたのは、この仕事をやっていて良かったなと。娘も、誰が縫ったの?と聞かれて「お母さんが縫ったの」と答えられて鼻が高かったみたいです。それに、仲の良かった友達の子供も女の子だったので、お下がりをあげたりしていました。私が縫った服をその子が着ているのを見て、もう一度嬉しくなりましたね。そうして、たまたま他の友達の子供も女の子が多かったので、作った洋服は全部あげてしまいました。手元には一枚も残っていませんが、そうやって代々リレーのようにして長く着てもらえて良かったです。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo08.jpg" /></div>
<div class="post-text">--服がバトンタッチされていくリレーは、すごく素敵ですね。<br />
<br />
同じように、ここ徳島工場に昔からある社訓には「心がこもった物づくり」という言葉があります。作っている製品はオーダーメイドではないけれど、その中の1枚はひとりのお客様しか買えないものだから、少しでも長く着てもらえるように、一枚一枚こだわって慎重に縫ってもらっています。<br />
<br />
--大切に長く着てもらえた方が作り手としては作りがいがありますね。<br />
<br />
この徳島工場で作っているものは心を込めて良いものを作っているので、すぐに捨ててしまうとかではなく、色々な形で長く着てもらえたら本当に嬉しいですね。<br />
<br />
--本日は、ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>斎川 千浪 Chinami Saikawa<br />
<br />
高校卒業後、KSプランニング徳島工場に入社。工場を誰よりも良く知り、現在は縫製現場の生産主任として、オペレーターの技術指導を担当。<br />
<br />
(株)KSプランニング 徳島工場<br />
徳島県藍住町。主にカットソーから子供服、ベビー服まで”Made In Japan”のクオリティで安心・安全で丁寧な縫製を得意とする。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 006<br />
【つなげていく人】聞こえてくる鐘や太鼓の音。教えることの難しさ、徳島でづつく想いのリレー。</div>
<p>Date: 01.9.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: KS Planning Co., Ltd. Tokushima factory All Staff</p>
</div>
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'Title' => '【想いをつなげる】<span>信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</span>',
'SubTitle' => '本サイトのトップページに使用されている、朝焼けに照らされる雄大な北アルプス連山の写真。撮影されたのは、近藤紡績所大町工場で工務課長を務められる大島啓(おおしまあきら)さん。今回は、renmentの糸が紡がれる長野県大町市の魅力について、趣味のカメラを通して大町の魅力を誰よりもよく知る大島さんに、お話を伺った。',
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<div class="post-title">北アルプスの朝焼け</div>
<div class="post-text">——この度は大島さんが撮影された北アルプスの写真をrenmentのホームページで使わせていただき、ありがとうございました。北アルプスは雪山の白いイメージが強かったので、とても幻想的な写真で感動しました。あのように季節によって山の色は変わるものでしょうか?<br />
<br />
季節どころか、一日一日の焼け方で山の色が変わりますよ。色をつけたんじゃないかと思うほど赤くなっていたり、グレーにうすくピンクがはいった感じになったりと、毎日色や表情が変わりますね。撮影では色の違いを楽しんだりしています。</div>
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<div class="post-text">——今回使わせていただいた朝焼けの写真も、地元の方じゃなきゃ取れない写真ですよね。<br />
<br />
あの写真は出勤途中に車を停めて、ちょこちょこっと望遠カメラを組んで撮ったものです。いつも車にカメラを置きっぱなしにしているので。工場には早くから出勤しますので、その途中で朝焼けとか、綺麗なのを見ると風景を撮りたくなってしまうんです。前は安曇野の方に勤務していて、そちらも常念岳など綺麗な山の形をしているところも多くて素敵なのですが、大町工場からの景色となると迫力が違うんですよね。蓮華岳から白馬三山の方まで全部一気に見えますので、それの朝焼けなどは圧巻ですね。非常に空気がきれいで、特に冬場の満月の夜なんかは、山が雪景色なので浮き出て見える時がありますね。<br />
<br />
——想像しただけでも凄そうですね。是非見てみたいです。<br />
<br />
これは写真に撮りたいなと…そんな風に思った時は真夜中に鷹狩山の展望台まで車で登って、車で登れない所まできたら、途中から車を停めて、スノーシューに履き替えて深夜の2時ぐらいから登り始めて。上に行くとものすごく寒いのでストーブで暖をとりながら、月が良い位置にくるまで待って撮ったりして、朝まで日が登るのを待つという感じです。完全に冬の装備で登るのですが、向こうへ着いたら更にもう一枚上着を着込んで…そんな感じで、撮って遊んでる感じですね。<br />
<br />
——この土地に住んでいる人ならではの撮影方法ですね。<br />
<br />
住んでいなくても撮りに来ている方は大勢いますよ。週末になると場所の取り合いになりますからね。3月でも行ったらもうすでに先客がいたり。行って誰もいないってことはあまりないです。</div>
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<div class="post-text">——カメラを始めたきっかけは、どのようなものでしょうか?<br />
<br />
もともと凝り性というか集めるのが好きで、収集癖がありましたね。鳥だとか昆虫とかは本物を集めるわけにはいかないので、写真に残しておくという感じで。初めて自分の小遣いでカメラを買ったのは中学二年生のときでした。それまでは親の一眼レフカメラを借りて撮っていたんですが、やっぱり自分のカメラが欲しいということで、当時キヤノンやニコンは高かったので、比較的安いけど色々と機能があったオリンパスを選んだんです。その時買ったカメラは今でも使ってますね。最初は飛行機を撮りたかったので、一眼レフの望遠レンズで撮れるようなカメラを買いました。その後、オリンパスのカメラはマクロ撮影も得意分野だったこともあって、昆虫や野草などを多く撮影するようになりましたね。ちなみに、今日持ってきたカメラもオリンパスです。これはミラーレス一眼で、本体もレンズも小型なので、撮影に行く時は、こういうのをいくつかリュックにポンと入れて持って行きます。元々持っていた昔のフィルムカメラのレンズもつける事ができるので、色々と変えながら楽しんでます。<br />
<br />
——中学生からだと相当長く続けていますね。ちなみにカメラは何台くらいお持ちなのでしょうか?<br />
<br />
新しいのは、あまり買ったりはしないのですが、30台から40台くらいはあるのではないでしょうか?昔のカメラは、今のデジタルと違ってフィルムを途中で変えられないので、フィルムに合わせてボディを変えていましたから、同じボディのカメラを2~3台持っていました。あと、プロが使うような良いカメラは重過ぎて、体力勝負で負けてしまうので、コンパクトなものを使う事が多いです。そういうことで、昔から色々と使えるオリンパスに愛着があります。昔は大町にもオリンパスの工場があったんですよ。ウチの工場でも「昔オリンパスでカメラ組んでいたんだよ」という人もいました。今もカメラや撮影の話で盛り上がる事もあります。今の50代から60代前後くらいの世代だと一番カメラブームだった頃でしょうからね、工場にも写真好きな人は沢山いますよ。フィルムカメラでプロクラスのカメラ持っている方もいますからね。みんな見せないだけで、私よりよっぽど上手な方がいっぱいいますよ。たまに撮影スポットなどで会いますから。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">身近にある自然</div>
<div class="post-text">——撮影などで大町の自然の事も熟知していらっしゃるようですが、ご出身は長野県でいらっしゃいますか?<br />
<br />
もともとの出身は愛知県名古屋です。平成2年に入社しました。会社が大町工場で研修を開始した年の1期生になりますね。もう長野の方が長くなりましたね。海外に行っていた時期もありますが、一番長いのが大町工場になります。<br />
<br />
——30年くらい前に入社されてから、この土地で何か変わったところなどはありましたか?<br />
<br />
私が来たときは長野オリンピックの前ですので、工場の横の道も細い道でしたし、工場のまわりには家があまりなくてほとんどが田んぼでした。今は工場のまわりにもだいぶ建物が立ち始めましたが、それでも高い建物はないですね。<br />
<br />
——高い建物がないのは景観としては良いですよね。やはり大町の魅力は自然ですか?<br />
<br />
そうですね。緑が多く自然豊かで、四季の変化を肌で感じられます。季節の流れがめぐりめぐって連綿と続くのを肌で感じながら生活できるという点で、非常に恵まれた環境だと思います。自然が豊かですから、野鳥なども多くいます。この工場の軒先にも、チョウゲンボウって言うハヤブサの小型の鳥が普通にとまったりしていますよ。みんな気づかないだけですが。トンビかな?と思ったらノスリだったり、ハチクマとかそういう大型のタカ類もいます。冬になると工場の周りの田んぼは水が枯れるじゃないですか、その田んぼの中を白鳥が歩いていて、日が登ると工場の上を旋回しています。そういうのも撮ったりしていますね。ウチの子供達とも学校の課題として、バードウオッチングで見つけたキツツキの巣などを一緒に観察したりしました。都会ではできない事が身近な所で簡単にできてしまう。今は、なかなか自然と触れ合う機会が減ってきましたね。自分が子供の頃は、名古屋の実家のすぐそばでもカブトムシやクワガタがとれましたけど。</div>
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<div class="post-text">——長野県の大町と聞くと、雪とか、寒そうとか、山のイメージが強いのですが、実はいろんな顔を持ってそうですね。<br />
<br />
例えば、春先は芽吹いた花が一斉に咲きますから素敵ですよ。この場所だったら梅、桜が一緒に咲きますね。それからは新緑への移り変わりが、週単位で感じられます。むしろ、タイミングが合った時に写真を撮りに行かないと。桜なんかは雨が降ったらおしまいですから、降る前のタイミングでさっと撮りに行きます。あと、このあたりは海抜600mくらいですが、さらに少し上がって700~800mくらいになると低山帯になり、植物の種類が変わります。さらにその上に行くと亜高山となって、高山植物が見れます。だから植物の種類もすごく豊富ですね。あと、すぐ隣の池田町なんかは蝶が好きな人たちの中ではとても有名。種類が多く、珍しい蝶がいると聞いてます。植物と同じで、平地帯の普通の蝶も、低山帯、高山帯の蝶も見れる。非常に多くの種類の蝶を1日で見ることができるって事で有名な場所です。蝶の写真撮るのが好きな人にとっては聖地みたいなものでしょうね。</div>
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<div class="post-text">——こういう土地で暮らせるという事に改めて、ありがたみを感じますね。<br />
<br />
同じような自然相手の趣味を持っている人からすると、すごく羨ましがられますね。都会の人達は休みの日にしか来れないから、雨だろうとなんだろうと来るしかないけど、こっちに暮らしていれば、気が向いた時とか、シチュエーションの良いときにスッと出れる。朝起きた時に「今日は焼けそうだな(山が朝焼けで綺麗に見えそうだな)」って見てから登ることができるので。地元に住んでる人にとってはそれが当たり前の日常の風景なので「わざわざそんなところ行くの?」と思うかもしれませんが。私は花を撮る時は、わざわざ山まで行かずに、その辺の野原で撮ってるんです。<br />
<br />
——大町をすごく楽しんでますよね。お話を聞いてると大町の日常を切り取ってる感じがしますね。<br />
<br />
結局、都会と同じ事をやろうと思ってもできないので、それだったらこっちで楽しめる事を楽しんだ方が良いですよね。もともとどちらかというよりも都会の遊びよりもキャンプとかそういった遊びの方が好きでした。そういった意味ではこっちの生活に合ってたのかなと思います。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">長野の本当の魅力</div>
<div class="post-text">——名古屋からここ長野に移り住まれて長いと思いますが、長野の自然以外の「魅力」と言ったら何がありますか?<br />
<br />
大町工場も含めてですが、長野の人は議論好きなところも良い点だと思います。面倒くさがらず、いろんなことを根を詰めて話し合いたがる人が多い。特に今みたいに工場で変わった糸を開発しようとしている時など、あーだ、こーだと熱く議論しだす点は、長野県人の気質の良いところじゃないかなと私は思います。それに、長野県の人は真面目ですね。いま工場では若手の教育に力をいれていますが、勉強会でも熱心に学んでいて、若い人がすごく真面目で素晴らしいと感じます。そういうところは、やっぱり長野県民の気質、土地柄だと思います。それと、やはりここに工場があるのが大きな利点だと思いますよ。都会の工場とかで他から入ってきた人達だと、仕事が合わないようであれば他に移ればいいやという考えになりやすいかもしれませんが、それに対して地元の人たちは、自分たちの生活の場にある工場でやっていこうという気持ちがあって、そういう意味で腰を据えて色々と考えて長くやってもらえるという期待は大きいです。地元の人からしたら、そこまで考えてないよって思われるかもしれないですけど、自然の豊かさの魅力と同じくらいに、真面目でがんばってくれる気質をもっている「人」というところも魅力だと感じてます。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210811/photo12.jpg" /></div>
<div class="post-text">——私も長野出身ですが、「人」に魅力を感じてもらえている事は嬉しいです。今後も長野県や人の魅力をお伝えしていきたいと感じました。<br />
<br />
お話させていただいた以外にも、本当にいいものは沢山あると思いますね。<br />
<br />
―本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)<br />
<br />
※今回のインタビュー記事に掲載されているご本人のポートレイト以外の写真は、大町市で大島さんが実際に撮られた写真を使わせていただいています。</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>大島 啓 Akira Oshima<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
愛知県名古屋市生まれ。現在は大町工場にて、工務課長として勤務。中学時代から続いている趣味の写真で、今も大町市の魅力を写し続けている。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 005<br />
【想いをつなげる】信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</div>
<p>Date: 11.8.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Akira Oshima<br />
Portrait Photograph: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'Title' => '【想いをつなげる】<span>美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</span>',
'SubTitle' => '現在の日本では数少ない「綿」を中心とした紡績工場が長野県大町市にある。古き良き技術と最先端の技術の両方を活かした糸づくりを続けるこの工場では、数年前から敷地内の一角に綿花畑を設け、毎年少ないながらも綿花の収穫を行ってきた。なぜ、この地に綿花畑が作られたのか。綿花畑で何が芽生え、実ってきたのか。畑の守り人でもある近藤紡績所 大町工場の一志(いっし)勉さんにお話をうかがった。',
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<div class="journal-post in-view">
<div class="post-title">大町工場と共に</div>
<div class="post-text">——今年で入社何年になりますか?<br />
<br />
今年で39年になるかな?もともと出身が地元の大町で、自分は途中入社で26歳の時に大町工場に入社した。それまでは、まったく違う業種を経験していて金融関係とか…なぜか金融というとみんな怪訝そうな顔をするよ(笑)。しっかり地に足が付いたモノ作りがしたいと思って転職したんだ。それからは、ずっと大町工場に勤務している。担当の部署は、紡績の品質に関わる重要な部品であるゴムローラーを管理する部署に長く在籍しているけど、今は綿花栽培も担当させてもらってるね。<br />
<br />
——大町工場ができた当時からお勤めされているのですか?<br />
<br />
工場が完成する前の昭和57年10月に入社したよ。工場の建屋は大体できていて、これから機械を導入するくらいの時だね。実は、当時自分は全く知らなかったんだよ、この工場で何を作るかは…噂では宇宙服を作るところだとかって(笑)。<br />
<br />
——では、この工場がどう変わってきたか全部ご存知なんですね。<br />
<br />
そうだね、歴史は今の部署のノートにもしっかり記録されてるよ。やはり一番変わったのは、近藤紡績所が新しい繊維開発をやり始めたときだね。その年が2015年で、変革の年に色々と集約されて新しいものをつくろうと。この工場や会社のすべての人が手探り状態で、どういった糸ができるのか誰もわからなかった。それまでは普通の綿100%の糸だけでやってきたし、その他の知識も技術もわからない事の方が多かったから、全従業員からいろんなアイデアを聞いて「どんなものを作りたいか?」をみんなで考えながらやり始めたんだ。まあ、それからのスタートで早6年になるね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-text">——慣れないことが多くて工場の方々も苦労されたんでしょうね。<br />
<br />
前とは産地や品種も異なる綿も使い始めたし、今までは整った均一の糸だけを作っていたんだけど、それだけでなく、わざわざムラのある糸を作ったりとか。数多くの研究をしてきたけど、うまくいかない方が多かったかな。その中でもいくつかは成功して製品化されたものはあるね。<br />
<br />
——大町工場の歴史は生き字引のような形で覚えてらっしゃるんですね。<br />
<br />
生き字引であればいいんだけど、すぐに忘れてしまう…字引引いても白紙が多い(笑)。まあ自分が覚えてなくても、この工場の出来事や、どんな糸が作られてきたのかは、ほぼ記録されてるからね。企業というのはデータの蓄積。データの蓄積は技術の蓄積につながって、企業の開発力や対応力の礎になると思うんだ。そして消費者に喜んでもらえる製品を届けられたらいいなと思うね。</div>
<div class="post-title">綿の木を育てる意味</div>
<div class="post-text">——どのような経緯で、工場内で綿花を育てる事になったのでしょうか?<br />
<br />
「これから新しいことにチャレンジしていこう!」ということで綿を見つめ直した時、長い間、自分たちは紡績や綿、綿花に携わってきたけど、綿がどういう形で育って収穫されて、自分たちのところにやってくるのか?を知ってる人が、ほとんどいない事に気づいたんだ。じゃあ、まずは自分たちの手で綿花を育ててみようということで、このプロジェクトが立ち上がったんだよ。<br />
<br />
——工場で綿花を育てることに何か目的があるのでしょうか?<br />
<br />
自分たちの手で実際に綿を育ててみる事によって、本当に綿ってどういうものだろうか?ということを知ることができる。そうすれば、綿の性質とか特徴などの理解をよりいっそう深める事ができるはず。そこで得られた理解が、紡績工場のレベルアップにつながり、品質向上に繋がるし、製品に対する愛着も生まれる。これが目的のひとつ。それともう一つは、原料から製品までのすべてを国内の生産体制でチャレンジしてみようということで、ここ大町でできた綿を原料にして最終製品にしたらどんなモノができるのかを知りたかった。このプロジェクトの意義としては、綿をもっともっと知るっていうことが一番大きいね。また、綿花畑を通じて地域社会への貢献とか理解をしてもらって、情報発信をしたいというのも目的のひとつかな。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo03.jpg" /></div>
</div>
<div class="journal-post in-view">
<div class="post-text">——どうして一志さんが、このプロジェクトを行うことになったのですか?<br />
<br />
一番最初に手をあげたのが自分で…と言うより自分以外手をあげる人がいなかった。自分には好奇心旺盛なところがあって、元々実家が兼業農家で少しお手伝いをしていたので、多少なりとも農業の知識もあった。最初はほんの軽い気持ちでこのプロジェクトに賛同して手をあげた事が始まりだったかな。でも実際の作業となると、一人では開墾なんて無理だから。色々な部署から応援に来てもらって、自分で重機を操縦して土を掘り起こすんだけど、最低でも30 cm は掘り起こさないといけない。30cmくらいの深さだとそんなに大変なようには感じないと思うんだけど、ここは石場だったからすごく大変だったよ。重機で大きな石をとる作業はできても、あとの小さめのは重機で取れないから手作業でとって...それはもう危険で大変な作業。石を実際に取ろうと思うと腰くらいまで掘り起こさないといけないからね。<br />
<br />
——畑の入り口に「開拓魂」と書かれた石がありましたね。この場所から出てきたものですか?<br />
<br />
そうだよ。あれくらいだと、この土地からでてきた石としては、まあまあ大きい方かな?「開拓魂」と書いてあるのも、そういった精神でやっているつもりでね…そんな感じで石をとり終わったらトラクターで平らにして、それでみんなで畝を作って畑づくりを進めていったんだ。初めての綿花畑は13m程の畝を5本作り、90本くらいの綿の木を栽培した程度だね。今では作る綿の種類が増えたし、1品種ごとの収量がある程度必要なので、約330平方メートル、約100坪に拡大されてる。<br />
<br />
——この畑では、どのような品種を育てているのでしょうか?<br />
<br />
今この畑では全部で10品種栽培していて、陸地綿(*1)ではセルベス、アプランド。アジア綿(*2)では和綿(*3)の信州、大島在来。またカラーコットン(*4)では茶綿や緑綿等。それから試験的に交配種や特別品種も栽培している。それぞれ特徴があり、雨に強い和綿や早く実るセルベスなどは作りやすく、一方で陸地綿は総じて害虫が集まりやすいと思う。あと、今まで紡績に不向きとされてきた和綿は、独特の優れた特徴を持っているので、今後その特徴を生かした製品を作るのも面白いかもね。種にもそれぞれ特徴があって、陸地綿は和綿より種が大きいし、品種によって綿繰りの時、繊維が種から取り易かったり、取りにくかったりするよ。<br />
<br />
(*1)中南米原産。アメリカ、アジア、アフリカなど世界で最も広く栽培されている綿。世界の綿花生産の約90%を占める。(*2)インド原産。インドから中国、日本へと広がった。繊維が比較的太く短い。(*3)アジア綿の一種。日本で江戸時代から栽培されていた綿。(*4)一般的な白い綿ではなく、茶色や緑の繊維を持つ綿。染色の難しさから積極的には栽培されてこなかったが、染色をしなくても色や柄を出せるため環境負荷低減の面で近年見直されつつある。</div>
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<div class="post-text">——「綿花」の栽培は年間でどんな事をやっていくんですか?<br />
<br />
そうだね、3月くらいから作業は始まってきて、一番最初にやるのは、全面的にトラクターで土を起こして、畑の設計図を全部考えておく。その後、肥料を撒いて畝を立て、マルチビニールを敷いて、これで表面地温をあげたり雑草を防いだりしている。そしてビニールハウスを組み立てて、そのあとにやっと種をまく。種まきは先日、地元の保育園の園児と一緒にやったんだよ。ちなみに、種とは別に、実はポットでも苗を育てて植えてる。そのほうが早く成長して収穫できるからね。特に大町は寒くなるのが早いので、こういう早期栽培についても、まだまだ研究が必要だね。種をまいたら今度は水やりだね。始めは、ほぼ毎日水をかけてるよ。ある程度伸びてきたら支柱を立てる。綿の木は風や強雨に弱いものだから、そのままだと倒伏しちゃう。あとは害虫の防除をしているね。ある程度大きくなってくると、摘芯と言って高さを90cmに切って、横枝を伸ばして実をたくさんつけたり大きくなるようにしている。その後は無駄な枝を取ったり、草取りをしたりして収穫時期まで目が離せないね。他にも細かい作業はあるけど、おおよそはこのような流れかな?今日みたいに天気がいい日は、ハウスの上の天井ビニールを上げたりしているよ。いつも開いてるわけじゃなくて気候に合わせて上げたり下げたりしている。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo06.jpg" /></div>
<div class="post-text">——基本的に栽培の方は、おひとりでやってらっしゃるんですよね。<br />
<br />
今は、ほとんどひとりだね。開墾の時は色々と協力してもらえたけど、日々の世話となると、工場の現場も忙しいから。誰か後継者でやりたい人がいれば教えてあげながら一緒にと思うんだけど、なかなか教えるにしても一朝一夕にできるものじゃないんだ。畑の準備を始めたときは、信州大学繊維学部の先生方に色々と栽培について指導をいただけたのが心強くて、栽培自体は最終的に軌道にのせることができたので、本当に感謝しています。当初、信大の先生いわく「土壌は問題なく、水はけも良く栽培は可能です。ただし大町は寒冷地で、11月に入ると北アルプスの木枯らしや霜が降りるので厳しさはありますよ」と言われた。加えて、この土地では綿の栽培経験者が皆無だったから、地元のJAに聞いても綿の栽培を知っている人がいない。歴史的にも栽培文化がない地域だったという事もわかり、不安でどうなるかなと思ったが「誰もやったことがないなら、自分がやってやろう、出来るまでやるしかない」という気持ちに切り替えてここまでやってこれたよ。<br />
<br />
——実際の栽培で大変な事は、どのようなことでしょうか?<br />
<br />
まあいろいろ苦労はあるんだけど、やっぱりね自然相手なんでとても難しい…毎年難しい。ちかごろは強風の日が多くなり、ビニールハウスが飛ばされたり破れたりすることもあるよ。土日休日でも綿の管理が怠れないし、とても害虫が多くて防虫防除は欠かせない。ハウス栽培しているとどうしても熱がこもってしまうので害虫が出やすい。工場の周りは見渡す限りの田園風景で、どこから虫がきてもおかしくない。だから自分の出来る所は全部草刈りをしている。アブラムシ、オオタバコガ、去年大発生したのがオンシツコナジラミ。あとは夏になってくると必ず発生するハダニが困る、本当に困る…葉っぱが枯れ落ちてしまうんだ。最近ようやく気づいたんだけど、夜になるとそこに立っている構内街灯に虫がよってきてしまうんだ。今年は街灯を消してもらうにようにお願いしてみようかなとも考えてるよ。今後は効果的な害虫対策なんかも試していきたいね。それと、ここ大町は日照時間が比較的長く、標高が高いので、自分も結構日焼けしちゃうんだよね。皆に心配されほど黒くなっちゃう。<br />
<br />
——今日も日差しが強いですもんね…その他に失敗などもあったのでしょうか?<br />
<br />
「欲をかいてはいけない」という事を知ったよ。以前、収穫高をあげようとして石灰窒素を散布したら、綿の木が柔らかくなってね、枝が垂れてしまったんだ。何とか紐で支柱につりさげて修復したよ。撒いてしまえば後の祭り…その時は大変後悔したよ。本当に畑の栽培っていうのは、一年で一回しかできないからね…色々と試しながらやっとわかってきた感じだけど、部分的に色々とためしていかないといけないね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-title">綿花畑から生まれたもの</div>
<div class="post-text">——色々と大変な事も多いと思うのですが、この広さの畑ですと、どのくらいの量の綿がとれるのですか?<br />
<br />
今年は作付けが420本、すべての品種をいれて大体40 kgくらいを目標にしている。収穫をして綿繰りをして、種を取り除き綿だけにしておおよそ13kgぐらいを目標にしている。重さだと分かりづらいかもしれないけど、Tシャツで言うと約10枚程度かな?品種や品質にもよるけどね。<br />
<br />
——その収穫した綿は、どのような使い道をしてるのでしょうか?<br />
<br />
それを会社の方で検討してもらっているところだね。綿というのは実際に製品にしてみないと風合いがわからないから、どんなものでも良いから製品を作ってみたいなと考えてはいるけど、まだ実際には具体化されていない。今年、綿が収穫できれば、ある程度の量がまとまる感じかな?もうすでにある程度の量はあるけど、ギリギリ製品できるくらいの量しかないからね。失敗したらおしまいという感じの量だから慎重に進めてもらってる感じだね。それと最終的に製品にすることは、自分もそうだけど携わった人や地域の人が本当に期待している。そして大町で育った綿花の生地がどのような風合いになるのかを見て触ってみたい。製品にすることで、本当に1から10までの最初から最後までを実現できるし、プロジェクトの最終的な目的を果たしたいと強く願っているよ。<br />
<br />
——地域の人が期待しているとありましたが、何か交流などあるのでしょうか?<br />
<br />
畑の一部に名前をつけているんだけど「あすなろ通り」と言って、この地域にある「あすなろ保育園」から命名しているんだ。6年間続けて、そこの園児に種蒔きと綿摘み体験会を行ってもらっていて。ちょうど今年の年長さんが小学校に入ると、今の小学校一年生から六年生までの子が、ここで綿畑の体験をしたことになるよ。さらに、この活動が地域への拡がりのきっかけになって、一昨年くらい前に大町市の社会福祉協議会から綿の栽培について教えて欲しいと声がかかり、一緒に種を植えたりした。その栽培指導などを通じて、市内住民に綿花栽培がだんだんと拡がりをみせてきていて「コトコトコットンウォーキング」のイベントや「コットンの会」という活動へ繋がっていってるね。<br />
<br />
——「コトコトコットンウォーキング」と「コットンの会」というのはどのような活動なのでしょうか?<br />
<br />
大町市社会福祉協議会が主導している活動の「コトコトコットンウォーキング」というのは、市民の人たちが自宅の庭やプランターで綿花を育っててもらって、その綿の生育状況をウォーキングしながら各家庭を回っていく運動なんだけど、これは見守りや声掛け運動の福祉の活動につながっている。もう一つの「コットンの会」という活動には2年続けて種まき講習に行ってるんだけど、皆さん本当に熱心で色々と質問されましたよ。そこで採れた綿は、ぬいぐるみの詰め物にしたりして福祉活動に役立てている様だよ。これらのきっかけは、たまたま社協の方が保育園児のお父さんだったり、地域の人の情報であったりと、少しづつ綿花栽培が知られるようになった事かな。このプロジェクトを通じて地域に貢献し、広く情報を発信していきたいとの思いが当初からあったので、この様に綿を通じて地域と繋がりを持てた事は、皆で開墾して、綿作りを進展させて来た甲斐があったし、一番の嬉しい事だね。そう言えば他にも、この前は農業高校の先生が綿栽培について聞きにきてくれたな…この様な地域への広がりは正に望んでいたことなので、本当に嬉しいし、多くの皆さんに感謝の気持ちいっぱいですね。</div>
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<div class="post-text">——綿花畑を始める前と今では、綿に対しての見え方や考え方は変わりましたか?<br />
<br />
正直変わったよ。工場内で使っている輸入の原綿の見方が変わり、長さや短さで成熟した綿か未熟の綿なのかが分かるようになってきて、検査ではわからないような事が触った感触でわかるようになってきた。少し変色ぎみの綿を見つけると害虫の影響がどうか気になって確認するようになったよ。害虫によって綿の糖分が高く(*5)なってしまうと言う事を育ててみて初めて実感したし、輸入された原綿が、現地のジン工場で、どの様にクリーニングされたかどうかもわかるようになったなど、今まで気にしていなかった部分まで気になるようになったね。ちなみに現場で、小さい綿とか綿くずが落ちているのをみると「この落ちている綿は、コットンボール一個分だな」と思ってしまう。これを育てるの大変だぞ…と。その農家の方々の気持ちがわかってしまったので、落ち綿1つでもすごくもったいないと思うようになったね。何かに活かせないものかと考えてしまうね。<br />
(*5)収穫した綿の糖分が高いと、綿がべたつき、紡績の品質低下を招く。<br />
<br />
——凄いですね。冒頭でお話いただきました綿花畑をつくることの目的が達成されていますね。<br />
<br />
綿花栽培を通じて実際に体験することでしか得られない「綿に対する理解」を得ることができたので、自分自身は今まで以上に綿を深く見る事ができるようになったと感じているよ。紡績工程では、その使用原綿をしっかり見極めることで、各工程の最適な機械調整や管理を行うことができるようになるし、綿の見方を深めれば、必ず品質向上や生産効率をあげることができると信じているよ。でも今は、ごくわずかな人しかこの体験をしていないので、この大町工場の現場で働いている大勢の人が、この綿花畑に少しでも興味を持ってもらって、できれば実際に携わってもらえる事ができれば、綿に対する見方や考え方が変わって、きっと品質向上につながるはず。現場は本当に忙しいとは思うけど、どうにかやってもらいたいね。<br />
<br />
——困難を乗り越えて綿花畑を成功させてきた、その想いをしっかりとつなげていくようにしたいですね。。<br />
<br />
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」って感じかな。やればできる!<br />
<br />
——本日は貴重なお話ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile in-view">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>一志 勉 Tsutomu Isshi<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
長野県大町市生まれ。特技 40代まで公認テニス指導員、介護福祉士。趣味はソフトボール。<br />
1982年に前職の金融関連から転職入社。39年間勤務。紡績工程で重要部品であるゴムローラーを管理する職場に長く在籍。現在も同じく在籍し綿花栽培を担当。</p>
</div>
<div class="journal-overview in-view">
<div class="overview-title">renment journal vol. 004<br />
【想いをつなげる】美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</div>
<p>Date: 21.7.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">第三回<br />
コットンは、面白い</div>
<div class="post-text">【近藤】通常、糸を作るとき「太いところと細いところはカットしてつないで、悪いところは捨てましょう」という発想なんですけれど、watanomamaはそのまま生地になってしまうので、悪いところだけ除去ということもできない。だから丁寧に丁寧に扱って、もとから「不良品ゼロ」という前提で作るんです。そういう発想は非常に日本的で。100個の製品を作るんだったら、ヨーロッパでは105個送っておいたら不良率より多いからいいでしょう、という考えなんですけど、日本は100個といわれたら100個ちゃんとしたものを納めるというメンタリティがあって、それに近いものがありますね。<br />
<br />
【梶原】斬新な機械で、一般的ではない作り方をしていますよね。概念を覆していくというか。<br />
<br />
【近藤】watanomamaは、名前はフワッと優しいですけれど作る方は真剣勝負です。一個も不良品が出せないので。作り手側には、フワッとしていたら絶対できないぞ、という緊張感があります (笑)<br />
<br />
——そんな作り方をしてるのは、世界でも近藤紡績所だけでしょうか?<br />
<br />
【近藤】弊社だけでしょうね。このwatanomamaの製造方法も2021年3月末に特許が取れました。もっとも、あんなことをやろうと思う会社もなかったんだろうと思うのですが…。<br />
<br />
【梶原】それに、紡績工場でなければできないことですよね?編み物メーカーだと、ちょっとできない範囲だと思いますし、双方の中間点にいるようなイメージです。もうひとつ私が感銘を受けたのは、良い糸を作るために「紡績している間に綿をできるだけ触らないようにする」ということ。糸を運ぶときにも触らないで運べる方法や、あらゆる機械も工夫がされていて、実は触れなければ触れないほど品質が良くなるということも初めて知りました。この上質な糸ひとつ作るにも、繊細にストイックに努力されているのですね。</div>
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<div class="post-text">——コットンって、どんな素材よりも身近な素材で、これからもずっとそれなしでは生きられないほど生活になじんでいるもの。そのコットンにおいてもこれだけ幅広いクオリティがあるし、工程においても知らないことがいっぱいある…<br />
<br />
【近藤】そうです。我々が糸を作る工程でもいろいろありますが、この糸を使っていただいている取引先にも、まだ知られていないもの凄いこだわりや工夫がたくさんあるんです。そういうことをなかなか発信できなかったのですが、これからは作り手の方々の想いも一緒に発信しながら歩んでいきたいんです、このrenmentという場で。たとえば機屋さんや、ニッターさんと組んで新しいモノができて、それを知った消費者やアパレルの方が「こんなことができるんだ、すごい」と盛り上がっていけば、直接的に我々の利益にはならなくとも、日本の繊維やものづくりの利益になるのでは。renmentは、モノを売る場でありながらそういう想いや情報を発信することのできるブランド、というよりもプロジェクトでありたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】たしかに。「こんなことできるんだ、すごい」と、初めてwatanomamaに触れた瞬間、驚きました。コットンとは思えない薄さと軽さで。今までたくさんの素材に触ってきたけれど、まだまだ気づかされるものがあるということに嬉しくなりましたし、感銘を受けましたね。<br />
<br />
【近藤】こちらの生地(海島綿)は、本当に自分たちが作りたかったものです。一方こちらの生地(watanomama)はこんなものになるとは想像していなかった。<br />
<br />
【梶原】繊維の面白さというのは、ちょっとしたことでものすごく化けること。組織、密度、加工など工程の組み合わせ方で様々な個性が引き出せます。世界の素材を想像した幅広い視点で海島綿とwatanomamaを見ると、一見違う個性を持ちながらも、どこか似ている世界観があります。ストイックだけど柔らかな雰囲気で上品で丁寧な感覚に近藤紡績所らしさを感じます。私、仕事柄いろいろなパジャマを持っているんですけど、watanomamaは心地良くて、このパジャマを選んで着る確率が高いです。<br />
<br />
——このホテル(メズム東京)で採用されているローブも近藤紡績所の?<br />
<br />
【近藤】ええ、そうですね、watanomamaではありませんが。ホテルリネンには、クリーニングの工程の為に、伸びたり縮んだりしない織物が常識でした。しかし、それでは、寝返りを打った時に突っ張って目が覚めてしまうことがあるので、それを防ぐためにサイズがゆとりのあるサイズになっていることが多いのです。我々は、長年肌着用のニット糸を主に作って参りましたので、綿の良さ・ニットの良さを損なわずに工業洗濯に耐えられるようにしました。おそらくホテル業界初だと思いますけれども。綿の良さを生かしつつ、工業用洗濯(80℃~90℃)で洗って乾燥させるのには繊維に相当なストレスがかかるのですが、プレス機で絞って思いっきりプレスで押し付けて…と、非常に過酷です。ですから、普通なら馬鹿げてやらないようなものですが、こちらの支配人がご自身で本当に良いと思うものをこだわって作られているそうで、選んでいただいてありがたいです。いろいろなトライアンドエラーをしましたが、結果的に採用していただけるなんて。<br />
<br />
——普通の人ではやらない、馬鹿げたこと。かっこいいです。<br />
<br />
【近藤】馬鹿げたもので終わっちゃうといけませんが、出会いがあってよかったです。ホテル業界でどこも採用していなかったニットパジャマを採用して頂いたメズム東京様、そして非常に扱いにくい素材にも関わらず、試験を繰り返して、工業的に洗濯できるようにしていただいた、リネン業者である新日本ウエックス様との出会いがあったからこそだと思っています。自分一人、一社だけではできないことが、そういった想いを持った人々が集まることで、新たな驚きや感動を生み出せるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】これからも広がっていけばいいですよね。人とのつながりが、連綿と。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">コットンが抱える社会問題</div>
<div class="post-text">——これからは「発信する」使命があるということですが、コットンが抱えている社会課題はいかがでしょうか。<br />
<br />
【近藤】はい、我々が知らないといけないこともいっぱいあると思います。やはり、環境とどう付き合っていくかは避けては通れないです。紡績業はかなり電力を使うので。だからと言って、CO2フリーの発電だけですべての工場が賄えるかというと、日本の火力発電に多くを依存する電源構成から、電気代が3割から4割くらい上がってしまうので、全部を取り入れることはなかなか難しいというのが現実です。しかし、この比率を徐々に高めていくこともやっていきたいと思っています。綿も天然の繊維ですので温暖化が進むといずれは取れなくなってしまうとか、心配もあるわけです。我々の大町工場も冷たい地下水を使わせていただいているんですけれど、雪が降らなかったら地下水も出てこなくなってしまうので。<br />
<br />
——なるほど、綿栽培も気候変動と密接な関係にありますね。<br />
<br />
【近藤】カリブで作っている綿なんかも、海面が上昇したりハリケーンが多発したりすると採れなくなる場所もあるわけですから。環境問題や気候変動に対して、我々は何ができるのか。私も、会社も、消費者の方も、地球にいる人間としてどんなことができるだろうと、考えていかなければならない。まだ分かっていないことも色々ありますけれど、環境と向き合いつつ、お客さまにどうやって気持ちのいい綿製品をお届けするか。<br />
オーガニックも理想として素晴らしいとは思いますけれど、オーガニックだけで世界中の人々に綿製品を届けられるのか、食料がいきわたるのか、というと、そういうわけにもいかないので……そのバランスですよね。どんどん環境を壊してまで綿を作っていいとは思わないですけど、オーガニックだけでも足りない。持続可能な世界に向けて、我々自身ももっと学んでいかないといけない。renmentの認知度が高まっていけば、みなさまのご意見も広く承れるようになりますし、繊維が抱える課題を一緒に考えていきたいなと思っています。<br />
<br />
——伝えたいことをちゃんと伝わるようにするためのプラットホームとしての役割も大切ですね。<br />
<br />
【近藤】私が小さい頃は30年後には石油が無くなると言われていて、車にも乗れなくなると心配していました。今もCO2問題についてみんなで心配していますけれど、人類が英知を絞ればなんとか克服していけるのでは、悲劇的な結末にはならないんじゃないか、世の中より良くなっていけるんじゃないかと私は思っているのです。綿製品に携わるものとして、綿を作ることだとか、糸を作る工程で、自分たちにできることで貢献していきたいと思っています。まだ何ができることなのかは、正解は分からず考えつづけている状態ですけれども。<br />
<br />
【梶原】何をするべきか考えつづけるからこその明確さがあると思います。多分社員のみなさんも、外部で関わっている私たちも、その明確な想いに共感して、一緒に追求していきたいと思えるんですね。<br />
<br />
——課題はあるけど、未来はそんなに悪くない。<br />
<br />
【近藤】と、思ってますね。かつての綿の栽培や紡績の歴史を紐解くと、プランテーションで綿を作って、産業革命が起こって、毛紡績や綿紡績が始まった。その影には奴隷がいたり、環境破壊があったり、労働者の劣悪な環境があったりしたことは無視できません。日本でも、女工哀史のように、紡績工場の環境が劣悪だった歴史もありました……昔は中学を卒業した地方からの人が千人単位二千人単位で働いている時代もありました。、その時に全く問題がなかったとは断言できないですし、それこそ、パワハラやセクハラもあったかもしれません。ですが、大きな時の流れの中で、工員さんたちが働きながら高校に行って、高校の資格を取って、家庭に戻られたわけですけれども、その方たちのお子さんっていうのは、普通の高校を出たり、大学を出たり、親の世代より良くなってきているとも思います。環境問題も、日本はでは四日市喘息など公害もありましたけれど、今では空気も非常にきれいになって窓を開けて話しができています。さまざまなショッキングな本が売れたりもするんですけれども、私は、基本的に世の中は……常に新しい課題はどんどん出てきますけれど……長い目で見るとより良くなってきている思いがあります。環境についても、今までのように好き勝手やっていてはなりませんが、人類全体としては乗り越えていけると思っていますし、乗り越えていかなきゃいけない。世の中には人それぞれ、会社それぞれ、役目があると思っていますので、その中で我々は、ものづくりをしながら役割を果たしていきたいと思っています。<br />
<br />
——現実は厳しいけれど、そこに希望が感じられるのは、モノや人を育てていらっしゃる方だからでしょうか。綿を作る、糸をつむぐ、編む、織る、染める、あらゆる人の存在を横に感じているから、悲観的になってる場合じゃないのかもしれません。希望の場所ですね、renmentは。<br />
<br />
【近藤】何でもかんでも、簡単でバラ色だとは思っていないです。規制や制限など我慢しなければいけないことが当然あると思いますけれど、そのなかでも世の中はよくなってきたと思ってますし、これからもより良くなれると思っています。</div>
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<div class="post-title">コロナ禍で感じた日常のありがたみ</div>
<div class="post-text">——梶原さんはコロナ禍に何を感じましたか?<br />
<br />
【梶原】新日常が生まれている実感があります。普通にあたりまえにあったことが、あたりまえじゃなくなるということを世界中が同時に体験し、価値観の変化が加速化したと思います。気づく、見直す、立ち戻る。そして日常に感謝する気持ちが芽生えやすくなったと思いますね。同様に、コットンもいつもあたりまえのようにある、永遠にある。コットンの先なんて考えなくても必ずそこにある。という存在だったのが、気候変動によって努力をしなければ失われる可能性がある。毎日心地よいと思って身に着けているものが、100年後に同じようにあるとは限らないと、気がつきやすいタイミングになったとは思います。コロナも、ある種の警鐘だと思いますし。<br />
<br />
【近藤】あたりまえだと思っていたことが、如何に有難いことだったかに気づきましたね。『ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリの著書)』か、あの本の中ではパンデミックは克服したみたいなことを冒頭に書いていましたけど、現実起こってしまったわけですよね。ただ、不幸中の幸いだったのは、もし、これが数十年前に起こっていたら人類は成す術無く、DNAの解析は現代のように進まず、ワクチンもすぐには作られず、リモートワークも出来なかった。そういう意味ではある意味人類はギリギリ最悪の時ではなかったのかもしれません。今のままでは、より良くなる前にこの世界が終わってしまうよっていう警告なのかとも感じるのです。<br />
<br />
【梶原】あたりまえだと思っていたことに気づく、グレートリセットのときですよね。コロナの前から、10年後、30年後の気温上昇にともなう環境の変化について欧米ではディスカッションが活発でした。テキスタイルの商談でも真剣にリサイクルの開発や素材のトレーサビリティについて話をしていましたが、日本を含めアジアではまだ情報が少なく個々の危機感は薄い印象でした。ただこのパンデミックが世界で同時に起こり、人の動きが停止することで自然環境が回復することを実感した人は多かったと思います。<br />
<br />
——今までずっと変えたいなと思っていたけど、なあなあで来ていたこと。それを変えるタイミング。<br />
<br />
【梶原】生活も、モノづくりも、ゴミ廃棄のことも、ますます問題意識が高まっていくと思います。<br />
これから、人と自然の関わり方を試行錯誤しながらデジタルを活用した暮らしのバランスが益々追求されていくのではないかと思います。</div>
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<div class="post-title">renmentのめざすもの</div>
<div class="post-text">【近藤】ここに、ちょっと面白い海島綿の生地があるんですけれど…梶原さんに触っていただきたくて。<br />
<br />
【梶原】初めて触ります…海島綿の印象をそのまま形にしたような滑らか感とツヤ感ですね。絶対的な個性があるのですが、かつ軽さも感じる。海島綿ってなんで軽さを感じるんでしょうね。非常にキレがいい感じ。<br />
<br />
【近藤】ちょっとだけタネ明かしをさせていただくと、糊をつけずにシャトル織機でゆっくりゆっくり丁寧に仕上げています。シルケット(アルカリで膨潤させる加工法)とか、そういうことはしていない。シルケットをすると繊維がふわっと膨らむんで、ふっくら感がでて、誤魔化せてしまうんですけど、これはあえて何にもしてない。料理にお塩だけつけて、いただく感じです。<br />
<br />
【梶原】やっぱりストイックですね…。柔らかいし、艶やかだし、よくわからない人が触れても素だとは思わないですね。<br />
<br />
【近藤】素じゃないと、見た目はいいんだけれども化繊と同じような感じになってしまって。<br />
<br />
【近藤】話を元に戻しますと、renmentをどんな場にしたいかということですが。織機を織っている機屋さんや、加工している染色工場の方たち、さまざまな作り手たちが「こんなものを作れたらいいね」とか「これを作ったらワクワクするね」という想いを寄せ合って仕事が生まれる場にもなるとといい。「大変なことでも、面白そうならやってみよう」という想いのある人たちに集まっていただきたい。何より、それをお客さまに知っていただきたい。ここから新しいものを生み出して、心に訴えかけるようなものを作っていきたいのです。環境の問題だとかも考えていきたい。ちなみに私、お酒は強くないんですけど、利き酒は好きでして…利き酒をすると味の違いがわかるじゃないですか。繊維に関しても、加工したもの加工してないもの、さらに全然違うものなどを比べて体験していただけたらいいなと思います。</div>
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<div class="post-text">——もうひとつ別の生地が横にありますが、そちらはwatanomamaですか?<br />
<br />
【梶原】これはwatanomamaの生機を加工しています。概念を打ち破るような真逆の視点をもった開発も、ときに意外な効果を生み出す可能性があります。そこから、次の発展の道も見つかるのではないかと思います。<br />
<br />
【近藤】やっぱりみなさまがワクワクするようなものを作っていきたい。もっとやってやろう、とスイッチが入るようなものを。機械と人間が違うのは、機械はとにかく淡々と与えられたことをやるけれど、人間は、時に失敗したり、気分が乗らないとこともあったりしますが、きついけど頑張ろうとか、ここにいる人たちとつながって一緒にやりたい、という想いは機械ではなく人間だからこそだと思っています。今はコロナの状況でなかなか現場には行けませんが、落ち着いたら工場の現場で作っている工程だとか、使っていただいているみなさんで、是非つながってもらいたいと思ってますね。<br />
<br />
【梶原】近藤社長をもっともっといろいろ人に知ってもらいたいんです、私としては。一番想いがある方の言葉をコットンが好きな方々に繋げていきたいです。モノづくりに携わる方々が想いを発信していくことは、日本がテキスタイル産業を活性化し継続していくために、これからもっと大事になると思います。<br />
<br />
【近藤】私は、本当は人前に出るのが得意ではなくて…でもやっぱり伝えなくちゃいけないと。それが私の仕事であると思うし、若い人たちにも伝えていきたいと思ってます。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>近藤大揮<br />
(株式会社 近藤紡績所 代表取締役 社長)<br />
<br />
ブランドアドバイザー 梶原加奈子<br />
(株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役 社長)</p>
<span>北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。株式会社イッセイミヤケ・テキスタイル企画を経て渡英。王立芸術大学院RCAにてMA取得。2006年帰国後、札幌と東京を拠点に(株)KAJIHARA DESIGN STUDIO設立。国内外でクリエイティブディレクター&テキスタイルデザイナーとしてブランディングや商品企画に関わり、札幌の自然のなかに複合施設COQを立ち上げる。日本のものづくりの継承を考えた活動や未来に向けて新たな価値観を創造することを通して、テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしのなかに提案している。<br />
<a href="http://www.kajihara-design.com" target="_blank">http://www.kajihara-design.com</a></span></div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 003<br />
【対談・第三回】連綿とつむぐ、物語のはじまり。</div>
<p>Date: 11.6.2021<br />
Text: Mika Kunii<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: mesm Tokyo</p>
<span>本対談にあたっては「メズム東京 オートグラフ コレクション(<a href="https://www.mesm.jp/" target="_blank">https://www.mesm.jp/</a>)」のゲストルームをご提供いただきました。メズム東京のゲストルームでは、renmentとのコラボレーションで生まれたバスローブ兼パジャマ「KIMONOローブ」が提供されています。着物から着想を得たデザインの「KIMONOローブ」は、綿わたニット素材で肌にやさしく、うっとりするようなしっとりさらさらな肌触りを実現しました。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/journal/detail/1"><span class="thum"><img alt="【対談・第一回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/1.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第一回】はこちら</span> </a></li>
<li><a href="/journal/detail/2"><span class="thum"><img alt="【対談・第二回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/2.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第二回】はこちら</span> </a></li>
</ul>
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'SubTitle' => '愛媛県今治市は約120年間、タオルづくりの聖地として、タオル産業の発展を担ってきた。その背景には、若手後継者で構成された「今治タオル青年部会」の存在がある。代々受け継がれるタオル産業の未来を担う青年部会の取り組みと共に、青年部会が今回コットンの最高峰と言われるカリブ産シーアイランドコットンを使い、とことんこだわりを持って作った“ おんまくええタオル”を合せて紹介していく。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">今治タオル青年部会とは?</div>
<div class="post-text">国内最大規模のタオル産地にして、今や国産の高品質タオルの代名詞となった「今治タオル」。今治タオルでは独自の品質基準を設けており、その使い心地は国内外で高い評価を得ている。今治のタオル産地としての歴史は長い。1886年に矢野七三郎が「伊予綿ネル」(綿織物を起毛した織物)を完成させ、その後、綿ネル製造事業者の阿部平助が綿ネル織機を改造してタオルづくりをはじめたのが今治のタオル産業のルーツといわれている。以来、約130年にわたってタオルづくりが行われてきた。そのため、今治には何代も続くタオルメーカーが多く、100年企業も珍しくはない。</div>
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<div class="post-text">その代々続くタオル産地の背景に、今治タオル青年部会(以下:青年部会)がある。青年部会は、「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」を目的に1963年に立ち上がった。現在は45歳以下の若手経営者で構成され、タオルメーカーや染色、刺繍業など今治タオルに関連する企業から35人(*2022年3月取材当時)が加盟している。定期的に外部講師を呼んでセミナーを催したり、市場研究や産地の将来についてブレインストーミングを行っている。また、地元工業高校との交流授業にも取り組んでおり、生徒とともにタオル商品開発のディスカッションを行うなど、地域社会への貢献も行ってきた。青年部会副会長を務める みやざきタオル(株)の宮崎専務は「タオル屋っていうのは結構孤独な仕事だと思っているんです。でも青年部会に行ったら僕は嬉しかった。たまたまかもしれないけど、タオル屋に生まれた者同士が多くいたしね。会社の歴史とか規模はみんな大なり小なりあるんですけど、すごく愛着を感じます。」と話してくれた。</div>
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<div class="post-title">挑戦のはじまり。</div>
<div class="post-text">青年部会が新たなチャレンジとして2017年から始めたのが、青年部会オリジナル製品の開発だ。各社がアイデアを出し合い製品を企画。2017年から2018年にかけてタオル生地で作ったパンツを企画。2019年から2020年にはタオル生地Tシャツを製品化し限定数で販売したところ、すぐに売り切れてしまった。またメンバーの皆で企画をする意図に「タオル生地のTシャツを1社だけでやっても広まらない。例えば10社がやったら10種類のTシャツができる。そうすれば商品の棚を1つ埋められ、お客様もさまざまな選択肢で買ってもらえる事ができる。商品が広がることによって、さらに今治タオルが広がるきっかけにつながる」という考えがあった。そして、第3弾にあたる次の製品企画を検討している時に話題に上がったのが、繊維の宝石と呼ばれているコットン、カリブ産シーアイランドコットン(以下WISIC)であった。WISICは年間の生産量がコットン全体の10万分の1という大変希少価値の高い素材で、コットンの中でも最高の繊維長を誇ると言われ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌ざわりを持つ。WISICで作られた製品は、英国王室の御用達として名高い。</div>
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<div class="post-text">今回の取り組みが、今治のタオルメーカー各社がWISICを取り扱うきっかけになれたら良いという思いもあったが、以前にあったルールの影響で、今治のタオルメーカーはWISICを扱ったことはほとんどなく、またコスト面を考えてもハードルが高いことも事実だった。実際にサンプル用の糸を手配するだけで100万円ほど掛かってしまう。その為、良い糸だという事を知っていてもノウハウがないとWISIC開発の一歩が踏み出し辛い。そこで、コストやリスクを考慮する必要のあるビジネスベースではなく、今治産地を盛り上げるために青年部会の取り組みとして開発をしてみたらどうだろうかという意見が出た。今回の企画を主導した(株)藤高の藤高代表(以下:藤高代表)は「以前のルールでは使えなかった“コットンの最高峰”が、ルールが緩和されることとなって使えることになったのに、今治タオルには商品がない。以前からとても良い糸というのも知っていたから、今治を代表するタオルでアンテナショップをやっている以上は、そのWISICを外すわけにはいかんでしょうと。今回の青年部会の企画としてはふさわしいはず。まずは青年部会でベースとなる製品を作っておけば、今後産地でかならず広がっていくのではないかと。その意図で青年部会へは今回の企画はWISICでいきますと提案しました。」と話してくれた。こうして、最高峰の素材“カリブ産シーアイランドコットン”を使って、技術の限りを詰め込んだタオル開発プロジェクトが始まった。</div>
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<div class="post-title">手間暇を惜しまない。</div>
<div class="post-text">タオルを作るうえで基礎となる“織る工程”は塚本綿布(株)の塚本専務が担当した。「一般的な今治タオルより20%ほど密度を高く織ることで、下地にコシが出てしっかりとした仕上がりになるんです。」今治産地の数あるメーカーの中でも、この密度でタオルを織れるメーカーは、ごく一部に限られるとのことだ。肌に直接あたるパイル糸にもこだわった。糸の加工を担当した藤高代表は「WISICのタオルを作製するにあたって、素材の良さをシンプルに引き出すことが一番のコンセプト」と語る。撚り(より)が少なければ単純に糸は柔らかくなるが、耐久性が劣る。丁度良いバランスになるように、絶妙な糸の撚りを追求した。柔らかい風合いをできるだけ長持ちさせるための工夫だ。さらに、製造の仕上げとなる洗いの工程では、従来高温の熱湯でタオルを洗うところを、一晩かけて低温の湯の中に漬け込む方法で洗っている。「温度を上げると綿の繊維が壊れてしまうんです。温度を極力上げないようにして、綿へのダメージを少なくしています」。非常に時間も手間もかかる方法だが、よりWISICの良さを引き出すためには手間暇を惜しまない。藤高代表曰く「実際使ってみて思ったんですけど、無撚糸のタオルは冷たく感じないですか?水は吸ってるんだけど、微妙に水滴が残ってるのか、なんか冷いというか…このタオルのあえて無撚糸までいっていない超甘撚りということで、無撚糸のそのような欠点がなかったんですよね。拭いてても、すーっと肌にパイルがいっぱいあたって、パッと水を吸ってくれて、しかも柔らかい。絶妙なバランスやったんですよ。塚本綿布さんのタオルの規格があった糸番手で作れてほんとよかったです。」とのこと。</div>
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<div class="post-text">しかし今回のタオルの制作を進めるにあたり“タオルのパイル抜け”の問題がおきてしまった。今回使用している“最高の繊維長誇る糸”WISICならではの悩みどころで、糸自体に毛羽(ケバ)がほとんどなく滑りやすくなってしまい、パイルが抜けてしまう。最高峰であるが故のジレンマ、綺麗で良い糸だからこそ起きてしまった問題だった。初めてサンプルを織る時点でパイル抜けが起きないように密度を少し上げたが、予想以上に抜けが多かった。更に限界まで打ち込み密度を上げたり、経(タテ)糸の番手変更など、様々な微調整をして対策を行い製品化を進めた。それでも本番では軽度の抜けは発生してしまったが、一点づつしっかり手間暇をかけて補正を行って良いものに仕上げた。もちろん糸の番手を太くすればパイル抜けも減っていただろうが、それだとWISIC本来の良さを損なってしまうので、こだわりのある良いものを作る為に、通常より手間暇をかける方をあえて選んで製品化につなげた。</div>
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<div class="post-title">こだわりの製品が完成。</div>
<div class="post-text">こうして、今治の各タオルメーカーがそれぞれ意見を出し合って皆で協力をし、糸の製法から仕上げ方、手すきの和紙の現地まで足を運び決めたパッケージに至るまで、手間暇をかけ自分たちが良いと思う“こだわり”を詰め込んだタオルを完成させた。その名も「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」。“おんまくええ”とは方言で“めちゃくちゃ良い”という意味。手にした時の感動を、ストレートに伝えたいとの想いから命名した。出来上がったタオルを触ってみると、手触りはふんわりと柔らかく軽いが、芯にしっかりとしたコシがありボリュームもしっかりある。そして、WISIC特有の艶やかな光沢がそのまま活かされているのが特徴だ。</div>
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<div class="post-text">この完成した「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」は、先日 今治タオルオフィシャルショップである本店、南青山店及びオンラインストアでの販売が開始された。オンラインで用意した在庫は、ほぼ完売。店頭でも好調に推移をしている。アンケートでも購入の決め手が「品質」が圧倒的に多く、WISICという最高品質の糸を使い、ここまでの手間暇とこだわりが詰まった商品であれば、むしろバスタオルで2万円は、価格以上の価値を感じる人の方が多かったのかもしれない。「これだけ良い結果が出てるんで、価格に見合う商品をつくれば売れるんだということを、認識してもらうことは青年部会、今治にとって必ずプラスにつながるはずだ」と藤高代表は考える。また青年部会の広報が積極的な活動を行いSNSでの発信に加え、様々なメディアにアプローチをかけた結果、発売当初に、新聞など様々な媒体に載った事が更に販売の後押しをしたといえる。そして今回の製品の開発をきっかけに、今治のタオルメーカーからWISICを使った「おんまくええタオル」の後継タオルに挑戦したいと手が挙がるなど、少しずつではあるが、今回のタオルを作った想いが形になってきている。</div>
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<div class="post-text">完成したタオルを前に、改めて今回の「おんまくええタオル」企画の中心となった藤高代表に、タオルを手に取ってくれる人に贈る言葉を尋ねた。「毎日肌に触れるものだからこそ、そこに込められた想いとか、こだわりを感じてほしいです。そして、今治のことや、WISICに興味を持って、好きになってもらいたいです。」今治タオル青年部会のメンバーは、所属する企業の規模も大小さまざまで、時にはライバル企業となる場合もある。そんな中で、今治タオル産地という枠組みで若手が集まり、メーカーの垣根を超え、産地を盛り上げよう、未来につながるような取り組みをしようと語り合っている。今治タオルの伝統を受け継いだ若い世代が支えあい、語り合い、切磋琢磨し続ける仲間がいる。だからこそ、今治のタオルは今後も進化し続けていく。そうして今治産地全体で作り上げた価値が、高い品質に裏付けられた「今治タオルブランド」として、今後も産地を守っていくのだろう。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>今治タオル青年部会<br />
<br />
愛媛県今治市で「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」目的に、1963年に創設した各企業の若手後継者の団体。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 008<br />
【つなげていく人】<br />
企業の垣根を超え、仲間と共に新しいモノづくりに挑戦する「今治タオル青年部会」の記録。</div>
<p>Date: 21.07.2022<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: imabari towel youth group</p>
<span>*今回の取材させていただきました今治タオル青年部会が作った「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」を、特別に数量限定にて本サイトのオンラインストアにて発売させていただける事となりました。商品ご購入ご希望の方は、本サイトオンラインストアもしくは、下記より商品ページにアクセスをお願いいたします。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2203"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_01.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル</span> </a></li>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2204"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_02.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル</span> </a></li>
</ul>
</div>
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'SubTitle' => '静岡県 浜松市を含む遠州地域は古くから綿織物が盛んで「繊維のまち」といわれ、今でも他にはない特徴的な織物をつくる工場が多く残っています。その土地で技術や経験を活かして、敢えて旧式の機械を使い、生産性にこだわらない上質な織物をつくり続けている鈴木利幸織布工場の鈴木利幸社長 。どのようなこだわりや想いを持って仕事を続けてこられたかを実際に工場を訪問してお話をお伺いしてきました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">夫婦二人、半世紀前の織機と共に</div>
<div class="post-text">――はじめに、工場のなりたちをお伺いしてもいいですか?<br />
<br />
当初は別の浜松の織物工場で働き始めました。ですが、工場が1年で閉鎖されてしまったので、また別工場で4年ほど奉公をやってからこの場所で、今と変わらない大きさで工場を始めました。その時が昭和50年ですので、今年で創業46年になりますね。元々実家が糸に糊をつける仕事をやっていたり、母親も糸を綛(かせ)から管に巻く仕事「管巻き」をやったりと、いつも身近に糸がありました。私が小学校6年生の時に父親が亡くなってしまい、母親のやっていた管巻きでは食べるのも苦労していたので、少しでも儲かる着物の小幅織物を始め、気づいたらこの糸の世界に入っていたという感じですね。独立しようと思ったのも自然の流れかと思います。つい最近までは私の叔父から紹介してもらった仕事を多くやらせていただいていて、その会社が無くなる最後の最後まで私が残って仕事をやらせてもらっていましたね。</div>
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<div class="post-text">――工場には何台も織り機がありましたが、他の従業員の方は何名くらいいらっしゃるのですか?<br />
<br />
昔からとーちゃん、かーちゃんの二人で。ずーっと。<br />
<br />
――お二人だけで、これだけの機械を動かすのは大変そうですね。特に工場には古い織機や機械が多くあるようでしたが、どのくらい古いものがあるのですか?<br />
<br />
別の会社で使っていた織機も中古で持ってきていますので、モノによっては50年以上経っているでしょうね。ここにしか残っていない機械などもあると思うね。型式はトヨダG3 という、TOYOTA の昔の会社名のものを使っていたりしますよ。なんせ昔の機械なので、整備や故障など心配をしていますが、何とかやっていけてますね。ここには4台のトヨダのシャトル織機(*1)が残っています。昔は同じものが全部で10台ありましたが、20年位前に時代の流れで6台はレピア織機(*2)というものに替えました。普通のレピア機とは違って、坂本式織機100T を元にした「改造レピア機」というものを導入しています。専門的に言うと、本来シャトル織機である坂本式織機のコップチェンジ(*3)部分を改造して、両側から糸の受け渡し装置が出るようにしてレピア織機に改造したものですね。<br />
<br />
(*1)シャトルと呼ばれる道具を経糸の間に通すことで緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*2)シャトルを用いず、レピアと呼ばれる糸の受け渡し装置を用いて緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*3)シャトルの中の糸巻きの糸が無くなった時、糸巻きを交換すること。<br />
<br />
――一部は博物館級のものもあるんですね。それほど古い機械をお使いになる理由はなんでしょうか?<br />
<br />
生地に凄い特徴がありましてね。このトヨダG3っていう織機を使うと、織物が凄く柔らかく仕上がるんですよ。津田駒製など他のメーカーの機械は生地が「ピンッ!」と立つので、それはそれでいい生地なのですが、うちにある古い機械で織ると「フニャッ」とする。たとえ生地の組織が同じで、工程も設定も同じようにやっても、触れば違いがすぐに分かる。この独特の柔らかさがこの織機の特徴なんです。自分は昔から他とは違う少し変わった物が好きなんですよ。先ほど言った改造レピア機を導入する時にも、当時色々と他の機種などの誘惑があったんですが、やっぱりこっちの方が面白い魅力があって、結局改造レピア機を導入する事にしたんだよね。改造、つまり昔の機械は自分で手を加えられる世界だからいいんだよ。最新鋭だとコンピューター制御になっていて細かいところまで手が出せないでしょう?<br />
<br />
――なるほど。手を加えられるところが、あえて古い機械を使う理由なのですね。</div>
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<div class="post-title">古い機械を使い続けるということ</div>
<div class="post-text">――織機を動かしている時は、どのような事に気を付けていますか?<br />
<br />
ボタン押したらずっと動いてるわけじゃないから、そのまま動かして放置していくわけにはいかないんだよね。例えば、機械はボルトで留まっているけど、動いてる間に必ずボルトが緩むからね。機械が動くガチャンガチャンという振動で少しずつ部品がすり減ってしまうこともあるしね。常に大丈夫かな?って確認している。以前、一週間くらい旅行に行ったことあったんだけど、その時にはかーちゃんに機械の運転を任せたんだ。当然、行く前にはボルトを締めていったんだけど、帰ってきて確認したら見事に緩んでた。古い機械って、そういう所が難しい。だから管理。やっぱり管理が大切だね。<br />
<br />
――目が離せないのは大変ですね。他に工夫をされている事はありますか?<br />
<br />
糸にあわせて機械を調整することだね。糸が違うと織れ方が全然違う。ただ入ってきた糸を機械にかけるだけじゃあ満足できない織れ方になるので、開口の閉じるタイミングを変えたり、口開きの幅を大きくしたり小さくしたり、機械をあっちこっちいじってる。それは毎回毎回織物に合わせて調整していますよ。たくさんいじる部分があるし、やり方も色々とあってね。そりゃ苦労して、ままならないときもあるよ。でもただ「出来ない、出来ない」と言ってるだけじゃなく「何とかしたい」といって機械をいじる。その結果が経験になる。かえっていじりすぎて失敗する事もあるけど、それも一つの経験だからね。それをあえてやる人になりたいね。<br />
<br />
――今まで積み重ねた経験があるからこそ、素晴らしい織布を作れるのですね。<br />
<br />
それでも、同じ事やっているつもりでも色んな問題が起こるから、なかなか100%上手くはいかないね。古い機械を使ってやっていくのは、大変だけどそれ以上のやりがいや面白さもあるかな。<br />
<br />
――なるほど。鈴木さんの織布や織機に対する想いが伝わってきました。</div>
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<div class="post-title">遠州のモノづくり精神</div>
<div class="post-text">――鈴木さんを始め、遠州の産地にはそういった細かい工夫をされる方が多くいらっしゃる印象があります。遠州の産地ならではの土地柄なのでしょうか?<br />
<br />
この土地は、昔から会社組織って多くないんです。個人で工夫してやってる人が多くて、機械いじるのが好きな人が長くやってるような。そういう人が遠州には多いんです。会社組織の中でできる事は限られちゃうから、特徴のある生地など、他にはない織物ができやすい。そういう部分はあると思います。まあ、好きで色々な事をやっているだけじゃ儲からないんだけどね(笑)。<br />
<br />
――私たちのrenmentプロジェクトも「この先の100年を考える」ことから始まっています。このような想いや技術はこれからもしっかりと残していきたいです。<br />
<br />
この土地でこのような仕事をしている人のほとんどが私らの世代です。少し下の世代の人もいないわけじゃないけど…ぽつんと若い人がいても40代くらいで、若い子は本当に少ないね。これからのことを考えると、人がいなきゃ産業自体がおぼつかない。本当に若い子でやりたいって子が出てくりゃいいけどさ、なかなかいないね。おかげ様で二人はまだ元気だけど…後継者がいないよね。どうしても若い人には給与の水準とかも必要でしょうし…</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">――若い人には工場を見てもらって「あの人が想いを込めてやってるから、この製品ができるんだ」という事を実感する機会を設けてもいいかもしれませんね。<br />
<br />
工程だけみたら面倒くさいことが8割、9割で、やりたがる人は少ないかもしれないけど、色々と自分で工夫して考えれば良いものができるっていう事を知ってもらえれば良いね。最初から面白い仕事なんてないし、義務でやらされているだけの事なんて、どんな仕事でも面白くないよね。面白い仕事をするではなくて、仕事を面白くする。それが大事だと思うよ。<br />
<br />
――最後に鈴木さんの仕事を象徴するようなお言葉をいただけました。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>鈴木 利幸 Toshiyuki Suzuki<br />
(鈴木利幸織布工場 社長)<br />
<br />
静岡県浜松市生まれ。昭和50年、自宅敷地内に織布工場を構え、以来夫婦2人で10台の旧式織機を扱う。今回、renmentでは旧式織機でしか出せない独特の風合いを求め、海島綿を用いたブロード生地を製織いただいた。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 007<br />
【つなげていく人】<br />
博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは</div>
<p>Date: 22.09.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi</p>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<br><span>鐘と太鼓の音響く徳島。<br>縫製技術の継承で紡がれる、<br>想いのリレー。</span>',
'SubTitle' => '今回お話を伺った斎川千浪さんは、renmentのTシャツやパーカーを縫製しているKSプランニング徳島工場で、長く縫製の技術を数多くの人に指導してきました。生まれも育ちも生粋の徳島っ子の斎川さんに、徳島の魅力、お仕事をされる上で大切にしていることについて、お話を伺いました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">生まれ育った徳島の暮らし</div>
<div class="post-text">--斎川さんは、工場がある徳島県のご出身ですか?<br />
<br />
はい。生まれた時から徳島県に住んでいます。この工場より少し北の板野町というところで生まれ、結婚してからそちらの近くに家を建てました。娘が山口の大学に行ったので、今は私の母と主人、それと犬1匹で住んでいます。<br />
<br />
--生粋の徳島っ子ということですね。是非おいしい食べ物や名所など教えていただきたいです。<br />
<br />
有名な場所だと鳴門の渦潮やかずら橋ですかね。食べ物だと鳴門金時芋が有名です。それ以外だと、そば米汁って知ってますか?家庭料理なので飲食店ではあまり見かけないですが、道の駅の食堂とかだったらあるかもしれませんね。作り方は、醤油ベースに鶏肉と人参やしいたけの野菜、こんにゃくにちくわ、最後にそば米を入れて煮て完成です。家庭でも簡単に作れる料理ですよ。<br />
<br />
--初めて聞きました。食べてみたいです。<br />
<br />
素朴な味わいの徳島の郷土料理ですね。まあ、なんだかんだ言っても徳島といったら、やっぱり阿波おどりですね。空港の名前も徳島阿波おどり空港というくらいですから。時節柄、残念ながら阿波おどりは開催されなくなってしまいましたが、いつも夏になったら徳島駅の駅前で賑やかにしていますよ。私も小さいころは飛び入りで参加して踊っていました。<br />
<br />
--阿波おどりは、飛び入りで踊れるものなんですか?<br />
<br />
海外からの観光客の人なども飛び入りで参加して踊れるレーンもあるので、そういったところで参加していました。徳島人は鐘の音や太鼓の音を聞いていると自然と踊れるようになっとんですよね。小さいころからテレビで見ていたり、運動会で踊っていたりしていますから、自然と体が動くんですよ。</div>
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<div class="post-title">教えることの難しさ</div>
<div class="post-text">--斉川さんがこちらの工場で働くことになったきっかけを教えてください。<br />
<br />
高校卒業と同時にこの工場に入社しました。きっかけは就職する時に同級生の友達がおったんですけど、その子は縫い物が得意で手先が器用だったので、縫製の仕事に就くということを聞いて。じゃあ、その子が行くんだったら自分も行く!という感じの単純な理由だったんです。それと、この工場は昔から子供服を多く扱っているんですけど、子供服ってTシャツとかスカートとか色々な種類があってカラフルでとても可愛いんですよね。この工場では裁断から縫製までやって、最終的に可愛い製品が出来上がっていくところまで携われる。それがとても魅力に感じたんです。<br />
<br />
--今はどのようなお仕事を担当されているのですか?<br />
<br />
縫製担当で、現場でオペレーター(実際に製品を縫う人)の技術指導をしています。オペレーターは現在13人で、年齢は二十歳から一番上の人で59歳の人で幅広くいますね。技術指導ができる他の人にも手伝ってもらいながら、みんなを指導してまわっています。簡単なところは5年目などで技術習得しているオペレーターに託して代わり教えてもらったりして、自分は主に新入生や中途で新しく入ってきた人に教えています。技術指導をするようになったのは二十歳くらいから少しづつなんですが、30歳のちょっと前くらいから管理職という立場で指導をするようになりました。高校を卒業してからはここ一本で長く務めているので、どんなミシンがどこに何台あるかとか、この工場の事はほとんどの事が分かりますね。<br />
<br />
--年齢層が幅広いのでコミュニケーションをとるのが大変そうですね。<br />
<br />
私と年代が同じくらいの人とは話が通じやすいですが、自分と娘と同じくらいの歳の人には言葉とかも選ばないとうまく伝わらなかったりします。メリハリをつけて技術指導をしなくてはいけないので、そういう所では苦労していますね。また、指導する立場というだけで少し怖がれるところもあるので、何かあって困った時は相談したり話かけやすいように、できるかぎりニコニコしているように心がけています。実は自分も最初は人見知りで話すのが苦手だったのですが、それでもやっぱり年を重ねるうちに話していかないといけない立場になったので、自分なりにそうしていかなあかんという気持ちでがんばっています。</div>
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<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo04.jpg" /></div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo05.jpg" /></div>
<div class="post-text">--お仕事をされる際、大切にしていることはありますか?<br />
<br />
いつも効率よく技術指導して、売上をあげることを考えています。やはりそこがずっと課題ですね。実際の数字として出てきたものはごまかしがきかないので。1日にこれだけしかできなかったでは困るし、一秒は一秒、一分は一分、時間は取り戻せないからシビアに教えていかないとですね。昨日より今日、今日より明日と一枚でも多く縫えるようにすることが私の役目なので、指導する立場としてできるだけ早く習得してもらえるように、私も考えて教えていく事が大事だと思っています。<br />
<br />
--指導にあたって心がけていることは何ですか?<br />
<br />
新しく入った子にも早く先輩と同じ技術を習得してもらうために、その子の癖とかで教え方を変えたり、何がその子に向いているかを見極めて、習得した技術がさらに伸びると感じたら他の担当へと変えたりと、いろいろ考えますね。ミシンで縫う時の手付きも、教わる側が見やすいように気を付けたり。あと、私は右利きなので、左利きの人に指導するときは難しいですね。そうやって一人一人、その人の縫い方をよく見て、その人が縫いやすいように工夫をしながら技術指導をしています。ですから、前に一度に新しい子が5人も6人も入ってきたときは大変でした。一対一ならいいですが、全員平等に見ないといけないですからね。ひとりづつに個性があるように、ミシン自体にも一台一台に癖があって同じ機種でも扱いが違ってきます。特に私が入ってくる前からある古いミシンは、押さえ金やアタッチメントを生地の厚さに合わせて削ったりして調整していて癖がついていたりしてますので、人が多いときは古いミシンでも使わないといけなくて、同じように調整してもらっても癖があるから、オペレーターから「縫いづらい」という声も上がってきますね。そういう時はモーターやペダルを変えたり、手の持ってき方で調整して使ってもらっています。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo06.jpg" /></div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">--工夫されながら、一人一人に合わせた技術指導をされているのですね。<br />
<br />
指導している子が今までできなかった技術ができるようになってきたときは、教えててよかったなぁと感じますし、教えた技術で「やりやすい」と言われたらやっぱり嬉しいですね。高校から卒業したてで初めて働く新しい子は、まだ幼いので1ヶ月、2ヶ月、そして半年と少しづつ成長している姿が身近で感じられる事が喜びですね。</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">大切にされる服とは</div>
<div class="post-text">--服作りに対する想いやエピソードなどお聞かせください。<br />
<br />
この工場で作った製品の話ではないんですけど……娘が小さい時には、よくスカートなどを縫ってあげて履かせていました。ぴったり合うように採寸してワンピースをオーダーメイドで作ってあげたりしました。他の子と違う特別な服を着せてあげられたのは、この仕事をやっていて良かったなと。娘も、誰が縫ったの?と聞かれて「お母さんが縫ったの」と答えられて鼻が高かったみたいです。それに、仲の良かった友達の子供も女の子だったので、お下がりをあげたりしていました。私が縫った服をその子が着ているのを見て、もう一度嬉しくなりましたね。そうして、たまたま他の友達の子供も女の子が多かったので、作った洋服は全部あげてしまいました。手元には一枚も残っていませんが、そうやって代々リレーのようにして長く着てもらえて良かったです。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210831/photo08.jpg" /></div>
<div class="post-text">--服がバトンタッチされていくリレーは、すごく素敵ですね。<br />
<br />
同じように、ここ徳島工場に昔からある社訓には「心がこもった物づくり」という言葉があります。作っている製品はオーダーメイドではないけれど、その中の1枚はひとりのお客様しか買えないものだから、少しでも長く着てもらえるように、一枚一枚こだわって慎重に縫ってもらっています。<br />
<br />
--大切に長く着てもらえた方が作り手としては作りがいがありますね。<br />
<br />
この徳島工場で作っているものは心を込めて良いものを作っているので、すぐに捨ててしまうとかではなく、色々な形で長く着てもらえたら本当に嬉しいですね。<br />
<br />
--本日は、ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>斎川 千浪 Chinami Saikawa<br />
<br />
高校卒業後、KSプランニング徳島工場に入社。工場を誰よりも良く知り、現在は縫製現場の生産主任として、オペレーターの技術指導を担当。<br />
<br />
(株)KSプランニング 徳島工場<br />
徳島県藍住町。主にカットソーから子供服、ベビー服まで”Made In Japan”のクオリティで安心・安全で丁寧な縫製を得意とする。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 006<br />
【つなげていく人】聞こえてくる鐘や太鼓の音。教えることの難しさ、徳島でづつく想いのリレー。</div>
<p>Date: 01.9.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: KS Planning Co., Ltd. Tokushima factory All Staff</p>
</div>
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'Title' => '【想いをつなげる】<span>信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</span>',
'SubTitle' => '本サイトのトップページに使用されている、朝焼けに照らされる雄大な北アルプス連山の写真。撮影されたのは、近藤紡績所大町工場で工務課長を務められる大島啓(おおしまあきら)さん。今回は、renmentの糸が紡がれる長野県大町市の魅力について、趣味のカメラを通して大町の魅力を誰よりもよく知る大島さんに、お話を伺った。',
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<div class="post-title">北アルプスの朝焼け</div>
<div class="post-text">——この度は大島さんが撮影された北アルプスの写真をrenmentのホームページで使わせていただき、ありがとうございました。北アルプスは雪山の白いイメージが強かったので、とても幻想的な写真で感動しました。あのように季節によって山の色は変わるものでしょうか?<br />
<br />
季節どころか、一日一日の焼け方で山の色が変わりますよ。色をつけたんじゃないかと思うほど赤くなっていたり、グレーにうすくピンクがはいった感じになったりと、毎日色や表情が変わりますね。撮影では色の違いを楽しんだりしています。</div>
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<div class="post-text">——今回使わせていただいた朝焼けの写真も、地元の方じゃなきゃ取れない写真ですよね。<br />
<br />
あの写真は出勤途中に車を停めて、ちょこちょこっと望遠カメラを組んで撮ったものです。いつも車にカメラを置きっぱなしにしているので。工場には早くから出勤しますので、その途中で朝焼けとか、綺麗なのを見ると風景を撮りたくなってしまうんです。前は安曇野の方に勤務していて、そちらも常念岳など綺麗な山の形をしているところも多くて素敵なのですが、大町工場からの景色となると迫力が違うんですよね。蓮華岳から白馬三山の方まで全部一気に見えますので、それの朝焼けなどは圧巻ですね。非常に空気がきれいで、特に冬場の満月の夜なんかは、山が雪景色なので浮き出て見える時がありますね。<br />
<br />
——想像しただけでも凄そうですね。是非見てみたいです。<br />
<br />
これは写真に撮りたいなと…そんな風に思った時は真夜中に鷹狩山の展望台まで車で登って、車で登れない所まできたら、途中から車を停めて、スノーシューに履き替えて深夜の2時ぐらいから登り始めて。上に行くとものすごく寒いのでストーブで暖をとりながら、月が良い位置にくるまで待って撮ったりして、朝まで日が登るのを待つという感じです。完全に冬の装備で登るのですが、向こうへ着いたら更にもう一枚上着を着込んで…そんな感じで、撮って遊んでる感じですね。<br />
<br />
——この土地に住んでいる人ならではの撮影方法ですね。<br />
<br />
住んでいなくても撮りに来ている方は大勢いますよ。週末になると場所の取り合いになりますからね。3月でも行ったらもうすでに先客がいたり。行って誰もいないってことはあまりないです。</div>
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<div class="post-text">——カメラを始めたきっかけは、どのようなものでしょうか?<br />
<br />
もともと凝り性というか集めるのが好きで、収集癖がありましたね。鳥だとか昆虫とかは本物を集めるわけにはいかないので、写真に残しておくという感じで。初めて自分の小遣いでカメラを買ったのは中学二年生のときでした。それまでは親の一眼レフカメラを借りて撮っていたんですが、やっぱり自分のカメラが欲しいということで、当時キヤノンやニコンは高かったので、比較的安いけど色々と機能があったオリンパスを選んだんです。その時買ったカメラは今でも使ってますね。最初は飛行機を撮りたかったので、一眼レフの望遠レンズで撮れるようなカメラを買いました。その後、オリンパスのカメラはマクロ撮影も得意分野だったこともあって、昆虫や野草などを多く撮影するようになりましたね。ちなみに、今日持ってきたカメラもオリンパスです。これはミラーレス一眼で、本体もレンズも小型なので、撮影に行く時は、こういうのをいくつかリュックにポンと入れて持って行きます。元々持っていた昔のフィルムカメラのレンズもつける事ができるので、色々と変えながら楽しんでます。<br />
<br />
——中学生からだと相当長く続けていますね。ちなみにカメラは何台くらいお持ちなのでしょうか?<br />
<br />
新しいのは、あまり買ったりはしないのですが、30台から40台くらいはあるのではないでしょうか?昔のカメラは、今のデジタルと違ってフィルムを途中で変えられないので、フィルムに合わせてボディを変えていましたから、同じボディのカメラを2~3台持っていました。あと、プロが使うような良いカメラは重過ぎて、体力勝負で負けてしまうので、コンパクトなものを使う事が多いです。そういうことで、昔から色々と使えるオリンパスに愛着があります。昔は大町にもオリンパスの工場があったんですよ。ウチの工場でも「昔オリンパスでカメラ組んでいたんだよ」という人もいました。今もカメラや撮影の話で盛り上がる事もあります。今の50代から60代前後くらいの世代だと一番カメラブームだった頃でしょうからね、工場にも写真好きな人は沢山いますよ。フィルムカメラでプロクラスのカメラ持っている方もいますからね。みんな見せないだけで、私よりよっぽど上手な方がいっぱいいますよ。たまに撮影スポットなどで会いますから。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">身近にある自然</div>
<div class="post-text">——撮影などで大町の自然の事も熟知していらっしゃるようですが、ご出身は長野県でいらっしゃいますか?<br />
<br />
もともとの出身は愛知県名古屋です。平成2年に入社しました。会社が大町工場で研修を開始した年の1期生になりますね。もう長野の方が長くなりましたね。海外に行っていた時期もありますが、一番長いのが大町工場になります。<br />
<br />
——30年くらい前に入社されてから、この土地で何か変わったところなどはありましたか?<br />
<br />
私が来たときは長野オリンピックの前ですので、工場の横の道も細い道でしたし、工場のまわりには家があまりなくてほとんどが田んぼでした。今は工場のまわりにもだいぶ建物が立ち始めましたが、それでも高い建物はないですね。<br />
<br />
——高い建物がないのは景観としては良いですよね。やはり大町の魅力は自然ですか?<br />
<br />
そうですね。緑が多く自然豊かで、四季の変化を肌で感じられます。季節の流れがめぐりめぐって連綿と続くのを肌で感じながら生活できるという点で、非常に恵まれた環境だと思います。自然が豊かですから、野鳥なども多くいます。この工場の軒先にも、チョウゲンボウって言うハヤブサの小型の鳥が普通にとまったりしていますよ。みんな気づかないだけですが。トンビかな?と思ったらノスリだったり、ハチクマとかそういう大型のタカ類もいます。冬になると工場の周りの田んぼは水が枯れるじゃないですか、その田んぼの中を白鳥が歩いていて、日が登ると工場の上を旋回しています。そういうのも撮ったりしていますね。ウチの子供達とも学校の課題として、バードウオッチングで見つけたキツツキの巣などを一緒に観察したりしました。都会ではできない事が身近な所で簡単にできてしまう。今は、なかなか自然と触れ合う機会が減ってきましたね。自分が子供の頃は、名古屋の実家のすぐそばでもカブトムシやクワガタがとれましたけど。</div>
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<div class="post-text">——長野県の大町と聞くと、雪とか、寒そうとか、山のイメージが強いのですが、実はいろんな顔を持ってそうですね。<br />
<br />
例えば、春先は芽吹いた花が一斉に咲きますから素敵ですよ。この場所だったら梅、桜が一緒に咲きますね。それからは新緑への移り変わりが、週単位で感じられます。むしろ、タイミングが合った時に写真を撮りに行かないと。桜なんかは雨が降ったらおしまいですから、降る前のタイミングでさっと撮りに行きます。あと、このあたりは海抜600mくらいですが、さらに少し上がって700~800mくらいになると低山帯になり、植物の種類が変わります。さらにその上に行くと亜高山となって、高山植物が見れます。だから植物の種類もすごく豊富ですね。あと、すぐ隣の池田町なんかは蝶が好きな人たちの中ではとても有名。種類が多く、珍しい蝶がいると聞いてます。植物と同じで、平地帯の普通の蝶も、低山帯、高山帯の蝶も見れる。非常に多くの種類の蝶を1日で見ることができるって事で有名な場所です。蝶の写真撮るのが好きな人にとっては聖地みたいなものでしょうね。</div>
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<div class="post-text">——こういう土地で暮らせるという事に改めて、ありがたみを感じますね。<br />
<br />
同じような自然相手の趣味を持っている人からすると、すごく羨ましがられますね。都会の人達は休みの日にしか来れないから、雨だろうとなんだろうと来るしかないけど、こっちに暮らしていれば、気が向いた時とか、シチュエーションの良いときにスッと出れる。朝起きた時に「今日は焼けそうだな(山が朝焼けで綺麗に見えそうだな)」って見てから登ることができるので。地元に住んでる人にとってはそれが当たり前の日常の風景なので「わざわざそんなところ行くの?」と思うかもしれませんが。私は花を撮る時は、わざわざ山まで行かずに、その辺の野原で撮ってるんです。<br />
<br />
——大町をすごく楽しんでますよね。お話を聞いてると大町の日常を切り取ってる感じがしますね。<br />
<br />
結局、都会と同じ事をやろうと思ってもできないので、それだったらこっちで楽しめる事を楽しんだ方が良いですよね。もともとどちらかというよりも都会の遊びよりもキャンプとかそういった遊びの方が好きでした。そういった意味ではこっちの生活に合ってたのかなと思います。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">長野の本当の魅力</div>
<div class="post-text">——名古屋からここ長野に移り住まれて長いと思いますが、長野の自然以外の「魅力」と言ったら何がありますか?<br />
<br />
大町工場も含めてですが、長野の人は議論好きなところも良い点だと思います。面倒くさがらず、いろんなことを根を詰めて話し合いたがる人が多い。特に今みたいに工場で変わった糸を開発しようとしている時など、あーだ、こーだと熱く議論しだす点は、長野県人の気質の良いところじゃないかなと私は思います。それに、長野県の人は真面目ですね。いま工場では若手の教育に力をいれていますが、勉強会でも熱心に学んでいて、若い人がすごく真面目で素晴らしいと感じます。そういうところは、やっぱり長野県民の気質、土地柄だと思います。それと、やはりここに工場があるのが大きな利点だと思いますよ。都会の工場とかで他から入ってきた人達だと、仕事が合わないようであれば他に移ればいいやという考えになりやすいかもしれませんが、それに対して地元の人たちは、自分たちの生活の場にある工場でやっていこうという気持ちがあって、そういう意味で腰を据えて色々と考えて長くやってもらえるという期待は大きいです。地元の人からしたら、そこまで考えてないよって思われるかもしれないですけど、自然の豊かさの魅力と同じくらいに、真面目でがんばってくれる気質をもっている「人」というところも魅力だと感じてます。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210811/photo12.jpg" /></div>
<div class="post-text">——私も長野出身ですが、「人」に魅力を感じてもらえている事は嬉しいです。今後も長野県や人の魅力をお伝えしていきたいと感じました。<br />
<br />
お話させていただいた以外にも、本当にいいものは沢山あると思いますね。<br />
<br />
―本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)<br />
<br />
※今回のインタビュー記事に掲載されているご本人のポートレイト以外の写真は、大町市で大島さんが実際に撮られた写真を使わせていただいています。</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>大島 啓 Akira Oshima<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
愛知県名古屋市生まれ。現在は大町工場にて、工務課長として勤務。中学時代から続いている趣味の写真で、今も大町市の魅力を写し続けている。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 005<br />
【想いをつなげる】信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</div>
<p>Date: 11.8.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Akira Oshima<br />
Portrait Photograph: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'Title' => '【想いをつなげる】<span>美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</span>',
'SubTitle' => '現在の日本では数少ない「綿」を中心とした紡績工場が長野県大町市にある。古き良き技術と最先端の技術の両方を活かした糸づくりを続けるこの工場では、数年前から敷地内の一角に綿花畑を設け、毎年少ないながらも綿花の収穫を行ってきた。なぜ、この地に綿花畑が作られたのか。綿花畑で何が芽生え、実ってきたのか。畑の守り人でもある近藤紡績所 大町工場の一志(いっし)勉さんにお話をうかがった。',
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<div class="journal-post in-view">
<div class="post-title">大町工場と共に</div>
<div class="post-text">——今年で入社何年になりますか?<br />
<br />
今年で39年になるかな?もともと出身が地元の大町で、自分は途中入社で26歳の時に大町工場に入社した。それまでは、まったく違う業種を経験していて金融関係とか…なぜか金融というとみんな怪訝そうな顔をするよ(笑)。しっかり地に足が付いたモノ作りがしたいと思って転職したんだ。それからは、ずっと大町工場に勤務している。担当の部署は、紡績の品質に関わる重要な部品であるゴムローラーを管理する部署に長く在籍しているけど、今は綿花栽培も担当させてもらってるね。<br />
<br />
——大町工場ができた当時からお勤めされているのですか?<br />
<br />
工場が完成する前の昭和57年10月に入社したよ。工場の建屋は大体できていて、これから機械を導入するくらいの時だね。実は、当時自分は全く知らなかったんだよ、この工場で何を作るかは…噂では宇宙服を作るところだとかって(笑)。<br />
<br />
——では、この工場がどう変わってきたか全部ご存知なんですね。<br />
<br />
そうだね、歴史は今の部署のノートにもしっかり記録されてるよ。やはり一番変わったのは、近藤紡績所が新しい繊維開発をやり始めたときだね。その年が2015年で、変革の年に色々と集約されて新しいものをつくろうと。この工場や会社のすべての人が手探り状態で、どういった糸ができるのか誰もわからなかった。それまでは普通の綿100%の糸だけでやってきたし、その他の知識も技術もわからない事の方が多かったから、全従業員からいろんなアイデアを聞いて「どんなものを作りたいか?」をみんなで考えながらやり始めたんだ。まあ、それからのスタートで早6年になるね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-text">——慣れないことが多くて工場の方々も苦労されたんでしょうね。<br />
<br />
前とは産地や品種も異なる綿も使い始めたし、今までは整った均一の糸だけを作っていたんだけど、それだけでなく、わざわざムラのある糸を作ったりとか。数多くの研究をしてきたけど、うまくいかない方が多かったかな。その中でもいくつかは成功して製品化されたものはあるね。<br />
<br />
——大町工場の歴史は生き字引のような形で覚えてらっしゃるんですね。<br />
<br />
生き字引であればいいんだけど、すぐに忘れてしまう…字引引いても白紙が多い(笑)。まあ自分が覚えてなくても、この工場の出来事や、どんな糸が作られてきたのかは、ほぼ記録されてるからね。企業というのはデータの蓄積。データの蓄積は技術の蓄積につながって、企業の開発力や対応力の礎になると思うんだ。そして消費者に喜んでもらえる製品を届けられたらいいなと思うね。</div>
<div class="post-title">綿の木を育てる意味</div>
<div class="post-text">——どのような経緯で、工場内で綿花を育てる事になったのでしょうか?<br />
<br />
「これから新しいことにチャレンジしていこう!」ということで綿を見つめ直した時、長い間、自分たちは紡績や綿、綿花に携わってきたけど、綿がどういう形で育って収穫されて、自分たちのところにやってくるのか?を知ってる人が、ほとんどいない事に気づいたんだ。じゃあ、まずは自分たちの手で綿花を育ててみようということで、このプロジェクトが立ち上がったんだよ。<br />
<br />
——工場で綿花を育てることに何か目的があるのでしょうか?<br />
<br />
自分たちの手で実際に綿を育ててみる事によって、本当に綿ってどういうものだろうか?ということを知ることができる。そうすれば、綿の性質とか特徴などの理解をよりいっそう深める事ができるはず。そこで得られた理解が、紡績工場のレベルアップにつながり、品質向上に繋がるし、製品に対する愛着も生まれる。これが目的のひとつ。それともう一つは、原料から製品までのすべてを国内の生産体制でチャレンジしてみようということで、ここ大町でできた綿を原料にして最終製品にしたらどんなモノができるのかを知りたかった。このプロジェクトの意義としては、綿をもっともっと知るっていうことが一番大きいね。また、綿花畑を通じて地域社会への貢献とか理解をしてもらって、情報発信をしたいというのも目的のひとつかな。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo03.jpg" /></div>
</div>
<div class="journal-post in-view">
<div class="post-text">——どうして一志さんが、このプロジェクトを行うことになったのですか?<br />
<br />
一番最初に手をあげたのが自分で…と言うより自分以外手をあげる人がいなかった。自分には好奇心旺盛なところがあって、元々実家が兼業農家で少しお手伝いをしていたので、多少なりとも農業の知識もあった。最初はほんの軽い気持ちでこのプロジェクトに賛同して手をあげた事が始まりだったかな。でも実際の作業となると、一人では開墾なんて無理だから。色々な部署から応援に来てもらって、自分で重機を操縦して土を掘り起こすんだけど、最低でも30 cm は掘り起こさないといけない。30cmくらいの深さだとそんなに大変なようには感じないと思うんだけど、ここは石場だったからすごく大変だったよ。重機で大きな石をとる作業はできても、あとの小さめのは重機で取れないから手作業でとって...それはもう危険で大変な作業。石を実際に取ろうと思うと腰くらいまで掘り起こさないといけないからね。<br />
<br />
——畑の入り口に「開拓魂」と書かれた石がありましたね。この場所から出てきたものですか?<br />
<br />
そうだよ。あれくらいだと、この土地からでてきた石としては、まあまあ大きい方かな?「開拓魂」と書いてあるのも、そういった精神でやっているつもりでね…そんな感じで石をとり終わったらトラクターで平らにして、それでみんなで畝を作って畑づくりを進めていったんだ。初めての綿花畑は13m程の畝を5本作り、90本くらいの綿の木を栽培した程度だね。今では作る綿の種類が増えたし、1品種ごとの収量がある程度必要なので、約330平方メートル、約100坪に拡大されてる。<br />
<br />
——この畑では、どのような品種を育てているのでしょうか?<br />
<br />
今この畑では全部で10品種栽培していて、陸地綿(*1)ではセルベス、アプランド。アジア綿(*2)では和綿(*3)の信州、大島在来。またカラーコットン(*4)では茶綿や緑綿等。それから試験的に交配種や特別品種も栽培している。それぞれ特徴があり、雨に強い和綿や早く実るセルベスなどは作りやすく、一方で陸地綿は総じて害虫が集まりやすいと思う。あと、今まで紡績に不向きとされてきた和綿は、独特の優れた特徴を持っているので、今後その特徴を生かした製品を作るのも面白いかもね。種にもそれぞれ特徴があって、陸地綿は和綿より種が大きいし、品種によって綿繰りの時、繊維が種から取り易かったり、取りにくかったりするよ。<br />
<br />
(*1)中南米原産。アメリカ、アジア、アフリカなど世界で最も広く栽培されている綿。世界の綿花生産の約90%を占める。(*2)インド原産。インドから中国、日本へと広がった。繊維が比較的太く短い。(*3)アジア綿の一種。日本で江戸時代から栽培されていた綿。(*4)一般的な白い綿ではなく、茶色や緑の繊維を持つ綿。染色の難しさから積極的には栽培されてこなかったが、染色をしなくても色や柄を出せるため環境負荷低減の面で近年見直されつつある。</div>
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<div class="post-text">——「綿花」の栽培は年間でどんな事をやっていくんですか?<br />
<br />
そうだね、3月くらいから作業は始まってきて、一番最初にやるのは、全面的にトラクターで土を起こして、畑の設計図を全部考えておく。その後、肥料を撒いて畝を立て、マルチビニールを敷いて、これで表面地温をあげたり雑草を防いだりしている。そしてビニールハウスを組み立てて、そのあとにやっと種をまく。種まきは先日、地元の保育園の園児と一緒にやったんだよ。ちなみに、種とは別に、実はポットでも苗を育てて植えてる。そのほうが早く成長して収穫できるからね。特に大町は寒くなるのが早いので、こういう早期栽培についても、まだまだ研究が必要だね。種をまいたら今度は水やりだね。始めは、ほぼ毎日水をかけてるよ。ある程度伸びてきたら支柱を立てる。綿の木は風や強雨に弱いものだから、そのままだと倒伏しちゃう。あとは害虫の防除をしているね。ある程度大きくなってくると、摘芯と言って高さを90cmに切って、横枝を伸ばして実をたくさんつけたり大きくなるようにしている。その後は無駄な枝を取ったり、草取りをしたりして収穫時期まで目が離せないね。他にも細かい作業はあるけど、おおよそはこのような流れかな?今日みたいに天気がいい日は、ハウスの上の天井ビニールを上げたりしているよ。いつも開いてるわけじゃなくて気候に合わせて上げたり下げたりしている。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo06.jpg" /></div>
<div class="post-text">——基本的に栽培の方は、おひとりでやってらっしゃるんですよね。<br />
<br />
今は、ほとんどひとりだね。開墾の時は色々と協力してもらえたけど、日々の世話となると、工場の現場も忙しいから。誰か後継者でやりたい人がいれば教えてあげながら一緒にと思うんだけど、なかなか教えるにしても一朝一夕にできるものじゃないんだ。畑の準備を始めたときは、信州大学繊維学部の先生方に色々と栽培について指導をいただけたのが心強くて、栽培自体は最終的に軌道にのせることができたので、本当に感謝しています。当初、信大の先生いわく「土壌は問題なく、水はけも良く栽培は可能です。ただし大町は寒冷地で、11月に入ると北アルプスの木枯らしや霜が降りるので厳しさはありますよ」と言われた。加えて、この土地では綿の栽培経験者が皆無だったから、地元のJAに聞いても綿の栽培を知っている人がいない。歴史的にも栽培文化がない地域だったという事もわかり、不安でどうなるかなと思ったが「誰もやったことがないなら、自分がやってやろう、出来るまでやるしかない」という気持ちに切り替えてここまでやってこれたよ。<br />
<br />
——実際の栽培で大変な事は、どのようなことでしょうか?<br />
<br />
まあいろいろ苦労はあるんだけど、やっぱりね自然相手なんでとても難しい…毎年難しい。ちかごろは強風の日が多くなり、ビニールハウスが飛ばされたり破れたりすることもあるよ。土日休日でも綿の管理が怠れないし、とても害虫が多くて防虫防除は欠かせない。ハウス栽培しているとどうしても熱がこもってしまうので害虫が出やすい。工場の周りは見渡す限りの田園風景で、どこから虫がきてもおかしくない。だから自分の出来る所は全部草刈りをしている。アブラムシ、オオタバコガ、去年大発生したのがオンシツコナジラミ。あとは夏になってくると必ず発生するハダニが困る、本当に困る…葉っぱが枯れ落ちてしまうんだ。最近ようやく気づいたんだけど、夜になるとそこに立っている構内街灯に虫がよってきてしまうんだ。今年は街灯を消してもらうにようにお願いしてみようかなとも考えてるよ。今後は効果的な害虫対策なんかも試していきたいね。それと、ここ大町は日照時間が比較的長く、標高が高いので、自分も結構日焼けしちゃうんだよね。皆に心配されほど黒くなっちゃう。<br />
<br />
——今日も日差しが強いですもんね…その他に失敗などもあったのでしょうか?<br />
<br />
「欲をかいてはいけない」という事を知ったよ。以前、収穫高をあげようとして石灰窒素を散布したら、綿の木が柔らかくなってね、枝が垂れてしまったんだ。何とか紐で支柱につりさげて修復したよ。撒いてしまえば後の祭り…その時は大変後悔したよ。本当に畑の栽培っていうのは、一年で一回しかできないからね…色々と試しながらやっとわかってきた感じだけど、部分的に色々とためしていかないといけないね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-title">綿花畑から生まれたもの</div>
<div class="post-text">——色々と大変な事も多いと思うのですが、この広さの畑ですと、どのくらいの量の綿がとれるのですか?<br />
<br />
今年は作付けが420本、すべての品種をいれて大体40 kgくらいを目標にしている。収穫をして綿繰りをして、種を取り除き綿だけにしておおよそ13kgぐらいを目標にしている。重さだと分かりづらいかもしれないけど、Tシャツで言うと約10枚程度かな?品種や品質にもよるけどね。<br />
<br />
——その収穫した綿は、どのような使い道をしてるのでしょうか?<br />
<br />
それを会社の方で検討してもらっているところだね。綿というのは実際に製品にしてみないと風合いがわからないから、どんなものでも良いから製品を作ってみたいなと考えてはいるけど、まだ実際には具体化されていない。今年、綿が収穫できれば、ある程度の量がまとまる感じかな?もうすでにある程度の量はあるけど、ギリギリ製品できるくらいの量しかないからね。失敗したらおしまいという感じの量だから慎重に進めてもらってる感じだね。それと最終的に製品にすることは、自分もそうだけど携わった人や地域の人が本当に期待している。そして大町で育った綿花の生地がどのような風合いになるのかを見て触ってみたい。製品にすることで、本当に1から10までの最初から最後までを実現できるし、プロジェクトの最終的な目的を果たしたいと強く願っているよ。<br />
<br />
——地域の人が期待しているとありましたが、何か交流などあるのでしょうか?<br />
<br />
畑の一部に名前をつけているんだけど「あすなろ通り」と言って、この地域にある「あすなろ保育園」から命名しているんだ。6年間続けて、そこの園児に種蒔きと綿摘み体験会を行ってもらっていて。ちょうど今年の年長さんが小学校に入ると、今の小学校一年生から六年生までの子が、ここで綿畑の体験をしたことになるよ。さらに、この活動が地域への拡がりのきっかけになって、一昨年くらい前に大町市の社会福祉協議会から綿の栽培について教えて欲しいと声がかかり、一緒に種を植えたりした。その栽培指導などを通じて、市内住民に綿花栽培がだんだんと拡がりをみせてきていて「コトコトコットンウォーキング」のイベントや「コットンの会」という活動へ繋がっていってるね。<br />
<br />
——「コトコトコットンウォーキング」と「コットンの会」というのはどのような活動なのでしょうか?<br />
<br />
大町市社会福祉協議会が主導している活動の「コトコトコットンウォーキング」というのは、市民の人たちが自宅の庭やプランターで綿花を育っててもらって、その綿の生育状況をウォーキングしながら各家庭を回っていく運動なんだけど、これは見守りや声掛け運動の福祉の活動につながっている。もう一つの「コットンの会」という活動には2年続けて種まき講習に行ってるんだけど、皆さん本当に熱心で色々と質問されましたよ。そこで採れた綿は、ぬいぐるみの詰め物にしたりして福祉活動に役立てている様だよ。これらのきっかけは、たまたま社協の方が保育園児のお父さんだったり、地域の人の情報であったりと、少しづつ綿花栽培が知られるようになった事かな。このプロジェクトを通じて地域に貢献し、広く情報を発信していきたいとの思いが当初からあったので、この様に綿を通じて地域と繋がりを持てた事は、皆で開墾して、綿作りを進展させて来た甲斐があったし、一番の嬉しい事だね。そう言えば他にも、この前は農業高校の先生が綿栽培について聞きにきてくれたな…この様な地域への広がりは正に望んでいたことなので、本当に嬉しいし、多くの皆さんに感謝の気持ちいっぱいですね。</div>
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<div class="post-text">——綿花畑を始める前と今では、綿に対しての見え方や考え方は変わりましたか?<br />
<br />
正直変わったよ。工場内で使っている輸入の原綿の見方が変わり、長さや短さで成熟した綿か未熟の綿なのかが分かるようになってきて、検査ではわからないような事が触った感触でわかるようになってきた。少し変色ぎみの綿を見つけると害虫の影響がどうか気になって確認するようになったよ。害虫によって綿の糖分が高く(*5)なってしまうと言う事を育ててみて初めて実感したし、輸入された原綿が、現地のジン工場で、どの様にクリーニングされたかどうかもわかるようになったなど、今まで気にしていなかった部分まで気になるようになったね。ちなみに現場で、小さい綿とか綿くずが落ちているのをみると「この落ちている綿は、コットンボール一個分だな」と思ってしまう。これを育てるの大変だぞ…と。その農家の方々の気持ちがわかってしまったので、落ち綿1つでもすごくもったいないと思うようになったね。何かに活かせないものかと考えてしまうね。<br />
(*5)収穫した綿の糖分が高いと、綿がべたつき、紡績の品質低下を招く。<br />
<br />
——凄いですね。冒頭でお話いただきました綿花畑をつくることの目的が達成されていますね。<br />
<br />
綿花栽培を通じて実際に体験することでしか得られない「綿に対する理解」を得ることができたので、自分自身は今まで以上に綿を深く見る事ができるようになったと感じているよ。紡績工程では、その使用原綿をしっかり見極めることで、各工程の最適な機械調整や管理を行うことができるようになるし、綿の見方を深めれば、必ず品質向上や生産効率をあげることができると信じているよ。でも今は、ごくわずかな人しかこの体験をしていないので、この大町工場の現場で働いている大勢の人が、この綿花畑に少しでも興味を持ってもらって、できれば実際に携わってもらえる事ができれば、綿に対する見方や考え方が変わって、きっと品質向上につながるはず。現場は本当に忙しいとは思うけど、どうにかやってもらいたいね。<br />
<br />
——困難を乗り越えて綿花畑を成功させてきた、その想いをしっかりとつなげていくようにしたいですね。。<br />
<br />
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」って感じかな。やればできる!<br />
<br />
——本日は貴重なお話ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile in-view">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>一志 勉 Tsutomu Isshi<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
長野県大町市生まれ。特技 40代まで公認テニス指導員、介護福祉士。趣味はソフトボール。<br />
1982年に前職の金融関連から転職入社。39年間勤務。紡績工程で重要部品であるゴムローラーを管理する職場に長く在籍。現在も同じく在籍し綿花栽培を担当。</p>
</div>
<div class="journal-overview in-view">
<div class="overview-title">renment journal vol. 004<br />
【想いをつなげる】美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</div>
<p>Date: 21.7.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">第三回<br />
コットンは、面白い</div>
<div class="post-text">【近藤】通常、糸を作るとき「太いところと細いところはカットしてつないで、悪いところは捨てましょう」という発想なんですけれど、watanomamaはそのまま生地になってしまうので、悪いところだけ除去ということもできない。だから丁寧に丁寧に扱って、もとから「不良品ゼロ」という前提で作るんです。そういう発想は非常に日本的で。100個の製品を作るんだったら、ヨーロッパでは105個送っておいたら不良率より多いからいいでしょう、という考えなんですけど、日本は100個といわれたら100個ちゃんとしたものを納めるというメンタリティがあって、それに近いものがありますね。<br />
<br />
【梶原】斬新な機械で、一般的ではない作り方をしていますよね。概念を覆していくというか。<br />
<br />
【近藤】watanomamaは、名前はフワッと優しいですけれど作る方は真剣勝負です。一個も不良品が出せないので。作り手側には、フワッとしていたら絶対できないぞ、という緊張感があります (笑)<br />
<br />
——そんな作り方をしてるのは、世界でも近藤紡績所だけでしょうか?<br />
<br />
【近藤】弊社だけでしょうね。このwatanomamaの製造方法も2021年3月末に特許が取れました。もっとも、あんなことをやろうと思う会社もなかったんだろうと思うのですが…。<br />
<br />
【梶原】それに、紡績工場でなければできないことですよね?編み物メーカーだと、ちょっとできない範囲だと思いますし、双方の中間点にいるようなイメージです。もうひとつ私が感銘を受けたのは、良い糸を作るために「紡績している間に綿をできるだけ触らないようにする」ということ。糸を運ぶときにも触らないで運べる方法や、あらゆる機械も工夫がされていて、実は触れなければ触れないほど品質が良くなるということも初めて知りました。この上質な糸ひとつ作るにも、繊細にストイックに努力されているのですね。</div>
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<div class="post-text">——コットンって、どんな素材よりも身近な素材で、これからもずっとそれなしでは生きられないほど生活になじんでいるもの。そのコットンにおいてもこれだけ幅広いクオリティがあるし、工程においても知らないことがいっぱいある…<br />
<br />
【近藤】そうです。我々が糸を作る工程でもいろいろありますが、この糸を使っていただいている取引先にも、まだ知られていないもの凄いこだわりや工夫がたくさんあるんです。そういうことをなかなか発信できなかったのですが、これからは作り手の方々の想いも一緒に発信しながら歩んでいきたいんです、このrenmentという場で。たとえば機屋さんや、ニッターさんと組んで新しいモノができて、それを知った消費者やアパレルの方が「こんなことができるんだ、すごい」と盛り上がっていけば、直接的に我々の利益にはならなくとも、日本の繊維やものづくりの利益になるのでは。renmentは、モノを売る場でありながらそういう想いや情報を発信することのできるブランド、というよりもプロジェクトでありたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】たしかに。「こんなことできるんだ、すごい」と、初めてwatanomamaに触れた瞬間、驚きました。コットンとは思えない薄さと軽さで。今までたくさんの素材に触ってきたけれど、まだまだ気づかされるものがあるということに嬉しくなりましたし、感銘を受けましたね。<br />
<br />
【近藤】こちらの生地(海島綿)は、本当に自分たちが作りたかったものです。一方こちらの生地(watanomama)はこんなものになるとは想像していなかった。<br />
<br />
【梶原】繊維の面白さというのは、ちょっとしたことでものすごく化けること。組織、密度、加工など工程の組み合わせ方で様々な個性が引き出せます。世界の素材を想像した幅広い視点で海島綿とwatanomamaを見ると、一見違う個性を持ちながらも、どこか似ている世界観があります。ストイックだけど柔らかな雰囲気で上品で丁寧な感覚に近藤紡績所らしさを感じます。私、仕事柄いろいろなパジャマを持っているんですけど、watanomamaは心地良くて、このパジャマを選んで着る確率が高いです。<br />
<br />
——このホテル(メズム東京)で採用されているローブも近藤紡績所の?<br />
<br />
【近藤】ええ、そうですね、watanomamaではありませんが。ホテルリネンには、クリーニングの工程の為に、伸びたり縮んだりしない織物が常識でした。しかし、それでは、寝返りを打った時に突っ張って目が覚めてしまうことがあるので、それを防ぐためにサイズがゆとりのあるサイズになっていることが多いのです。我々は、長年肌着用のニット糸を主に作って参りましたので、綿の良さ・ニットの良さを損なわずに工業洗濯に耐えられるようにしました。おそらくホテル業界初だと思いますけれども。綿の良さを生かしつつ、工業用洗濯(80℃~90℃)で洗って乾燥させるのには繊維に相当なストレスがかかるのですが、プレス機で絞って思いっきりプレスで押し付けて…と、非常に過酷です。ですから、普通なら馬鹿げてやらないようなものですが、こちらの支配人がご自身で本当に良いと思うものをこだわって作られているそうで、選んでいただいてありがたいです。いろいろなトライアンドエラーをしましたが、結果的に採用していただけるなんて。<br />
<br />
——普通の人ではやらない、馬鹿げたこと。かっこいいです。<br />
<br />
【近藤】馬鹿げたもので終わっちゃうといけませんが、出会いがあってよかったです。ホテル業界でどこも採用していなかったニットパジャマを採用して頂いたメズム東京様、そして非常に扱いにくい素材にも関わらず、試験を繰り返して、工業的に洗濯できるようにしていただいた、リネン業者である新日本ウエックス様との出会いがあったからこそだと思っています。自分一人、一社だけではできないことが、そういった想いを持った人々が集まることで、新たな驚きや感動を生み出せるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】これからも広がっていけばいいですよね。人とのつながりが、連綿と。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">コットンが抱える社会問題</div>
<div class="post-text">——これからは「発信する」使命があるということですが、コットンが抱えている社会課題はいかがでしょうか。<br />
<br />
【近藤】はい、我々が知らないといけないこともいっぱいあると思います。やはり、環境とどう付き合っていくかは避けては通れないです。紡績業はかなり電力を使うので。だからと言って、CO2フリーの発電だけですべての工場が賄えるかというと、日本の火力発電に多くを依存する電源構成から、電気代が3割から4割くらい上がってしまうので、全部を取り入れることはなかなか難しいというのが現実です。しかし、この比率を徐々に高めていくこともやっていきたいと思っています。綿も天然の繊維ですので温暖化が進むといずれは取れなくなってしまうとか、心配もあるわけです。我々の大町工場も冷たい地下水を使わせていただいているんですけれど、雪が降らなかったら地下水も出てこなくなってしまうので。<br />
<br />
——なるほど、綿栽培も気候変動と密接な関係にありますね。<br />
<br />
【近藤】カリブで作っている綿なんかも、海面が上昇したりハリケーンが多発したりすると採れなくなる場所もあるわけですから。環境問題や気候変動に対して、我々は何ができるのか。私も、会社も、消費者の方も、地球にいる人間としてどんなことができるだろうと、考えていかなければならない。まだ分かっていないことも色々ありますけれど、環境と向き合いつつ、お客さまにどうやって気持ちのいい綿製品をお届けするか。<br />
オーガニックも理想として素晴らしいとは思いますけれど、オーガニックだけで世界中の人々に綿製品を届けられるのか、食料がいきわたるのか、というと、そういうわけにもいかないので……そのバランスですよね。どんどん環境を壊してまで綿を作っていいとは思わないですけど、オーガニックだけでも足りない。持続可能な世界に向けて、我々自身ももっと学んでいかないといけない。renmentの認知度が高まっていけば、みなさまのご意見も広く承れるようになりますし、繊維が抱える課題を一緒に考えていきたいなと思っています。<br />
<br />
——伝えたいことをちゃんと伝わるようにするためのプラットホームとしての役割も大切ですね。<br />
<br />
【近藤】私が小さい頃は30年後には石油が無くなると言われていて、車にも乗れなくなると心配していました。今もCO2問題についてみんなで心配していますけれど、人類が英知を絞ればなんとか克服していけるのでは、悲劇的な結末にはならないんじゃないか、世の中より良くなっていけるんじゃないかと私は思っているのです。綿製品に携わるものとして、綿を作ることだとか、糸を作る工程で、自分たちにできることで貢献していきたいと思っています。まだ何ができることなのかは、正解は分からず考えつづけている状態ですけれども。<br />
<br />
【梶原】何をするべきか考えつづけるからこその明確さがあると思います。多分社員のみなさんも、外部で関わっている私たちも、その明確な想いに共感して、一緒に追求していきたいと思えるんですね。<br />
<br />
——課題はあるけど、未来はそんなに悪くない。<br />
<br />
【近藤】と、思ってますね。かつての綿の栽培や紡績の歴史を紐解くと、プランテーションで綿を作って、産業革命が起こって、毛紡績や綿紡績が始まった。その影には奴隷がいたり、環境破壊があったり、労働者の劣悪な環境があったりしたことは無視できません。日本でも、女工哀史のように、紡績工場の環境が劣悪だった歴史もありました……昔は中学を卒業した地方からの人が千人単位二千人単位で働いている時代もありました。、その時に全く問題がなかったとは断言できないですし、それこそ、パワハラやセクハラもあったかもしれません。ですが、大きな時の流れの中で、工員さんたちが働きながら高校に行って、高校の資格を取って、家庭に戻られたわけですけれども、その方たちのお子さんっていうのは、普通の高校を出たり、大学を出たり、親の世代より良くなってきているとも思います。環境問題も、日本はでは四日市喘息など公害もありましたけれど、今では空気も非常にきれいになって窓を開けて話しができています。さまざまなショッキングな本が売れたりもするんですけれども、私は、基本的に世の中は……常に新しい課題はどんどん出てきますけれど……長い目で見るとより良くなってきている思いがあります。環境についても、今までのように好き勝手やっていてはなりませんが、人類全体としては乗り越えていけると思っていますし、乗り越えていかなきゃいけない。世の中には人それぞれ、会社それぞれ、役目があると思っていますので、その中で我々は、ものづくりをしながら役割を果たしていきたいと思っています。<br />
<br />
——現実は厳しいけれど、そこに希望が感じられるのは、モノや人を育てていらっしゃる方だからでしょうか。綿を作る、糸をつむぐ、編む、織る、染める、あらゆる人の存在を横に感じているから、悲観的になってる場合じゃないのかもしれません。希望の場所ですね、renmentは。<br />
<br />
【近藤】何でもかんでも、簡単でバラ色だとは思っていないです。規制や制限など我慢しなければいけないことが当然あると思いますけれど、そのなかでも世の中はよくなってきたと思ってますし、これからもより良くなれると思っています。</div>
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<div class="post-title">コロナ禍で感じた日常のありがたみ</div>
<div class="post-text">——梶原さんはコロナ禍に何を感じましたか?<br />
<br />
【梶原】新日常が生まれている実感があります。普通にあたりまえにあったことが、あたりまえじゃなくなるということを世界中が同時に体験し、価値観の変化が加速化したと思います。気づく、見直す、立ち戻る。そして日常に感謝する気持ちが芽生えやすくなったと思いますね。同様に、コットンもいつもあたりまえのようにある、永遠にある。コットンの先なんて考えなくても必ずそこにある。という存在だったのが、気候変動によって努力をしなければ失われる可能性がある。毎日心地よいと思って身に着けているものが、100年後に同じようにあるとは限らないと、気がつきやすいタイミングになったとは思います。コロナも、ある種の警鐘だと思いますし。<br />
<br />
【近藤】あたりまえだと思っていたことが、如何に有難いことだったかに気づきましたね。『ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリの著書)』か、あの本の中ではパンデミックは克服したみたいなことを冒頭に書いていましたけど、現実起こってしまったわけですよね。ただ、不幸中の幸いだったのは、もし、これが数十年前に起こっていたら人類は成す術無く、DNAの解析は現代のように進まず、ワクチンもすぐには作られず、リモートワークも出来なかった。そういう意味ではある意味人類はギリギリ最悪の時ではなかったのかもしれません。今のままでは、より良くなる前にこの世界が終わってしまうよっていう警告なのかとも感じるのです。<br />
<br />
【梶原】あたりまえだと思っていたことに気づく、グレートリセットのときですよね。コロナの前から、10年後、30年後の気温上昇にともなう環境の変化について欧米ではディスカッションが活発でした。テキスタイルの商談でも真剣にリサイクルの開発や素材のトレーサビリティについて話をしていましたが、日本を含めアジアではまだ情報が少なく個々の危機感は薄い印象でした。ただこのパンデミックが世界で同時に起こり、人の動きが停止することで自然環境が回復することを実感した人は多かったと思います。<br />
<br />
——今までずっと変えたいなと思っていたけど、なあなあで来ていたこと。それを変えるタイミング。<br />
<br />
【梶原】生活も、モノづくりも、ゴミ廃棄のことも、ますます問題意識が高まっていくと思います。<br />
これから、人と自然の関わり方を試行錯誤しながらデジタルを活用した暮らしのバランスが益々追求されていくのではないかと思います。</div>
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<div class="post-title">renmentのめざすもの</div>
<div class="post-text">【近藤】ここに、ちょっと面白い海島綿の生地があるんですけれど…梶原さんに触っていただきたくて。<br />
<br />
【梶原】初めて触ります…海島綿の印象をそのまま形にしたような滑らか感とツヤ感ですね。絶対的な個性があるのですが、かつ軽さも感じる。海島綿ってなんで軽さを感じるんでしょうね。非常にキレがいい感じ。<br />
<br />
【近藤】ちょっとだけタネ明かしをさせていただくと、糊をつけずにシャトル織機でゆっくりゆっくり丁寧に仕上げています。シルケット(アルカリで膨潤させる加工法)とか、そういうことはしていない。シルケットをすると繊維がふわっと膨らむんで、ふっくら感がでて、誤魔化せてしまうんですけど、これはあえて何にもしてない。料理にお塩だけつけて、いただく感じです。<br />
<br />
【梶原】やっぱりストイックですね…。柔らかいし、艶やかだし、よくわからない人が触れても素だとは思わないですね。<br />
<br />
【近藤】素じゃないと、見た目はいいんだけれども化繊と同じような感じになってしまって。<br />
<br />
【近藤】話を元に戻しますと、renmentをどんな場にしたいかということですが。織機を織っている機屋さんや、加工している染色工場の方たち、さまざまな作り手たちが「こんなものを作れたらいいね」とか「これを作ったらワクワクするね」という想いを寄せ合って仕事が生まれる場にもなるとといい。「大変なことでも、面白そうならやってみよう」という想いのある人たちに集まっていただきたい。何より、それをお客さまに知っていただきたい。ここから新しいものを生み出して、心に訴えかけるようなものを作っていきたいのです。環境の問題だとかも考えていきたい。ちなみに私、お酒は強くないんですけど、利き酒は好きでして…利き酒をすると味の違いがわかるじゃないですか。繊維に関しても、加工したもの加工してないもの、さらに全然違うものなどを比べて体験していただけたらいいなと思います。</div>
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<div class="post-text">——もうひとつ別の生地が横にありますが、そちらはwatanomamaですか?<br />
<br />
【梶原】これはwatanomamaの生機を加工しています。概念を打ち破るような真逆の視点をもった開発も、ときに意外な効果を生み出す可能性があります。そこから、次の発展の道も見つかるのではないかと思います。<br />
<br />
【近藤】やっぱりみなさまがワクワクするようなものを作っていきたい。もっとやってやろう、とスイッチが入るようなものを。機械と人間が違うのは、機械はとにかく淡々と与えられたことをやるけれど、人間は、時に失敗したり、気分が乗らないとこともあったりしますが、きついけど頑張ろうとか、ここにいる人たちとつながって一緒にやりたい、という想いは機械ではなく人間だからこそだと思っています。今はコロナの状況でなかなか現場には行けませんが、落ち着いたら工場の現場で作っている工程だとか、使っていただいているみなさんで、是非つながってもらいたいと思ってますね。<br />
<br />
【梶原】近藤社長をもっともっといろいろ人に知ってもらいたいんです、私としては。一番想いがある方の言葉をコットンが好きな方々に繋げていきたいです。モノづくりに携わる方々が想いを発信していくことは、日本がテキスタイル産業を活性化し継続していくために、これからもっと大事になると思います。<br />
<br />
【近藤】私は、本当は人前に出るのが得意ではなくて…でもやっぱり伝えなくちゃいけないと。それが私の仕事であると思うし、若い人たちにも伝えていきたいと思ってます。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>近藤大揮<br />
(株式会社 近藤紡績所 代表取締役 社長)<br />
<br />
ブランドアドバイザー 梶原加奈子<br />
(株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役 社長)</p>
<span>北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。株式会社イッセイミヤケ・テキスタイル企画を経て渡英。王立芸術大学院RCAにてMA取得。2006年帰国後、札幌と東京を拠点に(株)KAJIHARA DESIGN STUDIO設立。国内外でクリエイティブディレクター&テキスタイルデザイナーとしてブランディングや商品企画に関わり、札幌の自然のなかに複合施設COQを立ち上げる。日本のものづくりの継承を考えた活動や未来に向けて新たな価値観を創造することを通して、テキスタイルの持つ豊かな可能性を暮らしのなかに提案している。<br />
<a href="http://www.kajihara-design.com" target="_blank">http://www.kajihara-design.com</a></span></div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 003<br />
【対談・第三回】連綿とつむぐ、物語のはじまり。</div>
<p>Date: 11.6.2021<br />
Text: Mika Kunii<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: mesm Tokyo</p>
<span>本対談にあたっては「メズム東京 オートグラフ コレクション(<a href="https://www.mesm.jp/" target="_blank">https://www.mesm.jp/</a>)」のゲストルームをご提供いただきました。メズム東京のゲストルームでは、renmentとのコラボレーションで生まれたバスローブ兼パジャマ「KIMONOローブ」が提供されています。着物から着想を得たデザインの「KIMONOローブ」は、綿わたニット素材で肌にやさしく、うっとりするようなしっとりさらさらな肌触りを実現しました。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/journal/detail/1"><span class="thum"><img alt="【対談・第一回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/1.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第一回】はこちら</span> </a></li>
<li><a href="/journal/detail/2"><span class="thum"><img alt="【対談・第二回】はこちら" src="https://file.renment.jp/cms/blog/article/thumbnail/2.jpg" /></span> <span class="text">【対談・第二回】はこちら</span> </a></li>
</ul>
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'SubTitle' => '愛媛県今治市は約120年間、タオルづくりの聖地として、タオル産業の発展を担ってきた。その背景には、若手後継者で構成された「今治タオル青年部会」の存在がある。代々受け継がれるタオル産業の未来を担う青年部会の取り組みと共に、青年部会が今回コットンの最高峰と言われるカリブ産シーアイランドコットンを使い、とことんこだわりを持って作った“ おんまくええタオル”を合せて紹介していく。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">今治タオル青年部会とは?</div>
<div class="post-text">国内最大規模のタオル産地にして、今や国産の高品質タオルの代名詞となった「今治タオル」。今治タオルでは独自の品質基準を設けており、その使い心地は国内外で高い評価を得ている。今治のタオル産地としての歴史は長い。1886年に矢野七三郎が「伊予綿ネル」(綿織物を起毛した織物)を完成させ、その後、綿ネル製造事業者の阿部平助が綿ネル織機を改造してタオルづくりをはじめたのが今治のタオル産業のルーツといわれている。以来、約130年にわたってタオルづくりが行われてきた。そのため、今治には何代も続くタオルメーカーが多く、100年企業も珍しくはない。</div>
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<div class="post-text">その代々続くタオル産地の背景に、今治タオル青年部会(以下:青年部会)がある。青年部会は、「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」を目的に1963年に立ち上がった。現在は45歳以下の若手経営者で構成され、タオルメーカーや染色、刺繍業など今治タオルに関連する企業から35人(*2022年3月取材当時)が加盟している。定期的に外部講師を呼んでセミナーを催したり、市場研究や産地の将来についてブレインストーミングを行っている。また、地元工業高校との交流授業にも取り組んでおり、生徒とともにタオル商品開発のディスカッションを行うなど、地域社会への貢献も行ってきた。青年部会副会長を務める みやざきタオル(株)の宮崎専務は「タオル屋っていうのは結構孤独な仕事だと思っているんです。でも青年部会に行ったら僕は嬉しかった。たまたまかもしれないけど、タオル屋に生まれた者同士が多くいたしね。会社の歴史とか規模はみんな大なり小なりあるんですけど、すごく愛着を感じます。」と話してくれた。</div>
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<div class="post-title">挑戦のはじまり。</div>
<div class="post-text">青年部会が新たなチャレンジとして2017年から始めたのが、青年部会オリジナル製品の開発だ。各社がアイデアを出し合い製品を企画。2017年から2018年にかけてタオル生地で作ったパンツを企画。2019年から2020年にはタオル生地Tシャツを製品化し限定数で販売したところ、すぐに売り切れてしまった。またメンバーの皆で企画をする意図に「タオル生地のTシャツを1社だけでやっても広まらない。例えば10社がやったら10種類のTシャツができる。そうすれば商品の棚を1つ埋められ、お客様もさまざまな選択肢で買ってもらえる事ができる。商品が広がることによって、さらに今治タオルが広がるきっかけにつながる」という考えがあった。そして、第3弾にあたる次の製品企画を検討している時に話題に上がったのが、繊維の宝石と呼ばれているコットン、カリブ産シーアイランドコットン(以下WISIC)であった。WISICは年間の生産量がコットン全体の10万分の1という大変希少価値の高い素材で、コットンの中でも最高の繊維長を誇ると言われ、シルクのような光沢とカシミヤのような肌ざわりを持つ。WISICで作られた製品は、英国王室の御用達として名高い。</div>
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<div class="post-text">今回の取り組みが、今治のタオルメーカー各社がWISICを取り扱うきっかけになれたら良いという思いもあったが、以前にあったルールの影響で、今治のタオルメーカーはWISICを扱ったことはほとんどなく、またコスト面を考えてもハードルが高いことも事実だった。実際にサンプル用の糸を手配するだけで100万円ほど掛かってしまう。その為、良い糸だという事を知っていてもノウハウがないとWISIC開発の一歩が踏み出し辛い。そこで、コストやリスクを考慮する必要のあるビジネスベースではなく、今治産地を盛り上げるために青年部会の取り組みとして開発をしてみたらどうだろうかという意見が出た。今回の企画を主導した(株)藤高の藤高代表(以下:藤高代表)は「以前のルールでは使えなかった“コットンの最高峰”が、ルールが緩和されることとなって使えることになったのに、今治タオルには商品がない。以前からとても良い糸というのも知っていたから、今治を代表するタオルでアンテナショップをやっている以上は、そのWISICを外すわけにはいかんでしょうと。今回の青年部会の企画としてはふさわしいはず。まずは青年部会でベースとなる製品を作っておけば、今後産地でかならず広がっていくのではないかと。その意図で青年部会へは今回の企画はWISICでいきますと提案しました。」と話してくれた。こうして、最高峰の素材“カリブ産シーアイランドコットン”を使って、技術の限りを詰め込んだタオル開発プロジェクトが始まった。</div>
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<div class="post-title">手間暇を惜しまない。</div>
<div class="post-text">タオルを作るうえで基礎となる“織る工程”は塚本綿布(株)の塚本専務が担当した。「一般的な今治タオルより20%ほど密度を高く織ることで、下地にコシが出てしっかりとした仕上がりになるんです。」今治産地の数あるメーカーの中でも、この密度でタオルを織れるメーカーは、ごく一部に限られるとのことだ。肌に直接あたるパイル糸にもこだわった。糸の加工を担当した藤高代表は「WISICのタオルを作製するにあたって、素材の良さをシンプルに引き出すことが一番のコンセプト」と語る。撚り(より)が少なければ単純に糸は柔らかくなるが、耐久性が劣る。丁度良いバランスになるように、絶妙な糸の撚りを追求した。柔らかい風合いをできるだけ長持ちさせるための工夫だ。さらに、製造の仕上げとなる洗いの工程では、従来高温の熱湯でタオルを洗うところを、一晩かけて低温の湯の中に漬け込む方法で洗っている。「温度を上げると綿の繊維が壊れてしまうんです。温度を極力上げないようにして、綿へのダメージを少なくしています」。非常に時間も手間もかかる方法だが、よりWISICの良さを引き出すためには手間暇を惜しまない。藤高代表曰く「実際使ってみて思ったんですけど、無撚糸のタオルは冷たく感じないですか?水は吸ってるんだけど、微妙に水滴が残ってるのか、なんか冷いというか…このタオルのあえて無撚糸までいっていない超甘撚りということで、無撚糸のそのような欠点がなかったんですよね。拭いてても、すーっと肌にパイルがいっぱいあたって、パッと水を吸ってくれて、しかも柔らかい。絶妙なバランスやったんですよ。塚本綿布さんのタオルの規格があった糸番手で作れてほんとよかったです。」とのこと。</div>
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<div class="post-text">しかし今回のタオルの制作を進めるにあたり“タオルのパイル抜け”の問題がおきてしまった。今回使用している“最高の繊維長誇る糸”WISICならではの悩みどころで、糸自体に毛羽(ケバ)がほとんどなく滑りやすくなってしまい、パイルが抜けてしまう。最高峰であるが故のジレンマ、綺麗で良い糸だからこそ起きてしまった問題だった。初めてサンプルを織る時点でパイル抜けが起きないように密度を少し上げたが、予想以上に抜けが多かった。更に限界まで打ち込み密度を上げたり、経(タテ)糸の番手変更など、様々な微調整をして対策を行い製品化を進めた。それでも本番では軽度の抜けは発生してしまったが、一点づつしっかり手間暇をかけて補正を行って良いものに仕上げた。もちろん糸の番手を太くすればパイル抜けも減っていただろうが、それだとWISIC本来の良さを損なってしまうので、こだわりのある良いものを作る為に、通常より手間暇をかける方をあえて選んで製品化につなげた。</div>
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<div class="post-title">こだわりの製品が完成。</div>
<div class="post-text">こうして、今治の各タオルメーカーがそれぞれ意見を出し合って皆で協力をし、糸の製法から仕上げ方、手すきの和紙の現地まで足を運び決めたパッケージに至るまで、手間暇をかけ自分たちが良いと思う“こだわり”を詰め込んだタオルを完成させた。その名も「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」。“おんまくええ”とは方言で“めちゃくちゃ良い”という意味。手にした時の感動を、ストレートに伝えたいとの想いから命名した。出来上がったタオルを触ってみると、手触りはふんわりと柔らかく軽いが、芯にしっかりとしたコシがありボリュームもしっかりある。そして、WISIC特有の艶やかな光沢がそのまま活かされているのが特徴だ。</div>
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<div class="post-text">この完成した「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」は、先日 今治タオルオフィシャルショップである本店、南青山店及びオンラインストアでの販売が開始された。オンラインで用意した在庫は、ほぼ完売。店頭でも好調に推移をしている。アンケートでも購入の決め手が「品質」が圧倒的に多く、WISICという最高品質の糸を使い、ここまでの手間暇とこだわりが詰まった商品であれば、むしろバスタオルで2万円は、価格以上の価値を感じる人の方が多かったのかもしれない。「これだけ良い結果が出てるんで、価格に見合う商品をつくれば売れるんだということを、認識してもらうことは青年部会、今治にとって必ずプラスにつながるはずだ」と藤高代表は考える。また青年部会の広報が積極的な活動を行いSNSでの発信に加え、様々なメディアにアプローチをかけた結果、発売当初に、新聞など様々な媒体に載った事が更に販売の後押しをしたといえる。そして今回の製品の開発をきっかけに、今治のタオルメーカーからWISICを使った「おんまくええタオル」の後継タオルに挑戦したいと手が挙がるなど、少しずつではあるが、今回のタオルを作った想いが形になってきている。</div>
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<div class="post-text">完成したタオルを前に、改めて今回の「おんまくええタオル」企画の中心となった藤高代表に、タオルを手に取ってくれる人に贈る言葉を尋ねた。「毎日肌に触れるものだからこそ、そこに込められた想いとか、こだわりを感じてほしいです。そして、今治のことや、WISICに興味を持って、好きになってもらいたいです。」今治タオル青年部会のメンバーは、所属する企業の規模も大小さまざまで、時にはライバル企業となる場合もある。そんな中で、今治タオル産地という枠組みで若手が集まり、メーカーの垣根を超え、産地を盛り上げよう、未来につながるような取り組みをしようと語り合っている。今治タオルの伝統を受け継いだ若い世代が支えあい、語り合い、切磋琢磨し続ける仲間がいる。だからこそ、今治のタオルは今後も進化し続けていく。そうして今治産地全体で作り上げた価値が、高い品質に裏付けられた「今治タオルブランド」として、今後も産地を守っていくのだろう。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>今治タオル青年部会<br />
<br />
愛媛県今治市で「タオル業界の発展向上に資する青年中堅層の結束」目的に、1963年に創設した各企業の若手後継者の団体。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 008<br />
【つなげていく人】<br />
企業の垣根を超え、仲間と共に新しいモノづくりに挑戦する「今治タオル青年部会」の記録。</div>
<p>Date: 21.07.2022<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: imabari towel youth group</p>
<span>*今回の取材させていただきました今治タオル青年部会が作った「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」を、特別に数量限定にて本サイトのオンラインストアにて発売させていただける事となりました。商品ご購入ご希望の方は、本サイトオンラインストアもしくは、下記より商品ページにアクセスをお願いいたします。</span></div>
<div class="journal-other">
<ul>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2203"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_01.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」バスタオル</span> </a></li>
<li><a href="/itemdetail?ItemID=W2204"><span class="thum"><img alt="「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル" src="https://file.renment.jp/cms/journal/imabaritowel/THUMBNAIL_008_02.jpg" /></span> <span class="text">「今治タオル青年部会がつくったちょっと高いけどおんまくええタオル」フェイスタオル</span> </a></li>
</ul>
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'Title' => '【つなげていく人】<span>博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは…</span>',
'SubTitle' => '静岡県 浜松市を含む遠州地域は古くから綿織物が盛んで「繊維のまち」といわれ、今でも他にはない特徴的な織物をつくる工場が多く残っています。その土地で技術や経験を活かして、敢えて旧式の機械を使い、生産性にこだわらない上質な織物をつくり続けている鈴木利幸織布工場の鈴木利幸社長 。どのようなこだわりや想いを持って仕事を続けてこられたかを実際に工場を訪問してお話をお伺いしてきました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">夫婦二人、半世紀前の織機と共に</div>
<div class="post-text">――はじめに、工場のなりたちをお伺いしてもいいですか?<br />
<br />
当初は別の浜松の織物工場で働き始めました。ですが、工場が1年で閉鎖されてしまったので、また別工場で4年ほど奉公をやってからこの場所で、今と変わらない大きさで工場を始めました。その時が昭和50年ですので、今年で創業46年になりますね。元々実家が糸に糊をつける仕事をやっていたり、母親も糸を綛(かせ)から管に巻く仕事「管巻き」をやったりと、いつも身近に糸がありました。私が小学校6年生の時に父親が亡くなってしまい、母親のやっていた管巻きでは食べるのも苦労していたので、少しでも儲かる着物の小幅織物を始め、気づいたらこの糸の世界に入っていたという感じですね。独立しようと思ったのも自然の流れかと思います。つい最近までは私の叔父から紹介してもらった仕事を多くやらせていただいていて、その会社が無くなる最後の最後まで私が残って仕事をやらせてもらっていましたね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-text">――工場には何台も織り機がありましたが、他の従業員の方は何名くらいいらっしゃるのですか?<br />
<br />
昔からとーちゃん、かーちゃんの二人で。ずーっと。<br />
<br />
――お二人だけで、これだけの機械を動かすのは大変そうですね。特に工場には古い織機や機械が多くあるようでしたが、どのくらい古いものがあるのですか?<br />
<br />
別の会社で使っていた織機も中古で持ってきていますので、モノによっては50年以上経っているでしょうね。ここにしか残っていない機械などもあると思うね。型式はトヨダG3 という、TOYOTA の昔の会社名のものを使っていたりしますよ。なんせ昔の機械なので、整備や故障など心配をしていますが、何とかやっていけてますね。ここには4台のトヨダのシャトル織機(*1)が残っています。昔は同じものが全部で10台ありましたが、20年位前に時代の流れで6台はレピア織機(*2)というものに替えました。普通のレピア機とは違って、坂本式織機100T を元にした「改造レピア機」というものを導入しています。専門的に言うと、本来シャトル織機である坂本式織機のコップチェンジ(*3)部分を改造して、両側から糸の受け渡し装置が出るようにしてレピア織機に改造したものですね。<br />
<br />
(*1)シャトルと呼ばれる道具を経糸の間に通すことで緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*2)シャトルを用いず、レピアと呼ばれる糸の受け渡し装置を用いて緯糸を打ち込み、生地を織りあげる機械。(*3)シャトルの中の糸巻きの糸が無くなった時、糸巻きを交換すること。<br />
<br />
――一部は博物館級のものもあるんですね。それほど古い機械をお使いになる理由はなんでしょうか?<br />
<br />
生地に凄い特徴がありましてね。このトヨダG3っていう織機を使うと、織物が凄く柔らかく仕上がるんですよ。津田駒製など他のメーカーの機械は生地が「ピンッ!」と立つので、それはそれでいい生地なのですが、うちにある古い機械で織ると「フニャッ」とする。たとえ生地の組織が同じで、工程も設定も同じようにやっても、触れば違いがすぐに分かる。この独特の柔らかさがこの織機の特徴なんです。自分は昔から他とは違う少し変わった物が好きなんですよ。先ほど言った改造レピア機を導入する時にも、当時色々と他の機種などの誘惑があったんですが、やっぱりこっちの方が面白い魅力があって、結局改造レピア機を導入する事にしたんだよね。改造、つまり昔の機械は自分で手を加えられる世界だからいいんだよ。最新鋭だとコンピューター制御になっていて細かいところまで手が出せないでしょう?<br />
<br />
――なるほど。手を加えられるところが、あえて古い機械を使う理由なのですね。</div>
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<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo04.jpg" /></div>
<div class="post-title">古い機械を使い続けるということ</div>
<div class="post-text">――織機を動かしている時は、どのような事に気を付けていますか?<br />
<br />
ボタン押したらずっと動いてるわけじゃないから、そのまま動かして放置していくわけにはいかないんだよね。例えば、機械はボルトで留まっているけど、動いてる間に必ずボルトが緩むからね。機械が動くガチャンガチャンという振動で少しずつ部品がすり減ってしまうこともあるしね。常に大丈夫かな?って確認している。以前、一週間くらい旅行に行ったことあったんだけど、その時にはかーちゃんに機械の運転を任せたんだ。当然、行く前にはボルトを締めていったんだけど、帰ってきて確認したら見事に緩んでた。古い機械って、そういう所が難しい。だから管理。やっぱり管理が大切だね。<br />
<br />
――目が離せないのは大変ですね。他に工夫をされている事はありますか?<br />
<br />
糸にあわせて機械を調整することだね。糸が違うと織れ方が全然違う。ただ入ってきた糸を機械にかけるだけじゃあ満足できない織れ方になるので、開口の閉じるタイミングを変えたり、口開きの幅を大きくしたり小さくしたり、機械をあっちこっちいじってる。それは毎回毎回織物に合わせて調整していますよ。たくさんいじる部分があるし、やり方も色々とあってね。そりゃ苦労して、ままならないときもあるよ。でもただ「出来ない、出来ない」と言ってるだけじゃなく「何とかしたい」といって機械をいじる。その結果が経験になる。かえっていじりすぎて失敗する事もあるけど、それも一つの経験だからね。それをあえてやる人になりたいね。<br />
<br />
――今まで積み重ねた経験があるからこそ、素晴らしい織布を作れるのですね。<br />
<br />
それでも、同じ事やっているつもりでも色んな問題が起こるから、なかなか100%上手くはいかないね。古い機械を使ってやっていくのは、大変だけどそれ以上のやりがいや面白さもあるかな。<br />
<br />
――なるほど。鈴木さんの織布や織機に対する想いが伝わってきました。</div>
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<div class="post-title">遠州のモノづくり精神</div>
<div class="post-text">――鈴木さんを始め、遠州の産地にはそういった細かい工夫をされる方が多くいらっしゃる印象があります。遠州の産地ならではの土地柄なのでしょうか?<br />
<br />
この土地は、昔から会社組織って多くないんです。個人で工夫してやってる人が多くて、機械いじるのが好きな人が長くやってるような。そういう人が遠州には多いんです。会社組織の中でできる事は限られちゃうから、特徴のある生地など、他にはない織物ができやすい。そういう部分はあると思います。まあ、好きで色々な事をやっているだけじゃ儲からないんだけどね(笑)。<br />
<br />
――私たちのrenmentプロジェクトも「この先の100年を考える」ことから始まっています。このような想いや技術はこれからもしっかりと残していきたいです。<br />
<br />
この土地でこのような仕事をしている人のほとんどが私らの世代です。少し下の世代の人もいないわけじゃないけど…ぽつんと若い人がいても40代くらいで、若い子は本当に少ないね。これからのことを考えると、人がいなきゃ産業自体がおぼつかない。本当に若い子でやりたいって子が出てくりゃいいけどさ、なかなかいないね。おかげ様で二人はまだ元気だけど…後継者がいないよね。どうしても若い人には給与の水準とかも必要でしょうし…</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210922/photo07.jpg" /></div>
<div class="post-text">――若い人には工場を見てもらって「あの人が想いを込めてやってるから、この製品ができるんだ」という事を実感する機会を設けてもいいかもしれませんね。<br />
<br />
工程だけみたら面倒くさいことが8割、9割で、やりたがる人は少ないかもしれないけど、色々と自分で工夫して考えれば良いものができるっていう事を知ってもらえれば良いね。最初から面白い仕事なんてないし、義務でやらされているだけの事なんて、どんな仕事でも面白くないよね。面白い仕事をするではなくて、仕事を面白くする。それが大事だと思うよ。<br />
<br />
――最後に鈴木さんの仕事を象徴するようなお言葉をいただけました。今回はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>鈴木 利幸 Toshiyuki Suzuki<br />
(鈴木利幸織布工場 社長)<br />
<br />
静岡県浜松市生まれ。昭和50年、自宅敷地内に織布工場を構え、以来夫婦2人で10台の旧式織機を扱う。今回、renmentでは旧式織機でしか出せない独特の風合いを求め、海島綿を用いたブロード生地を製織いただいた。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 007<br />
【つなげていく人】<br />
博物館級の旧式機械で生地を織り上げる鈴木利幸織布工場のモノづくりのポリシーとは</div>
<p>Date: 22.09.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi</p>
</div>
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'Title' => '【つなげていく人】<br><span>鐘と太鼓の音響く徳島。<br>縫製技術の継承で紡がれる、<br>想いのリレー。</span>',
'SubTitle' => '今回お話を伺った斎川千浪さんは、renmentのTシャツやパーカーを縫製しているKSプランニング徳島工場で、長く縫製の技術を数多くの人に指導してきました。生まれも育ちも生粋の徳島っ子の斎川さんに、徳島の魅力、お仕事をされる上で大切にしていることについて、お話を伺いました。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">生まれ育った徳島の暮らし</div>
<div class="post-text">--斎川さんは、工場がある徳島県のご出身ですか?<br />
<br />
はい。生まれた時から徳島県に住んでいます。この工場より少し北の板野町というところで生まれ、結婚してからそちらの近くに家を建てました。娘が山口の大学に行ったので、今は私の母と主人、それと犬1匹で住んでいます。<br />
<br />
--生粋の徳島っ子ということですね。是非おいしい食べ物や名所など教えていただきたいです。<br />
<br />
有名な場所だと鳴門の渦潮やかずら橋ですかね。食べ物だと鳴門金時芋が有名です。それ以外だと、そば米汁って知ってますか?家庭料理なので飲食店ではあまり見かけないですが、道の駅の食堂とかだったらあるかもしれませんね。作り方は、醤油ベースに鶏肉と人参やしいたけの野菜、こんにゃくにちくわ、最後にそば米を入れて煮て完成です。家庭でも簡単に作れる料理ですよ。<br />
<br />
--初めて聞きました。食べてみたいです。<br />
<br />
素朴な味わいの徳島の郷土料理ですね。まあ、なんだかんだ言っても徳島といったら、やっぱり阿波おどりですね。空港の名前も徳島阿波おどり空港というくらいですから。時節柄、残念ながら阿波おどりは開催されなくなってしまいましたが、いつも夏になったら徳島駅の駅前で賑やかにしていますよ。私も小さいころは飛び入りで参加して踊っていました。<br />
<br />
--阿波おどりは、飛び入りで踊れるものなんですか?<br />
<br />
海外からの観光客の人なども飛び入りで参加して踊れるレーンもあるので、そういったところで参加していました。徳島人は鐘の音や太鼓の音を聞いていると自然と踊れるようになっとんですよね。小さいころからテレビで見ていたり、運動会で踊っていたりしていますから、自然と体が動くんですよ。</div>
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<div class="post-title">教えることの難しさ</div>
<div class="post-text">--斉川さんがこちらの工場で働くことになったきっかけを教えてください。<br />
<br />
高校卒業と同時にこの工場に入社しました。きっかけは就職する時に同級生の友達がおったんですけど、その子は縫い物が得意で手先が器用だったので、縫製の仕事に就くということを聞いて。じゃあ、その子が行くんだったら自分も行く!という感じの単純な理由だったんです。それと、この工場は昔から子供服を多く扱っているんですけど、子供服ってTシャツとかスカートとか色々な種類があってカラフルでとても可愛いんですよね。この工場では裁断から縫製までやって、最終的に可愛い製品が出来上がっていくところまで携われる。それがとても魅力に感じたんです。<br />
<br />
--今はどのようなお仕事を担当されているのですか?<br />
<br />
縫製担当で、現場でオペレーター(実際に製品を縫う人)の技術指導をしています。オペレーターは現在13人で、年齢は二十歳から一番上の人で59歳の人で幅広くいますね。技術指導ができる他の人にも手伝ってもらいながら、みんなを指導してまわっています。簡単なところは5年目などで技術習得しているオペレーターに託して代わり教えてもらったりして、自分は主に新入生や中途で新しく入ってきた人に教えています。技術指導をするようになったのは二十歳くらいから少しづつなんですが、30歳のちょっと前くらいから管理職という立場で指導をするようになりました。高校を卒業してからはここ一本で長く務めているので、どんなミシンがどこに何台あるかとか、この工場の事はほとんどの事が分かりますね。<br />
<br />
--年齢層が幅広いのでコミュニケーションをとるのが大変そうですね。<br />
<br />
私と年代が同じくらいの人とは話が通じやすいですが、自分と娘と同じくらいの歳の人には言葉とかも選ばないとうまく伝わらなかったりします。メリハリをつけて技術指導をしなくてはいけないので、そういう所では苦労していますね。また、指導する立場というだけで少し怖がれるところもあるので、何かあって困った時は相談したり話かけやすいように、できるかぎりニコニコしているように心がけています。実は自分も最初は人見知りで話すのが苦手だったのですが、それでもやっぱり年を重ねるうちに話していかないといけない立場になったので、自分なりにそうしていかなあかんという気持ちでがんばっています。</div>
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<div class="post-text">--お仕事をされる際、大切にしていることはありますか?<br />
<br />
いつも効率よく技術指導して、売上をあげることを考えています。やはりそこがずっと課題ですね。実際の数字として出てきたものはごまかしがきかないので。1日にこれだけしかできなかったでは困るし、一秒は一秒、一分は一分、時間は取り戻せないからシビアに教えていかないとですね。昨日より今日、今日より明日と一枚でも多く縫えるようにすることが私の役目なので、指導する立場としてできるだけ早く習得してもらえるように、私も考えて教えていく事が大事だと思っています。<br />
<br />
--指導にあたって心がけていることは何ですか?<br />
<br />
新しく入った子にも早く先輩と同じ技術を習得してもらうために、その子の癖とかで教え方を変えたり、何がその子に向いているかを見極めて、習得した技術がさらに伸びると感じたら他の担当へと変えたりと、いろいろ考えますね。ミシンで縫う時の手付きも、教わる側が見やすいように気を付けたり。あと、私は右利きなので、左利きの人に指導するときは難しいですね。そうやって一人一人、その人の縫い方をよく見て、その人が縫いやすいように工夫をしながら技術指導をしています。ですから、前に一度に新しい子が5人も6人も入ってきたときは大変でした。一対一ならいいですが、全員平等に見ないといけないですからね。ひとりづつに個性があるように、ミシン自体にも一台一台に癖があって同じ機種でも扱いが違ってきます。特に私が入ってくる前からある古いミシンは、押さえ金やアタッチメントを生地の厚さに合わせて削ったりして調整していて癖がついていたりしてますので、人が多いときは古いミシンでも使わないといけなくて、同じように調整してもらっても癖があるから、オペレーターから「縫いづらい」という声も上がってきますね。そういう時はモーターやペダルを変えたり、手の持ってき方で調整して使ってもらっています。</div>
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<div class="post-text">--工夫されながら、一人一人に合わせた技術指導をされているのですね。<br />
<br />
指導している子が今までできなかった技術ができるようになってきたときは、教えててよかったなぁと感じますし、教えた技術で「やりやすい」と言われたらやっぱり嬉しいですね。高校から卒業したてで初めて働く新しい子は、まだ幼いので1ヶ月、2ヶ月、そして半年と少しづつ成長している姿が身近で感じられる事が喜びですね。</div>
</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">大切にされる服とは</div>
<div class="post-text">--服作りに対する想いやエピソードなどお聞かせください。<br />
<br />
この工場で作った製品の話ではないんですけど……娘が小さい時には、よくスカートなどを縫ってあげて履かせていました。ぴったり合うように採寸してワンピースをオーダーメイドで作ってあげたりしました。他の子と違う特別な服を着せてあげられたのは、この仕事をやっていて良かったなと。娘も、誰が縫ったの?と聞かれて「お母さんが縫ったの」と答えられて鼻が高かったみたいです。それに、仲の良かった友達の子供も女の子だったので、お下がりをあげたりしていました。私が縫った服をその子が着ているのを見て、もう一度嬉しくなりましたね。そうして、たまたま他の友達の子供も女の子が多かったので、作った洋服は全部あげてしまいました。手元には一枚も残っていませんが、そうやって代々リレーのようにして長く着てもらえて良かったです。</div>
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<div class="post-text">--服がバトンタッチされていくリレーは、すごく素敵ですね。<br />
<br />
同じように、ここ徳島工場に昔からある社訓には「心がこもった物づくり」という言葉があります。作っている製品はオーダーメイドではないけれど、その中の1枚はひとりのお客様しか買えないものだから、少しでも長く着てもらえるように、一枚一枚こだわって慎重に縫ってもらっています。<br />
<br />
--大切に長く着てもらえた方が作り手としては作りがいがありますね。<br />
<br />
この徳島工場で作っているものは心を込めて良いものを作っているので、すぐに捨ててしまうとかではなく、色々な形で長く着てもらえたら本当に嬉しいですね。<br />
<br />
--本日は、ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>斎川 千浪 Chinami Saikawa<br />
<br />
高校卒業後、KSプランニング徳島工場に入社。工場を誰よりも良く知り、現在は縫製現場の生産主任として、オペレーターの技術指導を担当。<br />
<br />
(株)KSプランニング 徳島工場<br />
徳島県藍住町。主にカットソーから子供服、ベビー服まで”Made In Japan”のクオリティで安心・安全で丁寧な縫製を得意とする。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 006<br />
【つなげていく人】聞こえてくる鐘や太鼓の音。教えることの難しさ、徳島でづつく想いのリレー。</div>
<p>Date: 01.9.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Daisuke Mizushima<br />
Special Thanks: KS Planning Co., Ltd. Tokushima factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '本サイトのトップページに使用されている、朝焼けに照らされる雄大な北アルプス連山の写真。撮影されたのは、近藤紡績所大町工場で工務課長を務められる大島啓(おおしまあきら)さん。今回は、renmentの糸が紡がれる長野県大町市の魅力について、趣味のカメラを通して大町の魅力を誰よりもよく知る大島さんに、お話を伺った。',
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">北アルプスの朝焼け</div>
<div class="post-text">——この度は大島さんが撮影された北アルプスの写真をrenmentのホームページで使わせていただき、ありがとうございました。北アルプスは雪山の白いイメージが強かったので、とても幻想的な写真で感動しました。あのように季節によって山の色は変わるものでしょうか?<br />
<br />
季節どころか、一日一日の焼け方で山の色が変わりますよ。色をつけたんじゃないかと思うほど赤くなっていたり、グレーにうすくピンクがはいった感じになったりと、毎日色や表情が変わりますね。撮影では色の違いを楽しんだりしています。</div>
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<div class="post-text">——今回使わせていただいた朝焼けの写真も、地元の方じゃなきゃ取れない写真ですよね。<br />
<br />
あの写真は出勤途中に車を停めて、ちょこちょこっと望遠カメラを組んで撮ったものです。いつも車にカメラを置きっぱなしにしているので。工場には早くから出勤しますので、その途中で朝焼けとか、綺麗なのを見ると風景を撮りたくなってしまうんです。前は安曇野の方に勤務していて、そちらも常念岳など綺麗な山の形をしているところも多くて素敵なのですが、大町工場からの景色となると迫力が違うんですよね。蓮華岳から白馬三山の方まで全部一気に見えますので、それの朝焼けなどは圧巻ですね。非常に空気がきれいで、特に冬場の満月の夜なんかは、山が雪景色なので浮き出て見える時がありますね。<br />
<br />
——想像しただけでも凄そうですね。是非見てみたいです。<br />
<br />
これは写真に撮りたいなと…そんな風に思った時は真夜中に鷹狩山の展望台まで車で登って、車で登れない所まできたら、途中から車を停めて、スノーシューに履き替えて深夜の2時ぐらいから登り始めて。上に行くとものすごく寒いのでストーブで暖をとりながら、月が良い位置にくるまで待って撮ったりして、朝まで日が登るのを待つという感じです。完全に冬の装備で登るのですが、向こうへ着いたら更にもう一枚上着を着込んで…そんな感じで、撮って遊んでる感じですね。<br />
<br />
——この土地に住んでいる人ならではの撮影方法ですね。<br />
<br />
住んでいなくても撮りに来ている方は大勢いますよ。週末になると場所の取り合いになりますからね。3月でも行ったらもうすでに先客がいたり。行って誰もいないってことはあまりないです。</div>
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<div class="post-text">——カメラを始めたきっかけは、どのようなものでしょうか?<br />
<br />
もともと凝り性というか集めるのが好きで、収集癖がありましたね。鳥だとか昆虫とかは本物を集めるわけにはいかないので、写真に残しておくという感じで。初めて自分の小遣いでカメラを買ったのは中学二年生のときでした。それまでは親の一眼レフカメラを借りて撮っていたんですが、やっぱり自分のカメラが欲しいということで、当時キヤノンやニコンは高かったので、比較的安いけど色々と機能があったオリンパスを選んだんです。その時買ったカメラは今でも使ってますね。最初は飛行機を撮りたかったので、一眼レフの望遠レンズで撮れるようなカメラを買いました。その後、オリンパスのカメラはマクロ撮影も得意分野だったこともあって、昆虫や野草などを多く撮影するようになりましたね。ちなみに、今日持ってきたカメラもオリンパスです。これはミラーレス一眼で、本体もレンズも小型なので、撮影に行く時は、こういうのをいくつかリュックにポンと入れて持って行きます。元々持っていた昔のフィルムカメラのレンズもつける事ができるので、色々と変えながら楽しんでます。<br />
<br />
——中学生からだと相当長く続けていますね。ちなみにカメラは何台くらいお持ちなのでしょうか?<br />
<br />
新しいのは、あまり買ったりはしないのですが、30台から40台くらいはあるのではないでしょうか?昔のカメラは、今のデジタルと違ってフィルムを途中で変えられないので、フィルムに合わせてボディを変えていましたから、同じボディのカメラを2~3台持っていました。あと、プロが使うような良いカメラは重過ぎて、体力勝負で負けてしまうので、コンパクトなものを使う事が多いです。そういうことで、昔から色々と使えるオリンパスに愛着があります。昔は大町にもオリンパスの工場があったんですよ。ウチの工場でも「昔オリンパスでカメラ組んでいたんだよ」という人もいました。今もカメラや撮影の話で盛り上がる事もあります。今の50代から60代前後くらいの世代だと一番カメラブームだった頃でしょうからね、工場にも写真好きな人は沢山いますよ。フィルムカメラでプロクラスのカメラ持っている方もいますからね。みんな見せないだけで、私よりよっぽど上手な方がいっぱいいますよ。たまに撮影スポットなどで会いますから。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">身近にある自然</div>
<div class="post-text">——撮影などで大町の自然の事も熟知していらっしゃるようですが、ご出身は長野県でいらっしゃいますか?<br />
<br />
もともとの出身は愛知県名古屋です。平成2年に入社しました。会社が大町工場で研修を開始した年の1期生になりますね。もう長野の方が長くなりましたね。海外に行っていた時期もありますが、一番長いのが大町工場になります。<br />
<br />
——30年くらい前に入社されてから、この土地で何か変わったところなどはありましたか?<br />
<br />
私が来たときは長野オリンピックの前ですので、工場の横の道も細い道でしたし、工場のまわりには家があまりなくてほとんどが田んぼでした。今は工場のまわりにもだいぶ建物が立ち始めましたが、それでも高い建物はないですね。<br />
<br />
——高い建物がないのは景観としては良いですよね。やはり大町の魅力は自然ですか?<br />
<br />
そうですね。緑が多く自然豊かで、四季の変化を肌で感じられます。季節の流れがめぐりめぐって連綿と続くのを肌で感じながら生活できるという点で、非常に恵まれた環境だと思います。自然が豊かですから、野鳥なども多くいます。この工場の軒先にも、チョウゲンボウって言うハヤブサの小型の鳥が普通にとまったりしていますよ。みんな気づかないだけですが。トンビかな?と思ったらノスリだったり、ハチクマとかそういう大型のタカ類もいます。冬になると工場の周りの田んぼは水が枯れるじゃないですか、その田んぼの中を白鳥が歩いていて、日が登ると工場の上を旋回しています。そういうのも撮ったりしていますね。ウチの子供達とも学校の課題として、バードウオッチングで見つけたキツツキの巣などを一緒に観察したりしました。都会ではできない事が身近な所で簡単にできてしまう。今は、なかなか自然と触れ合う機会が減ってきましたね。自分が子供の頃は、名古屋の実家のすぐそばでもカブトムシやクワガタがとれましたけど。</div>
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<div class="post-text">——長野県の大町と聞くと、雪とか、寒そうとか、山のイメージが強いのですが、実はいろんな顔を持ってそうですね。<br />
<br />
例えば、春先は芽吹いた花が一斉に咲きますから素敵ですよ。この場所だったら梅、桜が一緒に咲きますね。それからは新緑への移り変わりが、週単位で感じられます。むしろ、タイミングが合った時に写真を撮りに行かないと。桜なんかは雨が降ったらおしまいですから、降る前のタイミングでさっと撮りに行きます。あと、このあたりは海抜600mくらいですが、さらに少し上がって700~800mくらいになると低山帯になり、植物の種類が変わります。さらにその上に行くと亜高山となって、高山植物が見れます。だから植物の種類もすごく豊富ですね。あと、すぐ隣の池田町なんかは蝶が好きな人たちの中ではとても有名。種類が多く、珍しい蝶がいると聞いてます。植物と同じで、平地帯の普通の蝶も、低山帯、高山帯の蝶も見れる。非常に多くの種類の蝶を1日で見ることができるって事で有名な場所です。蝶の写真撮るのが好きな人にとっては聖地みたいなものでしょうね。</div>
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<div class="post-text">——こういう土地で暮らせるという事に改めて、ありがたみを感じますね。<br />
<br />
同じような自然相手の趣味を持っている人からすると、すごく羨ましがられますね。都会の人達は休みの日にしか来れないから、雨だろうとなんだろうと来るしかないけど、こっちに暮らしていれば、気が向いた時とか、シチュエーションの良いときにスッと出れる。朝起きた時に「今日は焼けそうだな(山が朝焼けで綺麗に見えそうだな)」って見てから登ることができるので。地元に住んでる人にとってはそれが当たり前の日常の風景なので「わざわざそんなところ行くの?」と思うかもしれませんが。私は花を撮る時は、わざわざ山まで行かずに、その辺の野原で撮ってるんです。<br />
<br />
——大町をすごく楽しんでますよね。お話を聞いてると大町の日常を切り取ってる感じがしますね。<br />
<br />
結局、都会と同じ事をやろうと思ってもできないので、それだったらこっちで楽しめる事を楽しんだ方が良いですよね。もともとどちらかというよりも都会の遊びよりもキャンプとかそういった遊びの方が好きでした。そういった意味ではこっちの生活に合ってたのかなと思います。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">長野の本当の魅力</div>
<div class="post-text">——名古屋からここ長野に移り住まれて長いと思いますが、長野の自然以外の「魅力」と言ったら何がありますか?<br />
<br />
大町工場も含めてですが、長野の人は議論好きなところも良い点だと思います。面倒くさがらず、いろんなことを根を詰めて話し合いたがる人が多い。特に今みたいに工場で変わった糸を開発しようとしている時など、あーだ、こーだと熱く議論しだす点は、長野県人の気質の良いところじゃないかなと私は思います。それに、長野県の人は真面目ですね。いま工場では若手の教育に力をいれていますが、勉強会でも熱心に学んでいて、若い人がすごく真面目で素晴らしいと感じます。そういうところは、やっぱり長野県民の気質、土地柄だと思います。それと、やはりここに工場があるのが大きな利点だと思いますよ。都会の工場とかで他から入ってきた人達だと、仕事が合わないようであれば他に移ればいいやという考えになりやすいかもしれませんが、それに対して地元の人たちは、自分たちの生活の場にある工場でやっていこうという気持ちがあって、そういう意味で腰を据えて色々と考えて長くやってもらえるという期待は大きいです。地元の人からしたら、そこまで考えてないよって思われるかもしれないですけど、自然の豊かさの魅力と同じくらいに、真面目でがんばってくれる気質をもっている「人」というところも魅力だと感じてます。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210811/photo12.jpg" /></div>
<div class="post-text">——私も長野出身ですが、「人」に魅力を感じてもらえている事は嬉しいです。今後も長野県や人の魅力をお伝えしていきたいと感じました。<br />
<br />
お話させていただいた以外にも、本当にいいものは沢山あると思いますね。<br />
<br />
―本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)<br />
<br />
※今回のインタビュー記事に掲載されているご本人のポートレイト以外の写真は、大町市で大島さんが実際に撮られた写真を使わせていただいています。</div>
</div>
<div class="journal-profile">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>大島 啓 Akira Oshima<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
愛知県名古屋市生まれ。現在は大町工場にて、工務課長として勤務。中学時代から続いている趣味の写真で、今も大町市の魅力を写し続けている。</p>
</div>
<div class="journal-overview">
<div class="overview-title">renment journal vol. 005<br />
【想いをつなげる】信州の雄大な自然の美しさ、動植物と人々の暮らし。レンズを通して感じる大町市の愉しみ方とは…</div>
<p>Date: 11.8.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Akira Oshima<br />
Portrait Photograph: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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'SubTitle' => '現在の日本では数少ない「綿」を中心とした紡績工場が長野県大町市にある。古き良き技術と最先端の技術の両方を活かした糸づくりを続けるこの工場では、数年前から敷地内の一角に綿花畑を設け、毎年少ないながらも綿花の収穫を行ってきた。なぜ、この地に綿花畑が作られたのか。綿花畑で何が芽生え、実ってきたのか。畑の守り人でもある近藤紡績所 大町工場の一志(いっし)勉さんにお話をうかがった。',
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<div class="journal-post in-view">
<div class="post-title">大町工場と共に</div>
<div class="post-text">——今年で入社何年になりますか?<br />
<br />
今年で39年になるかな?もともと出身が地元の大町で、自分は途中入社で26歳の時に大町工場に入社した。それまでは、まったく違う業種を経験していて金融関係とか…なぜか金融というとみんな怪訝そうな顔をするよ(笑)。しっかり地に足が付いたモノ作りがしたいと思って転職したんだ。それからは、ずっと大町工場に勤務している。担当の部署は、紡績の品質に関わる重要な部品であるゴムローラーを管理する部署に長く在籍しているけど、今は綿花栽培も担当させてもらってるね。<br />
<br />
——大町工場ができた当時からお勤めされているのですか?<br />
<br />
工場が完成する前の昭和57年10月に入社したよ。工場の建屋は大体できていて、これから機械を導入するくらいの時だね。実は、当時自分は全く知らなかったんだよ、この工場で何を作るかは…噂では宇宙服を作るところだとかって(笑)。<br />
<br />
——では、この工場がどう変わってきたか全部ご存知なんですね。<br />
<br />
そうだね、歴史は今の部署のノートにもしっかり記録されてるよ。やはり一番変わったのは、近藤紡績所が新しい繊維開発をやり始めたときだね。その年が2015年で、変革の年に色々と集約されて新しいものをつくろうと。この工場や会社のすべての人が手探り状態で、どういった糸ができるのか誰もわからなかった。それまでは普通の綿100%の糸だけでやってきたし、その他の知識も技術もわからない事の方が多かったから、全従業員からいろんなアイデアを聞いて「どんなものを作りたいか?」をみんなで考えながらやり始めたんだ。まあ、それからのスタートで早6年になるね。</div>
<div class="post-photo"><img alt="" src="https://file.renment.jp/cms/journal/210721/photo02.jpg" /></div>
<div class="post-text">——慣れないことが多くて工場の方々も苦労されたんでしょうね。<br />
<br />
前とは産地や品種も異なる綿も使い始めたし、今までは整った均一の糸だけを作っていたんだけど、それだけでなく、わざわざムラのある糸を作ったりとか。数多くの研究をしてきたけど、うまくいかない方が多かったかな。その中でもいくつかは成功して製品化されたものはあるね。<br />
<br />
——大町工場の歴史は生き字引のような形で覚えてらっしゃるんですね。<br />
<br />
生き字引であればいいんだけど、すぐに忘れてしまう…字引引いても白紙が多い(笑)。まあ自分が覚えてなくても、この工場の出来事や、どんな糸が作られてきたのかは、ほぼ記録されてるからね。企業というのはデータの蓄積。データの蓄積は技術の蓄積につながって、企業の開発力や対応力の礎になると思うんだ。そして消費者に喜んでもらえる製品を届けられたらいいなと思うね。</div>
<div class="post-title">綿の木を育てる意味</div>
<div class="post-text">——どのような経緯で、工場内で綿花を育てる事になったのでしょうか?<br />
<br />
「これから新しいことにチャレンジしていこう!」ということで綿を見つめ直した時、長い間、自分たちは紡績や綿、綿花に携わってきたけど、綿がどういう形で育って収穫されて、自分たちのところにやってくるのか?を知ってる人が、ほとんどいない事に気づいたんだ。じゃあ、まずは自分たちの手で綿花を育ててみようということで、このプロジェクトが立ち上がったんだよ。<br />
<br />
——工場で綿花を育てることに何か目的があるのでしょうか?<br />
<br />
自分たちの手で実際に綿を育ててみる事によって、本当に綿ってどういうものだろうか?ということを知ることができる。そうすれば、綿の性質とか特徴などの理解をよりいっそう深める事ができるはず。そこで得られた理解が、紡績工場のレベルアップにつながり、品質向上に繋がるし、製品に対する愛着も生まれる。これが目的のひとつ。それともう一つは、原料から製品までのすべてを国内の生産体制でチャレンジしてみようということで、ここ大町でできた綿を原料にして最終製品にしたらどんなモノができるのかを知りたかった。このプロジェクトの意義としては、綿をもっともっと知るっていうことが一番大きいね。また、綿花畑を通じて地域社会への貢献とか理解をしてもらって、情報発信をしたいというのも目的のひとつかな。</div>
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</div>
<div class="journal-post in-view">
<div class="post-text">——どうして一志さんが、このプロジェクトを行うことになったのですか?<br />
<br />
一番最初に手をあげたのが自分で…と言うより自分以外手をあげる人がいなかった。自分には好奇心旺盛なところがあって、元々実家が兼業農家で少しお手伝いをしていたので、多少なりとも農業の知識もあった。最初はほんの軽い気持ちでこのプロジェクトに賛同して手をあげた事が始まりだったかな。でも実際の作業となると、一人では開墾なんて無理だから。色々な部署から応援に来てもらって、自分で重機を操縦して土を掘り起こすんだけど、最低でも30 cm は掘り起こさないといけない。30cmくらいの深さだとそんなに大変なようには感じないと思うんだけど、ここは石場だったからすごく大変だったよ。重機で大きな石をとる作業はできても、あとの小さめのは重機で取れないから手作業でとって...それはもう危険で大変な作業。石を実際に取ろうと思うと腰くらいまで掘り起こさないといけないからね。<br />
<br />
——畑の入り口に「開拓魂」と書かれた石がありましたね。この場所から出てきたものですか?<br />
<br />
そうだよ。あれくらいだと、この土地からでてきた石としては、まあまあ大きい方かな?「開拓魂」と書いてあるのも、そういった精神でやっているつもりでね…そんな感じで石をとり終わったらトラクターで平らにして、それでみんなで畝を作って畑づくりを進めていったんだ。初めての綿花畑は13m程の畝を5本作り、90本くらいの綿の木を栽培した程度だね。今では作る綿の種類が増えたし、1品種ごとの収量がある程度必要なので、約330平方メートル、約100坪に拡大されてる。<br />
<br />
——この畑では、どのような品種を育てているのでしょうか?<br />
<br />
今この畑では全部で10品種栽培していて、陸地綿(*1)ではセルベス、アプランド。アジア綿(*2)では和綿(*3)の信州、大島在来。またカラーコットン(*4)では茶綿や緑綿等。それから試験的に交配種や特別品種も栽培している。それぞれ特徴があり、雨に強い和綿や早く実るセルベスなどは作りやすく、一方で陸地綿は総じて害虫が集まりやすいと思う。あと、今まで紡績に不向きとされてきた和綿は、独特の優れた特徴を持っているので、今後その特徴を生かした製品を作るのも面白いかもね。種にもそれぞれ特徴があって、陸地綿は和綿より種が大きいし、品種によって綿繰りの時、繊維が種から取り易かったり、取りにくかったりするよ。<br />
<br />
(*1)中南米原産。アメリカ、アジア、アフリカなど世界で最も広く栽培されている綿。世界の綿花生産の約90%を占める。(*2)インド原産。インドから中国、日本へと広がった。繊維が比較的太く短い。(*3)アジア綿の一種。日本で江戸時代から栽培されていた綿。(*4)一般的な白い綿ではなく、茶色や緑の繊維を持つ綿。染色の難しさから積極的には栽培されてこなかったが、染色をしなくても色や柄を出せるため環境負荷低減の面で近年見直されつつある。</div>
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<div class="post-text">——「綿花」の栽培は年間でどんな事をやっていくんですか?<br />
<br />
そうだね、3月くらいから作業は始まってきて、一番最初にやるのは、全面的にトラクターで土を起こして、畑の設計図を全部考えておく。その後、肥料を撒いて畝を立て、マルチビニールを敷いて、これで表面地温をあげたり雑草を防いだりしている。そしてビニールハウスを組み立てて、そのあとにやっと種をまく。種まきは先日、地元の保育園の園児と一緒にやったんだよ。ちなみに、種とは別に、実はポットでも苗を育てて植えてる。そのほうが早く成長して収穫できるからね。特に大町は寒くなるのが早いので、こういう早期栽培についても、まだまだ研究が必要だね。種をまいたら今度は水やりだね。始めは、ほぼ毎日水をかけてるよ。ある程度伸びてきたら支柱を立てる。綿の木は風や強雨に弱いものだから、そのままだと倒伏しちゃう。あとは害虫の防除をしているね。ある程度大きくなってくると、摘芯と言って高さを90cmに切って、横枝を伸ばして実をたくさんつけたり大きくなるようにしている。その後は無駄な枝を取ったり、草取りをしたりして収穫時期まで目が離せないね。他にも細かい作業はあるけど、おおよそはこのような流れかな?今日みたいに天気がいい日は、ハウスの上の天井ビニールを上げたりしているよ。いつも開いてるわけじゃなくて気候に合わせて上げたり下げたりしている。</div>
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<div class="post-text">——基本的に栽培の方は、おひとりでやってらっしゃるんですよね。<br />
<br />
今は、ほとんどひとりだね。開墾の時は色々と協力してもらえたけど、日々の世話となると、工場の現場も忙しいから。誰か後継者でやりたい人がいれば教えてあげながら一緒にと思うんだけど、なかなか教えるにしても一朝一夕にできるものじゃないんだ。畑の準備を始めたときは、信州大学繊維学部の先生方に色々と栽培について指導をいただけたのが心強くて、栽培自体は最終的に軌道にのせることができたので、本当に感謝しています。当初、信大の先生いわく「土壌は問題なく、水はけも良く栽培は可能です。ただし大町は寒冷地で、11月に入ると北アルプスの木枯らしや霜が降りるので厳しさはありますよ」と言われた。加えて、この土地では綿の栽培経験者が皆無だったから、地元のJAに聞いても綿の栽培を知っている人がいない。歴史的にも栽培文化がない地域だったという事もわかり、不安でどうなるかなと思ったが「誰もやったことがないなら、自分がやってやろう、出来るまでやるしかない」という気持ちに切り替えてここまでやってこれたよ。<br />
<br />
——実際の栽培で大変な事は、どのようなことでしょうか?<br />
<br />
まあいろいろ苦労はあるんだけど、やっぱりね自然相手なんでとても難しい…毎年難しい。ちかごろは強風の日が多くなり、ビニールハウスが飛ばされたり破れたりすることもあるよ。土日休日でも綿の管理が怠れないし、とても害虫が多くて防虫防除は欠かせない。ハウス栽培しているとどうしても熱がこもってしまうので害虫が出やすい。工場の周りは見渡す限りの田園風景で、どこから虫がきてもおかしくない。だから自分の出来る所は全部草刈りをしている。アブラムシ、オオタバコガ、去年大発生したのがオンシツコナジラミ。あとは夏になってくると必ず発生するハダニが困る、本当に困る…葉っぱが枯れ落ちてしまうんだ。最近ようやく気づいたんだけど、夜になるとそこに立っている構内街灯に虫がよってきてしまうんだ。今年は街灯を消してもらうにようにお願いしてみようかなとも考えてるよ。今後は効果的な害虫対策なんかも試していきたいね。それと、ここ大町は日照時間が比較的長く、標高が高いので、自分も結構日焼けしちゃうんだよね。皆に心配されほど黒くなっちゃう。<br />
<br />
——今日も日差しが強いですもんね…その他に失敗などもあったのでしょうか?<br />
<br />
「欲をかいてはいけない」という事を知ったよ。以前、収穫高をあげようとして石灰窒素を散布したら、綿の木が柔らかくなってね、枝が垂れてしまったんだ。何とか紐で支柱につりさげて修復したよ。撒いてしまえば後の祭り…その時は大変後悔したよ。本当に畑の栽培っていうのは、一年で一回しかできないからね…色々と試しながらやっとわかってきた感じだけど、部分的に色々とためしていかないといけないね。</div>
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<div class="post-title">綿花畑から生まれたもの</div>
<div class="post-text">——色々と大変な事も多いと思うのですが、この広さの畑ですと、どのくらいの量の綿がとれるのですか?<br />
<br />
今年は作付けが420本、すべての品種をいれて大体40 kgくらいを目標にしている。収穫をして綿繰りをして、種を取り除き綿だけにしておおよそ13kgぐらいを目標にしている。重さだと分かりづらいかもしれないけど、Tシャツで言うと約10枚程度かな?品種や品質にもよるけどね。<br />
<br />
——その収穫した綿は、どのような使い道をしてるのでしょうか?<br />
<br />
それを会社の方で検討してもらっているところだね。綿というのは実際に製品にしてみないと風合いがわからないから、どんなものでも良いから製品を作ってみたいなと考えてはいるけど、まだ実際には具体化されていない。今年、綿が収穫できれば、ある程度の量がまとまる感じかな?もうすでにある程度の量はあるけど、ギリギリ製品できるくらいの量しかないからね。失敗したらおしまいという感じの量だから慎重に進めてもらってる感じだね。それと最終的に製品にすることは、自分もそうだけど携わった人や地域の人が本当に期待している。そして大町で育った綿花の生地がどのような風合いになるのかを見て触ってみたい。製品にすることで、本当に1から10までの最初から最後までを実現できるし、プロジェクトの最終的な目的を果たしたいと強く願っているよ。<br />
<br />
——地域の人が期待しているとありましたが、何か交流などあるのでしょうか?<br />
<br />
畑の一部に名前をつけているんだけど「あすなろ通り」と言って、この地域にある「あすなろ保育園」から命名しているんだ。6年間続けて、そこの園児に種蒔きと綿摘み体験会を行ってもらっていて。ちょうど今年の年長さんが小学校に入ると、今の小学校一年生から六年生までの子が、ここで綿畑の体験をしたことになるよ。さらに、この活動が地域への拡がりのきっかけになって、一昨年くらい前に大町市の社会福祉協議会から綿の栽培について教えて欲しいと声がかかり、一緒に種を植えたりした。その栽培指導などを通じて、市内住民に綿花栽培がだんだんと拡がりをみせてきていて「コトコトコットンウォーキング」のイベントや「コットンの会」という活動へ繋がっていってるね。<br />
<br />
——「コトコトコットンウォーキング」と「コットンの会」というのはどのような活動なのでしょうか?<br />
<br />
大町市社会福祉協議会が主導している活動の「コトコトコットンウォーキング」というのは、市民の人たちが自宅の庭やプランターで綿花を育っててもらって、その綿の生育状況をウォーキングしながら各家庭を回っていく運動なんだけど、これは見守りや声掛け運動の福祉の活動につながっている。もう一つの「コットンの会」という活動には2年続けて種まき講習に行ってるんだけど、皆さん本当に熱心で色々と質問されましたよ。そこで採れた綿は、ぬいぐるみの詰め物にしたりして福祉活動に役立てている様だよ。これらのきっかけは、たまたま社協の方が保育園児のお父さんだったり、地域の人の情報であったりと、少しづつ綿花栽培が知られるようになった事かな。このプロジェクトを通じて地域に貢献し、広く情報を発信していきたいとの思いが当初からあったので、この様に綿を通じて地域と繋がりを持てた事は、皆で開墾して、綿作りを進展させて来た甲斐があったし、一番の嬉しい事だね。そう言えば他にも、この前は農業高校の先生が綿栽培について聞きにきてくれたな…この様な地域への広がりは正に望んでいたことなので、本当に嬉しいし、多くの皆さんに感謝の気持ちいっぱいですね。</div>
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<div class="post-text">——綿花畑を始める前と今では、綿に対しての見え方や考え方は変わりましたか?<br />
<br />
正直変わったよ。工場内で使っている輸入の原綿の見方が変わり、長さや短さで成熟した綿か未熟の綿なのかが分かるようになってきて、検査ではわからないような事が触った感触でわかるようになってきた。少し変色ぎみの綿を見つけると害虫の影響がどうか気になって確認するようになったよ。害虫によって綿の糖分が高く(*5)なってしまうと言う事を育ててみて初めて実感したし、輸入された原綿が、現地のジン工場で、どの様にクリーニングされたかどうかもわかるようになったなど、今まで気にしていなかった部分まで気になるようになったね。ちなみに現場で、小さい綿とか綿くずが落ちているのをみると「この落ちている綿は、コットンボール一個分だな」と思ってしまう。これを育てるの大変だぞ…と。その農家の方々の気持ちがわかってしまったので、落ち綿1つでもすごくもったいないと思うようになったね。何かに活かせないものかと考えてしまうね。<br />
(*5)収穫した綿の糖分が高いと、綿がべたつき、紡績の品質低下を招く。<br />
<br />
——凄いですね。冒頭でお話いただきました綿花畑をつくることの目的が達成されていますね。<br />
<br />
綿花栽培を通じて実際に体験することでしか得られない「綿に対する理解」を得ることができたので、自分自身は今まで以上に綿を深く見る事ができるようになったと感じているよ。紡績工程では、その使用原綿をしっかり見極めることで、各工程の最適な機械調整や管理を行うことができるようになるし、綿の見方を深めれば、必ず品質向上や生産効率をあげることができると信じているよ。でも今は、ごくわずかな人しかこの体験をしていないので、この大町工場の現場で働いている大勢の人が、この綿花畑に少しでも興味を持ってもらって、できれば実際に携わってもらえる事ができれば、綿に対する見方や考え方が変わって、きっと品質向上につながるはず。現場は本当に忙しいとは思うけど、どうにかやってもらいたいね。<br />
<br />
——困難を乗り越えて綿花畑を成功させてきた、その想いをしっかりとつなげていくようにしたいですね。。<br />
<br />
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」って感じかな。やればできる!<br />
<br />
——本日は貴重なお話ありがとうございました。<br />
<br />
(おわり)</div>
</div>
<div class="journal-profile in-view">
<div class="sub-title">——Profile</div>
<p>一志 勉 Tsutomu Isshi<br />
(株式会社 近藤紡績所 大町工場)<br />
<br />
長野県大町市生まれ。特技 40代まで公認テニス指導員、介護福祉士。趣味はソフトボール。<br />
1982年に前職の金融関連から転職入社。39年間勤務。紡績工程で重要部品であるゴムローラーを管理する職場に長く在籍。現在も同じく在籍し綿花栽培を担当。</p>
</div>
<div class="journal-overview in-view">
<div class="overview-title">renment journal vol. 004<br />
【想いをつなげる】美しい北アルプスに囲まれた雪国、信州の大町市で綿花畑に挑戦しつづける人の物語。</div>
<p>Date: 21.7.2021<br />
Interviewer: Yuki Shimizu<br />
Text: Yuki Shimizu&Shinji Kobayashi<br />
Photo: Shinji Kobayashi<br />
Special Thanks: Kondo Cotton Spinning Co., Ltd. Omachi factory All Staff</p>
</div>
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<div class="journal-post">
<div class="post-title">第三回<br />
コットンは、面白い</div>
<div class="post-text">【近藤】通常、糸を作るとき「太いところと細いところはカットしてつないで、悪いところは捨てましょう」という発想なんですけれど、watanomamaはそのまま生地になってしまうので、悪いところだけ除去ということもできない。だから丁寧に丁寧に扱って、もとから「不良品ゼロ」という前提で作るんです。そういう発想は非常に日本的で。100個の製品を作るんだったら、ヨーロッパでは105個送っておいたら不良率より多いからいいでしょう、という考えなんですけど、日本は100個といわれたら100個ちゃんとしたものを納めるというメンタリティがあって、それに近いものがありますね。<br />
<br />
【梶原】斬新な機械で、一般的ではない作り方をしていますよね。概念を覆していくというか。<br />
<br />
【近藤】watanomamaは、名前はフワッと優しいですけれど作る方は真剣勝負です。一個も不良品が出せないので。作り手側には、フワッとしていたら絶対できないぞ、という緊張感があります (笑)<br />
<br />
——そんな作り方をしてるのは、世界でも近藤紡績所だけでしょうか?<br />
<br />
【近藤】弊社だけでしょうね。このwatanomamaの製造方法も2021年3月末に特許が取れました。もっとも、あんなことをやろうと思う会社もなかったんだろうと思うのですが…。<br />
<br />
【梶原】それに、紡績工場でなければできないことですよね?編み物メーカーだと、ちょっとできない範囲だと思いますし、双方の中間点にいるようなイメージです。もうひとつ私が感銘を受けたのは、良い糸を作るために「紡績している間に綿をできるだけ触らないようにする」ということ。糸を運ぶときにも触らないで運べる方法や、あらゆる機械も工夫がされていて、実は触れなければ触れないほど品質が良くなるということも初めて知りました。この上質な糸ひとつ作るにも、繊細にストイックに努力されているのですね。</div>
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<div class="post-text">——コットンって、どんな素材よりも身近な素材で、これからもずっとそれなしでは生きられないほど生活になじんでいるもの。そのコットンにおいてもこれだけ幅広いクオリティがあるし、工程においても知らないことがいっぱいある…<br />
<br />
【近藤】そうです。我々が糸を作る工程でもいろいろありますが、この糸を使っていただいている取引先にも、まだ知られていないもの凄いこだわりや工夫がたくさんあるんです。そういうことをなかなか発信できなかったのですが、これからは作り手の方々の想いも一緒に発信しながら歩んでいきたいんです、このrenmentという場で。たとえば機屋さんや、ニッターさんと組んで新しいモノができて、それを知った消費者やアパレルの方が「こんなことができるんだ、すごい」と盛り上がっていけば、直接的に我々の利益にはならなくとも、日本の繊維やものづくりの利益になるのでは。renmentは、モノを売る場でありながらそういう想いや情報を発信することのできるブランド、というよりもプロジェクトでありたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】たしかに。「こんなことできるんだ、すごい」と、初めてwatanomamaに触れた瞬間、驚きました。コットンとは思えない薄さと軽さで。今までたくさんの素材に触ってきたけれど、まだまだ気づかされるものがあるということに嬉しくなりましたし、感銘を受けましたね。<br />
<br />
【近藤】こちらの生地(海島綿)は、本当に自分たちが作りたかったものです。一方こちらの生地(watanomama)はこんなものになるとは想像していなかった。<br />
<br />
【梶原】繊維の面白さというのは、ちょっとしたことでものすごく化けること。組織、密度、加工など工程の組み合わせ方で様々な個性が引き出せます。世界の素材を想像した幅広い視点で海島綿とwatanomamaを見ると、一見違う個性を持ちながらも、どこか似ている世界観があります。ストイックだけど柔らかな雰囲気で上品で丁寧な感覚に近藤紡績所らしさを感じます。私、仕事柄いろいろなパジャマを持っているんですけど、watanomamaは心地良くて、このパジャマを選んで着る確率が高いです。<br />
<br />
——このホテル(メズム東京)で採用されているローブも近藤紡績所の?<br />
<br />
【近藤】ええ、そうですね、watanomamaではありませんが。ホテルリネンには、クリーニングの工程の為に、伸びたり縮んだりしない織物が常識でした。しかし、それでは、寝返りを打った時に突っ張って目が覚めてしまうことがあるので、それを防ぐためにサイズがゆとりのあるサイズになっていることが多いのです。我々は、長年肌着用のニット糸を主に作って参りましたので、綿の良さ・ニットの良さを損なわずに工業洗濯に耐えられるようにしました。おそらくホテル業界初だと思いますけれども。綿の良さを生かしつつ、工業用洗濯(80℃~90℃)で洗って乾燥させるのには繊維に相当なストレスがかかるのですが、プレス機で絞って思いっきりプレスで押し付けて…と、非常に過酷です。ですから、普通なら馬鹿げてやらないようなものですが、こちらの支配人がご自身で本当に良いと思うものをこだわって作られているそうで、選んでいただいてありがたいです。いろいろなトライアンドエラーをしましたが、結果的に採用していただけるなんて。<br />
<br />
——普通の人ではやらない、馬鹿げたこと。かっこいいです。<br />
<br />
【近藤】馬鹿げたもので終わっちゃうといけませんが、出会いがあってよかったです。ホテル業界でどこも採用していなかったニットパジャマを採用して頂いたメズム東京様、そして非常に扱いにくい素材にも関わらず、試験を繰り返して、工業的に洗濯できるようにしていただいた、リネン業者である新日本ウエックス様との出会いがあったからこそだと思っています。自分一人、一社だけではできないことが、そういった想いを持った人々が集まることで、新たな驚きや感動を生み出せるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。<br />
<br />
【梶原】これからも広がっていけばいいですよね。人とのつながりが、連綿と。</div>
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</div>
<div class="journal-post">
<div class="post-title">コットンが抱える社会問題</div>
<div class="post-text">——これからは「発信する」使命があるということですが、コットンが抱えている社会課題はいかがでしょうか。<br />
<br />
【近藤】はい、我々が知らないといけないこともいっぱいあると思います。やはり、環境とどう付き合っていくかは避けては通れないです。紡績業はかなり電力を使うので。だからと言って、CO2フリーの発電だけですべての工場が賄えるかというと、日本の火力発電に多くを依存する電源構成から、電気代が3割から4割くらい上がってしまうので、全部を取り入れることはなかなか難しいというのが現実です。しかし、この比率を徐々に高めていくこともやっていきたいと思っています。綿も天然の繊維ですので温暖化が進むといずれは取れなくなってしまうとか、心配もあるわけです。我々の大町工場も冷たい地下水を使わせていただいているんですけれど、雪が降らなかったら地下水も出てこなくなってしまうので。<br />
<br />
——なるほど、綿栽培も気候変動と密接な関係にありますね。<br />
<br />
【近藤】カリブで作っている綿なんかも、海面が上昇したりハリケーンが多発したりすると採れなくなる場所もあるわけですから。環境問題や気候変動に対して、我々は何ができるのか。私も、会社も、消費者の方も、地球にいる人間としてどんなことができるだろうと、考えていかなければならない。まだ分かっていないことも色々ありますけれど、環境と向き合いつつ、お客さまにどうやって気持ちのいい綿製品をお届けするか。<br />
オーガニックも理想として素晴らしいとは思いますけれど、オーガニックだけで世界中の人々に綿製品を届けられるのか、食料がいきわたるのか、というと、そういうわけにもいかないので……そのバランスですよね。どんどん環境を壊してまで綿を作っていいとは思わないですけど、オーガニックだけでも足りない。持続可能な世界に向けて、我々自身ももっと学んでいかないといけない。renmentの認知度が高まっていけば、みなさまのご意見も広く承れるようになりますし、繊維が抱える課題を一緒に考えていきたいなと思っています。<br />
<br />
——伝えたいことをちゃんと伝わるようにするためのプラットホームとしての役割も大切ですね。<br />
<br />
【近藤】私が小さい頃は30年後には石油が無くなると言われていて、車にも乗れなくなると心配していました。今もCO2問題についてみんなで心配していますけれど、人類が英知を絞ればなんとか克服していけるのでは、悲劇的な結末にはならないんじゃないか、世の中より良くなっていけるんじゃないかと私は思っているのです。綿製品に携わるものとして、綿を作ることだとか、糸を作る工程で、自分たちにできることで貢献していきたいと思っています。まだ何ができることなのかは、正解は分からず考えつづけている状態ですけれども。<br />
<br />
【梶原】何をするべきか考えつづけるからこその明確さがあると思います。多分社員のみなさんも、外部で関わっている私たちも、その明確な想いに共感して、一緒に追求していきたいと思えるんですね。<br />
<br />
——課題はあるけど、未来はそんなに悪くない。<br />
<br />
【近藤】と、思ってますね。かつての綿の栽培や紡績の歴史を紐解くと、プランテーションで綿を作って、産業革命が起こって、毛紡績や綿紡績が始まった。その影には奴隷がいたり、環境破壊があったり、労働者の劣悪な環境があったりしたことは無視できません。日本でも、女工哀史のように、紡績工場の環境が劣悪だった歴史もありました……昔は中学を卒業した地方からの人が千人単位二千人単位で働いている時代もありました。、その時に全く問題がなかったとは断言できないですし、それこそ、パワハラやセクハラもあったかもしれません。ですが、大きな時の流れの中で、工員さんたちが働きながら高校に行って、高校の資格を取って、家庭に戻られたわけですけれども、その方たちのお子さんっていうのは、普通の高校を出たり、大学を出たり、親の世代より良くなってきているとも思います。環境問題も、日本はでは四日市喘息など公害もありましたけれど、今では空気も非常にきれいになって窓を開けて話しができています。さまざまなショッキングな本が売れたりもするんですけれども、私は、基本的に世の中は……常に新しい課題はどんどん出てきますけれど……長い目で見るとより良くなってきている思いがあります。環境についても、今までのように好き勝手やっていてはなりませんが、人類全体としては乗り越えていけると思っていますし、乗り越えていかなきゃいけない。世の中には人それぞれ、会社それぞれ、役目があると思っていますので、その中で我々は、ものづくりをしながら役割を果たしていきたいと思っています。<br />
<br />
——現実は厳しいけれど、そこに希望が感じられるのは、モノや人を育てていらっしゃる方だからでしょうか。綿を作る、糸をつむぐ、編む、織る、染める、あらゆる人の存在を横に感じているから、悲観的になってる場合じゃないのかもしれません。希望の場所ですね、renmentは。<br />
<br />
【近藤】何でもかんでも、簡単でバラ色だとは思っていないです。規制や制限など我慢しなければいけないことが当然あると思いますけれど、そのなかでも世の中はよくなってきたと思ってますし、これからもより良くなれると思っています。</div>
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<div class="post-title">コロナ禍で感じた日常のありがたみ</div>
<div class="post-text">——梶原さんはコロナ禍に何を感じましたか?<br />
<br />
【梶原】新日常が生まれている実感があります。普通にあたりまえにあったことが、あたりまえじゃなくなるということを世界中が同時に体験し、価値観の変化が加速化したと思います。気づく、見直す、立ち戻る。そして日常に感謝する気持ちが芽生えやすくなったと思いますね。同様に、コットンもいつもあたりまえのようにある、永遠にある。コットンの先なんて考えなくても必ずそこにある。という存在だったのが、気候変動によって努力をしなければ失われる可能性がある。毎日心地よいと思って身に着けているものが、100年後に同じようにあるとは限らないと、気がつきやすいタイミングになったとは思います。コロナも、ある種の警鐘だと思いますし。<br />
<br />
【近藤】あたりまえだと思っていたことが、如何に有難いことだったかに気づきましたね。『ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリの著書)』か、あの本の中ではパンデミックは克服したみたいなことを冒頭に書いていましたけど、現実起こってしまったわけですよね。ただ、不幸中の幸いだったのは、もし、これが数十年前に起こっていたら人類は成す術無く、DNAの解析は現代のように進まず、ワクチンもすぐには作られず、リモートワークも出来なかった。そういう意味ではある意味人類はギリギリ最悪の時ではなかったのかもしれません。今のままでは、より良くなる前にこの世界が終わってしまうよっていう警告なのかとも感じるのです。<br />
<br />
【梶原】あたりまえだと思っていたことに気づく、グレートリセットのときですよね。コロナの前から、10年後、30年後の気温上昇にともなう環境の変化について欧米ではディスカッションが活発でした。テキスタイルの商談でも真剣にリサイクルの開発や素材のトレーサビリティについて話をしていましたが、日本を含めアジアではまだ情報が少なく個々の危機感は薄い印象でした。ただこのパンデミックが世界で同時に起こり、人の動きが停止することで自然環境が回復することを実感した人は多かったと思います。<br />
<br />
——今までずっと変えたいなと思っていたけど、なあなあで来ていたこと。それを変えるタイミング。<br />
<br />
【梶原】生活も、モノづくりも、ゴミ廃棄のことも、ますます問題意識が高まっていくと思います。<br />
これから、人と自然の関わり方を試行錯誤しながらデジタルを活用した暮らしのバランスが益々追求されていくのではないかと思います。</div>
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<div class="post-title">renmentのめざすもの</div>
<div class="post-text">【近藤】ここに、ちょっと面白い海島綿の生地があるんですけれど…梶原さんに触っていただきたくて。<br />
<br />
【梶原】初めて触ります…海島綿の印象をそのまま形にしたような滑らか感とツヤ感ですね。絶対的な個性があるのですが、かつ軽さも感じる。海島綿ってなんで軽さを感じるんでしょうね。非常にキレがいい感じ。<br />
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【近藤】ちょっとだけタネ明かしをさせていただくと、糊をつけずにシャトル織機でゆっくりゆっくり丁寧に仕上げています。シルケット(アルカリで膨潤させる加工法)とか、そういうことはしていない。シルケットをすると繊維がふわっと膨らむんで、ふっくら感がでて、誤魔化せてしまうんですけど、これはあえて何にもしてない。料理にお塩だけつけて、いただく感じです。<br />
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【梶原】やっぱりストイックですね…。柔らかいし、艶やかだし、よくわからない人が触れても素だとは思わないですね。<br />
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【近藤】素じゃないと、見た目はいいんだけれども化繊と同じような感じになってしまって。<br />
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【近藤】話を元に戻しますと、renmentをどんな場にしたいかということですが。織機を織っている機屋さんや、加工している染色工場の方たち、さまざまな作り手たちが「こんなものを作れたらいいね」とか「これを作ったらワクワクするね」という想いを寄せ合って仕事が生まれる場にもなるとといい。「大変なことでも、面白そうならやってみよう」という想いのある人たちに集まっていただきたい。何より、それをお客さまに知っていただきたい。ここから新